歩き方の姿勢改善、上体を前に倒すと楽になる?膝と股関節の負担を分けて読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

横に傾ける研究の好結果も、前傾とは区別する

膝関節症に関する研究でよく登場するのが、外部膝関節内転モーメントだ。膝を左右方向に回す作用を表す指標で、膝内側への動的な負荷を考えるために使われる。ここでも、「膝の負担」という大きな言葉から、どの方向の何を測ったかへ戻る必要がある。[2][7]

症状のある内側型の変形性膝関節症の患者30人を対象とした研究では、普段の快適な歩行を測った後、体幹を横に傾ける方法と、膝を内側へ運ぶ方法をランダムな順で指示した。18〜39歳の健康な女性が膝を楽にする方法として、そのまま採用できる結果ではない。前者では、支持初期の内転モーメントのピークが38%、後半のピークが21%、時間を通じた作用を表す力積が25%減少した。[2]

膝を内側へ運ぶ方法でも、初期のピークは29%減少していた。参加者の79%では、横に傾ける方がピークを下げるうえで有効だった。また、この条件では足首の背屈・底屈、膝の屈曲、股関節の伸展・内転のピークモーメントに有意な増加は認められなかった。特定の歩き方で、測定した指標を下げられた結果である。[2]

この患者研究の特徴は、普段の快適な歩行を基準に、指示する方法の順序をランダムにした点だ。前傾実験のように通常からの角度差を目標にした条件とは、指示の内容も異なる。比較する際には、傾ける方向、対象者、基準の歩き方をセットで読む。[2][15]

別の歩行修正実験では、視覚的なバイオフィードバックを使い、各参加者の通常歩行に合わせて修正の目標範囲を設定した。18〜39歳の女性への効果として、そのまま一般化することは避けたい。この実験では、横に傾ける方法で股関節の外転モーメントが減少する一方、股関節と膝の正味の関節反力の変化率が増えていた。関節反力の変化率は、力が時間とともにどのように変わるかを見る指標である。モーメントが下がることと、関節に関するすべての力の指標が下がることは、同じではなかった。[18]

この研究と患者30人の研究は、同一の条件で同じ結果を再現した比較ではない。前者の変化率の増大から、後者の参加者に害が出たと推測することもできない。合わせて読めるのは、膝の指標を選んで下げる工夫を評価するとき、股関節側や別の力学指標も見る必要がある、という点だ。[2][18]

さらに、症状のある内側型膝関節症の47人を調べた研究では、横に傾ける方法が内転モーメントを最も下げたのは68.1%だった。患者を対象とした方法選択の結果であり、18〜39歳の健康な女性にそのまま当てはめる対象ではない。全員ではない。普段の歩行の角度などから適した方法を予測したモデルは、変動の12.3%しか説明せず、研究者はそのままの臨床応用は難しいと判断している。[7]

つまり、普段の姿勢を見ただけで「あなたは横に倒す型」と振り分ける根拠は弱い。研究では、実際に歩行中の力学を評価することが方法選択に適しているとされた。自分の写真が研究の参加者に似ているからという理由だけで、修正方法まで同じにすることはできない。[7]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

傾きは原因だけでなく、状態に合わせた結果でもある

膝が痛いから前傾するのか、前傾するから膝に変化が出るのか。普段の姿勢を比べる研究だけでは、この順序を決められない。膝の障害を扱った系統的レビューも観察研究を集めたものであり、体幹の動きの違いを、そのまま発症原因とする内容ではない。[1]

人工膝関節の手術を受けた24人を、手術前と1年後に評価した研究がある。18〜39歳の健康な女性が姿勢だけを変える場合に、そのまま当てはめられる経過ではない。歩行中の前方への体幹傾斜と、首の付け根と骨盤付近の前後の距離を表す指標は減少し、腰の脊柱起立筋の活動も低下した。一方、骨盤の前傾と、外部膝関節屈曲モーメントのピークは増加した。[5]

この結果は、膝の状態が変わった後に、体幹や骨盤の使い方も変わりうることを示す。体幹がより起きたことだけを抜き出して「よい姿勢になり、膝の数値もすべて下がった」とは言えない。実際には、測定項目ごとに増減の向きが違っていた。[5]

首と骨盤の前後の距離の変化と、膝の屈曲モーメントのピークの変化には、相関係数−0.49の関連があった。相関は一緒に変わる傾向を示す数値であり、体幹を起こす操作だけが膝の変化を起こした証拠ではない。手術を含む経過の中の観察として読む必要がある。[5]

また、膝の障害のレビューでは、人工膝関節置換後の人に体幹の運動の変化は認められなかった一方、手術前後を追った研究では前傾の減少が見られている。前者は対照群との比較をまとめたもの、後者は同じ人の手術前後を比べたものだ。比較の相手と時点が違えば、答える問いも違う。[1][5]

股関節に痛みのある人の比較も、この点を考える助けになる。片側の殿筋腱障害がある60人と、片側の変形性股関節症がある73人を比較した研究では、18〜39歳の健康な女性の歩行へそのまま当てはめるには、股関節に症状があるという対象の違いがある。股関節症の群の方が前傾と支持脚側への傾きが大きかった。一方、殿筋腱障害の群では股関節の伸展モーメントや内転モーメントが大きかった。[20]

どちらも股関節に症状があるという共通点はあるが、動きと力学は同じではなかった。研究は、それぞれの状態に固有の違いを管理の対象として考える必要性を示している。痛む場所の名前だけで共通の歩き方を選ぶより、何が起きているかを個別に評価する発想につながる。[20]

駅のガラスに映る姿勢には、病名も関節モーメントも表示されない。前傾が見えるという情報だけで原因を決めず、痛みがある場合は医師に相談することが先になる。研究で傾きが見つかったことは、街でその形を見つけた人を診断できることを意味しない。[1][20]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「前へ倒せば、膝が使われなくなる」は正確ではない。健康な20人の実験では、前傾を増やしても膝のモーメントは変わらず、膝を曲げる筋肉の活動と共同収縮が増えた。膝が使われるか否かという二択より、関節の力学と筋活動を別々に見る方が結果を説明できる。[15]

「横に傾けて膝の数値が下がったなら、前傾でも同じ」は成り立たない。患者30人の実験が下げたのは、横への傾きを用いた際の外部膝関節内転モーメントなどである。健康な人の前傾実験が調べた条件と区別すべきだ。『傾ける』という動詞が同じでも、体の中で起きることまで同じにはならない。[2][15]

「姿勢が似ていれば、適した修正方法も分かる」という判断を、この研究は支持しない。患者47人の研究では、普段の歩行の特徴を使った予測モデルの説明力は低かった。見た目が整うこと、特定の力学指標が下がること、症状の変化は、それぞれ確かめたい問いとして分けておく必要がある。[7]

たとえば、膝の数値が下がったという説明を聞いたら、何の数値かを尋ねたい。支持初期のピークなのか、支持後半なのか、時間を通じた作用なのか。同じ研究でも減少率は38%、21%、25%と異なっていた。数字を一つだけ取り出して「膝全体の負担がこれだけ減る」とは表現できない。[2]

今日からできること

  • 歩き方の説明を受けるときは、「前への傾きか、横への傾きか」を具体的に確認する。前傾を変えた20人の実験と、横への傾きを指示した患者30人の実験は別の条件である。[2][15]
  • 研究の5°を自分の目標角度として採用しない。通常歩行からの変化として制御された実験条件であり、すべての人に適した姿勢の基準ではない。[15]
  • 膝だけを楽にする説明には、股関節と足首はどう変わるかも尋ねる。前傾実験では両関節のモーメントが増え、膝のモーメントには変化がなかった。[15]
  • 痛みのために歩き方を変えたい場合は、医師に症状と目的を伝える。47人の患者研究でも有効な方法は一様ではなく、通常歩行の見た目だけからの予測は難しかった。[7]
  • 歩く姿を記録して相談する場合は、楽に感じることと、測定された負荷を分けて伝える。内側ハムストリングスの活動が100%増えた結果も、特定の筋肉と支持初期を指す数字として扱う。[15]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショアで、姿勢を考える時間を予定に置く

姿勢の見た目だけでなく、動くときに何を確かめたいかを言葉にしておく。そのうえで、運動の時間を生活の予定に置く。オンザショア立川店には、溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。

参加条件も先に確認したい。医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。膝の痛みを相談する場面と、日常の運動を予定する場面を整理して、選択肢を考える。

場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。店舗情報と料金で、生活の時間に合うかを確認できる。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。動く時間を実際の予定にする入口として、体験予約の枠を検討できる。

参考文献

[1] Trunk Biomechanics in Individuals with Knee Disorders: A Systematic Review with Evidence Gap Map and Meta-analysis — Waiteman MC, Chia L, Ducatti MHM, Bazett-Jones DM, Pappas E, de Azevedo FM, Bria, 2022, Sports medicine – open. DOI: 10.1186/s40798-022-00536-6

[2] Lateral trunk lean and medializing the knee as gait strategies for knee osteoarthritis — Gerbrands TA, Pisters MF, Theeven PJR, Verschueren S, Vanwanseele B., 2017, Gait & posture. DOI: 10.1016/j.gaitpost.2016.11.014

[5] Total knee arthroplasty alters trunk alignment and reduces lumbar erector spinae activity during gait — Tsutsumi R, Kikuchi N, Kadone H, Kanamori A, Mochizuki H, Terajima S, Suzuki H, , 2026, Clinical biomechanics (Bristol, Avon). DOI: 10.1016/j.clinbiomech.2026.106978

[7] Determining the optimal gait modification strategy for patients with knee osteoarthritis: Trunk lean or medial thrust? — Gerbrands TA, Pisters MF, Verschueren S, Vanwanseele B., 2023, Gait & posture. DOI: 10.1016/j.gaitpost.2023.02.017

[13] How does normal variability in trunk flexion affect lower limb muscle activity during walking? — Alghamdi W, Preece SJ., 2020, Human movement science. DOI: 10.1016/j.humov.2020.102630

[15] The effect of increasing trunk flexion during normal walking — Preece SJ, Alghamdi W., 2021, Gait & posture. DOI: 10.1016/j.gaitpost.2020.10.021

[18] Changes in hip mechanics during gait modification to reduce knee abduction moment — Kettlety S, Lindsey B, Eddo O, Prebble M, Caswell S, Cortes N., 2020, Journal of biomechanics. DOI: 10.1016/j.jbiomech.2019.109509

[20] Gluteal tendinopathy and hip osteoarthritis: Different pathologies, different hip biomechanics — Allison K, Hall M, Hodges PW, Wrigley TV, Vicenzino B, Pua YH, Metcalf B, Grimal, 2018, Gait & posture. DOI: 10.1016/j.gaitpost.2018.02.011

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2


Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約