
孤独には種類があり、犬と猫の差も単純ではない
人恋しい夜に動物がそばにいてくれることと、友人や家族との関係が足りない感覚は、重なる部分があっても同一ではない。パンデミック期の縦断調査は、ストレスだけでなく、どんな人間関係が不足した孤独かも分けて調べた。この区別をすると、「孤独に効くか」という問いの中にも違いが見えてくる。[4]
この調査には4,237人が参加し、非飼育者657人、犬の飼育者1,761人、猫の飼育者1,819人が含まれた。流行前、ロックダウン、再開、回復という時期を扱い、参加者は1〜6回の調査に回答した。回答回数には参加者ごとの差がある。18〜39歳の女性に絞った結果として読むことは避け、パンデミック期の飼育者と非飼育者の比較として受け止めたい。[4]
全体として、飼い主とペットの親密さは時間とともに増した。犬の飼育者は猫の飼育者や非飼育者より、ストレスと孤独の低下が一貫して大きかった。しかし、比較に影響する条件を統計的に調整した後には、飼育がストレスや孤独を和らげるという結果は支持されなかった。見た目の群の差と、条件を考慮した結果が異なる例である。[4]
調整後、飼育はストレス、友人や職場の関係の不足による社会的孤独、家族関係の不足による情緒的孤独を和らげていなかった。一方、恋愛関係の不足に由来する情緒的孤独は、飼育者で低いという関連があった。「孤独には何の違いもない」と一括りにするのも、研究の読み落としになる。[4]
犬と猫の飼育者間の差は、飼い主と動物の関係によって一部説明され、その関係を考慮すると小さくなった。種類だけでなく、どのような関係を築いていたかが関わるという結果だ。これは犬を選べば猫より優れた健康効果を得られる、という比較試験ではない。[4]
別の研究では、フロリダに住む60歳以上466人を、2018年と2020年に調べた。パンデミックによる社会生活への影響が大きいほど孤独が増す関連があったが、毎日犬を散歩させる人では、その関連が和らいでいた。著者らはストレスの強い状況での犬の散歩の可能性を示している。60歳以上の結果を18〜39歳の女性に適用できるかは、この調査からは決められない。[14]
ただし、これも散歩を無作為に割り当てた実験ではない。散歩そのもの、外へ出られる状態、そのほかの暮らしの条件を完全に切り離した証明ではないのだ。先の調査と合わせるなら、「ペットさえいれば孤独は解決する」より、「飼育に伴う行動や人との関係も見よう」という読みが妥当である。[4][14]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
愛着が強いほど健康、という一直線の関係でもない
動物を大切に思う気持ちは、飼っているかどうかだけでは表せない。2025年の系統的レビューは、ペットへの愛着と心の健康やウェルビーイングの関係を扱う116研究を採用した。強い愛着が良好な心の健康と関連した研究は15、悪い状態と関連した研究は22、結果が混合した研究は36、有意な関連がなかった研究は33だった。これらは研究の分類数であり、愛着の強さによる発症率ではない。子どもを含む対象の異なる研究の整理なので、18〜39歳の女性にも同じ傾向があるかは別の問いになる。[7]
子どもを対象とする場合や、ウェルビーイングを調べる場合には、強い愛着がよりよい状態と関連する傾向があった。一方、抑うつや不安などの症状を調べる場合には、強い愛着が悪い状態と関連する傾向があった。人間同士の関係も、この関連に影響する可能性が示されている。[7]
これを「かわいがり過ぎると心を病む」と読むのは誤りだ。レビューに含まれた研究は横断的な設計であり、愛着が先か、心の状態が先かという因果の方向は推定できない。50歳以上596人の追跡でも、愛着は精神的なウェルビーイングの悪化と関連していたが、著者らは飼育の利点を説明する仕組みとして愛着を支持しなかった。[8]つらいときに動物をより強く頼る可能性も、方向を考えるための仮説であって、この関連だけから確定した説明ではない。[7]
抱いている愛情の強さを、健康の自己採点に使わなくてよい。家族同様に大切だから元気なはず、つらさが残るから愛情が足りないはず、といった推論を、このレビューは支えていない。飼育の有無から愛着へ問いを細かくしても、単純な直線にはならなかったのである。[7]
すでに心の不調がある人についても慎重に読みたい。カナダのコホートの12,068人を対象にした研究では、研究参加時の年齢は45〜86歳で、飼育は流行前に確認され、パンデミック期の抑うつと不安の症状が評価された。精神疾患の有無で分けて関連を調べている。対象は中高年であり、18〜39歳の女性についての推定値には置き換えられない。[12]
精神疾患がなかった人では、飼育者と非飼育者の抑うつ症状に有意な差はなかった。精神疾患がある人では、飼育者の方が抑うつ尺度で推定0.56〜1.02点、不安尺度で0.28〜0.57点高かった。異なる尺度の点数なので、数字の大きさだけで症状を相互に比べることはできない。[12]
この結果も、飼育が不調を引き起こしたという因果の証明ではない。ここで比較されたのは、既に動物と暮らしていた人たちの症状である。動物の存在を支えと感じることと、人の助けや医師への相談が必要なことは両立する。つらさを動物との関係の良し悪しだけで説明しない視点を持ちたい。[7][12]

よくある誤解
「よい関連がないなら、癒やされたという自分の感覚も間違いだ」という誤解がある。追跡調査が比べているのは集団の指標の変化であり、個人にとっての関係の価値を判定するものではない。同じ高齢者の研究でも、不安や幸福感と、抑うつやウェルビーイングで結果が分かれた。何を測ったかを外すと、研究の答えが必要以上に広がる。[8]
「動物との生活は心にプラスだけを足す」という見方も十分ではない。英国の出生コホート6,260人を用いた研究では、誕生から7歳までの飼育と死別の経験を分け、8歳時点の心理的な症状を比べた。死別を経験した群は、飼っていて死別しなかった群より症状が多く、調整後の回帰係数は0.35、95%信頼区間は0.07〜0.63だった。[15]
一方、死別を経験した群と、飼った経験のない群には有意な差がなかった。死別の時期、新しさ、積み重なりとも症状の関連は認められなかった。著者らは子どもにとって死別が心の傷となり、その後の困難と関連する可能性を述べている。これは子どもの観察研究であり、18〜39歳の女性の悲しみの程度や続く期間に当てはめることはできない。[15]
「犬の散歩がよかったなら、飼うこと自体が処方になる」という理解も飛躍がある。散歩と孤独、不安、抑うつとの望ましい関連は報告されているが、観察の結果である。飼う決断と、現在の暮らしの中で外に出る機会を確保する判断は分けて考えられる。迎えるかどうかは、動物との暮らしを続けられるかという生活の判断として考えたい。[8][14]
今日からできること
- 「メンタルによい」を、不安、幸福感、孤独感などの言葉に分け、自分が支えられている場面と困る場面を書き出す。平均7.5年の追跡でも、測る指標によって答えは分かれていた。[8]
- 飼う前には、迎えた後に心の不調がなくなるという期待をいったん置き、動物とどのような暮らしを続けたいか考える。54研究のレビューで分かれた結果を、自分が期待する変化と照らし合わせたい。[2]
- 犬と暮らしているなら、散歩を健康効果のノルマにせず、外に出る生活の機会として見直す。60歳以上466人の研究で見られたのは、毎日の散歩と孤独の関連であり、全世代への保証ではない。[14]
- 動物への愛情と、人に話したい悩みを分けて言葉にする。116研究のレビューでは愛着と心の健康は単純な関係ではなかった。個別の不調については医師に相談する。[7]
- 子どもがペットと死別した際は、その経験を人に相談するときに伝える。6,260人の研究で、その後の心理的な困難との関連が示されている。大切な存在だったことと、つらさへの支援を求めることは矛盾しない。[15]

オンザショアで、自分の予定も続ける仕組みにする
動物との暮らしを考える日にも、自分のための予定を持つ場所は選べる。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオだ。通う場所と予定を結び付け、続ける仕組みとして考えたい。
営業時間は8:00〜23:30で年中無休だが、これは開閉の時刻であり、レッスンの開始時刻とは異なる。年末年始の12/29〜1/3は通常レッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。参加する回は、暮らしの予定に合わせて確認する形だ。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。自分が参加できる内容を、店の案内と料金で確かめたい。
溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガのほか、常温ヨガやピラティスもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。体験の予約では、動物との暮らしや自分の予定と合わせて参加する回を選びたい。
参考文献
[1] Influence of companion animals on the physical and psychological health of older people: an analysis of a one-year longitudinal study — Raina P, Waltner-Toews D, Bonnett B, Woodward C, Abernathy T., 1999, Journal of the American Geriatrics Society. DOI: 10.1111/j.1532-5415.1999.tb02996.x
[2] Pet Ownership and Quality of Life: A Systematic Review of the Literature — Scoresby KJ, Strand EB, Ng Z, Brown KC, Stilz CR, Strobel K, Barroso CS, Souza M, 2021, Veterinary sciences. DOI: 10.3390/vetsci8120332
[4] Temporal patterns of owner-pet relationship, stress, and loneliness during the COVID-19 pandemic, and the effect of pet ownership on mental health: A longitudinal survey — Ogata N, Weng HY, L McV Messam L., 2023, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0284101
[6] Relationship between pet ownership and risk of high depressive symptoms in adolescence and young adulthood — Żebrowska M, Strohmaier S, Westgarth C, Huttenhower C, Erber AC, Haghayegh S, El, 2023, Journal of affective disorders. DOI: 10.1016/j.jad.2022.11.070
[7] The Relationship Between Attachment to Pets and Mental Health and Wellbeing: A Systematic Review — Northrope K, Shnookal J, Ruby MB, Howell TJ., 2025, Animals : an open access journal from MDPI. DOI: 10.3390/ani15081143
[8] Pet Ownership, Pet Attachment, and Longitudinal Changes in Psychological Health-Evidence from the Baltimore Longitudinal Study of Aging — Friedmann E, Gee NR, Simonsick EM, Resnick B, Gurlu M, Adesanya I, Shim S., 2025, Geriatrics (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/geriatrics10060156
[12] Can “Rover” help with mental health during the COVID-19 pandemic? Results from the Canadian Longitudinal Study on Aging (CLSA) — Falck RS, Liu-Ambrose T, Noseworthy M, Kirkland S, Griffith LE, Basta NE, McMill, 2022, Frontiers in psychiatry. DOI: 10.3389/fpsyt.2022.961067
[14] Dog Walking and the Social Impact of the COVID-19 Pandemic on Loneliness in Older Adults — Carr D, Friedmann E, Gee NR, Gilchrist C, Sachs-Ericsson N, Koodaly L., 2021, Animals : an open access journal from MDPI. DOI: 10.3390/ani11071852
[15] The mental health effects of pet death during childhood: is it better to have loved and lost than never to have loved at all? — Crawford KM, Zhu Y, Davis KA, Ernst S, Jacobsson K, Nishimi K, Smith ADAC, Dunn , 2021, European child & adolescent psychiatry. DOI: 10.1007/s00787-020-01594-5
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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