
体重だけでは、筋肉と脂肪の組み合わせを拾えない
韓国の42〜52歳の女性4,766人を対象とした縦断研究では、追跡期間の中央値は9.1年だった。閉経前、移行期の早期、移行期の後期、閉経後という段階に分け、筋肉量が少なく脂肪割合が高い状態との関連を調べている。体組成は、体に流した電流を利用する生体電気インピーダンス法で評価された。42〜52歳の韓国人女性の結果であり、18〜39歳の女性の該当しやすさにそのまま当てはめることはできない。[19]
その研究で扱ったサルコペニア肥満は、低い筋肉量と高い体脂肪を組み合わせた研究上の分類である。体重が重いことだけを表す言葉ではない。ここでの分類を、家庭で表示された体脂肪率だけから自分の診断名として使うことはできない。研究対象を分けるための定義と、個人の健康状態を判断する診療は分けて考えたい。[19]
閉経前を基準にすると、サルコペニア肥満のオッズ比は移行期後期で1.49、95%信頼区間は1.17〜1.89、閉経後では1.67、同1.26〜2.23だった。年齢の上昇にも高いオッズとの関連があり、年齢と閉経段階の両方に目を向ける結果となった。交絡要因を調整しても関連は認められたが、それは因果関係を証明したという意味ではない。[19]
オッズ比は、ある状態に当てはまる見込みを比較する統計上の指標である。閉経後の1.67という値を、「全員の筋肉がその分減る」「体脂肪率がその倍率になる」と読み換えることはできない。ここで比較したのは、低筋肉量と高脂肪の組み合わせへの該当のしやすさであり、脂肪の増加量そのものではない。[19]
さらに、肥満の判定を腹囲に基づいて行った場合には似た傾向がみられた一方、BMIに基づく定義では有意な関連は認められなかった。何を指標として選ぶかで、閉経段階との関連の見え方が変わったのである。「体重が変わらないから体の内訳も変わらない」と安心しきることにも、「数字が少し上がったから筋肉を失った」と決めつけることにも、慎重さが必要となる。[19]
先の81人の研究では、過体重・肥満群で閉経前に推定筋肉量が増えていた。韓国の研究では、低筋肉量と高脂肪の組み合わせが移行期後期から閉経後と関連していた。この違いは、筋肉量の変化を測る問いと、特定の組み合わせへの該当を測る問いが違うことでも説明できる。対象も測定法も異なり、単純な増減の投票にはできない。[17][19]
脂肪組織を扱うレビューは、加齢が脂肪の分布だけでなく、脂肪組織から分泌される物質や炎症との関係にも関わると整理している。高齢期を含む加齢を扱うレビューであり、18〜39歳の女性の脂肪組織に同じ変化があるとそのまま当てはめることはできない。脂肪には、外見以外にも生理的な働きがある。ただし、これを読んで自分のお腹の見た目から炎症や病気を判定することはできない。健康に関する確認は、体型への評価と切り離して医師に相談する対象である。[7]
更年期と筋肉、ホルモン補充療法を扱ったレビューでは、閉経前後の除脂肪量や筋機能について検討しつつ、治療による体組成への影響には研究間のばらつきがあると述べている。対象は閉経前後の女性であり、18〜39歳の女性の筋機能や治療の効果にそのまま当てはめることはできない。除脂肪量は脂肪以外の量であり、筋肉だけを指す言葉ではない。「女性ホルモンを補えば体脂肪率が決まって下がる」という単純な説明を支える結果ではない。[8]
ホルモン補充療法について、体組成で利益を示す研究もあれば、使用者と非使用者に差を認めない研究もあった。筋機能についても研究の型によって結果が異なる。このばらつきを、スタジオでの運動の選び方や体重目標に短絡させないことが大切だ。治療を考える場合は、体脂肪率だけを理由に判断せず、症状や健康状態を含めて医師に相談する話となる。[8]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「更年期になると、全員の体脂肪率が同じように上がる」は言いすぎだ。縦断研究では体格群によって変わった指標が異なり、BMIをそろえた横断比較では閉経前後の脂肪割合に有意差がなかった。閉経と脂肪分布の関連を示す知見があることと、誰にでも同じ変化量を当てはめられることは別である。[5][17][18]
たとえば友人が「閉経してから増えた」と話しても、その人の経過は自分の予報ではない。同年齢かどうかだけでなく、それまでの体格や観察した期間、比べた指標も違い得る。研究の中でさえ集団によって変化が異なるのだから、身近な人の体脂肪率を自分の基準値にする理由はない。[17][18]
「お腹の変化は全部、食べ方への気の緩みだ」という説明も、研究の整理とは合わない。中年期の体組成と分布には卵巣の加齢が関連し、より広い加齢の過程にも脂肪組織の変化があるとされる。体の変化を意思の強さの採点に使う必要はない。一方で、これらの関連だけから、ある人の変化の原因をすべて閉経に帰すこともできない。[5][7]
「体重が横ばいなら何も変わっていない」とも限らない。低筋肉量と高脂肪を組み合わせた研究では、BMIを基準にした判定では見えにくい関連が示された。体重計は体重を答える機械として働いている。閉経段階や筋肉と脂肪の組み合わせまで、一つの表示欄に答えてもらおうとすると問いが多すぎるのである。[19]
反対に、見た目の変化があれば直ちに健康上の悪化だと考える必要もない。研究で扱う脂肪分布や体組成の指標と、服を着たときの印象は同じ評価ではない。医師に尋ねたい健康の問題と、自分が着やすい服を選ぶ問題を分ければ、体型を直さなければならないという結論に急がずに済む。[7][18][19]

今日からできること
- 手元の記録を「体重」「体脂肪率」「脂肪量・筋肉量」の欄に分け、単位ごとに読む。81人を10年間追った研究でも、体格群によって変化した項目が異なった。割合の増加を、そのまま脂肪の重さの増加として扱わない。[17]
- 閉経前後の記録があるなら、直前と直後だけでなく以前からの流れを確認する。閉経前5年間に変化を認めた研究があり、閉経後の表示だけでは経過の全体を見られない。記録のない期間を想像の数字で埋める必要はない。[17]
- 健診などで体の変化を相談するときは、気になった時期と、何が変わったと感じるかを伝える。171人の横断研究でも、全身の割合と部位の比は別々に検討された。「お腹が気になる」と「全身の割合が上がった」を分けておくと、相談の問いを整理できる。[18]
- 運動は体脂肪率の帳尻合わせとして詰め込まず、継続できる時間を生活の予定に置く。中年期のレビューは、継続的で規則的な身体活動を、加齢や閉経に関連する体重・腹部脂肪の変化に対する方策として挙げている。特定の回数で特定の量が減るという約束ではない。[5]
- 研究に出てきたオッズ比1.67を自分の体脂肪率の倍率にしない。筋肉量や脂肪について健康上の懸念がある場合は、記録を持って医師に相談する。体重だけの判定と体組成による判定で結果が異なったことを、確認の視点として使う。[19]
記録を取ること自体が気がかりを増やすなら、表示を見ることを日々の義務にする必要はない。ここで挙げた研究は、毎朝の小さな変動に反応して生活を変える方法を示したものではなく、年単位の経過や異なる集団の比較を扱っている。長い時間の研究を、明朝の自分への合否判定に変換しない読み方を持っておきたい。[17][18][19]
オンザショア立川店で、通う時間を先に決める
体の変化が気になる時期に運動の場所を選ぶなら、通う予定を置けるかという視点がある。オンザショア立川店は営業時間が8:00〜23:30で、全曜日共通、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。仕事帰りや休日の予定と、場所・営業時間を照らし合わせて検討できる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガのレッスンは25種類以上である。女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも行っており、通う場所として考える際に種目を確認できる。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金で条件を確かめ、予定に合う時間があれば体験予約へ進む、という順で検討できる。

参考文献
[5] Association of Mid-Life Changes in Body Size, Body Composition and Obesity Status with the Menopausal Transition — Karvonen-Gutierrez C, Kim C., 2016, Healthcare (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/healthcare4030042
[7] The Impact of Aging on Adipose Function and Adipokine Synthesis — Mancuso P, Bouchard B., 2019, Frontiers in endocrinology. DOI: 10.3389/fendo.2019.00137
[8] Body composition and muscle performance during menopause and hormone replacement therapy — Sipilä S., 2003, Journal of endocrinological investigation. DOI: 10.1007/bf03345241
[17] Longitudinal Analysis of Skeletal Muscle and Cardiometabolic Risk During the Menopause Transition — Cabre HE, Falkenhain K, Smith SR, Champagne CM, Yi F, Lovejoy JC, Redman LM., 2026, American journal of physiology. Endocrinology and metabolism. DOI: 10.1152/ajpendo.00173.2026
[18] Fat Mass Is Associated with Aging Rather than Menopausal Transition — Barbu CG, Nistor IM, Albu A, Martin SC, Oprea TE, Sirbu AE, Vlad A, Fica S., 2026, Healthcare (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/healthcare14030333
[19] Risk of Sarcopenic Obesity Across Menopausal Transition Stages in Middle-Aged Korean Women — Cho Y, Jang Y, Park JH, Chang Y, Ryu S., 2025, Nutrients. DOI: 10.3390/nu17203238
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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