手足の汗は同じ役目なのか?足裏が濡れる量と手のひらの差を読み分ける

手足の汗は同じ名前で呼ばれても、安静時に測ると手のひらの水分喪失のほうが足裏より多い。手を乾かす処置のあと、足底の点数は手ほど下がらず、一部では悪化する。量、処置の高さ、濡れた足の皮膚の変化を、一つの滑りやすさにまとめずに読む。多汗の診療記録が中心である。

片足を床から離すと、足形だけが湿って残る。ところが、マットを畳む手のひらはもう乾いている。靴下を履くと踵の内側が冷たく貼りつく。反対に、資料の端をつまむ指だけが湿る日もある。同じ人の手足なのに、なぜ濡れ方が揃わないのだろう。

手足の汗は同じ区分に入っても、量や処置への反応には差がある。名前が揃っても、測った量と処置のあとで残る量が揃わない点にある。新生児の皮膚を扱ったレビューは、温熱で出る汗と、手のひらと足底の感情性の汗を分けて書いている。多汗の人と対照を同じ部屋で測った研究では、水分の喪失の平均は手のほうが足より高かった。手を対象にした胸の処置のあと、手の点数は大きく下がり、足底の点数は有意には下がっても、残りは手より高い。[2][12][6]

緊張で手のひらだけが濡れる仕組みは、既存の「手汗はなぜかく?緊張で手のひらだけ濡れる仕組みと急に増えたとき」に譲る。ここでは、足裏が床に着く前に混ざりやすい二つ、量と、処置のあとで残る差を分ける。

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同じ感情性の汗でも、手の喪失量は足より多い

新生児の真皮をまとめたレビューは、温熱刺激への発汗が正期産児では出生時から起こり、ほとんどの早産児では生後2週から検出できる一方、発達は乏しいと書いている。感情性の発汗、括弧の中は手掌と足底、は正期産児でのみ出生時から存在する、ともある。手と足を一つの区分に入れ、体温調節の汗とは別の名前を与えている。対象は新生児であり、この発達段階の説明を18〜39歳の女性の発汗量へそのまま当てはめることはできない。[2]

量を並べたのが、原発性の手掌足底多汗症の50人と、多汗のない25人の比較である。18〜39歳の女性だけを比較した結果ではなく、この平均をその年代の女性の基準値として使うことはできない。測定の前に20〜30分安静にし、室温は21〜24℃に揃えた。場所は両手の小指球側と、両足の内側の足底。相対湿度と温度のセンサで経皮水分喪失を測る携帯型の装置を使い、訓練を受けた専門職が行えば、手と足の汗の強さを数値化できる、と著者らは結論している。[12]

多汗の群の平均は、手が133.6±51.0g/m²/時、足が71.8±40.3g/m²/時だった。対照は手37.9±18.4、足27.6±14.3である。多汗の人と対照の差は、手も足もp<0.001で有意だった。検定の対象は、群と群の違いである。示した平均を見ると、多汗の群でも対照でも、手のほうが足より高い。標準偏差は大きく、多汗の足は±40.3g/m²/時の幅がある。全員が平均のコピー、という読み方はできない。[12]

分類では手掌と足底が並び、量では平均が揃わない。この二つを同時に置くと、「同じ汗」は区分の話であって、1時間あたりのグラム数の話ではない、と私は読む。床に残る水の膜を滑りと呼ぶとき、読者が欲しいのは摩擦の係数である。この測定が渡しているのは、皮膚から失われる水分の速さである。単位が違うものを、一つの滑りやすさへ足し算しない。[2][12]

夕方の靴下で困る人は、足裏の平均が手より低いと聞いて拍子抜けするかもしれない。低いのは対照との勝負ではない。多汗の足71.8は、対照の足27.6よりやはり多い。手ほどではないが、足も群の差ははっきりしている。不快の大小を、手の数字だけで代理するのは、この表の読み方としては粗い。[12]

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手の点数が下がっても、足の点数は同じ場所まで下がらない

胸腔鏡で交感神経を断つ外来の連続例がある。2016年から2023年の33人で、術後の追跡がなかった9人は除かれている。原発性多汗症で手術を受けた人の記録であり、18〜39歳の女性全般の発汗の変化へそのまま当てはめることはできない。[6]

症状の重症度は、手のひらが8.8±2.1から1.3±2.1へ、腋窩が7.1±2.9から2.2±2.3へ、足底が8.6±2.0から4.8±3.0へ下がった。手、腋窩、足底はいずれもP<0.001。顔は2.3±2.8から1.5±2.2で、P=0.21、有意ではなかった。足も下がっている。同時に、着地した平均が手の1.3と足の4.8では、残る症状が違う。足の標準偏差3.0は、人による幅が大きいことも示す。2〜4週の時点で、代償性発汗や気胸を含む合併症の起き方は従来法と同程度だった、とある。代償性発汗とは、処置のあと別の場所で汗が増えることを指す。[6]

握手は乾き、靴下はまだ話す。このずれは、失敗談としてではなく、点数の残りとして結果に書いてある。[6]

別の試験は、42人(男性16、女性26、平均年齢24.3±5.3歳)に、第3から第12まで範囲を広げた胸腔鏡の交感神経切断を順に行った。重い手・腋・足の多汗が対象である。男女を含む患者の試験なので、18〜39歳の女性の普段の汗へそのまま当てはめることはできない。改善は視覚的アナログ尺度とヨウ素デンプン試験で評価し、生活の質はKellerの質問票を術前と2年後に使った。手掌・腋窩・足底の術前の尺度の平均は9±0.66。24か月後、手掌と腋窩は平均0.74±0.4、足底は1.26±0.7まで下がり、低下はp<0.0001。生活の質の中央値は120.5から3.5へ動き、全員で改善した、とある。[11]

範囲を胸の下のほうまで広げても、足底の平均は手掌・腋窩より高い位置に残った。単一の試験であり、あらゆる足の汗がこの差で説明できる、と広げる幅はない。[11]

第3肋骨と第4肋骨を後ろ向きに比べた研究では、手の乾きと代償性発汗の割合は第4のほうが有意に低かった(P<0.01)。対象は手掌多汗症の患者で、第3が56人、第4が63人。18〜39歳の女性だけの結果ではなく、同年代の女性全体にこの手術の比較をそのまま当てはめることはできない。満足度、再発、足底の発汗の改善は、両群のあいだで統計的な有意差がなかった。手の乾き方が変わる高さでも、足の改善の差は、この比較では検出されていない。高さを無作為に割り付けた試験ではなく、診療録を分けた比較である。[20]

足の皮膚温が上がった人では、汗の変わり方も違った

手の多汗100人(女性60、男性40、13〜40歳、平均21.6歳)に、両側の胸腔鏡下で第2・第3の交感神経切除を行った研究がある。未成年と男性を含む患者の研究であり、18〜39歳の女性の運動中の発汗へそのまま当てはめることはできない。術の終わりに足底の皮膚温が上がったのは59人、59%だった。[16]

温度が上がった群では、足の汗が悪化したのが3人(5%)、改善が52人(88.1%)、不変が4人(6.8%)。温度が変わらなかった群では、増加が3人(7.3%)、改善が20人(48.8%)、不変が18人(43.9%)。温度の変化の有無と、汗の変化の内訳の差はp=0.001で有意だった。全体では、足底の発汗は72%で改善し、6%で悪化した、と結論されている。ほかの部位で見られる代償性の増加とは対照だ、と著者らは書く。悪くなった6%をゼロに丸めると、この結論の半分が消える。[16]

1991年のレビューは原発性多汗の患者の治療を扱っており、18〜39歳の女性全般の汗へそのまま当てはめることはできない。同レビューは、原発性多汗に精確な定義がなく、原因も不明だとしたうえで、手のひら、足底、腋窩に多い大量の発汗が仕事と社会生活を乱し、情緒の問題につながり得ると書いている。上位の胸の切除は、足底の多汗を悪化させることも、和らげることもある、と両方向を併記している。非手術で収まらない足には、腰部の交感神経切除で楽になる、とも書く。新しい100人の72%と6%は、この「両方あり得る」と矛盾しない。1991年の整理を、いまの一人の治療方針そのものにはしない。[3][16]

下のほうの胸、第10から第12を足すと、足底の改善の割合は変わった、という連続例もある。2015年1月から2020年1月、手掌足底または手掌腋窩足底の原発性多汗103人(それぞれ71人と32人)が対象である。患者の連続例であり、18〜39歳の女性全般で同じ改善割合になるとは判断できない。従来の上位胸椎に加え、第5から第12まで広げた手技のうち、第10から第12を足底に関係する下位の切断と定義した。手掌または腋窩の多汗は、全員で軽くなった。発汗の減少や代償性発汗については、多汗の型や手技のあいだで差がなかった、と著者らは述べる。[13]

足底だけを見ると数字が分かれる。下位を足さなかった77人では改善が29人、足した26人では改善が16人。P=0.034。著者らは、下位を足すことは安全に実施でき、足底の改善をより多く伴った、と慎重に示唆し、検証のためのさらなる研究が要る、と結んでいる。連続して受けた人の比較であり、割合の差をすべての足へ約束する文章にはしない。[13]

数字で読む手足の汗

133.6±51.0と71.8±40.3g/m²/時:多汗50人の手と足の経皮水分喪失の平均。対照の手と足は37.9±18.4と27.6±14.3。群間はいずれもp<0.001。[12]

8.8±2.1から1.3±2.1、足底は8.6±2.0から4.8±3.0:追跡のなかった人を除いた連続例で、手と足の重症度が動いた幅。どちらもP<0.001。[6]

0.74±0.4と1.26±0.7:範囲を広げた切断の24か月後、手掌・腋窩の平均と足底の平均。術前は9±0.66。[11]

72%と6%:第2・第3の切除のあと、足底の発汗が改善した割合と悪化した割合。100人の全体。[16]

29人/77人と16人/26人:下位胸椎を足さなかった群と足した群で、足底の改善が見られた人数。P=0.034。[13]

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宮川涼 Founder

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