緊張するとお腹が痛いのはなぜ?腸と脳をつなぐ迷走神経と、ストレスが腸の動きを変える道

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

腹痛と便通の変化が繰り返すなら、過敏性腸症候群という見方もある

2026年の総説は、過敏性腸症候群を、目に見える構造の病気がないのに、腹痛やお腹の不快感が便通の変化を伴って繰り返す状態と定義する[9]。世界の人口の約4〜11%に見られ、医療の利用の多さ、生活の質の低下、社会と経済の大きな負担と結びついている[9]。

原因は1つではないとされる。腸の動きの変化、内臓の過敏さ、腸の上皮のバリアの不調、神経と免疫の活性化、腸の細菌と代謝物の変化、脳での痛みの増幅、ストレスと自律神経の乱れ、性別による生物学的な影響が、仕組みの土台に挙げられている[9]。胃腸の感染のあとに起きることもあり、ほかの腸と脳の相互作用の病気、慢性の痛み、心の病気、炎症性腸疾患やセリアック病のような器質的な病気と重なることも多い[9]。

先に見たとおり、心理的なストレスはこの病気の引き金にも、悪化の要因にもなりうる[7]。不安や抑うつは、過敏性腸症候群と双方向の因果の関係にあるとされ、子どものころのつらい出来事がストレスへの感じやすさを高め、過敏性腸症候群のリスクを上げることもあるという[12]。

一方で、2026年の別の総説は、過敏性腸症候群は生活の質を下げるが、死亡のリスクの上昇は伴わないと書く[14]。現時点で知られた根治の方法はない、とも書いている[14]。

診断は、ローマV の基準にもとづく症状からの判断に、診察と、ほかの病気を除くための限られた検査を組み合わせて行われる[9]。治療は、説明と理解、食事の工夫、薬、腸と脳に働きかける行動の療法を、一人ひとりに合わせて段階的に組む[9]。どれを使うかを決めるのは医師との相談である。

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眠りと食事の時間も、腸と脳の話に入る

2026年の総説は、子どもと若い人の腸と脳の相互作用の病気で、睡眠、心理的なストレス、体内時計、食事という変えられる4つの要因を調べた[11]。

睡眠の乱れは、腹痛の強さ、日常の動きにくさ、日中の活動の損なわれ方の大きさと関連していた[11]。体内時計の乱れは、腸の動き、バリアの働き、腸のホルモンを出す細胞の信号、細菌のリズムに影響しうるが、子どもでの証拠はまだ限られている[11]。食事は、発酵、細菌、腸の透過性、症状の出方に影響し、規則正しい食事、十分な水分、適切な量の食物繊維が、最初の大事な手立てとされる[11]。

4つの要因は、神経と内分泌、自律神経、免疫、細菌という共通の経路で、互いに影響し合う[11]。著者らは、体と心と社会の面を合わせて、睡眠、ストレス、生活のリズム、食事の見直しを症状の手当てと組み合わせるべきだとし、因果を確かめる先々の研究が要るとしている[11]。対象は子どもと若い人で、大人にそのまま当てはまるかは分からない。大人に当てはめるのは私の推測になるが、試験の前の夜に眠りを削り、朝食を抜いて家を出る日程は、総説が挙げた4つのうち2つを同時に崩している。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

ストレスを扱う手立ては、痛みにも届くのか

2007〜2025年の論文から49本を選んで結果を抜き出した系統的レビューは、過敏性腸症候群を、腸の過敏さ、免疫の過剰な反応、腸の細菌の偏り、強すぎる不安や心理の乱れが重なる多面的な病気としてとらえた[16]。そのうえで、ストレスを減らす働きかけが、痛みの感覚と、症状に伴う不安の高まりを減らすのに役立ったとまとめている[16]。

心理的な面からの治療については、抗うつ薬と認知行動療法が過敏性腸症候群の管理に有効だと示されている、と別の総説は書く[12]。ストレスの管理と行動の療法は、食事や細菌に働きかける方法と並んで、症状を和らげる主な手立てとして研究に支えられているという[14]。

呼吸に触れた総説もある。迷走神経の緊張度はストレスの反応を調節する力と相関し、呼吸の影響を受ける。そのため、瞑想やヨガでそれを高めることが、ストレスへの強さと、気分や不安の症状を和らげることにおそらく寄与する、と2018年の総説の著者らは書いた[5]。ここは総説の著者らの見立てで、「おそらく」という言葉ごと読むべきところだ。ヨガのスタジオの者として、この一文を大きく引き伸ばすことはしない。

よくある誤解

「緊張でお腹が痛くなるのは気のせい」。急なストレスは、ホルモンの経路や自律神経を通して、腸の動きと内臓の感じ方を変えうる[19]。気の持ちようの話ではなく、腸と脳をつなぐ体の道の話である。

「腸内の細菌を整えれば、緊張しなくなる」。細菌と不安や抑うつの関係は、主に動物の研究か患者の集団での相関にもとづき、人での研究がどうしても必要だとされている[3]。

「お腹が痛いなら、腸を調べれば原因が見つかる」。過敏性腸症候群は、目に見える構造の病気がないのに痛みと便通の変化が繰り返す状態である[9]。痛みの強さには、脊髄での増幅のような腸の外の仕組みも関わるとされる[17]。ただし診断では、ほかの病気を除くための限られた検査も組み合わされる[9]。

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今日からできること

  • 大事な場面の前に、ゆっくりした呼吸を何回か入れる。迷走神経の緊張度は呼吸の影響を受けるとされる[5]。お腹の痛みが消えると約束するものではない
  • 試験や発表の前の晩は、睡眠を削らない。腸と脳の相互作用の病気がある子どもと若い人の総説では、睡眠の乱れが腹痛の強さと関連していた[11]
  • 当日の朝も、いつもの時刻に食べて水分をとる。規則正しい食事と十分な水分は、子どもの腸と脳の病気の手当てで最初の大事な手立てとされる[11]
  • 腹痛と便通の変化が繰り返すなら、いつ、何の前に起きたかを記録して医師に相談する。過敏性腸症候群は世界の約4〜11%に見られる[9]
  • 胃腸炎のあとから続いている、不安や落ち込みも続いている、というときは、それも医師に伝える。感染のあとに起きることや、心の病気と重なることがある[9]

緊張する週のどこかに、オンザショアの時間を置く

研究が示したのは、腸と脳が両方向にやりとりしていて、ストレスがその道を通ることまでだった。ヨガでお腹の痛みが治るとは、この記事の研究からは言えない。オンザショア立川店ができるのは、呼吸に注意を向ける時間を、週の予定の中に置いておくことである。

レッスンは、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガと常温のヨガがあり、ヨガだけで25種類以上ある。ほかにピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもある。お腹の調子が気になる日は、常温のヨガから選ぶこともできる。

体験レッスン(ヨガ)は税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが入っている(体験の予約)。

平日の朝いちばんの回は月曜から木曜が10時、金曜が13時で、8時の回は土曜と日曜だけである。夜の遅い回は水曜と金曜の21時開始。店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにあり、8:00〜23:30に開いている。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できないが、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。料金と店のトップも見てほしい。

参考文献

[1] The gut-brain axis: interactions between enteric microbiota, central and enteric nervous systems — Carabotti M, Scirocco A, Maselli MA, Severi C., 2015, Annals of gastroenterology.

[2] The Vagus Nerve at the Interface of the Microbiota-Gut-Brain Axis — Bonaz B, Bazin T, Pellissier S., 2018, Frontiers in neuroscience. DOI: 10.3389/fnins.2018.00049

[3] Stress & the gut-brain axis: Regulation by the microbiome — Foster JA, Rinaman L, Cryan JF., 2017, Neurobiology of stress. DOI: 10.1016/j.ynstr.2017.03.001

[5] Vagus Nerve as Modulator of the Brain-Gut Axis in Psychiatric and Inflammatory Disorders — Breit S, Kupferberg A, Rogler G, Hasler G., 2018, Frontiers in psychiatry. DOI: 10.3389/fpsyt.2018.00044

[7] Central Neural Circuits Underlying Stress-Associated Bowel Disorders — Yuki N, Sawamura T, Shiina T, Shimizu Y., 2026, Pathophysiology : the official journal of the International Society for Pathophysiology. DOI: 10.3390/pathophysiology33040077

[9] Irritable bowel syndrome — Chang L, Corsetti M, Chey WD, Ford AC, Schmulson MJ, Shin A, Barbara G, Ballou S, 2026, Nature reviews. Disease primers. DOI: 10.1038/s41572-026-00741-7

[11] Sleep, Stress, Circadian Rhythm, and Diet in Pediatric Disorders of Gut-Brain Interaction: A Narrative Review — Szyller H, Lasocka M, Augustynowicz G, Braksator J, Pytrus T., 2026, Nutrients. DOI: 10.3390/nu18172768

[12] Impact of different stress paradigms on irritable bowel syndrome: Evidence from clinical and animal studies — Zheng M, Sun S, Lv B., 2026, The Journal of international medical research. DOI: 10.1177/03000605261447130

[14] Pathophysiological Mechanisms and Nonpharmacological Interventions in Irritable Bowel Syndrome: Current Insights and Future Directions — Cheung SLY, Kenway LC., 2026, Journal of nutrition and metabolism. DOI: 10.1155/jnme/4520019

[16] Pathophysiological and Therapeutic Association between Brain-Gut Axis and Irritable Bowel Syndrome: A Systematic Review — Farooq U, Sadiqa A, Arshad Jarral S., 2026, Pakistan journal of medical sciences. DOI: 10.12669/pjms.42.7.14944

[17] Neuroimmune regulation of visceral pain: roles of microglia, purinergic signaling, and neuroinflammation — Wang Y, Li P, Dong Y, Zhang X, Shang K., 2026, Frontiers in immunology. DOI: 10.3389/fimmu.2026.1934162

[19] Galanin signaling in stress-induced brain-gut axis dysregulation: Receptor-specific mechanisms and context-dependent pharmacology — Zhang E, Wang Z, Xu H, Wu J, Xu ZD, Liang Y., 2026, Peptides. DOI: 10.1016/j.peptides.2026.171518

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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