独り言の声は録音すると別人みたい?骨伝導と自分の声だと感じる仕組みを読む

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脳は返ってきた声を、出すつもりの声と照らす

声を出したあとに耳へ返る音を、聴覚フィードバックと呼ぶ。発声中の自分の声の研究では、この返ってくる音を実験的に変え、声の調整や自分の声だという判断がどう変わるかを見る。[1][7][18]録音再生との違いを、伝わる経路に加えて、発声と聞こえの関係からも調べられる方法である。

Zhengらの2010年の実験では、参加者が単語をささやく場面で、自分の声を明瞭に聞く条件と、発声に合わせて雑音を聞く条件を比べた。さらに、声を出さず同じ録音や雑音を聞く場面とも比較し、脳活動を機能的磁気共鳴画像法で調べた。これは活動に伴う変化を画像で捉える方法である。[1]

両側の上側頭溝や上側頭回に沿う領域では、音を自分の発声に伴うものとして処理し、しかも予測した音と一致しない場合に、活動がより大きかった。言葉の音を聞くときに働く領域との重なりもあった。著者らは、発声による感覚の結果を予測し、実際の入力とのずれを処理する制御の仕組みと整合するとしている。[1]

ここでいう予測は「次はこの言葉を言おう」と意識的に考えることだけを指していない。研究で検討されているのは、発声を生み出す働きと、それに伴う感覚の照合である。[1]独り言の内容に深い意味があるかどうかとは別の階層の話だ。買い忘れをつぶやく声にも、話す動作と聞こえの関係があるという視点になる。

Fuらの2006年の実験では、健康な男性13人が形容詞を声に出して読み、加工された聴覚フィードバックを聞いた。参加者は、その音の出所をボタンで判断した。自分の声を歪めた条件では、声の帰属を間違える反応が増え、加工していない自分の声や他人の声を聞く条件に比べて、上側頭部の活動が大きかった。健康な男性での結果であり、18〜39歳の女性の録音への違和感にそのまま当てはめるには、対象と課題の違いがある。[18]

同じ歪んだ声の条件でも、正しく帰属を判断した試行と間違えた試行では活動に違いがあった。著者らは、予測と実際の聴覚フィードバックの不一致に伴う活動増加が、自己モニタリングのモデルを支持するとしている。[18]自己モニタリングとは、自分の発声を自分で照らし合わせる働きのことである。

脳画像の読み方でも、活動が大きいことを「脳によい」「負担が悪い」と読み替えるものでもない。[18]実験の答えは、声の出所を判定するとき、返ってくる音の加工と判断の違いに対応した脳活動があった、という範囲に置いておきたい。

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他人の声でも、自分の声のように感じる実験

自分の声なら、音色を覚えているはずだ。ところがZhengらの2011年の実験では、参加者の発声に合わせて見知らぬ人の声を提示すると、その声が加工された自分の声のように知覚される錯覚が報告された。発話とフィードバックの一致が崩れると、錯覚も崩れた。[7]

この結果は、どんな他人の声でも無条件に自分の声になる、という意味ではない。自分が話すことと、返ってくる音が対応する文脈の中で起きた現象である。[7]音色の身分証だけで判定するのではなく、今の発声とのつながりも自分らしさの手掛かりになる。耳に聞こえる声の本人確認は、思ったほど音色一本ではなかった。

さらに、自分の声を聞く基準条件と比べ、他人の声のフィードバックでは、発声の基本周波数に明瞭な変化が起きた。基本周波数とは、声の高さに関わる音響の指標である。変化のパターンは、自分の声と他人の声の基本周波数の関係に依存していた。[7]自分の声だと感じることと、声の出し方が変わることを、同じ実験の中で追ったわけだ。

興味深いのは、この周波数の変化が、錯覚がある間だけでなく、錯覚が崩れたあとにも見られた点である。著者らは、発声に伴う聴覚フィードバックが、自己認識と発声の運動制御に別々に使われる可能性を示している。[7]自分の声だと思うかどうかと、返ってくる音に合わせて声を調整する働きは、完全に一体ではないらしい。

独り言の録音を聞く場面は、この錯覚実験そのものではない。それでも「自分の声を知っているから、聞けば条件に関係なく同じように分かる」という考えを見直す材料にはなる。骨伝導の手掛かりの有無、発声と音の一致、聞き慣れがそれぞれ自己音声の知覚に関わるという研究を並べると、録音の違和感を音色の好き嫌いだけで説明しない見方ができる。[7][10]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「録音こそ本当の声で、普段の自分の耳は間違っている」という見方は単純すぎる。発声中の知覚には骨伝導が含まれ、録音の聞こえとは条件が異なる。[2][10]同じ発声について、どの経路や刺激を通して聞いているかが違うのである。自分の経験してきた声を偽物扱いする必要はない。

反対に「骨伝導さえ足せば、いつもの声を完全に再現できる」と言い切るのも早い。骨伝導を用いた研究で改善したのは自分と他人の声を区別する成績であり、誰でも再生音を好ましく感じると示したものではない。[10]プロ歌手の比較も、複数の要素を考慮した加工音の類似度を調べていた。[15]認識の正確さと音への満足を混ぜないことが肝心だ。

「変に聞こえるのは、自分の声を聞き慣れていないだけ」と決めることもできない。普段から接する声であっても、発声時に伴う骨伝導の有無は条件の違いとして残る。実験では、親しさと音響処理がそれぞれ自分と他人の声の区別に寄与した。[10]録音をたくさん聞けば必ず解決すると、この結果から約束することはできない。

聞こえの条件が変わる例として、補聴器を調べた2020年のコホート研究もある。初めて使う70人、使い慣れた機器を交換する70人、補聴器を使わない対照群70人を比較した。初めての利用者では装用後に自分の声の問題の評価が増え、とくに耳型の挿入部を使う人で目立った。著者らは、聴覚フィードバックの変化と自己音声の知覚、声の強さの調節との関係を示している。補聴器利用者を含む集団の比較であり、18〜39歳の女性全般の録音の聞こえ方にそのまま当てはめることはできない。[4]

これは一般の録音への不満を補聴器の問題と同一視する話ではない。声の聞こえ方が、声を出す側だけでなく聞く条件にも左右される例である。[4]自分の声が気になるときに、すぐ声質や性格の欠点と結びつけるより、何を通して、どんな場面で聞いたのかを整理するほうが問いは具体的になる。

今日からできること

  • 録音の感想を書くなら、「声が嫌い」だけで終えず、発声中と再生中のどちらを聞いているかを添える。骨伝導を含む発声時の聞こえと、再生音を同じ条件として扱わないためである。[2][10]
  • 録音を試すなら、普段つぶやく言葉を声に出し、その録音を聞いて、発声中と再生中で違った響きをメモする。骨伝導と空気伝導の関係は音によって異なるため、声全体への悪い評価より、気になった言葉を具体的に残す。[2]
  • 聞いたあとのメモには「発声中に似た響き」と「好みの響き」の欄を分ける。加工音と発声中の知覚の類似を調べた歌手の研究にならい、似ているという感想と、好きという感想を混ぜずに残すための整理法である。[15]
  • 骨伝導をうたう道具が気になったら、説明が「自分の声の識別」と「好みの声」のどちらを扱っているか確かめる。研究が示した自他の声の識別の改善と、購入後に期待することを照らして選ぶ。[10]
  • 補聴器を使い始めて自分の声が気になる場合は、その前後や利用条件を医師に伝える。装用前後を調べた研究では、初めての利用者で自己音声の問題の評価が変わっていた。自己判断で声の出し方や機器を変える指示ではない。[4]
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オンザショア立川店で、聞く時間と動く時間を予定に置く

自分にはどう響いたかを言葉にするように、体を動かす時間にも、その日の感覚を確かめる視点を持ちたい。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオである。通う予定を組む際は、場所と実際のレッスン時刻を合わせて確認したい。

営業時間は8:00〜23:30で年中無休だが、開店時刻とレッスンの開始時刻は別である。年末年始の12/29〜1/3は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。予定に入れるのは営業時間全体ではなく、参加する回である。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもある。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。

継続のための場所選びとして、店の案内と料金を確認し、参加する回は体験予約で確かめられる。

参考文献

[1] Functional overlap between regions involved in speech perception and in monitoring one’s own voice during speech production — Zheng ZZ, Munhall KG, Johnsrude IS., 2010, Journal of cognitive neuroscience. DOI: 10.1162/jocn.2009.21324

[2] Hearing one’s own voice during phoneme vocalization–transmission by air and bone conduction — Reinfeldt S, Ostli P, Håkansson B, Stenfelt S., 2010, The Journal of the Acoustical Society of America. DOI: 10.1121/1.3458855

[3] Bioelectrical brain effects of one’s own voice identification in pitch of voice auditory feedback — Korzyukov O, Bronder A, Lee Y, Patel S, Larson CR., 2017, Neuropsychologia. DOI: 10.1016/j.neuropsychologia.2017.04.035

[4] Perception of One’s Own Voice After Hearing-Aid Fitting for Naive Hearing-Aid Users and Hearing-Aid Refitting for Experienced Hearing-Aid Users — Hengen J, Hammarström IL, Stenfelt S., 2020, Trends in hearing. DOI: 10.1177/2331216520932467

[7] Perceiving a stranger’s voice as being one’s own: a ‘rubber voice’ illusion? — Zheng ZZ, Macdonald EN, Munhall KG, Johnsrude IS., 2011, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0018655

[10] Bone conduction facilitates self-other voice discrimination — Orepic P, Kannape OA, Faivre N, Blanke O., 2023, Royal Society open science. DOI: 10.1098/rsos.221561

[15] The timbre of the voice as perceived by the singer him-/herself — Vurma A., 2014, Logopedics, phoniatrics, vocology. DOI: 10.3109/14015439.2013.775334

[18] An fMRI study of verbal self-monitoring: neural correlates of auditory verbal feedback — Fu CH, Vythelingum GN, Brammer MJ, Williams SC, Amaro E, Andrew CM, Yágüez L, va, 2006, Cerebral cortex (New York, N.Y. : 1991). DOI: 10.1093/cercor/bhj039

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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