計算は右脳と左脳のどちらでする?答えを思い出す暗算と量を比べる処理の違い

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提示の場所と、答えを選ぶ瞬間でも左右差は変わる

健康な参加者35人の実験では、掛け算の答えの確認と数の大小比較を、左右の視野への提示を使って調べた。大小比較では、片側だけより両側への提示で量の処理が促された。掛け算では、入力から処理、出力に至る半球間の移行を考慮すると、左半球への提示による答えの検索の優位が認められた。[14]

同じ実験で、左視野に提示され、最初に右半球で処理される刺激にも、体系的な処理上の優位があった。著者らは、計算事実の検索が左側の言語的な処理に支えられる見方を支持するとともに、視覚的な数字の早い段階の識別では右半球の利点を示した。数字を見る入口と、覚えた答えを取り出す段階は、同じ意味での左右比較ではない。[14]

数字を見た瞬間から返答までを、まとめて「計算」と呼ぶと、この違いが消えてしまう。画面のどこに出したか、半球間の移行をどう扱ったかが、実験結果を読むうえで重要になる。左側の優位と右側の優位が同じ論文に出てきても、直ちに矛盾ではない。どの段階の、どの指標の結果かを確かめる必要がある。[14]

一方、健康な参加者23人に数の並びを判断してもらった別の実験では、掛け算に関係する項目に、有意な半球間の処理の非対称性が見られなかった。刺激は150ミリ秒だけ提示された。著者らは、数字を言葉の作業記憶に保って繰り返す間に、半球間の連絡が可能になったという説明を提案している。これは解釈であり、実測された無差の結果と分けて受け取る。[17]

したがって、左側の関与を支持する実験だけを集め、左右差が出なかった研究を省くと、実態より単純になる。課題が違えば、記憶の中に数を保つ時間や、答えへ進む道筋も違う。片側への短い提示だけで、最終的な答えまで片側だけが処理したと決められない点を、この結果は考えさせる。[17]

数字ではなく、点の集まりを足し合わせる実験もある。計算の数的な意味に関する脳の反応は、左視野への提示条件で、提示後400〜800ミリ秒の時期に現れた。一方、合計が正しいかを判断する正確さは右視野への提示条件で高く、著者らは情報をまとめて分類・判断する段階での左半球の利点を示唆した。時間と処理内容を分けることで、左右の役割の違いが見えている。[16]

点を使ったこの実験は、覚えた九九の答えを言う課題と同じではない。言語や記憶からの検索と区別して、数の意味を調べようとした設計である。「右脳で量、左脳で言葉」という入口の整理だけでは、最後の判断まで説明できない。何を足して、いつ何を答えたのかが、結論の一部なのである。[16]

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よくある誤解

「答えを覚えている掛け算なら、右半球は関係ない」という思い込みがある。手術中の大脳皮質への直接電気刺激を用いた研究では、左右両方の頭頂部の異なる領域への刺激で、足し算や掛け算の誤りが誘発された。著者らは、左頭頂部の覚えた候補の検索と、右半球の正しい答えへの近似という役割の協調が、正確な計算を支えると解釈した。記憶から取り出す場面にも、両側の関係を見る必要がある。対象は脳手術中の患者であり、健康な18〜39歳の女性が日常で暗算する際の分担へ、そのまま当てはめることはできない。[6]

「間違いは全部、答えを忘れたせい」でもない。単純な掛け算の答えが正しいかを確認する脳磁図研究は、正答、九九に関連する誤答、関連しない誤答を比べた。正答には両側の下前頭部、関連する誤答には左寄りの前頭頭頂ネットワーク、関連しない誤答には反対側のよく似たネットワークが関与した。少なくとも3つのネットワークが、半球間で協調する様子を分けて示した研究である。[18]

この結果は、誤答の中身にも目を向けさせる。見覚えのある計算の答えを取り違えたのか、無関係な数を答えとして見せられたのかで、実験が引き出す反応が異なる。正解か不正解かの丸だけでは、研究の問いを十分に表せない。日常の振り返りでも、どこで違う答えを候補にしたかを書き残すほうが、脳の側を推測するより具体的である。[18]

「学習後の自動化は左側だけで起きる」という説明には、別の結果もある。掛け算の答えを取り出すことが特に難しい男性患者の症例研究では、4週間の集中的な練習後、時間のかかる補助的な方略から、長期記憶の答えを直接取り出す方略へ移行した。しかし脳画像では、学習済みと未学習の両条件で右角回に活動があり、その詳しい場所が異なっていた。男性患者の症例から、健康な18〜39歳の女性の学習でも同じ変化が起きるとは判断できない。[5]

著者らは、学習済みの条件で見られた右角回の前方の活動が、練習による検索の自動化に関係する可能性を示した。これは患者の症例報告であり、健康な人の通常の学習を代表する結果ではない。それでも、学習後の自動化をすべて左側だけの現象とする説明には収まらない事例として、左角回の学習研究と一緒に読む価値がある。[1][5]

さらに、手術中の刺激実験では、正答数だけでなく誤りの種類を分析したことが重要だった。左半球の働きを抑えたときには主に近似的な誤答が現れ、右半球の働きを抑えたときには、蓄えた答えの候補からの検索が強まるという違いが報告された。著者らが述べる左右の協調は、単に両方に活動があったという意味だけではない。片側への介入が、答えの選ばれ方をどう変えたかという証拠に基づく解釈である。[6]

この刺激実験と脳磁図の研究を並べると、正確な計算には、候補を出すことと、候補を確かめることの両方を見る視点が得られる。ただし、異なる方法で調べた結果を重ねて、同じ領域が同じ順序で働いたと断定することはできない。直接刺激で生じた誤りと、答えを見せたときの脳の反応は、それぞれ別の証拠である。食い違いを消して単純な左右の分担表を作るより、何を観察した結果なのかを残して読むほうが、計算の具体的な姿を捉えられる。[6][18]

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今日からできること

  • 暗算を1題終えたら、「覚えた答えが出た」「途中の数から組み立てた」のどちらに近かったかをメモする。学習研究で区別された、答えの検索と量に基づく処理を、自分の解き方の言葉に置き換える。[1]
  • 買い物の合計を出したら、もう一度、大きさが妥当かを確かめる。正確な答えを出す作業と量を比べる作業を意識して分けるための振り返りである。左右の視野を操作した実験のまねをする必要はない。[14]
  • 間違えた1題は、消す前に式と最初の答えを残す。九九の別の答えが浮かんだのか、手順の途中で迷ったのかも書き添える。正誤の丸だけで終えず、候補の中身を見直すためである。[18]
  • 脳を鍛える説明に出合ったら、速さ、正確さ、対象者、課題を確認する。反応時間の変化と正確さの変化を区別し、参加者と自分の条件が近いかを読む。画像の色や「左脳」という単語だけで選ばない。[8]

ここで勧めているのは、研究の区別を手元の計算にも持ち込むことである。上の「1題」は振り返る単位の提案であり、能力向上を示した練習量ではない。こうしたメモで脳の左右の活動は測れず、効果が確かめられた訓練法として勧めているものでもない。それでも「暗算が苦手」で話を止めず、思い出せなかったのか、途中の数を保てなかったのか、候補の確認で迷ったのかを言葉にできる。脳の研究が細かく仕事を分ける面白さは、計算をひとまとまりの才能として見なくて済むところにもある。[1][7][18]

オンザショア立川店で、予定に入る運動を選ぶ

暗算で答えの出し方を振り返ったように、運動を選ぶときも「何をする時間がほしいか」を具体的にしたい。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオである。生活の予定に運動の場所を組み込む際は、まず所在地と受けたい回の時刻を確認したい。

営業時間は8:00〜23:30で年中無休だが、開店時刻とレッスン開始時刻は別である。年末年始の12/29〜1/3は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座となる。毎日の営業時間だけを見て、いつもと同じ回があると考えないほうがよい。

溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンから、予定に合うものを探せる。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。店の案内と料金を確認することが、続ける場所を選ぶ入口になる。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[1] Learning complex arithmetic–an fMRI study — Delazer M, Domahs F, Bartha L, Brenneis C, Lochy A, Trieb T, Benke T., 2003, Brain research. Cognitive brain research. DOI: 10.1016/j.cogbrainres.2003.09.005

[5] Rehabilitation of arithmetic fact retrieval via extensive practice: a combined fMRI and behavioural case-study — Zaunmüller L, Domahs F, Dressel K, Lonnemann J, Klein E, Ischebeck A, Willmes K., 2009, Neuropsychological rehabilitation. DOI: 10.1080/09602010802296378

[6] Balancing the 2 Hemispheres in Simple Calculation: Evidence From Direct Cortical Electrostimulation — Semenza C, Salillas E, De Pallegrin S, Della Puppa A., 2017, Cerebral cortex (New York, N.Y. : 1991). DOI: 10.1093/cercor/bhw277

[7] The role of the angular gyrus in arithmetic processing: a literature review — Sokolowski HM, Matejko AA, Ansari D., 2023, Brain structure & function. DOI: 10.1007/s00429-022-02594-8

[8] Use of transcranial magnetic stimulation for studying the neural basis of numerical cognition: A systematic review — Garcia-Sanz S, Ghotme KA, Hedmont D, Arévalo-Jaimes MY, Cohen Kadosh R, Serra-Gr, 2022, Journal of neuroscience methods. DOI: 10.1016/j.jneumeth.2022.109485

[9] Numerical cognition: A meta-analysis of neuroimaging, transcranial magnetic stimulation and brain-damaged patients studies — Faye A, Jacquin-Courtois S, Reynaud E, Lesourd M, Besnard J, Osiurak F., 2019, NeuroImage. Clinical. DOI: 10.1016/j.nicl.2019.102053

[14] Laterality in simple multiplication: Assessing hemispheric specialization of arithmetic fact retrieval in a visual hemifield paradigm — Jung S, Janssen RJ, Klein E., 2022, Journal of experimental psychology. Human perception and performance. DOI: 10.1037/xhp0000990

[15] Disconnection in a left-hemispheric temporo-parietal network impairs multiplication fact retrieval — Smaczny S, Sperber C, Jung S, Moeller K, Karnath HO, Klein E., 2023, NeuroImage. DOI: 10.1016/j.neuroimage.2022.119840

[16] Hemispheric asymmetries in processing numerical meaning in arithmetic — Jang S, Hyde DC., 2020, Neuropsychologia. DOI: 10.1016/j.neuropsychologia.2020.107524

[17] Hemispheric Lateralization of Arithmetic Facts and Magnitude Processing for Two-Digit Numbers — Jung S, Moeller K, Karnath HO, Klein E., 2020, Frontiers in human neuroscience. DOI: 10.3389/fnhum.2020.00088

[18] Neurofunctional Components of Simple Calculation: A Magnetoencephalography Study — Salillas E, Piccione F, di Tomasso S, Zago S, Arcara G, Semenza C., 2021, Cerebral cortex (New York, N.Y. : 1991). DOI: 10.1093/cercor/bhaa283

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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