虫の音を日本人は左脳で聞くのか?母語で比べた実験と聞き分けの条件を読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

心地よさと、作業への注意は同じ答えにならない

2025年の実験では、大学生30人に森林公園の6種類の虫の音を聞かせ、脳波を使って反応を調べた。音の周波数や振幅といった物理的な特徴について、知覚されたストレスの低下やリラックスを促す結果が報告された。一方、回帰分析では周波数や振幅の増加と、作業への関与の低下や注意のそれとの関係も示された。対象は大学生であり、18〜39歳の女性全体の仕事や生活に同じ結果が当てはまるかは、生活場面でも確かめる必要がある。[7]

耳に心地よい音なら仕事にも集中しやすい、と一本につなぎたくなる。しかし、この研究は、そのつなぎ方をいったん止める材料になる。落ち着きに関する指標と、作業に向いているかという指標は、同じ方向に動くとは限らない。虫の音を流す目的によって、確認すべき結果が変わる。[7]

ここで使われた脳波は、先ほどの近赤外分光法とは別の測定である。脳波に基づくストレスや関与の指標を、言語側・音楽側の対応を示す数字として読んではいけない。「脳を測った」という共通点だけでは、実験の結果を足し合わせられないのだ。[7][15]

大学生の実験では、性別、教育段階、生活環境によっても音への知覚に違いが報告された。男性、学部生、農村部の居住者のほうが、それぞれの比較対象より刺激に敏感だったという結果である。これは対象となった参加者での違いであり、日本語が母語かどうかの説明にそのまま移せるものではない。[7]

仕事帰りに虫の声を聞く場面と、レポートを書きながら虫の音を流す場面では、音に求めることが違う。前者では気分、後者では文章を追い続けられるかが気になるだろう。実験が別々の指標を扱っていることを踏まえるなら、生活でも「気持ちよかった」と「作業が進んだ」を別の言葉で残すほうが、結果を取り違えにくい。[7]

2026年には、精神科医療に従事する40人について、鳥の声、虫の音、雨音を聞く前後の脳波を調べた研究もある。著者らは自然音への接触が脳波に基づく感情状態を改善し得ると結論している。音ごとに変化した指標は異なっていた。対象は精神科医療従事者であり、18〜39歳の女性全体に同じ変化を期待できるかは、この職業集団との違いを踏まえて考える必要がある。[4]

この研究では、鳥の声でストレスの低下とリラックスの増加、虫の音で方向性のある注意の低下、雨音で関与の低下が報告された。同時に、虫の音と雨音は鳥の声より関与と興味の指標が高かった。前後の変化と、音の種類同士の比較は違う軸である。「雨音で関与が下がったのに鳥の声より高い」は、比較の相手を確かめて読む必要がある。[4]

これは自然音が常に同じ働きをするという説明より、音の種類と評価の仕方を具体的に見るための結果だ。対象も大学生と精神科医療従事者で異なる。母語比較の実験、目立ちやすさの実験、感情や注意の実験を並べる意義は、ひとつの大きな結論にすることではなく、「聞く」の中に複数の問いがあると分かることにある。[4][7][15][17]

脳の左右の対応を知りたいとき、目立ちやすさやリラックスの結果を追加すれば、母語比較の確かさが増すという扱いはできない。それぞれ別の問いへの証拠だからである。虫の音が共通していても、同じ仮説を繰り返し検証した実験として数えることはできない。[4][7][15][17]

読む側が比較表を作るなら、結果の大小より先に、何を答えにした実験かを書き分けたい。左右の優位、主観的な目立ちやすさ、脳波に基づく感情や注意の指標。それらの区別が残っていれば、「脳によい音」という一言に押し込めず、どの場面で参考になる結果なのかを考えられる。[4][7][15][17]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

よくある誤解

「80%の日本人は虫の音を左脳で聞く」という読み方では、母語による群分けと参加者の選定条件が消えている。正確には、言語と音楽で優位側が分かれた参加者のうち、日本語を母語とする群で80%が言語側との対応を示した結果である。割合の前には、必ず誰の割合かを置きたい。[15]

この差は言葉遣いだけの問題ではない。全国の割合だと思って読めば、自分の反応が多数派か少数派かを判断する数字に見える。一方、条件を添えて読めば、特定の参加者で刺激の種類ごとの対応を調べた実験だと分かる。日常の自己判定に使う前に、実験がどの集団に向けた答えかを確かめることが先になる。[15]

「日本語を母語としない人には雑音だ」という説明も強すぎる。比較群の62%で報告されたのは、虫の音が音楽の優位側と対応したことだ。「音楽の側」と「雑音としか感じない」は同じ意味ではない。研究結果にない感性の評価を付け足すと、比較の中身が見えなくなる。[15]

「虫の音が苦手なら日本語らしい聞き方をしていない」と考える必要もない。優位側を調べた実験の数字は、好き嫌いの判定表ではない。目立ちやすさの実験では音の物理的な特徴との関係が調べられ、注意に関する実験では作業への関与も扱われた。嫌い、気になる、集中しにくいという感想を、一つの脳の型にまとめないほうがよい。[7][15][17]

もう一つは「自然の音だから、流し続ければどんな作業にもよい」という思い込みである。大学生の実験ではリラックスに関する結果と、作業への注意がそれる関係が併せて報告された。リラックス用として選ぶ判断と、仕事中の背景音として選ぶ判断を分けることには理由がある。[7]

どの誤解にも共通するのは、測ったものの名前が途中で変わる点だ。優位側が感性に、群の割合が国民の割合に、リラックスが集中に置き換わる。研究の数字を使うときは、数字の正しさだけでなく、その数字に付いていた名札が残っているかを見たい。[7][15]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • 虫の声が聞こえたら、まず自分が心地よいか、音が目立つかを別々に言葉にする。62人の実験が調べたのは目立ちやすさであり、好き嫌いと同じ評価ではない。[17]
  • 読書や文章を書くときに虫の音を流すなら、落ち着く感じだけでなく、読み返しが増えるか、作業から気がそれるかも確かめる。大学生30人の実験では、リラックスと作業への注意で異なる結果が報告された。[7]
  • 作業中に音へ注意が向いてしまうなら、いったん再生を止め、文章を追いやすいか比べてみる。これは生活上の試し方であり、研究で効果が確立した集中法ではない。虫の音の特徴と作業への関与の関係を、自分の環境で見直すための工夫だ。[7]
  • 家族や友人と同じ虫の声を聞いたら、互いの感想を尋ねる。「日本語が母語なら同じ好み」と決めず、心地よさや気になり方をそのまま聞く。母語比較で示された80%は、好みの一致率ではなく言語側との対応である。[15]

試す際に、研究から決まった再生時間や音量を導くことはできない。ここで提案したのは、自分の感想と作業の様子を確かめる生活上の工夫だ。窓の外の音に耳を向ける場面と、背景音として選ぶ場面で、求めるものを言葉にしておくと選び直しやすい。

虫の声の研究を読む楽しさは、日本語を母語とする人だけの特権を探すことに尽きない。同じ虫の音でも、言語や音楽との対応、周囲からの目立ち方、注意や感情への反応という別の入口がある。実験の条件を残すほど、日常の「聞こえる」は単純な二択ではなくなる。[4][7][15][17]

オンザショア立川店で、予定に合う時間を選ぶ

虫の声の好みを、通う場所の選び方にまで結び付ける必要はない。運動を続ける場所なら、まず予定に合うレッスンと、通える時刻を確認するところからである。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30、年中無休だが、開店時刻とレッスン開始時刻は別だ。8時の回は土曜と日曜だけで、平日の最初の回は月曜から木曜が10時、金曜が13時である。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもある。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。年末年始の12/29〜1/3は通常レッスンを休み、会員向けの特別の有料講座となる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。続ける予定を組む際は、店のサイトと料金を確認し、体験の予約へ進める。音の聞こえ方の話と運動の予定は、それぞれの判断材料で考えたい。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[4] Electrophysiological evidence for the emotional benefits of auditory nature therapy among psychiatric healthcare workers — Hu S, Zhao R, Huang L, Zhang J, Du J., 2026, Frontiers in public health. DOI: 10.3389/fpubh.2026.1833630

[7] Empirical study on the effect of single insect sounds on human perception based on pressure and engagement indicators — Zhang J, Zuo J, Hui T, Song S, Yang Z., 2025, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-025-19695-z

[15] Near-infrared-spectroscopic study on processing of sounds in the brain; a comparison between native and non-native speakers of Japanese — Tsunoda K, Sekimoto S, Itoh K., 2016, Acta oto-laryngologica. DOI: 10.3109/00016489.2016.1139745

[17] Subjective Salience of Birdsong and Insect Song with Equal Sound Pressure Level and Loudness — Soeta Y, Ariki A., 2020, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph17238858

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

空き枠を見て予約電話で予約 042-595-8039LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder
1

2

関連記事

ご体験予約