
記録に合わせて食べると、普段の食事が見えなくなる
食事記録が消費量より少ない理由には、書き漏らすことだけでなく、記録している間に本当に食べる量が少なくなることもある。1990年のレビューは、9研究で申告摂取量と二重標識水による消費量を比べ、差の多くは過小報告によると考えられる一方、記録期間中に体重が減った参加者もいて、差の一部は実際に食べる量が減ったためだと述べている。[16]
このレビューで扱った申告は、思い出し調査か秤量記録で少なくとも7日間集められ、消費量も二重標識水で7日間以上測られている。申告摂取量と消費量の個人差は+25〜−76%と広く、集団平均の差はそれより小さい。工業化した国に暮らす、肥満がなく競技者でもない集団の平均差は0〜−20%、肥満のある集団では−35%と−50%だった。[16] 対象の異なる研究をまとめた1990年のレビューの値であり、平均が小さい集団でも個人の差は別に検討する必要がある。
たとえば、記録が面倒だから間食をやめる。量を説明しにくい料理を避ける。普段の生活を写すつもりが、記録しやすい食卓になる。こうした日常場面を考えると、記録の対象となる食事自体が変わる問題を捉えやすい。大切なのは、申告の漏れと、測定期間中の食事の変化という、異なる説明があることだ。[16] 記録帳のために献立を選び始めたら、食事が帳簿に勤務している。
この違いは、何を知りたいかによって意味が変わる。記録中の食事を知る目的なら、その日の変更も現実の食事だ。しかし、普段の摂取量を知る目的なら、変更した日だけでは普段を十分に表せない可能性がある。[16] 記録が行動を変えたことと、記録が正確だったことは、別々に評価する必要がある。
記録した日は少なかったが、記録しなかった日の量は分からない。そういう帳簿から、普段の摂取量を確定するのは難しい。ここで必要なのは、空欄を都合よく埋めることではなく、何が不明なのかを残すことだ。研究でも、自己申告のエネルギー量には個人ごとの偏りがあり、その違いが食事と健康の関係を弱めて見せると指摘されている。[15]
大規模なデータでも、人数を増やすだけで解決するとは限らない。2025年の研究は、4〜96歳を含む二重標識水の6,497測定から総エネルギー消費量の予測式を作り、体重、年齢、性別などから予測した値と、食事申告の整合性を調べた。大規模な食事調査のデータへ適用すると、誤報告の割合は50%を超えた。[3]
しかも、誤報告が増えるにつれ、申告上の主要な栄養素の構成にも系統的な偏りが見られ、食事成分とBMIの間に見かけの関連が生じる可能性が示された。[3] 分析の対象は、食事成分とBMIの関連が測定誤差によってどう偏るかだった。[3] 測定のずれが、食事と体格の関係の読み方まで左右するという方法上の指摘だ。
予測式は、各参加者の消費量をその場で実測することとは違う。この研究は95%の予測限界も用いて、調査データの誤報告を見つける用途を示している。[3] 判定には予測の幅を含む基準を用いる。[3] 総エネルギー消費量の予測式とは対象が異なるが、基礎代謝の計算式の精度は「基礎代謝の計算式はどれだけ当たるのか」の記事に譲り、ここでは食事の測定の限界として読む。
また、言いにくさと不正確さの関係も単純ではない。2024年の探索的な小規模研究では、過体重または肥満で体重が安定した成人39人に、3回の24時間食事思い出し調査、安静時代謝の測定、心理面の調査、面接などを行った。体重に関する偏見や差別的な扱いを経験した人は64.1%だったが、その関連指標から申告の正確さを予測できなかった。[19]
参加者は、社会的に好ましくないと思われる食品を報告する心配がありながらも、正確に答えたいと述べた。[19] この研究は二重標識水での検証ではなく、著者らも客観的な測定を用いた、より大きく多様な集団での研究を求めている。[19] 少なく書いた人を、正しく書く気がなかった人と扱う根拠にはならない。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「過小報告は、食べすぎを隠す人の話だ」という見方は狭い。成人の系統的レビューでは、多様な調査法に過小報告が見られ、同じ方法の中でも程度が異なった。[5] 記録量と客観的な指標がずれるという結果だけでは、本人の意図は測れない。1990年のレビューで、申告量と消費量の個人差は+25〜−76%に広がった。[16] 少なすぎる申告だけでなく、多く申告する側のずれも含む幅である。
「自動で計算する記録なら正確だ」とも限らない。成人のレビューでは、技術を使う方法を含む16研究も、多くが過小報告を示す研究に含まれていた。[5] 計算部分の自動化と、何をどれだけ食べたかという入力の妥当性は違う問題である。料理名を選んだ後に数字が細かく表示されても、その細かさだけでは客観的な測定との一致を示せない。
「研究で平均の過小評価が分かったなら、自分の記録にも同じ割合を足せばよい」という考えにも注意が要る。2018年の研究の15〜17%や18〜21%は、特定の年齢層と調査方法で得られた平均値である。[9] 補正の前提となるのは、対象集団と測定方法の一致だ。平均の差は誤差の存在を知らせるが、今日の夕食の正解を与えてはくれない。
だからといって、記録を捨てる必要もない。ここまでの研究は、主に摂取量を正確に測る道具としての妥当性を調べている。[5][9] 習慣を振り返る用途や、書く行為が減量を助けるかは、測定精度とは別に検証する問いになる。既存の食事記録の記事が扱う継続や減量効果とは、判断する対象が異なる。
記録を読むときには、食事の内容が見える部分と、量が確定しない部分を分けたい。「昼食後に何か食べた」という事実を残せても、その量まで確かとは限らない。逆に、量が曖昧だから、その出来事全体を消す必要もない。測定としての限界を知れば、記録から答えられる問いを選べる。

今日からできること
- 普段の食事を調べるため、まず4日間の記録をひとまとまりにして残す。2018年の検証研究で使われた記録期間だが、入力しやすさのために献立を変えず、推測した量には「推測」と添える。[9]
- 翌朝は前の24時間の飲食を、朝・昼・夜とその前後の順にたどって書く。24時間の思い出し調査を繰り返した研究でも平均15〜17%の過小評価があったため、記入できたことだけで量の正確さを決めない。[9]
- 記録が面倒で間食や献立を変えた日は、変更の理由も書き添える。少なくとも7日間の申告と7日間以上の消費量測定を比べたレビューでは、実際に食べる量が減ることも差の一因だった。[16]
- 量を思い出せない味見や飲み物も、口にした出来事として残す。空欄には理由を書き、料理名が分かることと、量まで分かることを区別する。
- 記録の平均誤差率を自分の摂取量に一律に足す代わりに、記録した食事と普段の食事の違いを見直す。研究の集団平均は、個人の補正率にはならない。[9]
オンザショアで、食事の記録と運動の予定を分ける
食事の量を記録することと体を動かす予定を続けることを分け、後者の場所としてオンザショア立川店の利用を考える。
ヨガは25種類以上のレッスンから選べる。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加えて常温ヨガもあり、ピラティス、パーソナルトレーニング、ボクササイズ、HIIT、女性専用のキックボクササイズも扱う。運動の種目を選んでも、それだけで食事記録の量が確かになるわけではない。
場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10のエトロワビル3Fにある。全曜日8:00〜23:30の営業で、年中無休だ。店のトップで店舗の案内、料金ページで料金を見られる。
医師に運動を止められている場合は利用の対象外となる。妊娠中に参加できるのは常温のマタニティヨガで、溶岩ホットヨガには参加できない。
ヨガの体験は税込1,980円で60分のレッスン。レンタルにはヨガマット、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚が含まれる。体験の予約へ進む前に、参加条件と自分の予定を照らし合わせたい。食事の記録帳とは別に、通う時間を生活の予定へ書き込む。

参考文献
- Representation of adults with class III obesity in studies assessing validity of self‐reported energy intake using doubly labeled water: A systematic review — Erica M. Howes et al., 2024, Obesity Reviews. DOI: 10.1111/obr.13713
- Dietary misreporting: a comparative study of recalls vs energy expenditure and energy intake by doubly-labeled water in older adults with overweight or obesity — L. S. Santos-Báez et al., 2025, BMC Medical Research Methodology. DOI: 10.1186/s12874-025-02568-4
- Predictive equation derived from 6,497 doubly labelled water measurements enables the detection of erroneous self-reported energy intake — Rania Bajunaid et al., 2025, Nature Food. DOI: 10.1038/s43016-024-01089-5
- Validity of Dietary Assessment Methods When Compared to the Method of Doubly Labeled Water: A Systematic Review in Adults — T. Burrows et al., 2019, Frontiers in Endocrinology. DOI: 10.3389/fendo.2019.00850
- Obese individuals do not underreport dietary intake to a greater extent than nonobese individuals when data are allometrically‐scaled — S. Waterworth et al., 2022, American Journal of Human Biology. DOI: 10.1002/ajhb.23743
- Comparison of self-reported dietary intakes from the Automated Self-Administered 24-h recall, 4-d food records, and food-frequency questionnaires against recovery biomarkers. — Yikyung Park et al., 2018, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1093/ajcn/nqx002
- Traditional Self-Reported Dietary Instruments Are Prone to Inaccuracies and New Approaches Are Needed — M. N. Ravelli et al., 2020, Frontiers in Nutrition. DOI: 10.3389/fnut.2020.00090
- Inaccuracies in self-reported intake identified by comparison with the doubly labelled water method. — D. Schoeller et al., 1990, Canadian journal of physiology and pharmacology. DOI: 10.1139/y90-143
- The Impact of Weight Bias and Stigma on the 24 h Dietary Recall Process in Adults with Overweight and Obesity: A Pilot Study — Erica M. Howes et al., 2024, Nutrients. DOI: 10.3390/nu16020191
- Markers of the validity of reported energy intake. — M. B. Livingstone et al., 2003, The Journal of nutrition. DOI: 10.1093/jn/133.3.895s
冒頭の写真: 家庭の台所で、ケーキ作りに使う砂糖の分量を量っている調理中の場面(写真: Wald1siedel / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons)
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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