抗うつ薬で体重が増えたとき 薬の種類と治療期間で変わる数字、相談の手がかり

横倒しになった薬のボトルとその口から外へこぼれ出た複数の錠剤 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

長く続ける治療では、開始直後だけを見ない

Gafoorらは英国の診療データを使い、男性136,762人、女性157,957人を対象に、抗うつ薬の処方と体重変化の長期的な関連を調べた。扱った結果は、体重が5%以上増えることや、過体重・肥満への移行である。体重増加のリスクが高いという関連は、少なくとも6年間の追跡で続いていた。[17]

この5%は研究が変化を数えるために用いた境界である。診察では、増え始めた時期や食欲の変化も話題にできる。早い時期の体重増加を、その後の増加を予測する情報として活用することを、臨床レビューは推奨している。[1] 困り始めた段階の変化にも、治療を見直すための情報としての意味がある。

発生率の「100人年」は、人と観察期間を合わせた単位である。先の8.1件と11.2件は、それぞれの群で体重増加のエピソードが起きた頻度を表す。つまり、ここで数えているのは体重増加のエピソードであり、増加量の平均とは指標が異なる。[17] 発生の頻度として読むと、長期に経過を追う研究の目的も見えてくる。

生の発生率に加え、背景の違いを考慮した率比も示された。この研究は年齢、性別、うつの記録、併存疾患、併用薬、喫煙などを考慮した。それでも因果関係とは限らず、残る交絡を排除できないとしている。[17] 「抗うつ薬を飲むと必ずこの程度増える」という個人への換算を避けながら、長く見守る理由として受け取るのがよい。

短期に大きな変化がなかった人にとっても、長期の研究には意味がある。開始時の体重だけを残して、その後の変化をすべて生活のせいにする読み方を防げるからだ。臨床レビューも、薬の選択を急性期と長期治療に分け、効果と耐えられるかどうかの両面から考えるよう勧めている。[1] 時間の軸を入れると、体重管理は開始時だけの注意事項から、治療を続ける間の課題へと変わる。

英国の研究で解析に含めたのは、BMI、すなわち身長と体重から求める体格指数が、複数回記録されていた人だった。研究参加年に抗うつ薬を処方された人の平均年齢は51.5歳で、男性では13.0%、女性では22.4%が処方を受けていた。[17] 同じ診療データの中でも、処方を受ける割合には性別による違いがある。解析では、うつの記録だけでなく、社会経済的な状況や食事への助言の有無も調整に含めている。[17] 処方と体重の関係を検討するために、診療記録にある生活や治療の背景を考慮した研究なのである。

同じ英国の研究は、体重の増加だけでなく、体格の区分が変わることも調べている。開始時に標準体重だった人が過体重または肥満へ移る調整後の率比は1.29(95%信頼区間1.25〜1.34)、開始時に過体重だった人が肥満へ移る率比も1.29(1.25〜1.33)だった。[17] 出発点が異なる集団でも関連が見られた結果であり、すでに肥満のある人だけに絞った観察ではない。研究では体重の増加量と、体格の区分の移行を別の結果として扱っている。[17]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

食欲のせいだけか、代謝のせいだけか

薬と体重の関係を説明するとき、「食欲が増えたから」という話は分かりやすい。Garlandらの古い文献レビューでは、三環系抗うつ薬による食欲や炭水化物への欲求の増加が取り上げられ、月あたり0.57〜1.37kgの体重増加が報告されている。満腹に関わる働きや代謝率の低下などが、考えられる仕組みとして示された。[8]

一方、Fernstromのレビューでは、三環系抗うつ薬の治療中に安静時代謝が低下し、摂取量が変わらなくても増加につながり得るという予備的な結果が述べられている。その研究群では、治療中に炭水化物への欲求が増すという説明は支持されていなかった。[10] 食欲を強調する説明と、代謝を強調する説明が、同じ方向を向いているわけではない。

ここから言えるのは、体重が増えた人の食べ方を外から決めつけないことである。食欲が変わったという本人の実感も、食べる量は変わらないという本人の実感も、診察で共有する情報になる。食欲と代謝の研究は、主に三環系抗うつ薬を扱ったものであり、薬の種類を添えて理解したい。[8][10]

Himmerichらのレビューは、体重増加に関わる候補として、ヒスタミンの働きへの影響、食欲に関わるホルモンの信号、炎症に関わる物質、遺伝的な違いなどを挙げている。三環系抗うつ薬やミルタザピンの増加リスクに触れる一方、糖や脂質の代謝への影響は、体重を増やしやすい一部の抗精神病薬より小さいと整理している。[11]

したがって、抗うつ薬と抗精神病薬をひとまとめにして、別の薬の大きな増加量や代謝の説明を持ち込むと、読者の不安を必要以上に広げる。併用している場合の判断も含め、薬の全体像は医師と確認する対象である。ここで見ているのは、抗うつ薬の種類や期間を区別した体重変化であり、抗精神病薬への生活介入の成績は「抗精神病薬による体重増加に運動と食事はどこまで効くか」の記事に譲る。[1][11]

代謝の確認は、体重計だけで完結しない。Himmerichらは、治療の早い段階から長期まで、体重と代謝面の監視を勧めている。[11] 体重の変化を伝えるとき、健診などの結果も医師と一緒に確認するという見方ができる。このレビューが確認を勧める時期には、治療の最初の週も含まれる。[11] 服薬を始めた時点で、体重と代謝面を今後どう確認するか医師と共有しておくと、初期から長期までの経過をつなげやすい。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「体重が増えたのは、気が緩んだ証拠」という説明には無理がある。体重増加には食欲以外の仕組みも検討され、回復との関係も一様ではなかった。[6][9][10][11] 努力の採点に使うより、治療と体の変化を照らし合わせる材料にしたほうがよい。本人を責める言葉からは、薬を使った時期や症状の経過といった情報がこぼれ落ちる。

「増えにくい薬なら、痩せるために選べる」という受け取り方も飛躍がある。メタ分析は薬による違いを示す一方、個人差や治療期間の違い、限られた研究による分析を認めている。[3] 医師が薬を選ぶ場面では、体重への影響と同時に、症状への効果や耐えられるかどうかを扱う。臨床レビューも、効果があり、続けられる薬の使用を推奨している。[1]

「体重が増えたら、その薬をやめるしかない」とも限らない。新しいレビューでは、好みに合う運動や健康的な食事を含む生活への介入、体重増加リスクを考慮した薬の選択、可能な場合の薬の変更など、異なる対応が挙げられている。[1] どれが適するかは医師の判断になる。薬を変える話だけに絞る前に、今の治療で得られた改善と、体重で困っていることを両方伝えたい。

体重増加の可能性と、起きた場合にできることをあらかじめ伝える意義を、Deshmukhらの臨床レビューは指摘する。それは患者と医師の関係づくりや治療の継続に関わる。[5] 体重の悩みを話すこと自体が治療への協力であり、効いている薬に不満を言ってはいけないという遠慮は要らない。

相談の中では、体重がどのくらい気になるかも情報になる。薬の効果があっても、衣服の変化や外見への苦痛が治療を続ける気持ちに影響することがある。体重増加は服薬を続けにくくする大きな理由になると、臨床レビューは述べている。[5] 数値として重いか軽いかだけでなく、生活のどこで負担なのかまで言葉にできれば、対応を話し合う目的が明確になる。

今日からできること

  • 治療開始前の体重と、開始した最初の週からの変化、食欲、症状の経過をまとめ、次の診察で困りごととともに伝える。[1][6][11]
  • 好みに合う運動を選び、実行できる日に行う。続けたい活動を生活の中で繰り返す取り組みとして始める。[1]
  • 食事を選ぶときは、健康的な食事として自分が続けたい内容を選び、実際に用意して食べる。体重への対応として取り組む食事の内容は、診察でも共有する。[1]
  • 服薬開始時の説明や次の診察で、体重が増えた場合に連絡する先と相談方法を確かめる。体重の悩みを伝える機会を、治療を続ける準備に含める。[5]
立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

抗うつ薬の服用中、常温ヨガを入口に

抗うつ薬の服用中に取り組むヨガを考えるなら、オンザショア立川店の25種類以上あるヨガのレッスンから、常温で行うものも選べる。溶岩プレートを敷くスタジオのホットヨガに加え、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングも扱っている。

抗うつ薬を服用中の人は、溶岩ホットヨガの利用を服用中の薬とともに主治医に確かめ、まず常温のヨガから考える。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。

ヨガの体験では税込1,980円で60分のレッスンを受けられ、ヨガマットとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚を借りられる。場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3F。年中無休で、全曜日8:00〜23:30に営業している。

店のトップ、料金を調べるページ、ヨガ体験の予約に利用案内がある。抗うつ薬の服用中にヨガを検討するときは、常温のレッスンの種類から確認する。

参考文献

[1] Risk factors, prevention and treatment of weight gain associated with the use of antidepressants and antipsychotics: a state-of-the-art clinical review. — Solmi et al., 2024, Expert opinion on drug safety. DOI: 10.1080/14740338.2024.2396396

[3] Antidepressants and body weight: a comprehensive review and meta-analysis. — Serretti et al., 2010, The Journal of clinical psychiatry. DOI: 10.4088/JCP.09r05346blu

[5] Managing weight gain as a side effect of antidepressant therapy. — Deshmukh et al., 2003, Cleveland Clinic journal of medicine. DOI: 10.3949/ccjm.70.7.614

[6] Weight gain and antidepressants. — Fava, 2000, The Journal of clinical psychiatry.

[8] Weight gain with antidepressants and lithium. — Garland et al., 1988, Journal of clinical psychopharmacology.

[9] Antidepressant-induced weight gain: a comparison study of four medications. — Fernstrom et al., 1988, Psychiatry research. DOI: 10.1016/0165-1781(88)90120-5

[10] Depression, antidepressants, and body weight change. — Fernstrom, 1989, Annals of the New York Academy of Sciences. DOI: 10.1111/j.1749-6632.1989.tb53229.x

[11] Weight Gain and Metabolic Changes During Treatment with Antipsychotics and Antidepressants. — Himmerich et al., 2015, Endocrine, metabolic & immune disorders drug targets. DOI: 10.2174/1871530315666150623092031

[17] Antidepressant utilisation and incidence of weight gain during 10 years’ follow-up: population based cohort study. — Gafoor et al., 2018, BMJ (Clinical research ed.). DOI: 10.1136/bmj.k1951

[18] An electronic health records study of long-term weight gain following antidepressant use. — Blumenthal et al., 2014, JAMA psychiatry. DOI: 10.1001/jamapsychiatry.2014.414

冒頭の写真: 横倒しになった薬のボトルと、その口から外へこぼれ出た複数の錠剤。(写真: Mpelletier1 / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ダイエットの科学特集のほかの記事

ダイエットの科学特集の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2


Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約