砂糖税で体重は変わるのか 甘い飲み物の売上減少と各国の肥満研究が示す距離

スーパーマーケットの炭酸飲料売り場にさまざまな飲料が並んでいる様子 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

買い物かご全体を測ると、飲料だけでは足りない

飲料の量が減ることは重要な途中経過である。だが、減量とのつながりを考えるなら、飲み物以外も含めた買い物に目を向けたい。税のかからない別の商品に移る可能性は、食品・飲料課税をまとめたSacksらのレビューでも課題に挙げられている。飲料棚だけでは、食生活全体の動きを捉えきれない。[1]

この問題を実験で調べたのが、オランダの仮想スーパーマーケットで行われた無作為化比較試験である。家庭の食品購入を担う成人394人を、通常価格、加糖飲料への課税、栄養の質に応じて幅広い商品に課税する条件に分け、家庭用の買い物をしてもらった。画面内の店で価格条件を変え、選ぶ商品への影響を比較した研究である。[14]

加糖飲料だけへの課税でも、加糖飲料の購入が少ない区分に入る可能性は高まった。しかし、買い物かご全体で見た食品の健康的な構成と総エネルギーには、有意な変化がなかった。一方、幅広い食品を対象にした条件では、健康的と分類された商品の割合が2.7ポイント高くなり、買い物かごのエネルギーは3,301 kcal少なかった。いずれも通常価格の条件との比較である。[14]

後者の95%信頼区間は、商品の割合が0.1〜5.3ポイントの増加、エネルギーが177〜6,425 kcalの減少だった。ここでのエネルギーは、家庭向けの買い物かご全体の値である。参加者が行ったのは家庭用の週の買い物であり、価格条件を変えたときの選択を比べている。[14]

この結果を家庭に持ち帰るなら、飲み物を替えた日の食卓まで視野を広げることになる。甘い飲料を買わなかったという達成感と、菓子や別の飲料を追加したかどうかは、同時に確かめられる。加糖飲料が少ないかごと、全体のエネルギーが少ないかごを別々に測った試験だからこそ、飲料だけで減量の成否を採点しない判断につながる。[1][14]

カナダでは、価格に加えて商品の前面の栄養表示を変える購入実験も行われた。13歳以上の3,584人に飲料と菓子の画像を提示し、表示と税の条件を変えて選んでもらった。購入課題の終了時には選択のうちの一つを無作為に選び、実際の商品と釣り銭を渡している。仮想店舗の試験とは異なり、選んだ品を受け取る仕組みがあった。[13]

栄養成分が多いことを警告する表示を見た群は、表示のない群に比べ、飲料の購入課題で砂糖が2.5 g、エネルギーが12.6 kcal少なかった。菓子の課題でもエネルギーは8.9 kcal少なくなった。価格だけでなく、買う直前に何が目に入るかも商品選択に関わっていた。[13]

この実験では、調べた税の条件すべてで、購入した商品の平均砂糖量とエネルギーが減った。100%果汁も対象に含む税のほうが、含まない税より砂糖とエネルギーの減少が大きかった。甘い炭酸飲料だけを避けて果汁に移る場合も、飲料の種類を越えて中身を見るという論点が残る。家庭では、値札を見る動作に栄養表示を見る動作を加える手掛かりになる。[13]

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体格の結果は、成人全体と子どもで分かれる

成人の体格を直接調べたLiuらのコホート研究は、カリフォルニアの課税4都市と非課税40都市を比較した。開始時に20〜65歳だった計1,044,272人の診療記録を用い、税導入前6年と導入後4〜6年の変化を分析している。対象の大きさに加え、購入ではなく身体の指標を追った点が重要である。[18]

評価したのは、身長に対する体重の指標であるBMIと、過体重または肥満に当たる人の割合だった。成人全体では、BMIにも過体重・肥満の割合にも、課税都市と比較都市の間で差がなかった。一部の年齢層や女性などではBMIが小さく低下する関連があったが、全体の結果と分けて扱う必要がある。[18]

例えば、女性のBMIの変化の差は−0.19で、95%信頼区間は−0.26〜−0.11だった。BMIの差は体重のkgとは単位が異なる。女性の集団で得られた関連として、全体に差がなかった結果と併記するのが適切だ。[18]

子どもでは別の結果がある。Youngらは同じカリフォルニアの課税都市に住む44,771人と、比較都市の345,428人を追った。開始時の年齢は2〜19歳であり、導入後4〜6年までの変化を調べた。成長に伴って体格の見方が変わるため、年齢と性別を考慮したBMIパーセンタイルという、体格分布の中での位置を表す指標を使っている。[5]

この研究では、平均BMIパーセンタイルの変化の差が−1.64ポイントだった。95%信頼区間は−3.10〜−0.17ポイントで、課税都市側が低くなる関連があった。一方、対象全体の過体重・肥満の割合や、肥満の割合には有意差がなかった。平均的な位置が動くことと、一定の区分に入る人数の割合が変わることは、別々の評価なのである。[5]

国家単位の研究も、この違いを浮き彫りにする。Sassanoらは43か国の76件の税法を整理し、そのうち導入時期の条件を満たす17か国で体格に関する時系列を分析した。子ども・青少年の過体重の有病割合では5か国、肥満では6か国で、導入後に水準または増加傾向の低下が見られた。すべての国で同じ動きが出たわけではない。[4]

国ごとに対象商品や税の設計が異なり、この研究で調べた要因から結果の違いを明快に説明するパターンは得られなかった。したがって、飲料税を導入すれば国民が一律に痩せるという結論は置けない。一部の子どもの集団で体格改善との関連があり、成人全体の変化は確認できない研究もある。現時点では、この幅を含めて政策を評価するのが妥当である。[4][5][18]

子どもの研究では年齢別にも結果が異なった。過体重・肥満や肥満の割合が有意に低くなる関連は、12歳未満の集団で見られた。全対象の平均BMIパーセンタイルの結果と、年齢別の割合の結果を並べると、政策との関連が成長段階によって異なる可能性も読み取れる。[5]

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よくある誤解

「税をかけて販売量が下がったなら、同じ割合で痩せる」という読み方は飛躍する。販売量、家庭が買う量、本人の摂取量、BMIは異なる指標である。加糖飲料の購入・摂取指標が減ったメタ分析と、成人全体のBMIに差がなかった追跡研究は両立する。飲料棚の変化を、身体の変化として報告しないことが基本である。[2][18]

「非課税なら健康的な代わりになる」とも限らない。課税の対象は税の設計で決まり、対象から外れることが食品全体の良し悪しを証明するわけではない。レビューでは非課税の不健康な食品への移行が指摘され、仮想店舗の試験では加糖飲料だけへの課税で買い物全体のエネルギーが有意に変わらなかった。税の有無だけで買い物かごを評価しない視点が要る。[1][14]

「結果が一致しないのだから、研究は役に立たない」という判断も惜しい。同じ都市でも、店舗の会員カードと飲用者のレシートでは、調べる人も取引も違った。結果のずれは、どの場面まで政策が届き、何を測り損ねうるかを考える材料になる。とりわけ主解析と副次解析を区別すると、都合のよい数字だけを選ぶ読み方を避けられる。[15][16]

税を個人の努力の代わりに万能視することも、本人の意志だけに任せることも、研究の捉える範囲を狭くする。値段と選択肢は行動に関わり、その影響が全員に同じ形で及ぶとは限らない。自分の生活では何を選び直せるのかを考える際に、価格、買う場所、代わりの商品という具体的な条件が役に立つ。[10][20]

今日からできること

  • いつも買う加糖飲料1本を水に替え、家でも外出先でも代わりに飲めるようにする。[10]
  • 飲料棚では、安い加糖飲料への買い替えだけで済ませず、砂糖を加えていない飲料を選ぶ。[10]
  • 菓子を選ぶときは、値札と一緒に栄養表示を読み、エネルギーの少ない候補を1品選んで買う。[13]
  • 週の食料品を買う際、会計前に買い物かご全体を1回見渡し、飲料を減らした代わりに追加した菓子があれば棚へ戻す。[1][14]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

砂糖税の値札から離れて、駅北口のヨガへ

JR立川駅北口から徒歩1分のオンザショア立川店には、常温のヨガもある。ヨガのレッスンは25種類以上を数える。常温のヨガとホットヨガの両方が提供されており、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガも行っている。ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも提供する。

ヨガの体験に含まれるのは60分のレッスンと、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルで、料金は税込1,980円となる。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

飲み物を選ぶ買い物とヨガを生活の中で組み合わせるなら、行き先は東京都立川市曙町2-14-10にあるエトロワビル3Fとなる。8:00〜23:30を全曜日の営業時間とし、年中無休で営業している。レッスンの内容は店の案内、利用料金は料金ページ、ヨガの体験の申し込みは予約ページに掲載されている。甘い飲み物の買い物帰りに通えるか、立川駅北口から店までの道を確かめる。

参考文献

[1] Do taxes on unhealthy foods and beverages influence food purchases? — Sacks et al., 2021, Current nutrition reports. DOI: 10.1007/s13668-021-00358-0

[2] Impact of sugar-sweetened beverage taxes on purchases and dietary intake: Systematic review and meta-analysis. — Teng et al., 2019, Obesity reviews : an official journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: 10.1111/obr.12868

[4] National taxation on sugar-sweetened beverages and its association with overweight, obesity, and diabetes. — Sassano et al., 2024, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1016/j.ajcnut.2023.12.013

[5] City-Level Sugar-Sweetened Beverage Taxes and Youth Body Mass Index Percentile. — Young et al., 2024, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2024.24822

[10] Assessing the impact of the Barbados sugar-sweetened beverage tax on beverage sales: an observational study. — Alvarado et al., 2019, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/s12966-019-0776-7

[13] Taxes and front-of-package labels improve the healthiness of beverage and snack purchases: a randomized experimental marketplace. — Acton et al., 2019, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/s12966-019-0799-0

[14] The effects of a sugar-sweetened beverage tax and a nutrient profiling tax based on Nutri-Score on consumer food purchases in a virtual supermarket: a randomised controlled trial. — Eykelenboom et al., 2022, Public health nutrition. DOI: 10.1017/S1368980021004547

[15] Philadelphia Beverage Tax and Association With Prices, Purchasing, and Individual-Level Substitution in a National Pharmacy Chain. — Hua et al., 2023, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2023.23200

[16] One-year changes in sugar-sweetened beverage consumers’ purchases following implementation of a beverage tax: a longitudinal quasi-experiment. — Lawman et al., 2020, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1093/ajcn/nqaa158

[18] City-Level Sugar-Sweetened Beverage Taxes and Changes in Adult Body Mass Index. — Liu et al., 2025, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2024.56170

[20] The Economics of Taxes on Sugar-Sweetened Beverages: A Review of the Effects on Prices, Sales, Cross-Border Shopping, and Consumption. — Cawley et al., 2019, Annual review of nutrition. DOI: 10.1146/annurev-nutr-082018-124603

冒頭の写真: スーパーマーケットの炭酸飲料売り場に、さまざまな飲料が並んでいる様子(写真: Panamitsu / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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