
運動の最中に冷やすと、PGC-1αは下がる側へ寄った
終わりに冷やす話と、動きながら冷やす話は、遺伝子の向きが逆を向いた。12人(年齢28±6歳)が、最高パワーの65%で自転車をこぎ、片脚を運動の前30分と運動中に冷却ラップで冷やし、もう片脚は巻くだけで室温のままにした。布を巻いたこと自体は、左右でそろっている。違うのは、冷やすかどうかである。[5]
運動の前の30分が終わった時点で、筋肉温は冷却の脚が29.2±0.7℃、室温の脚が34.1±0.3℃だった。氷水の温度までは降りていない。表面に当てた冷たさの全部が、外側広筋の読みにはなっていない。[5]
運動の4時間後、PGC-1αの伝令RNAは冷却の脚で低く(p=0.012)、NRF1も低かった(p=0.045)。ほかの遺伝子には、温度に結びついた差はなかった(p>0.05)。著者らの結論は、局所の冷却は、運動が引き起こすPGC-1αとNRF1の発現を抑える方向に働く、というものである。運動中の局所冷却は、終わりの15分の短縮版ではない。[5][6]
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
温めた脚の筋肉内は、36.1℃で小さな上昇に止まった
温める側も、皮膚の「熱い」を筋の温度として受け取らない。12人(25±6歳、177±8cm、78±16kg、最大酸素摂取量は体重1kgあたり毎分45±8mL)が持久運動をし、片脚を局所的に温め、もう片脚を対照にした。温めた脚の筋肉内温度は34.4±0.7℃から36.1±0.5℃へ上がった。[1]
皮膚温は、Post30と呼ばれる時点で対照の脚より高く、その値は30.3±1.0℃だった。36.1℃の筋肉内温度とは、別の値である。[1]
遺伝子も、温度の感想ほどは動かなかった。PGC-1α、VEGF、NRF2の伝令RNAは運動で増えた。局所の加温は、運動で増えるPGC-1αを、さらに変えることはしなかった、と著者らは結んでいる。TFAMは、温めた脚では運動後に増えた(p=0.019)。運動だけの脚では有意ではなかった(p=0.422)。NRF1、ESRRα、ミトコンドリアを取り除く方向の遺伝子には、運動でも温度でも差がなかった(p>0.05)。[1]
TFAMは、ミトコンドリアの中の遺伝情報を扱う因子である。温めた脚で増えたのは、その因子の伝令である。PGC-1αが加温で上積みされなかったことと並べると、温めると運動の主だった遺伝子反応まで強くなる、という期待は、この試験では支持されない。加温は片脚の局所であり、全身の湯ではない。[1]

走る前に冷やす手続きは、終わりの冷却と時計が違う
暑さの中で成績を出すために、走る前から冷やす整理は、別の問いである。ランダム化比較試験のメタ分析は、当初6982件から15件を採り、暑熱下の持久運動の前冷却をまとめた。タイムトライアルは標準化平均差-0.37、疲れ果てるまでの時間は0.73で、いずれも前冷却の有利を有意としている。ばらつきの指標I2は、前者で0%、後者で50%だった。[20]
下位グループでは、外から冷やす方法がより有効だった。タイムトライアルの標準化平均差は-0.43(p=0.004、I2=0%)、疲れ果てるまでの時間は1.01(I2=48%)である。走に限ると、タイムトライアルは-0.41(p=0.02、I2=0%)、疲れ果てるまでの時間は0.85(p=0.0001、I2=31%)だった。著者らの結論は、暑熱下の持久成績に対して前冷却は有効で、外からの冷却はとくに走で有効、というものである。走り終えたあとの遺伝子の話ではない。[20]
時刻のずれは、マウスの実験が別の形で見せている。雄のC57BL/6マウスで、片側の後肢を、13℃を6分、35℃を4分、という組を6回、合計60分、トレッドミルの直前に冷やした。急性には、運動だけの条件と比べてPGC-1αの伝令RNAが約13%増えた(p<0.05)。冷却と運動のあいだを3時間あけると、この増加は消えた。[3]
4週間、前冷却と運動の練習を重ねると、ミトコンドリアの酵素活性は高まった。クエン酸合成酵素は冷却と運動の両方に主効果があり、β-ヒドロキシアシルCoA脱水素酵素は運動だけと比べて23.9%高かった。一方、ミトコンドリアの構造をなすたんぱく質の量は変わらなかった。[3]
人の終わりの15分はPGC-1αが上がる側、人の運動中は下がる側、マウスの直前は約13%の上乗せで、3時間前は消える。皮膚の一言で冷温を決める前に、いつの冷却かを分ける。[3][5][6]
涼しく感じることと、翌日の持久は、筋肉温の代理にならない
皮膚の涼しさだけを強く動かす手続きもある。運動中のメントール外用を、16研究・191人でまとめたメタ分析では、成績は小さいながら有意に改善した(g=0.27、p=0.02)。温度の感覚は大きく涼しい側へ動き(g=-0.74)、自覚的な努力は下がり(g=-0.35)、温度の快適さは小さく改善した(g=0.34)。深部体温は変わらなかった。利益は有酸素の持久、塗り込み、温和な環境で見えやすく、30℃以上では小さく、統計的には有意ではなかった。一部の下位グループは、影響の大きい研究を除くと揺れる。[19]
翌日の持久は、外側広筋の温度とは別の成績である。大学の男子ラグビー選手11人が、180分のラグビー仕様の練習のあと、全身を15℃に8分浸けるか、8分座って休むかを、順序をランダムにして比べた。24時間後、疲れ果てるまでの時間は対照485±72秒、冷水518±77秒で、差は有意ではなかった(P=0.107、d=0.45)。最大酸素摂取量も、条件のあいだで差はなかった。[14]
一方、練習前の値からの相対的な変化は、疲れ果てるまでの時間と最大酸素摂取量の両方で、冷水の方が大きかった(いずれもP<0.05)。最大下の運動中の酸素摂取、換気、努力の感覚は、練習前・対照・冷水で似ていた。著者らは、24時間後の持久に好ましい変化と関連しうる、と書き、同時に、水に浸かることへの期待やプラセボを除外できなかった、と書いている。15分の片脚冷水で見た筋肉温と、この8分の翌日の秒数は、別の測り方である。[6][14]

よくある誤解
皮膚が冷たい夜は、筋肉も冷えた夜だと思いやすい。走った直後の外側広筋は39℃前後で、15分後には冷やした脚の28.9℃と、冷やさない脚の37.0℃へ分かれた。触った感想は、このどれかを選べない。[6]
冷やすと回復の遺伝子は必ず増えると思いやすい。増えたのは走り終えたあとの10℃・15分で、3時間後のPGC-1αである。4時間の氷では関連遺伝子に差がなく、運動の最中の冷却ではPGC-1αとNRF1は下がった。[2][5][6]
温めれば筋肉が熱源の温度になり、運動の遺伝子反応も強くなると思いやすい。局所加温の筋肉内は34.4℃から36.1℃までで、PGC-1αの上積みはなく、増えたのはTFAMである。皮膚の30.3℃は、その上昇の別名ではない。[1]
メントールの涼しさや、全身8分の冷水を、筋肉温が下がった証拠、あるいは翌日の持久が確定した証拠だと思いやすい。メントールでは深部体温は変わらなかった。全身15℃・8分の24時間後は、疲れ果てるまでの時間の絶対差が有意ではなく、期待の影響も除外されていない。[14][19]
今日からできること
- 走った直後に太ももへ手を置いても、冷やすか温めるかの結論にはしない。運動直後は外側広筋が39℃前後で、15分の冷水後に28.9℃と37.0℃へ分かれた。[6]
- 冷やすなら、運動の最中か、終わった直後の十数分か、何時間も氷を当て続けるかを先に分ける。最中の局所冷却はPGC-1αとNRF1を下げ、直後の15分はPGC-1αを上げ、4時間の氷は遺伝子を動かさなかった。[2][5][6]
- 温めるなら、皮膚の熱さと筋肉内の上昇幅を分ける。局所加温の筋肉内は34.4℃から36.1℃までで、PGC-1αの上積みはなく、動いたのはTFAMだった。[1]
- 暑い条件で走る前の冷却は、走り終えたあとの冷温とは別の手続きとして扱う。前冷却のタイムトライアルは標準化平均差-0.37、外からの冷却の走では-0.41だった。[20]
- メントールで涼しく感じても、深部体温が下がったこととしては扱わない。成績の改善はg=0.27で、深部体温は変わらなかった。[19]
- 翌日の持久を、一回の冷たさで確定しない。全身15℃・8分のあと24時間では、疲れ果てるまでの時間の差は有意ではなかった(P=0.107)。強い痛みや、冷えで動きが戻らない異常は、自己判断で冷温を続けず医師に相談する。[14]
オンザショア立川店では、冷温の採点より次の開始を置く
太ももに手を当てて、冷やすか温めるかを決める場所としては使わない。オンザショア立川店で先に固定するのは、次の回の開始時刻である。筋肉内の温度や遺伝子の差を、この部屋の効能として読まない。週に1回か2回、開始を先に書いておく。
ヨガの体験は税込1,980円、60分で、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。申し込みは体験の予約、費用の内訳は料金、部屋の案内は店のトップに分かれている。
床の中心は溶岩プレートを敷いたホットヨガだが、常温のヨガも同じ店にある。ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングもあり、ヨガは25種類を超える。妊娠中の人は溶岩ホットヨガには参加できない。常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている人は利用できない。暑い部屋が合わない週は、常温の枠を続きとして使える。
営業は8:00〜23:30、年中無休で、曜日によって扉の時刻は変わらない。場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分。指先が夜風で冷たいまま北口を渡っても、3階までの距離は変わらない。研究の冷温を、通う枠の成果には読み替えない。
参考文献
[1] Effect of local heat application during exercise on gene expression related to mitochondrial homeostasis — O’Reilly N, Collins C, McGlynn ML, Slivka D., 2021, Applied physiology, nutrition, and metabolism = Physiologie appliquee, nutrition et metabolisme. DOI: 10.1139/apnm-2021-0346
[2] Local muscle cooling does not impact expression of mitochondrial-related genes — Shute R, Heesch M, Laursen T, Slivka D., 2017, Journal of thermal biology. DOI: 10.1016/j.jtherbio.2017.04.008
[3] Effects of local skeletal muscle cooling prior to acute exercise and endurance training on mitochondrial adaptation in mice — Kano R, Kusano T, Ando T, Takeda R, Natsuyama R, Takagi R, Poole DC, Kano Y, Hos., 2026, The journal of physiological sciences : JPS. DOI: 10.1016/j.jphyss.2026.100059
[5] Effect of local cold application during exercise on gene expression related to mitochondrial homeostasis — Meister B, Collins C, McGlynn M, Slivka D., 2021, Applied physiology, nutrition, and metabolism = Physiologie appliquee, nutrition et metabolisme. DOI: 10.1139/apnm-2020-0387
[6] Postexercise muscle cooling enhances gene expression of PGC-1α — Ihsan M, Watson G, Choo HC, Lewandowski P, Papazzo A, Cameron-Smith D, Abbiss CR., 2014, Medicine and science in sports and exercise. DOI: 10.1249/mss.0000000000000308
[14] Effects of cold-water immersion after rugby-specific training on endurance performance — Dobashi K, Hirai T., 2026, The Journal of sports medicine and physical fitness. DOI: 10.23736/s0022-4707.26.17891-8
[19] Acute topical menthol application and exercise performance: A systematic review and meta-analysis of perceptual and physiological responses — Wang Y, Fan X, Li H, Zhang X, Yin M, Xu K, Zhong Y, Zhang Y, Cui J, Song T, Liu., 2026, Journal of thermal biology. DOI: 10.1016/j.jtherbio.2026.104529
[20] Effects of Precooling on Endurance Exercise Performance in the Heat: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials — Yu L, Chen Z, Wu W, Xu X, Lv Y, Li C., 2024, Nutrients. DOI: 10.3390/nu16234217
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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