
ゴールキーパーと投球の記録が、単純な有利説を止める
サッカーを含む研究に戻ろう。1989年の研究はクリケット、テニス、サッカーで、左利きに内在する優位があるのかを検討した。プロのサッカーのゴールキーパー167人に加え、プロのテニス選手は男性500人、女性252人が対象となった。テニスとゴールキーパーでは、左利きが明確かつ一貫して多いという証拠は得られなかった。プロ選手の結果であり、18〜39歳の女性の日常の運動能力へそのまま当てはめることはできない。[11]
クリケットでは、過去の年鑑を調べると左手で投球するプロ選手の割合が比較的高かった。一方、上位の打者を投げる手で分類した分析では、利き手の効果を示す証拠はなかった。同じ競技の中でも、投げる側と打つ側で結果の姿が違う。左利きという属性を共通にしても、役割まで同じにはならない。[11]
著者らがゴールキーパーに注目したのは、左利きが少ないことや競技の対称性によって、戦術的に有利になる対象ではないと考えたからだ。そのうえで、観察された左利きの多さがあるなら、想定上の神経学的優位よりもゲームの性質によると説明するのが最も単純だと論じている。これは左手の身体能力を直接測って劣るとした結果ではない。[11]
古い研究だから無視することも、新しい研究と同じ結論だとして重ねることも適切ではない。2025年の成績層別分析はフェンシングと卓球で優位を支持し、1989年の研究はテニスやゴールキーパーで一貫した左利きの多さを認めなかった。競技、対象、比べ方が違うので、片方がもう片方を丸ごと取り消す関係ではない。[1][11]
もうひとつ、選ばれることと実際に成功することを分けた研究がある。2024年のハンドボール研究は、デンマークとノルウェーのエリートリーグで、7メートル投を担当した974人の記録を解析した。男性485人、女性489人である。女性を含むがエリート選手の記録であり、18〜39歳の女性一般の運動へそのまま当てはめることはできない。左利きの男性はリーグ内での左利きの割合に比べて多かったが、女性では同様の多さは認められなかった。[4]
ここで肝心なのは投げた結果だ。投げる腕や性別と7メートル投の成功の間には、統計学的に有意な関連がなかった。左利きの男性が担当者に多いことは、その投球が成功しやすいという意味にはならなかったのである。試合の名簿を見て生まれた期待と、得点の記録を見て得られた答えがずれている。[4]
さらに主要大会でも確かめている。2007〜2023年の男女41大会における899人、男性442人と女性457人の記録を分析すると、左利きの男性は担当者として多いが、女性には同じ傾向がなかった。投げる腕や性別と成功との関連も認められなかった。リーグと主要大会という異なる場で、選出と実行の違いが繰り返し現れた。[4]
著者らは、左利きの男性には選ばれる過程で利益があるように見える一方、それが実行時の成績には現れていないと述べる。ただし、関連が検出されなかったことを、左右の成功率が完全に等しい証明と読むのも行き過ぎだ。適切なのは、この記録の分析は左腕の成功上の優位を支持しなかった、と捉えることである。[4]
この区別は、観戦の会話にも使える。「左利きの選手が任されている」と「左利きだから成功した」の間には、確かめるべき段階がある。担当者の構成、投球の結果、男女の違いを別々に見ると、目立つ属性だけで得点を説明しなくて済む。左利きは選手紹介の情報にはなるが、そのまま得点予告にはならない。[4]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
よくある誤解
「左利きが上位に多いなら、どの競技でも生まれつき運動神経がよい」。この一般化は支持されない。フェンシングと卓球の成績層には左利きの多さが見られたが、サッカーのゴールキーパーやテニスでは一貫した多さを認めなかった研究がある。競技の構造を飛ばして、人の能力全体の説明に変えることはできない。[1][11]
「左の構えや左打ちなら、日常でも左利き」。903人を調べた研究は、この読み替えに注意を促している。両手で制御するスポーツ動作では、左側の好みが通常の左利きの割合より多く、利き手との関係も比較的弱かった。動作ごとの左右を確認せずに一般人口と比べると、特別な多さを見積もる土台がずれる。[2]
「代表や担当者に多ければ、勝ちやすいことまで証明済み」。ハンドボールでは、左利きの男性が7メートル投の担当者に多くても、投げる腕と成功の関連は認められなかった。女性には担当者としての左利きの多さも見られなかった。男性で見えた選出の傾向を女性へ移したり、成功率へ読み替えたりするのは避けたい。[4]
これらは、左利きの利点を否定するための注意ではない。どこに差が現れたのかを狭く正確に置くための注意だ。上位層で割合が高い結果はそのまま受け止め、成功との関連がなかった結果も残す。都合のよい競技だけを並べた有利説より、違いの現れる場所を示すほうが、次の試合で何を見るかが具体的になる。[1][4][11]
男女の扱いにも同じ注意が要る。男性と女性の人数が並んでいても、結果は男女別に確かめる必要がある。ハンドボールの研究では、担当者の構成の男女差と、成功との関連が見られなかったという結果が同時にある。「左利きに何かある」という曖昧な見出しでは、この違いが消えてしまう。自分が知りたい対象に対応する結果を読むことが大切だ。[4]

今日からできること
- 次にサッカーの記事を読むときは、「手」と「足」の2項目をメモし、その記事がどちらを調べた話か印を付ける。ゴールキーパーの利き手と、フィールドプレーヤーの利き足を区別するための読み方だ。[11]
- 選手の左右を紹介するときは、「動作」と「使う側」の2欄で書く。投げる、打つ、構えるといった動作名を添え、競技中の左右と日常の利き手を混ぜない。[2]
- 左利きが多いという記事では、「競技者全体」と「上位層」の2か所を探す。どちらを比べた結果なのかを確認してから、有利という見出しを読み直す。[1]
- ハンドボールの7メートル投を見るなら、メモを「担当者の左右」と「投球の成否」の2欄に分ける。担当者の多さと実行時の結果を分けた研究の考え方を、観戦の記録にも使ってみる。[4]
- 「左利きの男性は有利」という話を見たら、「女性でも同じ結果か」という問いを1つ書き添える。担当者に左利きが多い傾向は男女で異なっていたためだ。[4]
ここで挙げた欄や項目の数は、観察を整理するための提案であり、研究で効果が検証された回数ではない。勧めているのは、観察と情報の読み方である。利き手や構えを変える練習処方ではない。上位選手の分布を調べた研究は、持ち替えの効果を試す研究とは異なるからだ。自分が運動を始める場面で、珍しい側を選べば近道になると考える理由にはならない。競技で使う側と日常の好みを区別して、自分が何をしているかを言葉にするほうが先になる。[1][2]
夕方の立川駅で中継の続きをスマホで見るときも、選手の左右だけで結論を急がずに済む。どんな動作で、誰を相手にし、何の結果を比べたのか。その問いを持つと、左利きという紹介の先に、競技の条件が見えてくる。不慣れという説明は有力な仮説として残り、成功率で裏付けられない場面も同じ画面の中に置ける。[1][4]
オンザショアで、自分が動く時間を予定に置く
観戦で左右の条件を分けたら、自分が動く予定も、場所や時間を具体的にして考えたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。駅からの動線を含めて、通い続ける場所を検討できる。
営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。ただし、店が開いている時刻とレッスンの開始時刻は別だ。8時の回は土曜と日曜だけで、平日の最初の回は月曜から木曜が10時、金曜が13時である。年末年始の12/29〜1/3は通常レッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。生活の予定と実際の開催時刻を照らして選びたい。
溶岩プレートのスタジオでのホットヨガのほか、常温ヨガやピラティスなどがある。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件と店の案内を確かめてから、予定を組みたい。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。料金を確認し、予定が合えば体験予約へ進める。

参考文献
[1] Prevalence of left-handers and their role in antagonistic sports: beyond mere counts towards a more in-depth distributional analysis of ranking data — Simon T, Loffing F, Frasnelli E., 2025, Royal Society open science. DOI: 10.1098/rsos.250303
[2] Left preference for sport tasks does not necessarily indicate left-handedness: sport-specific lateral preferences, relationship with handedness and implications for laterality research in behavioural sciences — Loffing F, Sölter F, Hagemann N., 2014, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0105800
[4] Is Left-Handedness Associated With Greater Success From the 7-Meter Line? An Analysis of 7-Meter Records Across Various Handball Competitions — Laxdal A, Haugen T, Angeltveit Ø, Sørensen C, Ivarsson A., 2024, Perceptual and motor skills. DOI: 10.1177/00315125241272503
[11] Handedness in ‘fast ball’ sports: do left-handers have an innate advantage? — Wood CJ, Aggleton JP., 1989, British journal of psychology (London, England : 1953). DOI: 10.1111/j.2044-8295.1989.tb02316.x
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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