
パンデミックの4,237人で、飼うことはストレスを和らげなかった
新型コロナの流行の前から回復期まで、4つの時期にわたって答えてもらった縦断の調査がある[7]。参加したのは4,237人で、飼っていない人657人、犬の飼い主1,761人、猫の飼い主1,819人だった[7]。期間を通じて、飼い主とペットの関係の近さは時間とともに強まった[7]。犬の飼い主は、猫の飼い主や飼っていない人より、ストレスと孤独感の下がり方が一貫して大きかった[7]。
それでも交絡を調整すると、ペットを飼うことがストレスや孤独を和らげるという結果は支持されなかった[7]。友人や職場の関係の欠けによる孤独も、家族の関係の欠けによる孤独も、飼うことでは軽くならなかった[7]。1つだけ例外がある。恋愛の関係の欠けからくる孤独は、飼い主のほうが低かった[7]。犬と猫の差の一部は、飼い主とペットの関係の近さで説明できた[7]。
孤独そのものと健康の数字は、同じ特集の「孤独が健康に与える影響、平均65歳未満の研究で強く出た死亡との関連と一人暮らしの数字」に譲る。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
148人の女子学生と、18〜26歳の600人
この特集の読者に近い立場の人を調べた研究も2つある。1994年の研究は、成人の女子学生148人(ペットの飼い主59人、飼っていない人89人)を調べた[11]。飼い主と飼っていない人の孤独感に有意な差はなかった[11]。ただ、完全に一人で暮らす女性は、ペットとだけ暮らす女性、人とペットと暮らす女性、人と暮らす女性のどれよりも有意に孤独だった[11]。孤独感と動物への愛着の強さには関連がなく、犬と猫の飼い主の間にも差はなかった[11]。
面白いのはその先だ。犬とだけ暮らす女性は、犬と人と暮らす女性より犬への愛着が強かった。ところが猫とだけ暮らす女性は、猫と人と暮らす女性より、猫への愛着が弱かった[11]。著者らは、ペットは孤独感を和らげる助けになり、とくに一人で暮らす女性で、人の付き合いの欠けを補いうると結論している[11]。
2025年のイギリスの研究は、不安や気分の落ち込みに困っていると自分で答えた18〜26歳の犬や猫の飼い主600人を調べた[12]。犬の飼い主は猫の飼い主より安定した愛着を示した[12]。不安の強い愛着は犬の飼い主で心の健康の悪さと関連し、距離を置く愛着は犬と猫の両方の飼い主で心の健康の良さと関連した[12]。ペットの暮らしの質の悪さや問題行動が飼い主の心の健康の悪さと結びつく関係は、犬の飼い主では見られたが、猫の飼い主では再現されなかった[12]。著者らは、ペットを飼うかどうかだけを見る単純な見方では、飼い主の心の健康は捉えられないと書く[12]。

猫の側でも、ホルモンは動いていた
撫でられる側の話もある。ここからは猫の唾液の数字で、人の数字ではない。飼い猫20匹を、安全基地テスト(Secure Base Test)で「安定」「不安」「回避」の愛着の型に分け、飼い主が4種類の関わり方を別々の日に家で行い、前後の唾液のコルチゾールとオキシトシンを測った研究がある[4]。
猫の側では、受け身の関わりでオキシトシンが上がりコルチゾールが下がり、強いる関わりでは逆の形になった[4]。安定した型の猫は、不安定な型の猫より、人との関わりに好ましいホルモンの反応を示した。不安定な型の猫では、コルチゾールが上がるか、変化が小さかった[4]。著者らは、猫の福祉と人と猫の関係のために、猫ごとの愛着の違いを考えた関わり方が大切だと結論している[4]。
人が撫でたいときと、猫が撫でられたいときは、いつも一致するとは限らない。人と人の触れ合いとオキシトシンの話は、同じ特集の「ハグの効果は医学的にどこまで?血圧と風邪の研究、傷の治りまで測った実験を読む」に譲る。
東京の高齢者11,233人と、飼うことの負担
東京都大田区の65歳以上11,233人(女性51.5%)を一時点で調べた研究は、犬と猫を分けて見た[6]。運動の能力と歩く活動と関連したのは、犬を飼った経験だった[6]。近所との交流、社会的な孤立、近所への信頼といった社会的な働きは、犬を飼った経験とも猫を飼った経験とも関連した[6]。著者らは、犬や猫の世話が、高齢者の体を動かす量と社会参加を増やす健康づくりの手立てになるかもしれないと書く[6]。歩く側の関連は犬にだけ報告されたが、人付き合いの側では猫も犬と同じ列に並んだ。
2018年の総説は、動物との関わりの利点として、うつと孤独の減少、人との交流の増加、不安と高ぶりの減少などを挙げる[15]。介入に使われた動物には犬、猫、馬、ウサギ、ヤギ、ハムスター、そしてコオロギまでいる[15]。同時に問題も並べる。アレルギー、ぜんそく、動物からうつる病気、かみ傷と引っかき傷、人の転倒、ペットのけがや死による悲しみ、そして費用である[15]。この総説が利点に挙げる「高ぶりの減少」と、32人の研究が体の側で見た心拍の上昇[1]は、向きが逆だ。

よくある誤解
「猫を撫でると体はリラックスする」。32人の研究では、自由に触れ合うと心拍が上がり、副交感神経の活動が下がった[1]。気持ちの高ぶりは下がったので、気分と体の反応は同じ向きに動いていない[1]。人数は小さく、著者ら自身がより大きな研究を求めている[1]。
「猫を飼えば心臓病で死ににくい」。心筋梗塞による死亡で有意に低かったのは、過去に猫を飼っていた人で、観察研究である[3]。血圧の実験は猫と犬を分けておらず、ペットを飼う人は課題の前から安静時の値が低かった[2]。
「猫を飼うとうつになる」。これも言い過ぎである。オッズ比1.06はわずかな上昇で、観察研究の統合であり、ペット全体では有意な関連がなかった[8]。
今日からできること
- 猫と触れ合った直後の気分を、1日に数回メモしてみる。188人の研究は、1日最大10回の記録で瞬間の気分を捉えた[13]。
- 嫌な出来事のあとに、猫を慰め役として当てにしすぎない。その場面では、猫との触れ合いがストレスと嫌な気分の結びつきを強めていた[13]。
- 無理に抱き上げない。猫の側では、強いる関わりでコルチゾールが上がり、受け身の関わりでは下がった[4]。
- 散歩の運動を猫に期待しない。歩く活動と関連したのは犬を飼った経験で、猫で関連したのは人付き合いの側だった[6]。
- 飼う前に、アレルギー、引っかき傷、費用、別れの悲しみも数に入れる。総説が挙げた問題である[15]。
- 落ち込みが長く続くなら、猫がいても一人で抱えず医師に相談する。ペットを飼うことは、ストレスも、友人や家族の関係からくる孤独も和らげなかったという縦断の調査がある[7]。
猫に留守番を頼む60分を、オンザショアで
猫の研究が示したのは、家で猫と触れ合う瞬間の気分と体の反応であって、スタジオのレッスンの効果ではない。オンザショア立川店について書けるのは、猫に留守番を頼んで出かける、週の決まった時間の置き場所としての話である。
レッスンの始まりは曜日で違う。平日の朝いちばんは月曜から木曜が10時、金曜が13時で、8時の回は土曜と日曜だけ。夜の遅い回は水曜と金曜の21時に始まり、店は8:00〜23:30の年中無休である。年末年始(12/29〜1/3)は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F(店のトップ)。
妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上。
初めての人の体験レッスン(ヨガ)は60分で税込1,980円。バスタオル2枚とフェイスタオル1枚、ヨガマットを借りられる(体験の予約・料金)。
参考文献
[1] Effects of Interactions with Cats in Domestic Environment on the Psychological and Physiological State of Their Owners: Associations among Cortisol, Oxytocin, Heart Rate Variability, and Emotions — Nagasawa T, Kimura Y, Masuda K, Uchiyama H., 2023, Animals : an open access journal from MDPI. DOI: 10.3390/ani13132116
[2] Cardiovascular reactivity and the presence of pets, friends, and spouses: the truth about cats and dogs — Allen K, Blascovich J, Mendes WB., 2002, Psychosomatic medicine. DOI: 10.1097/01.psy.0000024236.11538.41
[3] Cat ownership and the Risk of Fatal Cardiovascular Diseases. Results from the Second National Health and Nutrition Examination Study Mortality Follow-up Study — Qureshi AI, Memon MZ, Vazquez G, Suri MF., 2009, Journal of vascular and interventional neurology. DOI: なし
[4] The hormonal effects of owner-cat interactions on pet cats of different potential attachment styles — He X, Huang H, Chang H, Xu W, Gui C, Pan J, Yan H, Guo Y, Avilas-Rosa E, Yang B, 2026, Journal of feline medicine and surgery. DOI: 10.1177/1098612×261478281
[5] Depression in older cat and dog owners: the Nord-Trøndelag Health Study (HUNT)-3 — Enmarker I, Hellzén O, Ekker K, Berg AG., 2015, Aging & mental health. DOI: 10.1080/13607863.2014.933310
[6] Physical, social, and psychological characteristics of community-dwelling elderly Japanese dog and cat owners — Taniguchi Y, Seino S, Nishi M, Tomine Y, Tanaka I, Yokoyama Y, Amano H, Kitamura, 2018, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0206399
[7] Temporal patterns of owner-pet relationship, stress, and loneliness during the COVID-19 pandemic, and the effect of pet ownership on mental health: A longitudinal survey — Ogata N, Weng HY, L McV Messam L., 2023, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0284101
[8] Pet ownership and risk of depression: a systematic review and meta-analysis — Moshfeghinia R, Rostamipourfard S, Kamran M, Mostafavi S, Golabi F, Ayano G, Ahm, 2025, Annals of general psychiatry. DOI: 10.1186/s12991-025-00600-x
[11] Loneliness and pet ownership among single women — Zasloff RL, Kidd AH., 1994, Psychological reports. DOI: 10.2466/pr0.1994.75.2.747
[12] Exploring the connection between pet attachment and owner mental health: The roles of owner-pet compatibility, perceived pet welfare, and behavioral issues — Hawkins RD, Ellis A, Robinson C., 2025, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0314893
[13] Human-animal interaction: understanding the role of dog and cat interactions in emotional wellbeing — Peeters S, Jacobs N, Hediger K, Eshuis J, Janssens M., 2026, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2026.1768288
[15] Companion animals and human health: benefits, challenges, and the road ahead for human-animal interaction — Friedman E, Krause-Parello CA., 2018, Revue scientifique et technique (International Office of Epizootics). DOI: 10.20506/rst.37.1.2741
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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