背筋の筋トレは何日おきがよい?週の総量と回復を分けて読む予定表の作り方

背筋の筋トレは何日おきに行うべきか。週2回と週3回の研究を、そのまま頻度の優劣に置き換えることはできない。高齢女性の試験、腰痛の運動研究、運動後の硬さの測定から、週の総量と回復を分け、生活に合わせて予定を見直す考え方を読む。自宅で残したい記録と、筋力・持久力の違いも整理する。

月曜の夜に背筋を鍛えた。水曜もできそうだが、まだ休むべきか。床のマットを片づけながら、次に敷く日を考える。予定表の空欄に、正解の日付だけを書き込みたくなる。

背筋の筋トレを何日おきにするかは、週の回数だけでは決められない。高齢女性を対象に、週2回の筋力トレーニングで体幹を伸ばす力が改善した試験も、週3回の乗馬シミュレーター運動で改善した試験もある。種目も対象も違うため、これを頻度の勝敗として読むことはできない。18〜39歳の女性の予定には、対象年齢と運動内容の違いを踏まえて読み替える必要がある。[2][20]

まず、実施する日数と、週を通じて何をどれだけ行うかを別々に書く。そのうえで、次の練習の状態と、続けた後の変化を見る。本記事は特定の日数を全員に当てはめず、研究の実施例と回復の測定から、予定を見直すための考え方を組み立てる。[2][17][20]

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

何日おきかの前に、何を比べるかを決める

隣の記事「背筋の筋トレはチューブを肩に掛ける?ランジの筋活動から考える抵抗の選び方」には抵抗の選択を譲る。また「筋トレの頻度と分割法|量を揃えると、頻度の効果は消える」は筋トレ一般の問いを扱う。ここで考えるのは、背筋の予定表にある練習日と、その間の状態をどう読み分けるかである。

頻度とは実施する回数であり、週の総量とは、その週に行った練習を合計して見るための観点である。これは記録を整理するための区別だ。同じ「背筋をした日」でも、自宅で上体を起こした日と、指導を受けて重りを扱った日を同じ印だけで残すと、中身が見えなくなる。

週の総量をそろえて頻度を比べる、とは、実施日数以外の条件をできるだけ合わせて比較するという問いである。日数を増やすと同時に練習全体も増やせば、後の変化を日数だけの手柄にはできない。この区別は研究の数字を日常の予定へ移すときにも必要になる。[2][20]

たとえば短く分ける予定と、時間をまとめて取る予定を考えるとき、先に書くのは種目と内容である。「時間がある日に追加する」という予定には、回数を増やす話と総量を増やす話が混ざりやすい。日付だけを比較する前に、同じ練習を分けたいのか、練習そのものを増やしたいのかを言葉にしておきたい。

背筋の研究を読む際にも、体幹を伸ばす運動をひとまとめにしないことが大切だ。重りを使う運動と、乗馬シミュレーターで姿勢を調整する運動では、実施内容が異なる。それぞれに改善があっても、そこから同じ休み方が適していると結論するのは飛躍になる。[2][20]

予定表は、比較したい条件を残す道具である。丸が増えたことと、同じ条件でできることが増えたことは、別の欄に書ける。まずその余白を作れば、忙しい週にできなかった自分を責める以外の読み方が生まれる。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

週2回で伸びた試験は、週2回が最適という意味か

高齢女性32人を運動群と対照群に分けた無作為化比較試験では、六角形のバーベルを使うデッドリフトを中心に、監督下で週2回、24週間の練習を行った。無作為化比較試験とは、参加者を偶然の方法で群に割り当て、介入による違いを比べる研究である。高齢女性の結果を18〜39歳の女性へそのまま当てはめることはできず、回数はこのプログラムの実施例として読む。[2]

対象女性の平均年齢は67.6歳であった。一定の速さで体幹を動かす検査では、毎秒60度の条件で、体幹伸筋の最大トルクが運動群で26.0%増え、対照群では6.3%減った。最大トルクは、この検査で体幹を回転させる力の最大値として読めばよい。[2]

ここで目を引くのは、週2回という予定の中でも、長期間の指導付き練習で体幹を伸ばす力が変化したことである。一方、この試験の比較相手は別の頻度で同じ運動を行う群ではない。したがって、週2回がほかの頻度より優れるという答えにはならない。[2]

さらに、検査条件まで見ると話が具体的になる。運動群では、体幹を伸ばす平均パワーも毎秒60度と毎秒120度の条件で改善した。一方で、全身の除脂肪量や下肢の等速性筋力には群間差がなかった。測る項目によって、群間差の有無は分かれた。[2]

この結果を、若い女性が自宅で行う自重の背筋運動へ、そのまま移すことはできない。対象年齢、扱う抵抗、指導の有無、継続期間が異なるからだ。自宅のマットに六角形のバーベルまで登場させる必要はないが、研究の運動内容を消して回数だけ持ち帰るのも違う。[2]

平均パワーの変化は、毎秒60度で運動群が38.1%増、対照群が7.6%減、毎秒120度で運動群が33.2%増、対照群が0.1%増であった。最大トルクの値と並べると、同じプログラムでも検査する条件によって変化の数字が違うことが見える。大きく見える数値だけを選んで「背筋がその割合だけ強くなる」と書くのは正確ではない。[2]

体幹の除脂肪量は運動群で0.4kg増え、対照群では0.2kg減った。これは体幹についての測定結果であり、全身の除脂肪量の群間差とは分けて報告されている。「筋肉が増えた」という短い表現では、測った部位と指標が消える。頻度を検討する前に、期待する変化の場所と種類を言葉にしておきたい。[2]

出席率は89.6%で、有害事象は報告されなかった。ただし、この安全性の結果も、参加者と監督下のプログラムという条件と一緒に読む必要がある。読者全員が同じ重りや同じ頻度で行ってよいという許可証ではない。[2]

週3回の研究と並べても、頻度の順位はつかない

別の無作為化比較試験では、慢性腰痛のある61〜84歳の女性80人を対象に、乗馬シミュレーターを使った運動を週3回、12週間行った。運動群では対照群に比べ腰痛が軽減し、体幹を伸ばす最大トルクも増えた。腰痛のある高齢女性の結果であり、18〜39歳の女性の自主練習へ同じ頻度と効果を当てはめることはできない。[20]

この試験は、週3回という実施例で変化があったことを示す。しかし、先ほどのデッドリフト試験と比べて、週の回数以外にも、運動の種類、期間、腰痛の有無などが変わっている。研究を横に並べて「多いほうがよい」と言うには、比較条件が離れている。[2][20]

筋肉量の結果にも目を向けたい。乗馬シミュレーターの試験では筋肉量の差は示されなかった一方、体幹伸筋の最大トルクは増えていた。力の検査でよくなったことと、筋肉量が増えたことを同じ意味にしない姿勢が、予定表の評価にもつながる。[20]

たとえば目的が「以前より同じ動きを行いやすくしたい」なら、その動きの条件を記録したい。「背筋を増やしたい」という言葉だけでは、筋肉量を増やしたいのか、出せる力を増やしたいのかが曖昧だ。この高齢女性の研究では筋肉量と筋力の結果が異なるため、何の変化を待っているのかを先に決める意味がある。[20]

週2回と週3回は、それぞれの研究のプログラムを説明する数字である。これを全員への推奨に変えるのではなく、どのような人が、どの運動を、どのくらい続けて、何を測ったかを一緒に見る。カレンダーの数字は大きく見えるが、研究では運動内容にも同じだけの紙幅が必要だ。[2][20]

記録する週の区切りも、比べるときにはそろえておくと読みやすい。ある週は休日だけ、別の週は仕事の日の自主練習まで含める、といった集計では、自分の予定さえ比べにくくなる。手帳なら通ったレッスンの横に自宅の練習も書き、種目名が違うものはそのまま違う名前で残せばよい。これは総量を厳密に計算する式ではなく、まず取りこぼしを減らす整理である。

忙しさで予定が変わった日には、空欄をあとから埋めず、変更した内容を記す。まとまった時間が取れず内容を短くしたのか、実施日を移しただけなのかで、翌週に比べる条件が変わる。予定と実績を同じ欄にすると、できたはずの練習が実際に行った練習に混ざってしまう。日付を守れたかという採点より、何を行った週だったかが読める手帳を目指したい。

このように練習を整理したうえで研究へ戻ると、対象の異なる試験の頻度をそのまま借りるより、比較の条件を残すほうが先だと分かる。デッドリフトと乗馬シミュレーターの成果を、それぞれの実施条件の中で読む姿勢を、自分の記録にも当てはめるのである。[2][20]

数字で読む背筋の頻度と回復

32人:高齢女性のデッドリフト中心の試験で、運動群と対照群を合わせた人数。[2]

週2回・24週間:監督下で行った筋力トレーニングの実施条件である。[2]

26.0%増と6.3%減:毎秒60度の検査における体幹伸筋最大トルクの、運動群と対照群の変化。[2]

週3回・12週間:慢性腰痛のある高齢女性の乗馬シミュレーター試験の実施条件。[20]

24時間後・48時間後:鍛錬者の体幹伸筋運動後に、筋の硬さなどを測定した時点。[17]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約