
疲れた顔と、具合の悪い顔は似ている
寝不足の顔の手がかりは、別の実験の顔の手がかりとよく重なる。2018年の研究は、細菌の成分を注射して免疫の反応を起こした人と、偽の注射をした人の顔を、注射の2時間後に撮影した[2]。訓練を受けていない人がその写真を見ると、具合の悪い人を偶然より高い確率で見分けられた[2]。見分けの正しさを表す受信者動作特性曲線の下の面積は0.62(95%信頼区間0.60〜0.63)だった[2]。
具合の悪い人の顔は、唇と肌がより青白く、顔がより腫れ、口角がより下がり、まぶたがより垂れ、目がより赤く、肌のつやが少なくまだらで、より疲れて見えると評価された[2]。著者らは、肌、口、目に関わる顔の手がかりが、急に具合が悪くなり、うつるかもしれない人を見分ける助けになりうると書く[2]。
垂れたまぶた、赤い目、青白い肌、下がった口角。寝不足の顔の実験[1]と重なる手がかりが並ぶ。他人は、疲れた顔と具合の悪い顔を、似た手がかりで読んでいる可能性がある。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
目の下の暗さには、睡眠以外の理由もある
目の下の色素沈着を扱った2014年の総説は、それを世界中でよく見られる問題と書き、治療が難しく、成り立ちが複雑だとする[5]。若い人にも年配の人にも起き、どの年齢でも、その人を悲しそう、疲れていそう、ストレスがありそう、老けて見せうるため、見た目の大きな悩みになるという[5]。あらゆる肌の色で見られるが、肌の色の濃い人により多い[5]。
総説は、目の下の色素沈着が、皮膚炎、アレルギー、全身の病気、睡眠の乱れ、栄養の不足などの、行き着く先の共通の道筋かもしれないと書く[5]。睡眠は、その理由の一つとして並んでいる。そして、見た目の治療の前に、病歴を詳しく聞き、診察することを勧めている[5]。
総説には、こんな一文もある。執筆の時点で、医学文献のデータベースで引用された論文は65本しかなかったのに、検索エンジンの結果は1億5,000万件あった[5]。医学の理解と、世の中の関心の差を示す数字として挙げられている。クマは、研究より先に話題になっている。
目の下の暗い影を診る専門家の側にも、見分け方の工夫がある。2024年の論文は、施術者39人への調査で、患者の悩みとして目の下のくぼみが91%、目の下のクマが80%、疲れて見えることが60%挙がったと報告した[14]。そのうえでまとめた評価の枠組みでは、目で見るときの適切な照明、頬と目の下の部分ごとの観察、骨の縁と柔らかい組織の触診、下まぶたの色素と肌の質の評価を、大事な要素に挙げている[14]。同じ「クマ」でも、くぼみの影なのか、色素なのか、肌の質なのかで見方が違うということだ。
検索の窓には「運動するとクマができる」という言葉も並ぶ。この記事で読んだ研究の中に、運動のあとのクマを調べたものはない。寝不足の顔のむくみの話は、同じサイトの「睡眠不足のむくみは水分の移動で説明できる?顔の印象と皮膚の測定を読み分ける」に譲る。

画面に映る自分の顔と、もう一つの疲れ
クマが気になるのは、鏡の前だけではない。オンライン会議の画面には、自分の顔がずっと映っている。2022年の研究は、613人の大人の調査で、オンライン会議の疲れが女性で男性より14.9%高く、アジア系で白人より11.1%高かったと報告した[3]。その性別と人種の差は、自分の顔の見た目への不満によって媒介されていた[3]。著者らは、会議中に自分に向く注意を減らす技術の機能が、疲れを和らげる実際の方法になりうると書く[3]。
2025年の研究は、アメリカと韓国を比べた[18]。アメリカでは、顔への不満がオンライン会議の疲れを通して会議への参加の度合いを下げていたが、韓国では顔への不満が、疲れの度合いにかかわらず参加の度合いを下げていた[18]。疲れと顔への不満は、アメリカでは女性の方が男性より強かったが、韓国では男女の差が見られなかった[18]。
ここでいう疲れは、睡眠不足の疲れではなく、会議の画面で自分を見続けることの疲れである。それでも、顔が疲れて見えることを気にする気持ちそのものが、別の疲れの入り口になりうることは覚えておきたい。
よくある誤解
「クマがあるのは寝不足の証拠」。181人の実験では、一晩眠らなかった群と眠った群で、目の周りの暗さに差が出なかった[16]。目の下の色素沈着は、皮膚炎、アレルギー、全身の病気、栄養の不足などの共通の行き着く先かもしれないとされる[5]。
「一晩の徹夜で、誰の目にも分かる顔になる」。同じ181人の実験では、他人の評価にも群の差がなかった[16]。差が出た実験でも、条件は5時間の夜に続く31時間の寝不足で、評価の動きは100mmの尺度で3〜15mmだった[1]。
「疲れた顔かどうかは、クマで決まる」。他人の疲れの評価は、まぶた、目の赤さや腫れ、肌の色、しわ、口角と関連していた[1]。181人の写真でも、肌の黄色み、目の開き、口の曲がりが、目の周りの暗さと並んで疲れの評価を予測した[16]。

今日からできること
- 目の下の色だけで、前の夜の睡眠を判断しない。181人の実験では、眠らなかった群と眠った群で目の周りの暗さに差が出なかった[16]。
- 寝不足かどうかは、顔ではなく、寝た時刻と起きた時刻で記録する。顔の見た目の変数を組み合わせても、眠ったかどうかは正確に分けられなかった[16]。
- 鏡で見比べるなら、時刻と照明をそろえる。寝不足の顔の実験は、写真をどちらも14時30分に撮っていた[1]。目の下の影を見る枠組みでも、適切な照明が大事な要素だった[14]。
- 短い眠りを2晩続けない予定を先に立てる。3時間の眠りが2晩続いた後、肌の水分や顔の写真の明るさが下がった[6]。
- オンライン会議で自分の顔が気になる日は、自分の映像から目を離す時間を作る。顔への不満は、会議の疲れの男女差を媒介していた[3]。
- 目の下の暗さが気になり続けるときは、自分で判断せず医師に相談する。総説は、見た目の治療の前に病歴と診察を勧めている[5]。
顔より先に夜の時刻を、オンザショアの予定と並べて
この記事で読んだ研究の中に、ヨガやホットヨガで目の下のクマが変わるかを試したものはない。顔の見た目の実験が動かしたのは、睡眠か体調の側だった。店の情報は、夜の予定と眠る時刻を考えるための材料として置いておく。
オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。溶岩プレートを敷いたスタジオでホットヨガを行い、そのほかに常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングを用意している。ヨガのレッスンだけで25種類以上ある。
妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンと、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。
店の時間は8:00〜23:30の年中無休で、レッスンの開始は別に決まっている。夜の遅い回は水曜と金曜の21時から、平日の朝いちばんは月曜から木曜が10時、金曜が13時、8時の回は土曜と日曜だけだ。12月29日から1月3日は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。予約は体験の予約、料金は料金表、店の全体はオンザショアのトップで確かめられる。
参考文献
[1] Cues of fatigue: effects of sleep deprivation on facial appearance — Sundelin T, Lekander M, Kecklund G, Van Someren EJ, Olsson A, Axelsson J., 2013, Sleep. DOI: 10.5665/sleep.2964
[2] Identification of acutely sick people and facial cues of sickness — Axelsson J, Sundelin T, Olsson MJ, Sorjonen K, Axelsson C, Lasselin J, et al., 2018, Proceedings. Biological sciences. DOI: 10.1098/rspb.2017.2430
[3] Facial Appearance Dissatisfaction Explains Differences in Zoom Fatigue — Ratan R, Miller DB, Bailenson JN., 2022, Cyberpsychology, behavior and social networking. DOI: 10.1089/cyber.2021.0112
[4] Negative effects of restricted sleep on facial appearance and social appeal — Sundelin T, Lekander M, Sorjonen K, Axelsson J., 2017, Royal Society open science. DOI: 10.1098/rsos.160918
[5] Periorbital hyperpigmentation: review of etiology, medical evaluation, and aesthetic treatment — Roberts WE., 2014, Journal of drugs in dermatology : JDD. DOI: なし
[6] “You look sleepy…” The impact of sleep restriction on skin parameters and facial appearance of 24 women — Léger D, Gauriau C, Etzi C, Ralambondrainy S, Heusèle C, Schnebert S, et al., 2022, Sleep medicine. DOI: 10.1016/j.sleep.2021.11.011
[14] Lower Eyelid Dark Circles (Tear Trough and Lid-Cheek Junction): A Stepwise Assessment Framework — Liew S, Doreian S, Kunathathorn W, Lam S, Jorge A, Lan LB, et al., 2024, Aesthetic surgery journal. DOI: 10.1093/asj/sjae058
[16] The effect of sleep deprivation on objective and subjective measures of facial appearance — Holding BC, Sundelin T, Cairns P, Perrett DI, Axelsson J., 2019, Journal of sleep research. DOI: 10.1111/jsr.12860
[18] Zoom Fatigue and Facial Dissatisfaction Relate to Virtual Meeting Engagement Differently in the U.S. and South Korean Contexts — Lim C, Ratan R., 2025, Cyberpsychology, behavior and social networking. DOI: 10.1089/cyber.2024.0099
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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