
休暇の体重のそばにあるもの、ストレスと乗らなくなる体重計
休暇の時期の何が体重を動かすのか。冬の休暇と食べ方を調べた2023年の系統的レビューは、1つのデータベースで過去10年の英語の大人の研究を探し、216件から10本、合わせて4,627人の研究を残した[5]。
多くの参加者は研究の期間中、とくに休暇に体重が揺れ、休暇に増えた体重の多くは研究が終わっても保たれていた。肥満のある人ではとくにそうだった[5]。著者らは、休暇が一部の人にとってストレスの多い時期で、そのぶんエネルギーの摂取がずっと多くなりうるとして、心理と社会の要因に注意を向けるべきだと書く[5]。メタボリックシンドロームや体重の問題を抱える人では、監督つきの運動と、クリスマスの時期の職場での食事の管理が、体重の増加を避ける効果的な方法だったという[5]。
体重計の側の試験もある。アメリカで減量の取り組みに参加した171人を電子の体重計で追い、休暇の前、休暇の時期(11月15日から1月1日)、休暇の後で比べた[8]。休暇の時期は、自分で体重を量る回数が少なかった(p<.01)[8]。そして、取り組みに長く参加している人ほど、この時期に体重が増える関連があった(p<.0001)[8]。
長く続けている人ほど増える、というのは直感に反する。逆に、休暇の時期に参加を始めた人は、12か月で2.3%の減量と関連した[8]。著者らは、休暇の時期に始めることが、休暇の体重増を防ぎ、取り組みを成功させるのに役立つかもしれないと述べる[8]。慣れた人は年末に気が緩み、始めたばかりの人は年末でも張り切っている。そう読みたくなるが、これは私の想像で、試験はそこまで確かめていない。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
過体重の子どもが速く増えるのは、学期中より夏休みだった
「季節」より「休み」が効いている、と思わせる研究もある。学校のある時期と夏休みの、子どもの体重の変化を比べた2014年の叙述的な総説である[3]。
6本の縦断的な記述研究で最も多かった形は、過体重や肥満のある子どもが夏の間に体重や体格指数を速く増やし、標準体重の子どもは増え方が小さいか、増えない、というものだった[3]。身体活動の介入の研究4本では、学期中に上がった体力が夏の間に失われ、1本の研究では夏の間に身体活動が落ちていた[3]。
この速い季節の変化は、身体活動が主な要因であることを思わせる。ところが、記録されてきた身体活動の季節の形はむしろ夏に高く、この筋書きを支えない[3]。睡眠時間と子どもの体脂肪の逆の関係も挙げられている[3]。著者らは、体脂肪と身体活動と睡眠の季節の形を、過体重の子どもと標準体重の子どもで分けて確かめる必要があると書く[3]。
大人の冬の休暇と、子どもの夏休み。季節は逆なのに、どちらも「決まった日課が外れる時期」である点は似ている。これは私の読みで、2つの研究がそれを比べたわけではない。

休暇の体重増を防ぐ試みは、確かさが「とても低い」
では、休暇の時期の体重増は防げるのか。2025年の系統的レビューとメタ分析は、6つのデータベースなどから4,216件を探し、条件を満たした一次研究12本(報告22本)を集めた[4]。10本がアメリカ、1本がイギリス、1本がチリである[4]。偏りの危険は、低いが2本、中くらいが2本、高いが7本、重大が1本だった[4]。
大人では、お祭りや行事の時期の5本を統合し、体重の平均の差は介入の群で−0.99kgだったが、95%信頼区間は−2.15〜0.18で、統計的に有意ではなかった(p=0.10)[4]。研究の間のばらつきは大きく(I²=89%)、証拠の確かさは「とても低い」と判定された[4]。
子どもでは、夏休みの7本のうち4本(6つの介入)を統合し、体格指数のzスコア(子どもの年齢に合わせて標準化した値)の平均の差は−0.06(95%信頼区間−0.10〜−0.01、p=0.01)で、介入の群に有利だった[4]。こちらも証拠の確かさは「とても低い」である[4]。
著者らは、休暇の時期の体重の増加を防ぐ可能性のある介入を示したとしつつ、証拠の質を上げる研究と、アメリカとイギリス以外の国や10代への広がりが必要だと書く[4]。日本の年末年始の研究は、ここには入っていない。
年明けに急いで取り返そうとする前に、この数字を思い出したい。大人の休暇の介入では、有意な差は確かめられていない[4]。強い手で取り返すより、増えやすい時期を先に知っておくほうが、研究の数字に近い。
季節に合わせて太る体は、鳥にある
人の冬太りとは別に、季節で体重を変えるように体ができている動物はいる。ユーラシアの北とインドの間を渡るホオジロの仲間を実験室で調べた研究の総説によると、秋と春の渡りの前には、日の長さに誘われて脂肪をため、体重を増やす時期がある[13]。メラトニン(夜に出るホルモン)が季節の肥満の調節に関わる種も、一部のげっ歯類を含めて知られている[2]。高脂肪の餌のラットでは、消灯の1時間前のメラトニンの投与で、体重の増え方と餌の効率が半分になった[2]。
ここから人の冬太りを説明するのは早い。鳥とラットの話で、人で確かめた結果ではない。季節と腸内細菌の総説も、体重の増加と肥満に寄与するとして挙げたのは、冬ではなく夏の細菌の変化だった[7]。寒さについては、腸内細菌の割合を乱してインスリンの効き方に影響するという別の筋が挙げられている[7]。
ちなみに「体重の増加」で論文を探すと、家畜の研究がたくさん出てくる。雨季に放牧した子羊に餌を足すと、体重の増加が対照より大きかったという試験がある[18]。鶏の飼料の総説は、農業の副産物を餌に混ぜるときに酵素を足すと、体重の増加が1〜16%増えることを、成果として数えていた[10]。体重が増えて喜ばれる研究の世界も、ちゃんとある。

よくある誤解
「年末年始で2〜3kgは太る」。195人を測った研究で、休暇の時期の平均の増加は0.37kgだった[1]。ヨーロッパの減量の維持の試験でも、クリスマスの増加は平均1.35%である[11]。平均は小さい。ただしばらつきは大きい[1]。
「休暇で増えた分は、春になれば自然に戻る」。195人では、休暇の後の時期に有意な戻りはなく、翌年の秋まで追った165人でも戻っていなかった[1]。ヨーロッパの試験でも、その後の数か月で完全には埋め合わされなかった[11]。
「冬に太るのは、寒さで体が脂肪をため込むからだ」。人の研究を集めると、寒い季節に体重が高い暮らしもあれば、乾季や夏に高い暮らしもあり、国と文脈で違った[17]。季節で脂肪をためる仕組みが確かめられているのは渡り鳥などで[13]、人の冬の体重の説明にそのまま使える結果ではない。
今日からできること
- 月曜の朝の体重で慌てない。1週間の中で0.35%ほどの揺れがあり、週末に増えて平日に減る形だった[11]
- 比べたいなら、10月の初めと3月の初めのように、休暇をはさんだ時期どうしで比べる。195人の研究はその間を6〜8週間おきに測った[1]
- 年末は、体重計に乗る回数が減りやすい時期だと知っておく。休暇の時期は自分で量る回数が少なかった[8]。数字で自分を責めるためではなく、季節の揺れを見るために
- 年末の食卓に野菜の皿を1つ足す。体重の高い季節には、食物繊維と野菜が少なく、清涼飲料が多い観察がある[17]
- 休暇が楽しいだけの時期ではない人もいる、と前提にしておく。ストレスでエネルギーの摂取が増えうるという整理がある[5]
- 年明けに極端な食事制限で取り返そうとしない。休暇の体重増を防ぐ大人の介入でも、有意な差はまだ確かめられていない[4]
戻りにくいのなら、オンザショアで曜日を決めておく
休暇の時期の体重で目立ったのは、増え方より戻りにくさだった[1]。それなら年明けの決意より、休暇の前から曜日を決めておくほうが、私には筋が通って見える。オンザショア立川店は、その曜日を週に1〜2回の決まった時間として置ける場所である。研究が示すのは食事と季節の一般の話で、当店のレッスンで体重が戻ると示したものではない。
場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分にある。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できないが、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
体験レッスン(ヨガ)は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる(体験の予約)。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。
店の営業は8:00〜23:30。レッスンの開始は曜日で違い、平日の朝いちばんは月曜から木曜が10時、金曜が13時で、8時の回は土曜と日曜だけ。夜の遅い回は水曜と金曜の21時に始まる(料金・店のトップ)。
参考文献
[1] A prospective study of holiday weight gain — Yanovski JA, Yanovski SZ, Sovik KN, Nguyen TT, O’Neil PM, Sebring NG., 2000, The New England journal of medicine. DOI: 10.1056/nejm200003233421206
[2] Melatonin reduces body weight gain in Sprague Dawley rats with diet-induced obesity — Prunet-Marcassus B, Desbazeille M, Bros A, Louche K, Delagrange P, Renard P, Cas, 2003, Endocrinology. DOI: 10.1210/en.2003-0693
[3] School year versus summer differences in child weight gain: a narrative review — Baranowski T, O’Connor T, Johnston C, Hughes S, Moreno J, Chen TA, Meltzer L, Ba, 2014, Childhood obesity (Print). DOI: 10.1089/chi.2013.0116
[4] Interventions for the prevention of weight gain during festive and holiday periods in children and adults: A systematic review — Guerrero-Magaña DE, Urquijo-Ruiz LG, Ruelas-Yanes AL, Martínez-Contreras TJ, Día, 2025, Obesity reviews : an official journal of the International Association for the Study of Obesity. DOI: 10.1111/obr.13836
[5] Winter Holidays and Their Impact on Eating Behavior-A Systematic Review — Abdulan IM, Popescu G, Maștaleru A, Oancea A, Costache AD, Cojocaru DC, Cumpăt C, 2023, Nutrients. DOI: 10.3390/nu15194201
[7] The impact of climate, weather, seasonal transitions, and diurnal rhythms on gut microbiota and immune homeostasis — Aswinanand B, Haridevamuthu B, Guru A, Arockiaraj J., 2025, Antonie van Leeuwenhoek. DOI: 10.1007/s10482-025-02097-6
[8] Do the holidays impact weight and self-weighing behaviour among adults engaged in a behavioural weight loss intervention? — Fahey MC, Klesges RC, Kocak M, Wang J, Talcott GW, Krukowski RA., 2019, Obesity research & clinical practice. DOI: 10.1016/j.orcp.2019.05.001
[10] Enzyme-assisted valorization of agro-industrial byproducts for sustainable and efficient broiler production — Sugiharto S, Handayani FR, Adli DN, Sholikin MM, Ujilestari T., 2026, Veterinary world. DOI: 10.14202/vetworld.2026.782-804
[11] Weekly, seasonal and holiday body weight fluctuation patterns among individuals engaged in a European multi-centre behavioural weight loss maintenance intervention — Turicchi J, O’Driscoll R, Horgan G, Duarte C, Palmeira AL, Larsen SC, Heitmann B, 2020, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0232152
[13] Control and adaptability of seasonal changes in behavior and physiology of latitudinal avian migrants: Insights from laboratory studies in Palearctic-Indian migratory buntings — Sharma A, Tripathi V, Kumar V., 2022, Journal of experimental zoology. Part A, Ecological and integrative physiology. DOI: 10.1002/jez.2631
[17] A systematic review of temporal body weight and dietary intake patterns in adults: implications on future public health nutrition interventions to promote healthy weight — Tan SY, Curtis AR, Leech RM, Ridgers ND, Crawford D, McNaughton SA., 2022, European journal of nutrition. DOI: 10.1007/s00394-021-02791-x
[18] Effect of energy supplementation on intake, digestibility of diets and performance of grazing lambs during the rainy season — Siva AS, Dos Santos Pedreira M, de Oliveira Silva HG, Garcia Junior AAP, Almeida, 2022, Tropical animal health and production. DOI: 10.1007/s11250-022-03049-2
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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