片付けの心理的効果は研究でどこまで?散らかりを語る妻のコルチゾールと整った部屋の実験

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溜め込み症の研究を、普通の散らかりに当てはめない

片付けの研究を探すと、病気の水準の溜め込み(溜め込み症)や、その手前の溜め込みの傾向の研究がたくさん出てくる。その結果を、週末に片付ければ戻る程度の散らかりにそのまま当てはめるのは、対象のすり替えになる。

例を1つ挙げる。溜め込み症の34人を、散らかった部屋と散らかっていない部屋に無作為に分け、記憶と注意の課題をしてもらった試験がある[10]。溜め込みの重さは注意を保つことの難しさと関連したが、散らかった部屋に入っても、情報を処理する力の弱さは強まらなかった[10]。著者らは、一時点の設計と人数の少なさを限界として挙げている[10]。散らかった部屋は頭を鈍らせる、という結論は、この試験からは出てこない。

もう1つは、育った家の散らかりの研究である。成人1,306人がオンラインの調査に答え、そのうち198人が親と祖父母の家の散らかりを報告した[4]。親の家の散らかりの度合いは、本人の溜め込みの症状を有意に予測し、散らかりの多い養育者のもとで育った人は、心と人付き合いの働きが全体に低かった[4]。家族の溜め込みに合わせて暮らしを変えてきたことも、本人の症状を予測した[4]。著者らは、親の散らかりと家族の合わせ方が将来の散らかりの危険因子かもしれないとし、親と子を比べる研究がさらに要るとした[4]。ここで測っているのは溜め込みの症状で、普通の部屋の乱れではない。

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片付けを習った61人の、東京の試験

片付けそのものに手を入れた試験は、東京で2016年1月に始まった[6]。片付けと整理に困っていて、家の整え方を学ぶことを自分から望んだ12〜55歳の61人が参加した[6]。30人は整理の技術の講座に4回出て、整理の専門家の家庭訪問も受けた。31人は家庭訪問だけを受けた[6]。参加者も実施する側も割り付けを知っている試験である。

主な結果は、物をため込む傾向を測る尺度(SI-Rの日本語版)の点で、7か月後には両方の群で良くなっていた[6]。最初からの変化の平均は、講座と訪問の群で−20.8点(標準偏差9.8)、訪問だけの群で−13.1点(標準偏差14.3)だった[6]。最初の点を調整した群の差は−5.7点(95%信頼区間−12.4〜0.9、p=.089)で、有意ではなかった。調整しない単純なモデルでは−7.2点(同−13.7〜−0.8、p=.029)で有意だった[6]。

著者らは、調整後は群の間に有意な差がなかったと認めたうえで、講座型の教育と専門家の手助けや助言は、溜め込みの傾向がある人の住まいの状態を良くするのに役立つかもしれないと結論している[6]。両方の群が良くなったので、訪問そのものの効き目と、時間がたったことによる変化は、この比べ方では分けられない。これは私の読みである。

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片付けと体の確かな数字は、転倒の研究にある

「片付け 健康 効果」と検索した人に、いちばん確かな数字を渡せるのは、実は心ではなく転倒の研究かもしれない。地域に住む60歳以上の転倒を防ぐ環境の介入を調べた2023年の系統的レビューは、10か国の22研究、8,463人を含めた。参加者の平均は78歳で、65%が女性だった[11]。

家の転倒の危険を減らす介入(14研究、5,830人)は、危険を見つけて段差の滑り止めのような安全の工夫をしたり、散らかりを避けるといった行動の工夫をしたりするものだ[11]。全体では転倒の回数を26%減らすとみられ(率比0.74、12研究、確実性は中程度)、転びやすいとして選ばれた人では38%減った(率比0.62、9研究、確実性は高い)[11]。転びやすさで選ばれていない人では、減った証拠は見つからなかった(率比1.05、6研究、確実性は高い)[11]。健康に関わる生活の質には、ほとんどか全く違いがないとみられる[11]。

対象は高齢者で、散らかりを避けることは介入の一部にすぎない。20代や30代の部屋の話ではないが、実家の廊下に積まれた新聞の束を見る目は変わるはずだ。

よくある誤解

「散らかった部屋はストレスホルモンを上げる」。この記事で読んだ研究からは、そうは言い切れない。結びついていたのは、家を語る言葉とコルチゾールの1日の傾きで、結果が報告されたのは妻の側だった[1]。関連の研究なので、疲れた人が家を散らかって語る向きも残る。

「散らかりは、どんな場面でも悪い」。整った部屋の人は健康的なおやつを選び多く寄付したが、散らかった部屋の人はより創造的で、新しいと名づけた選択肢を好んだ[2]。

「片付けられないのは性格のせい」。迷いやすさや決めにくさの型は散らかりの悩みと結びつく[5]。同時に、所得、健康、同居の相手、手を貸す人の多さも住まいの状態と結びついていた[7]。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 友人に家を案内するつもりで、自分の家を声に出して説明してみる。散らかりや未完成の言葉と、休まる言葉や自然の言葉のどちらが多いかを数える。60人の研究で言葉を分けた4種類である[1]。
  • 机を用途で分ける。選ぶ作業は整った面で、案出しは散らかった面でも構わない。整った部屋と散らかった部屋で、選ぶ物と発想が分かれた[2]。
  • 片付ける範囲を引き出し1段に絞り、決める数を減らす。迷いやすく決めにくい人ほど、散らかりの悪い影響を強く受けていた[5]。
  • 一人で抱えず、手を借りる。高齢者の研究では、手を貸してくれる相手が多い人ほど危険な住まいの状態にさらされにくかった[7]。
  • 転びやすい親の家なら、床の物を減らすことから相談する。転びやすい人では、家の危険を減らす介入で転倒の回数が38%減った[11]。
  • 物を手放せず暮らしに支障が出ていると感じるなら、片付けの気合いの問題にせず、医師や専門家に相談する。

家の外に、片付ける物のない60分をオンザショアで

家の散らかりは、家に帰らなければ片付かない。だから、オンザショア立川店について書くのは、散らかりから少し離れて体を動かす時間の置き場所としての話である。家の言葉とコルチゾールの研究[1]は、スタジオに通う効果を調べたものではない。ヨガそのものが心に何をするかは、同じサイトの「ヨガの心理的効果」に譲る。

場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F(店のトップ)。店は8:00〜23:30の年中無休で、夜の遅い回は水曜と金曜の21時に始まる。年末年始(12/29〜1/3)は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。帰りに玄関の段ボールを思い出す前の時間でもある。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガと常温のヨガがあり、ヨガだけで25種類以上。ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

体験レッスン(ヨガ)は税込1,980円の60分で、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタル込み(体験の予約・料金)。

参考文献

[1] No place like home: home tours correlate with daily patterns of mood and cortisol — Saxbe DE, Repetti R., 2010, Personality & social psychology bulletin. DOI: 10.1177/0146167209352864

[2] Physical order produces healthy choices, generosity, and conventionality, whereas disorder produces creativity — Vohs KD, Redden JP, Rahinel R., 2013, Psychological science. DOI: 10.1177/0956797613480186

[3] Older Adults and Clutter: Age Differences in Clutter Impact, Psychological Home, and Subjective Well-Being — Swanson HL, Ferrari JR., 2022, Behavioral sciences (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/bs12050132

[4] The generational impact of household clutter — Nix CA, Dozier ME., 2023, The British journal of clinical psychology. DOI: 10.1111/bjc.12407

[5] Reactance, Decisional Procrastination, and Hesitation: A Latent Class Analysis of Clutter Behavior — Patel DA, Graupmann V, Ferrari JR., 2023, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph20032061

[6] Evaluation of an educational programme for people who have difficulty decluttering and organising: A randomised controlled trial in Japan — Aso Y, Suzuki A, Nojiri Y, Mochizuki Y, Shimozono M, Naganuma Y, Yamaoka K., 2022, Health & social care in the community. DOI: 10.1111/hsc.13693

[7] Social resources and disordered living conditions: evidence from a national sample of community-residing older adults — York Cornwell E., 2014, Research on aging. DOI: 10.1177/0164027513497369

[8] Goodbye materialism: exploring antecedents of minimalism and its impact on millennials well-being — Jain VK, Gupta A, Verma H., 2023, Environment, development and sustainability. DOI: 10.1007/s10668-023-03437-0

[9] Maternal and Paternal Attachment Style and Chaos as Risk Factors for Parenting Behavior — Zvara BJ, Lathren C, Mills-Koonce R, Family Life Project Key Contributors., 2020, Family relations. DOI: 10.1111/fare.12423

[10] Effects of clutter on information processing deficits in individuals with hoarding disorder — Raines AM, Timpano KR, Schmidt NB., 2014, Journal of affective disorders. DOI: 10.1016/j.jad.2014.04.074

[11] Environmental interventions for preventing falls in older people living in the community — Clemson L, Stark S, Pighills AC, Fairhall NJ, Lamb SE, Ali J, Sherrington C., 2023, The Cochrane database of systematic reviews. DOI: 10.1002/14651858.cd013258.pub2

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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