読書の健康効果は寿命にも出るか、本を読む人の死亡の危険が2割低かった12年の追跡を疑って読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

認知症の追跡では、競馬に賭けることも知的な活動だった

寿命の次に多いのは、認知症と認知の低下の追跡である。香港の研究は、認知症のない65歳以上の地域の住民15,582人を追った[8]。63.9%が女性で、最初の年齢の中央値は74歳。中央値5.0年の追跡で、1,349人(8.7%)が認知症になった[8]。知的な活動の例として挙がったのは、本や新聞や雑誌を読むこと、ボードゲーム、麻雀、トランプ、そして競馬に賭けることである[8]。

著者らはこの分野の弱点を自分で挙げている。逆の因果と、ほかの健康行動や病気による交絡が十分に扱われてこなかった、と[8]。そこで最初の3年以内に認知症になった人を除き、健康行動、体と心の病気、社会的な要因を調整した。それでも知的な活動をしていた人の認知症のオッズ比は0.71(95%信頼区間0.60〜0.84)だった[8]。著者らの結論は、遅らせたり防いだりするのに役立つかもしれない、である[8]。読書だけを取り出した数字ではない。

台湾の64歳以上1,962人を14年、4回の調査で追った研究は、週1回以上読む人は認知の低下が起こりにくかったと報告した[5]。調整後のオッズ比は、6年後0.54、10年後0.58、14年後0.54で、14年の追跡では学歴のどの層でも同じ向きだった[5]。著者らは読書が晩年の認知を守ると結論し、題名も長期の低下を防ぐと言い切っているが、型は追跡の観察研究である[5]。

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

同じ本を読む時間が、ある研究では受け身、別の研究では能動

オーストラリアの70歳以上の10,318人を10年追った研究は、19の余暇と人付き合いの項目を分類した[9]。手紙や日記を書く、コンピューターを使う、講座に通うといった大人の読み書きの活動が多い人は、認知症の危険が11%低かった(調整後ハザード比0.89)[9]。本や新聞や雑誌を読むことは、テレビを見る、音楽やラジオを聴くと一緒に「受け身の頭の活動」に入れられ、ハザード比は0.93(95%信頼区間0.86〜0.99)だった[9]。人付き合いのネットワーク、社会活動、外出は関連しなかった[9]。

日本の農村の高齢者5,323人を5年追った研究は、反対の箱に入れた[15]。本を読む時間を「頭を使う座った行動」、テレビの時間を「受け身の座った行動」とし、認知症の発症を介護保険のデータで、死亡を競合する結果として扱った[15]。606人(11.4%)が認知症になった。読書の時間は独立して認知症の危険の低さと関連し、関連の大きさが有意だったのは体を動かす量の多い人で、テレビの時間はどの水準でも関連しなかった[15]。体を動かす量が多く(1週16.0メッツ・時以上)、読書が中か多い人は、体を動かす量が少なく読書も少ない人より、認知症の危険が約60%低かった[15]。読書の区切りは1日10分未満、10〜30分、30分以上である[15]。

本を開く同じ30分が、南半球ではテレビと同じ箱に、日本ではテレビの反対の箱に入る。分類は研究者の決めごとだ。寝る前の読書と眠りの話は、同じサイトの「睡眠前の読書は続きが気になる本でもよい?物語への集中と眠る準備を分ける」に譲る。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

若い頃の知能を入れると、読書と認知の関連が消えた

いちばん耳の痛い研究はこれだ。55歳以上の1,157人を最長15年追い、本や週刊誌を読む頻度から、認知の高さと衰える速さを予測した[6]。本をよく読む人は、言葉の流暢さと記憶の想起の点が高かった。週刊誌では、この関連は出なかった。ところが、読む頻度は衰える速さとは関係しなかった[6]。一部の解析では、若い成人の頃のg因子(一般的な知能の因子)が中年期の読書と認知の高さの両方を予測し、この因子を入れると、読書と認知の高さの関連は消えた[6]。

著者らは、本を読むことと認知の高さの結びつきは大人の一生を通じて続くが、よく読むことが晩年の認知の低下を防ぐという仮説はほとんど支持されないとした[6]。子どもや若者の時期に本を読むことが認知を伸ばすかはまだ示されておらず、介入の研究が役に立つかもしれないと書く[6]。

さらに意外な結果がある。アルツハイマー病の410人を4年、毎年17の認知の検査で追った研究は、病気になる前の読書の頻度と読む物の手に入りやすさを、本人をよく知る人に聞いた[10]。最初の認知機能や学歴をそろえて分析すると、病気の前によく読んでいた人ほど、全体の認知と言葉の検査で衰えが速く、言葉以外の検査ではその関連がなかった[10]。著者らは、病気の前の知的な経験の量と質が、病理が症状としてどう表れるかに影響するのかもしれないと結論している[10]。読めば病気の進み方まで遅くなる、という単純な絵とは合わない。

絵本の講座の試験は、何を確かめたか

読書を無作為に割り付けた試験は、日本で行われている。地域に住む高齢者58人を29人ずつに分け、片方は絵本の読み方を学んで身につける講座に、もう片方は高齢者の健康についての講義に出た[14]。記憶の検査(論理的記憶)で、あとから思い出せた量を直後に思い出せた量で割った保持率に、有意な交互作用が出て、講座の群で改善した[14]。軽度認知障害の人(14人対15人)では、注意と切り替えを測る検査とMMSE(認知機能の簡易検査)でも有意な交互作用が出た[14]。著者らは短期の結果だと断ったうえで、記憶と実行機能の低下を防ぐことに役立つかもしれないとした[14]。

50〜64歳を対象にした東京の試験は、検査をする人に割り付けを伏せて行われた[13]。65人のうち32人が週1回の絵本の講座を12回受け、33人は健康を保つための講義を受けた[13]。主な結果の記憶の変化に、群の間の有意な差はなかった。差が出たのは、決められた種類の言葉を挙げる検査のほうで、実行機能にも差はなかった[13]。著者らは、高齢者で見た記憶の改善は中年では見られなかったと書き、言葉を引き出す力に影響するかもしれず、中年の認知の低下への対策として役立つかもしれないとした[13]。読者の年代にいちばん近い試験で、記憶の結果は出なかったことになる。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「本を読む人は2年長生きする」。23か月という数字は、生存率80%の時点で比べた調整前の差である[1]。調整したあとに残ったのはハザード比0.80で、延びる年数ではない[1]。毎日読む人はもともと学歴や社会経済の地位が高かったという追跡もある[2]。

「読書は認知症を防ぐと証明された」。追跡研究では、読書や読書を含む知的な活動と、認知の低下や認知症の少なさとの関連が出ている[5][8]。けれども、若い頃の知能の因子を入れると読書と認知の高さの関連が消えた研究があり[6]、試験が確かめたのは短い講座のあとの検査の変化までである[13][14]。

「読書は能動的、テレビは受け身」。そう分けた研究もあれば[15]、読書をテレビと同じ受け身の箱に入れた研究もある[9]。80歳以上の人々の追跡では、読書もテレビも同じ幅で死亡の低さと関連した[12]。

今日からできること

  • 本と新聞・雑誌を分けて、1週間に読んだ物を書き出す。12年の追跡で生存との関連が大きかったのは本のほうだった[1]。
  • 読む時間を1日10分未満、10〜30分、30分以上の3つで数える。日本の5年の追跡で使われた区切りで[15]、目標ではなく、いまの位置を知るための物差しとして使う。
  • 週1回以上を1つの線にする。台湾の14年の追跡で認知の低下の少なさと関連したのは、週1回以上の読書だった[5]。
  • 読む日とは別に、体を動かす日を週に置く。体を動かす量が多く読書が中以上の人で、認知症の危険が約60%低かった[15]。観察研究の数字なので、組み合わせの目安にとどめる。
  • 読書を記憶の特効薬と思わない。50〜64歳の試験では、12回の講座のあとも記憶の変化に差が出なかった[13]。
  • 急に字が追えなくなった、本が続かなくなったと感じたら、読書量の問題として片付けず医師に相談する。弱ったから読まなくなる、という向きもありうるからだ。

本を閉じたあとの1時間を、オンザショアで

日本の5年の追跡が示したのは、読書の時間と体を動かす量の組み合わせと認知症の関連であって[15]、スタジオのレッスンの効果ではない。オンザショア立川店に書けるのは、読む日とは別に、動く時間を週のどこかに決めておく場所としての話である。

初めてなら体験レッスン(ヨガ)が税込1,980円の60分で、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる(体験の予約・料金)。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。

レッスンの始まりは曜日で違う。8時の回は土曜と日曜だけで、平日の朝いちばんは月曜から木曜が10時、金曜が13時。店そのものは8:00〜23:30で年中無休である。年末年始(12/29〜1/3)は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。駅で文庫本を閉じて、そのまま歩ける距離にある。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F(店のトップ)。

妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガを選ぶことになる。医師から運動を止められている方は利用できない。

参考文献

[1] A chapter a day: Association of book reading with longevity — Bavishi A, Slade MD, Levy BR., 2016, Social science & medicine (1982). DOI: 10.1016/j.socscimed.2016.07.014

[2] Reading daily predicts reduced mortality among men from a cohort of community-dwelling 70-year-olds — Jacobs JM, Hammerman-Rozenberg R, Cohen A, Stessman J., 2008, The journals of gerontology. Series B, Psychological sciences and social sciences. DOI: 10.1093/geronb/63.2.s73

[4] Cultural activities and all-cause mortality among Finnish adults: a 19-year follow-up — Nenonen T, Kouvonen A, Härkänen T, Martelin T., 2025, BMC public health. DOI: 10.1186/s12889-025-23032-4

[5] Reading activity prevents long-term decline in cognitive function in older people: evidence from a 14-year longitudinal study — Chang YH, Wu IC, Hsiung CA., 2021, International psychogeriatrics. DOI: 10.1017/s1041610220000812

[6] Reading Habits Among Older Adults in Relation to Level and 15-Year Changes in Verbal Fluency and Episodic Recall — Sörman DE, Ljungberg JK, Rönnlund M., 2018, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2018.01872

[8] Association of Daily Intellectual Activities With Lower Risk of Incident Dementia Among Older Chinese Adults — Lee ATC, Richards M, Chan WC, Chiu HFK, Lee RSY, Lam LCW., 2018, JAMA psychiatry. DOI: 10.1001/jamapsychiatry.2018.0657

[9] Lifestyle Enrichment in Later Life and Its Association With Dementia Risk — Wu Z, Pandigama DH, Wrigglesworth J, Owen A, Woods RL, Chong TT, Orchard SG, Sha, 2023, JAMA network open. DOI: 10.1001/jamanetworkopen.2023.23690

[10] Premorbid reading activity and patterns of cognitive decline in Alzheimer disease — Wilson RS, Bennett DA, Gilley DW, Beckett LA, Barnes LL, Evans DA., 2000, Archives of neurology. DOI: 10.1001/archneur.57.12.1718

[12] Leisure Activities and All-Cause Mortality Among the Chinese Oldest-Old Population: A Prospective Community-Based Cohort Study — Li ZH, Zhang XR, Lv YB, Shen D, Li FR, Zhong WF, Huang QM, Wu XB, Zeng Y, Gao X, 2020, Journal of the American Medical Directors Association. DOI: 10.1016/j.jamda.2019.08.003

[13] Randomized Controlled Trial of the Picture Book Reading Program on Cognitive Function in Middle-Aged People — Iizuka A, Suzuki H, Ogawa S, Takahashi T, Cho D, Yamashiro D, Sato K, Li Y, Kana, 2021, Frontiers in psychiatry. DOI: 10.3389/fpsyt.2021.624487

[14] Cognitive intervention through a training program for picture book reading in community-dwelling older adults: a randomized controlled trial — Suzuki H, Kuraoka M, Yasunaga M, Nonaka K, Sakurai R, Takeuchi R, Murayama Y, Oh, 2014, BMC geriatrics. DOI: 10.1186/1471-2318-14-122

[15] Do the Impacts of Mentally Active and Passive Sedentary Behavior on Dementia Incidence Differ by Physical Activity Level? A 5-year Longitudinal Study — Nemoto Y, Sato S, Kitabatake Y, Takeda N, Maruo K, Arao T., 2023, Journal of epidemiology. DOI: 10.2188/jea.je20210419

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約