腕のロープ筋トレは速く振るほどきつい?波の回数と酸素消費の関係を読む

腕のロープ筋トレは、速く振るほど酸素消費が増えるのか。代謝を測った試験の多くは、波の回数をメトロノームで揃え、休憩や種目や全力の秒数を変えている。若い男女の数字として、固定した回数の酸素の割合、男女の差、振った直後に落ちる技術を、速さの期待と分けて読む。

床を伝うロープの波を、隣の人より速くしたくなる。両端を握り直すと、腕の付け根が先に疲れる。「もっと速く」という合図に合わせる前に、確かめたいことがある。腕のロープ筋トレは、波を速くするほど酸素消費も増えるのか。

答えの芯は、酸素消費を測った試験が、波の速さを段にして比べていないことにある。ある試験はメトロノームで回数を固定し、ある試験は種目を入れ替え、ある試験は全力で振る秒数の切り方を変えた。速く振るほど酸素消費が増える、という結論は、これらの手続きからは出ていない。回数を一定に揃えた条件でも、酸素消費は最大酸素摂取量の半分前後まで上がることがある。[1][13][14]

既存記事「二の腕痩せのロープは長いほどきつい?長さと休憩を分けて負荷の違いを読む」には、ロープの長さと休憩を分ける問いを譲る。ここで読むのは、波の回数を揃えたときに酸素消費がどの位置に出るかである。腕を細くする手順にはしない。

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速さは、比べる前に回数で止められている

Ratamessらの比較試験は、男性12人と女性10人、年齢20.8±1.3歳。対照とロープ2条件を、48〜72時間あけて無作為の順で行い、代謝の測定装置につないだ。型は無作為化を含む比較試験で、20代の急性の1回である。[1]

1セットは30秒。内訳は片腕の波が15秒、両手の波が15秒。これを8セット重ね、休憩だけを1分と2分に分けた。メトロノームが揃えたのは反復の回数、つまり頻度である。片腕の波は各腕15回、両手の波は15回。速く振った群と遅く振った群を作った設計ではない。回数を同じ場所に止め、休憩の長さだけを動かした。[1]

その固定の上で、手順全体の平均の酸素消費は、1分休憩の方が2分休憩より有意に高かった。男性の平均酸素消費は女性より、1分休憩で11.1%、2分休憩で13.5%高かった。最大酸素摂取量に対する割合へ引き直すと、別の景色になる。1分休憩では男性52.8±5.5%、女性50.0±11.2%。2分休憩では男性40.5±4.5%、女性37.7±11.0%。絶対量では男性が高い。自分の最大に対する割合では、平均は近い。女性のばらつきは±11.2と広い。ここを「男性の方がきつい」の一文に潰さない。[1]

エネルギー消費も1分休憩の方が有意に高かった。このエネルギー消費は、男性の方が女性より統計的に高かった。血中乳酸、分時換気量、心拍数も1分休憩の方が有意に高く、いずれも男性の方が有意に高かった。著者らは、バトルロープが心血管と代謝にかなりの刺激になり、短い休憩でその平均の効果が大きくなる、と述べている。休憩1分と2分の詳しい比較は、冒頭で譲った記事に置く。[1]

左右を交互に振るか、同時に振るかは、既存記事「バトルロープは左右交互と同時で違う?波の作り方と体幹の働きを読み解く」に譲る。波を大きく振るほど筋肉が働くか、は「インナーマッスルのロープは大きく振るほど働く?波の高さと回数を分けて読む」に譲る。高く振ることは振幅の話で、ここでの15回はテンポを揃えるための回数である。高さ、左右、回数、休憩は、同じノブではない。[1]

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ロープの平均酸素は、中程度に重い種目より高く出た

同じ研究グループの別の試験は、種目を1日に1つずつ、13通り比べた。対象はレジスタンストレーニングの経験がある男性10人、年齢20.6±1.3歳。18〜39歳の女性に同じ酸素消費量が当てはまるかは、この男性だけの比較では判断できない。フリーウェイトは、1回挙げられる最大の75%で3セット、最大10回。腕立て伏せと、BOSUボールの上の腕立て伏せは3セット20回。バーピーと、腕立て伏せに横移動を足したものは3セット10回。プランクとロープのサーキットは30秒を3セット。セット間の休憩はどれも2分。平均は、動いている時間だけでなく休憩を含んだ手順全体である。比較試験であり、長期の訓練効果ではない。[13]

平均の酸素消費が最も高かった種目は、ロープとバーピーだった。フリーウェイトではスクワット、デッドリフト、ランジが上位に並んだ。床の腕立てとBOSUボールの上の腕立てに差はなく、横移動を足すと平均酸素消費が有意に上がった。最も低かった種目はプランクだった。著者らは、ロープと自重のバーピーは、中程度に重い伝統的なレジスタンストレーニングより、急性の代謝要求が相対的に高い、と述べている。この比較の中心は、ロープとバーピーがともに代謝要求の高い側に位置したことだ。[13]

顔のしかめ方ではスクワットが上に見える日がある。条件は揃っておらず、若い男性10人の1回を毎週の消費へは読み替えない。速さの段は、この試験にも無い。[13]

全力の秒数を切り分けても、感じ方は揃うことがある

Marinらの試験は、活動的な男性14人。18〜39歳の女性でも同じ感じ方になるかは、この試験から判断できない。年齢24±4歳、BMIは26.2±2.7、体脂肪は11.5±4.4%。バトルロープの全力スプリントを3通り行い、総仕事量と、運動と休憩の比を揃えた。比は1対3。12本の10秒に30秒休憩、8本の15秒に45秒休憩、4本の30秒に90秒休憩。短い全力を多く切るか、長い全力を少なく切るか、の違いである。比較した条件は全力運動の時間配分であり、波の頻度ごとの酸素消費ではない。比較試験である。[14]

感情の価は有意に下がり、覚醒、自覚的運動強度、心拍数は有意に上がった。価は快を正、不快を負とする+5から-5、自覚的運動強度は6から20、覚醒は1から6である。手順と時間の交互作用は無く、3つの切り方による推移の型の違いは認められなかった。[14]

価の底は、10秒条件で-0.36±3.41(dは-0.49)、15秒条件で-0.43±3.75(dは-0.44)、30秒条件で-0.93±3.49(dは-0.56)。平均はゼロの少し下で、ばらつきが大きい。全員が30秒一本を嫌った絵にはならない。楽しさ、これからやる意図、自分にはできるという感覚に、手順の差は無かった。価ときつさの負の関係は、強い運動への耐性で緩み(βは1.84)、価と将来の意図のあいだには自己効力感が入っていた。[14]

著者らの結論は、量と運動対休憩の比を1対3に揃えると、知覚の反応が似る、というものだ。30秒一本の方が精神的にきつい、とはこの揃え方では言えなかった。追ったのは感情の価、覚醒、自覚的運動強度、心拍数である。結果を酸素消費の大小として読まない。[14]

数字で読むロープの波と酸素

各15回:片腕の波は各腕15回、両手の波は15回。メトロノームで頻度を揃えた回数であり、速さを段にした比較ではない。[1]

52.8%と50.0%:1分休憩の手順で、男性と女性の平均酸素消費が最大酸素摂取量に対して占めた割合。女性の標準偏差は±11.2。[1]

男性10人:種目間の代謝を比べた試験の対象。休憩を含む平均酸素消費はロープとバーピーで高かった。[13]

-0.93:30秒の全力を4本行ったときの感情の価の底。10秒十二本では-0.36。ばらつきはいずれも±3を超える。[14]

10.79 mmol·L-1:週3回、6週間の全力インターバルで、男性の運動後乳酸のピーク。女性は8.33。[7]

13.6 mmol·L:大学バスケットボールの男性15人が、ロープのあとに示した血中乳酸。シュート精度は16.9%低下した。[9]

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宮川涼 Founder

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