
笑顔の優位が出ない、仕事を任せる場面もある
医学生268人が参加したオンラインの予備的研究では、臨床の仕事を仲間に任せる場面が文章で提示された。参加者は短い動画のアバターを見て、仕事を任せるかを判断した。臨床場面は36種類で、アバターの笑顔か中立表情か、性別や顔の形が組み合わされた。対象は医学生であり、18〜39歳の女性の日常の写真選びにそのまま当てはめるには、専門的な仕事を任せる課題との違いがある。[9]
その結果、信頼できそうという評価と仕事を任せる判断には正の相関があった。しかし、分析では笑顔と中立表情の間に、仕事を任せる判断にも信頼の評価にも有意な差は見つからなかった。信頼の印象が判断と関係することと、笑顔を加えればその印象が高まることは、同じ命題ではなかったのである。[9]
これは女性の写真で笑顔の強さが信頼評価に寄与した実験と、表面上は違う結果に見える。だが、対象も課題も異なる。片方は女性の画像に対する評価であり、もう片方は医学生が臨床場面の文章と動画のアバターを受け取り、仕事を任せるかを選ぶ状況だ。どちらかを消して統一した答えにする必要はない。[2][9]
写真の印象を尋ねられるだけの場面と、何かを任せた結果まで想像する場面では、問いの内容が違う。著者らも医療での委任場面について、文脈や人物の第一印象のほかの側面が判断を形づくる可能性を示している。笑顔に差が出なかった結果は、笑顔がどこでも無意味だという証明ではない。[9]
逆に、顔写真の信頼評価が高かった結果を使って、「職場で笑顔を増やせば重要な仕事を任される」と言い切ることもできない。仕事を任せる実験の結果まで含めれば、顔の印象と具体的な判断を切り離して考える理由が見えてくる。プロフィールを整える作業を、実績や説明の代役にしない、というのが私の読みだ。[2][9]
この区別は、写真を見る側にも使える。笑顔の担当者を見て安心したとして、その感覚を持つこと自体と、依頼の内容が自分に合うか確認することは別の作業である。写真をきっかけに話し始めてもよいが、話した内容まで写真で採点する必要はない。表情の印象に名前をつければ、その先に確かめたいことも整理しやすくなる。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
目元まで笑えば、誰からも同じ評価になるのか
目元も含む笑顔に注目することと、万人に共通する信頼の記号を見つけたと考えることの間にも距離がある。黒人の参加者が黒人と白人の顔を評価した一連の実験では、デュシェンヌ型と呼ばれる目元を伴う笑顔と、それを伴わない笑顔が比較された。幸福そうかという評価では、どちらの対象でも前者の方が高かった。黒人の参加者が顔を評価した実験であり、18〜39歳の日本の女性にそのまま当てはめられるかは、見る側と見られる側の違いを含めて検討する必要がある。[16]
一方、信頼の評価は同じ並びにならなかった。白人の対象では目元を伴う笑顔の方が高く評価されたが、黒人の対象では笑顔の型の間に差がなく、どちらも高く評価された。著者らは、笑顔が本心から出たように見えるかという認識が、この関係を仲介したと報告している。[16]
別の検討では、相手を選ぶ行動にも信頼評価と整合する違いが見られた。ここでも大切なのは、対象の顔を比べるだけでなく、誰が見ているかを含めて設計したことだ。黒人の参加者によるこの結果を、そのまま日本の職場の写真選びの法則にすることはできないが、「目元まで笑えば全員に効く」という説明には慎重になれる。[16]
この研究は、笑顔の型で人を選別するためのものとして読みたくない。むしろ、同じ表情の手掛かりが、顔と見る側の組み合わせによって評価が異なることを具体的に示す例だ。口元と目元の組み合わせを比べた動画実験も、見る人と対象の違いを扱う実験も、単純な笑顔の採点表を作る話には収まらない。[16][18]
写真の感想をもらう場合も、「信頼できる顔か」と人物全体を採点してもらうより、「自己紹介に使うなら、どんな雰囲気に見えるか」と尋ねる方が、目的を保ちやすいだろう。これは研究で効果を確認した質問術ではなく、印象の評価を人格の判定に広げないための提案である。好みが割れたら、全員に勝つ顔を探す作業にしなくてよい。
また、女性だからいつも笑顔であるべきだという規範は、これらの実験からは導けない。顔を見せられた参加者の評価を調べることと、写真に写る人の義務を決めることは別である。論文を読む目的は、自分の表情をさらに監視することではなく、写真の印象に何が含まれているかを理解することに置きたい。

よくある誤解
「笑顔なら実際にも信用できる」という理解は、印象の測定を行動の証明に変えている。女性の画像を用いた実験が示したのは信頼の評価への寄与であり、その人物が約束を守った割合ではない。写真の好印象を、誠実さの検査結果として扱わないことが出発点になる。[2]
「笑顔を大きくすれば信頼も同じ割合で増す」という読み方も違う。笑顔の幅と10.26%という数字を扱った研究は、自分が感じる笑顔の魅力を調べたものだった。笑顔の強さと他者からの信頼を扱う実験とは、測った量も対象も違う。似た話の数字を借りて、効果を大きく見せることはできない。[1][2]
「目元まで笑えば、任せてもらえる」という説明も広すぎる。目元を伴う笑顔の信頼評価は、見る人と対象によって違いがあった。医学生が仕事を任せる実験では、笑顔に有意な優位はなかった。笑顔の効果を否定する必要はないが、すべての場面で保証されるとも言えない。[9][16]
これらの誤解は、研究の結論が細かすぎるから生じるというより、日常語の「信頼」が広いから起きる。「話してみたい」「信用できそう」「仕事を任せたい」を同じ言葉で扱うと、違う課題の結果がひとつに見える。写真を選ぶ前に、自分が望んでいるのはどの反応なのかを言い直す余地がある。
今日からできること
- 写真の用途を言葉にする。45人の女性画像で調べたのは信頼の印象であり、仕事の成功率ではない。その写真で伝えたい雰囲気を先に決める。[2]
- 候補は口元だけに切り抜かず、顔全体で見る。動画実験では、同じ笑った口でも目元の感情で信頼の評価が変わった。目の形を無理に矯正する課題にはしない。[18]
- 自分が好きな写真と、相手に与える印象の問いを分ける。613人を調べた研究の笑顔の幅の数字は、自己評価の結果として読む。[1]
- 感想が割れても人格の合否にしない。30人と107人を別々に調べた研究では、幸福感と信頼評価の関係に参加者間の大きなばらつきがあった。[3]
- 依頼や仕事の判断では、写真から受けた印象と、実際に確認した内容を分けて考える。268人の医学生の実験では、笑顔の有意な優位は見られなかった。[9]
写真を選び終えたら、その写真に自分のすべてを説明させなくてよい。プロフィールに添える文章や、会ってから交わす言葉は、写真とは別に用意できる。研究を手掛かりにする利点は、笑顔の正解を増やすことより、顔から受ける印象と、その先の判断の境目を意識できることにある。

オンザショアは、通う予定から確かめる場所
続ける場所を探すなら、写真の雰囲気に加えて、実際に通う時間と利用条件を確かめたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で年中無休だが、これは開閉の時刻であり、レッスン開始時刻とは別である。8時の回は土曜と日曜だけで、平日の最初の回は月曜から木曜が10時、金曜が13時となる。水曜と金曜には21時開始の回がある。
場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温ヨガやピラティスもある。通う予定に合わせて種目と時間を確認する場所として考えられる。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。年末年始の12/29〜1/3は通常レッスンを休み、会員向けの特別の有料講座となる。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店舗案内と料金、体験予約で、予定を具体的に確かめられる。
参考文献
[1] Smile dimensions affect self-perceived smile attractiveness — Horn S, Matuszewska N, Gkantidis N, Verna C, Kanavakis G., 2021, Scientific reports. DOI: 10.1038/s41598-021-82478-9
[2] Intensity of smiling and attractiveness as facial signals of trustworthiness in women — Schmidt K, Levenstein R, Ambadar Z., 2012, Perceptual and motor skills. DOI: 10.2466/07.09.21.pms.114.3.964-978
[3] Do I trust you when you smile? Effects of sex and emotional expression on facial trustworthiness appraisal — Galinsky DF, Erol E, Atanasova K, Bohus M, Krause-Utz A, Lis S., 2020, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0243230
[4] Social anxiety and perception of (un)trustworthiness in smiling faces — Gutiérrez-García A, Calvo MG., 2016, Psychiatry research. DOI: 10.1016/j.psychres.2016.07.004
[9] Smiling and first impressions in ad hoc entrustment decisions: An avatar-based simulation study — Bauermann M, Schindler AK, Kuchenbaur M, Rühl J, Reinert P, Kunz M, Friedrich-We, 2026, GMS journal for medical education. DOI: 10.3205/zma001810
[16] Impact of Duchenne and non-Duchenne smiles on perceived trustworthiness of Black and White faces: A Black perspective — Kawakami K, Meyers C, Friesen JP., 2024, Journal of experimental psychology. General. DOI: 10.1037/xge0001597
[18] Trustworthiness of a smile as a function of changes in the eye expression — Fernández-Martín A, Álvarez-Plaza P, Carqué L, Calvo MG., 2017, Psicothema. DOI: 10.7334/psicothema2016.306
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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