
アプリ利用と恋愛の意味の調査は、何を測ったのか
候補の数とは少し違う角度から、アプリとの付き合い方を調べた研究もある。イランの成人664人を対象とする調査で、参加者は出会いのアプリとポルノのサイトの利用者だった。平均年齢は26.4歳で、研究は問題を伴う利用と、恋愛にどのような意味を感じるかとの関係を調べている。イランの成人利用者の結果が、日本の18〜39歳の女性にそのまま当てはまるかは別途の検証が必要だ。[18]
ここで重要なのは、単にアプリを使うかどうかという比較ではない点だ。研究で扱われたのは、問題を伴うアプリ利用と、問題を伴うポルノ消費である。日常的にアプリを開く人をすべて同じ状態に置き、「アプリを使うと恋愛の意味が失われる」と言うのは、測った対象を広げすぎる。[18]
人口統計学的な特徴を調整した分析では、問題を伴う利用は、恋愛の存在的な意味について考えることや、恋愛を意味あるものと感じることの弱さと関連した。また、恋愛を実利的に捉える見方などとは正の関連があった。これらは調査で見つかった関連であり、アプリ利用が先に起きて感覚を変えたと確定するものではない。[18]
意識的にソーシャルメディアを使うことは、両方の問題行動の少なさと強い関連を示した。著者らは、利用の仕方に注意を向ける必要性を示唆している。ただし、意識して使う練習を割り付け、その後の恋愛観を比較した介入試験ではない。実践に応用するなら、効果が保証された訓練としてではなく、自分の利用を見直す問いとして受け取るのがよい。[18]
たとえば画面を開く前に、今日は相手を探したいのか、届いた連絡を読みたいのかを言葉にする。閉じたあとには、相手について分かったことがあるかを振り返る。これは研究から考えた使い方の例である。通知をたくさん確認した日と、誰かを少し知れた日を、自分の中で別々に扱うための工夫だ。[18]
恋愛の意味をいつも深く考えなければいけない、という話でもない。実利的な希望があること自体を責める材料にもならない。研究が扱った尺度上の関連を、その人の恋愛の良し悪しの判定にしないことが大切だ。対象集団も利用の条件も異なるため、日本の30代の婚活利用者の実態をそのまま示す数字ではない。[18]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
交際が始まった後の比較は、出会う前と同じか
ギリシャ語話者の調査では、選べる相手が多いという認識は、現在の交際に対する後悔の多さとも関連した。その後悔は交際満足度の低さと結びつき、満足度を通じて交際を続けたいという意思の弱さへ至る間接的な関連が示された。この一連の間接的な関連が有意だったのは男性参加者だけである。男性で認められたこの関連を、18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[20]
「男性は候補が多いと必ず交際が続かない」という結論ではない。分析上の男女差が見つかったことと、すべての男性に当てはまる性質が証明されたことは違う。女性で同じ間接的な関連が有意ではなかったことも、女性なら比較しても負担はないという証明にはならない。集団の結果を、目の前の相手の人格の説明に使わないようにしたい。[20]
この調査から考えるなら、出会う前に候補を探す問いと、交際中の関係をどう評価するかという問いは分けられる。前者には出会う機会が必要で、後者には現在の関係への後悔や満足という視点が入る。どちらも「もっと候補がいるか」という問いだけで整理しようとすると、自分が確かめたいことが曖昧になる。[20]
たとえば交際中に迷いが生じたとき、「この関係で実際に起きている困りごと」と「まだ会っていない誰かへの期待」を別々に書いてみるのはどうだろう。前者なら相手との話し合いで確かめたい内容を挙げられる。後者なら、具体的な相手を知った結果なのか、候補があるという感覚なのかを問える。調査はこの書き方を試したものではなく、結果を踏まえた整理の提案である。[20]
もうひとつ区別したいのが、目を引かれることと、望む関係が分かることだ。人の配偶相手選びと視覚的注意を扱うレビューは、自動的かつ選択的に向けられる注意を、質問紙などを補う研究手法として提案している。研究者にとっては好みを調べる手がかりになりうるが、視線だけで交際の相性や結婚後の満足が決まるという話ではない。[16]
画面で目が止まったことは、相手に関心を持つ入口として扱えばよい。その後、連絡のやり取りや対話を通じて何を知りたいかは、別に考えられる。これは視覚的注意の研究を婚活へ広げる際の読み方である。目に留まった事実だけで選び切ろうとせず、まだ知らない内容を知らないままにしておかない、という方向の工夫になる。[16]

よくある誤解
「候補は少ないほうが必ずよい」は、研究の片側だけを読んだ理解である。ギリシャ語話者の調査では、選べる相手の多さは独身である可能性の低さとも関連した。選択過多との関連があったからといって、出会いの機会を減らすことが誰にとっても有利になるとは言えない。候補が足りない困りごとと、比較して決められない困りごとを同じ対策で扱わないほうがよい。[20]
「30代だから、迷いが増えると分かった」も言いすぎだ。ここで扱った人の調査はギリシャ語話者の集団や、平均26.4歳のイランの利用者を対象にしている。これらの結果は、日本の30代という年齢層に固有の現象を確定するものではない。検索した人の年齢と、研究の参加者の年齢をそろえて想像しないことが、数字を読むうえで欠かせない。[18][20]
「アプリを使う人は恋愛を実利的に考える」という読み方も対象を広げすぎる。イランの調査が扱ったのは、問題を伴う利用の程度と恋愛観との関連である。利用の有無だけで人を分類した結果として読むと、研究で比べた内容が変わってしまう。[18]
また、選択過多という言葉を、自分や相手が決められない理由のすべてにしてしまわないことも必要だ。比較評価の論考は選択の文脈が好みに関わる可能性を示し、質問紙調査は変数の関連を示している。特定の人が返事をしない理由や、交際を続けない理由を診断した研究ではない。相手に聞くべきことまで、研究用語で埋めないようにしたい。[1][20]
今日からできること
- ギリシャ語話者804人の調査を、候補の多さには機会と選択過多の両面があるという確認に使う。自分の困りごとが「会える相手がいない」なのか「比較から進まない」なのかを書き分ける。研究を踏まえた整理の提案である。[20]
- 比較で気になり始めた条件と、相手について直接確かめたい条件を別に書く。好みが比較対象によって動きうるという視点を使い、候補の順位をつける前に何を知りたいかを確かめる。[1]
- 候補欄に表示される人数と、やり取りを通じて相手について分かったことを別に振り返る。ギリシャ語話者804人の調査が扱ったのは選択肢の認識であり、候補欄の人数そのものを操作した実験ではない。[20]
- アプリを開く目的と、閉じたあとに相手について分かったことを短く残す。イランの664人の調査は意識的な利用との関連を示すが、このメモの効果を試したものではない。自分の使い方を知るための提案として使う。[18]
- 交際中の迷いは、今の関係の具体的な困りごとと、別の候補がいるという感覚に分けて考える。後悔や満足度に関する調査の結果を、相手の性別だけで決めつける材料にしない。[20]

オンザショアで、予定に運動の時間を置く
婚活の候補をどう選ぶかと、運動を続ける予定をどう作るかは別の話である。オンザショア立川店を紹介する軸も、相手選びの成果ではなく、生活の中にレッスンの時間を置くための場所という点にある。店舗はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10、エトロワビル3Fにある。
営業時間は8:00〜23:30で年中無休だが、開店時刻とレッスン開始時刻は異なる。8時開始は土曜と日曜で、平日の最初の回は月曜から木曜が10時、金曜は13時だ。年末年始の12/29〜1/3は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座となる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温ヨガやピラティスもある。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店舗案内と料金を確かめ、予定が合う回は体験の予約から選べる。
参考文献
[1] Comparative evaluation and its implications for mate choice — Bateson M, Healy SD., 2005, Trends in ecology & evolution. DOI: 10.1016/j.tree.2005.08.013
[16] Through evolution’s eyes: extracting mate preferences by linking visual attention to adaptive design — Krupp DB., 2008, Archives of sexual behavior. DOI: 10.1007/s10508-007-9273-1
[18] Romeo swipes Juliet left!? Problematic online dating app use and problematic pornography consumption are associated with a weaker sense of existential meaning in romantic love — Shabahang R, Demetrovics Z, Akbari M, Ouvrein G, Zsila Á., 2026, BMC psychology. DOI: 10.1186/s40359-026-05173-2
[20] Mate Choice Plurality, Choice Overload, and Singlehood: Are More Options Always Better? — Apostolou M, Constantinidou L, Kagialis A., 2024, Behavioral sciences (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/bs14080703
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事
- 腕の筋トレで筋肉の向きも変わる?測る場所で違う筋厚と羽状角の読み方
- 腕のマッサージは軽くなでると心地よい?皮膚の神経と押す力の関係を読む
- 腕の筋トレの休憩は座るより歩く?腕を休める間の脚運動と次の回数を読む
- 30代女性への送別プレゼント、体験が勝つ日と物が勝つ日の力の感覚
- 30代女性のサプリは期待でも変わる?飲む前との改善とプラセボとの差を読む
- ソイプロテインで肌は潤う?頬の水分の試験と粉末への期待を分けて読む
- ソイプロテインで腸内環境は変わる?菌の多様性とおならの回数を分けて読む
- 目の錯覚で靴の色が違って見える?右脳左脳の診断より光の手がかりを読む
- 論理的思考は左脳だけで進む?言葉の理解と結論をつなぐ脳のネットワークを読む
- 猫の写真に癒されるのは丸い顔のせい?かわいさと世話したくなる心を読む
- 彼氏とのハグの効果はけんかの翌日にも残る?嫌な気分と仲直りを分けて読む
- カラオケのストレス発散で仲間と近づける?集団歌唱の協力と競争から考える
- 食欲をそそる色は飲み物の味も変える?薄茶色で変わった口当たりと変わらぬ甘さ
- 掃除を何度も繰り返すと安心する?片付いた結果と決まった動作を分けて読む
- 寝言で笑うのは楽しい夢のせい?眠る人の笑い声と翌朝の記憶のずれを読み解く
- 孤独の健康リスクは炎症に表れる?一人暮らしと血液の指標を分けて読む
- 笑うと食後の血糖値も変わる?楽しい時間の試験と長く続く健康効果を読み分ける
- 徹夜の翌日なのに寝れないのはなぜ?眠気の蓄積と体内時計が競い合う仕組み
- はんぺんはダイエット向き?食品泡では熱量より体積で満腹の評価が動いた
- ダンスに運動神経は必要?手本と踊れることと一人で再現する力を分けて読む
- あぐらは股関節に悪いのか?平均91度の屈曲と外旋を日常の場面で読む
- ソフロロジーの呼吸法は想像も使う?息の秒数より先に知りたい練習の中身
- ラム肉のダイエット効果は特別?カルニチンの働きと肉を選ぶ理由を分けて読む
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
2






