間食の甘さは冷たいほど弱く感じる?糖質の量と舌の温度を分けて読む研究

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脳の反応が大きいほど甘いとは限らない

感じ方の違いは、脳の活動を測った研究にも表れる。平均年齢25±7歳、男性10人を含む24人を、温度で味を感じる群と感じない群が均等になるように調べた実験がある。砂糖の濃度を87mMにそろえ、5±2℃の冷たい試料と20±2℃の室温試料を比べ、機能的磁気共鳴画像法で脳の反応を測定した。[9] 男女混合の集団で得た結果であり、18〜39歳の女性だけでも同じ反応になるかは、この比較から確定できない。

この測定中、温度による甘味評価への有意な効果は認められなかった。一方、冷たい甘味の試料では、参加者全体で島皮質などの反応が室温の試料より強かった。研究者はこれを、味そのものより温度の感覚の違いを反映している可能性があると解釈している。[9] 反応の画像が鮮やかでも、甘さが増した証明とは限らない。

温度で味を感じる群は、感じない群より脳の反応が強く、冷たい甘味の試料に対する体性感覚領域の反応にも群による違いがあった。その反応の増大は、舌への温度刺激に対する感受性の評価と関連していた。[9] 甘味を調べる実験の中にも、「冷たい」という感覚の処理が一緒に入ってくる。何への反応かを確かめず、甘さの話だけへ縮めてはいけない。

脳の画像、本人の甘味評価、温度の感じ方は、それぞれ別の測定である。この研究では、温度刺激への感受性と体性感覚領域の活動が結びついた一方、甘味評価への温度の有意な効果は認められなかった。[9] ここを分けて読むと、「脳が強く反応した」という言葉の中身が具体的になる。味の実験で撮影した画像でも、そこで捉えた差が何の感覚に対応するかまで確かめたい。

日常の言葉に置き換えるなら、「冷たくて気持ちよかった」「甘さがはっきりした」「こちらが好きだった」を別々に残すということだ。これは効果が証明された食事法ではなく、感覚を混ぜずに振り返るための工夫である。仕事の合間に食べるものを選ぶときも、欲しいのが冷たさなのか、甘さなのか、慣れた食感なのかを言葉にすると、次に選ぶ理由を説明しやすくなる。

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清涼感を加えることと、温度を下げることは違う

冷たさを考えるときには、メントールのような清涼感を生む成分の研究も手がかりになる。ただし、実際の提供温度を変える操作と、その成分を加える操作は区別する必要がある。メントールを水溶液に加えた研究では、甘味の感覚評価に影響はなかった。一方で、甘味料の不快な苦味を感じ始める濃度は変化した。[14]

別の食品官能評価と分子モデリングの研究では、メントールの添加で異性化糖の甘味を認識する濃度の境目が5.98g/Lから5.02g/Lへ下がり、甘味の最大強度や持続時間が増した。甘味を強める条件がある一方、0.060g/Lでは冷涼感や苦味が強まり、甘味を抑える方向になった。[5] 清涼感を足せば甘さは必ず弱くなる、という予想とも逆向きの結果である。

これらは同じ結論ではない。甘味が変わらなかった研究と、条件によって強まったり抑えられたりした研究を、両方残して読む必要がある。[5][14] 甘味を生む物質や試料の組み合わせを外して、「ミント味なら低糖」「清涼感が強いほど甘さを感じにくい」といった選び方へ変えることはできない。清涼感は、糖質量の代わりに見る目盛りにはならない。

ここでの濃度は実験条件であり、自宅でメントールを量って加えるための目安ではない。日常へ持ち帰るなら、冷蔵庫で冷やしたものと、清涼感のあるものを同じ条件と扱わないという視点で十分だ。冷たさの印象が似ていても、研究で操作しているものは異なる。[5][14] 味の表現に「すっきり」が入ったときほど、甘味、苦味、温度のどれを指しているか確かめたい。

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よくある誤解

「甘さの評価は糖質量の測定になる」という理解は誤りだ。感覚の尺度で答えた値は、砂糖の重量や糖質の含有量への換算に使えない。[7] 甘味が穏やかだったという理由だけで量を増やす前に、食べたい量を別に考える。商品の表示を確認するなら、その商品のどの量について書かれた情報かまで読むと、自分の感想と食品の情報を混同せずに済む。

「温かい水が甘くなる人なら、砂糖も余分に甘く感じるはずだ」という推論も、そのままでは通らない。水の温度変化で甘味が生じた実験でも、砂糖の甘味は、動的な加温条件で一定温度条件より強くならなかった。[11] 受容体が関わる仕組みが分かっても、感覚が単純な足し算になるわけではない。温度を動かすたび、甘さが蓄積するという話ではないのだ。

「温めて甘さを強くすれば、必ず間食が減る」という結論にも距離がある。甘味評価の実験から、次に食べる量の変化までを自動的には予測できない。[7][11] 感じ方と食行動の違いを示す別の手がかりとして、健康な男性27人に甘味受容体を阻害する物質を加えた糖の溶液を飲んでもらった研究がある。砂糖の条件では、その後の朝食の摂取エネルギーが12.9±5.8%増えたが、ブドウ糖の条件では同様の結果ではなかった。[13] 対象は健康な男性であり、18〜39歳の女性に同じ摂取量の変化が起きるかは、この結果だけでは判断できない。

この男性の研究は、温度を変えた試験ではない。したがって、冷たい間食を食べると次の食事が増えるという意味には使えない。[13] むしろ、甘味を操作した後にどう食べるかは、別に測って確かめる必要があることを教える。味を弱めること、好みの味にすること、食べる量を決めることは、それぞれ違う問いなのだ。

今日からできること

  • 冷蔵と室温を比べるなら、別々の菓子ではなく同じ食品を選び、甘さと冷たさを別の言葉で残す。カスタード22人の実験も、温度と甘味を分けて評価している。[7]
  • ひと口で変化が分からなくても、感覚の良し悪しを決めない。温度で甘味を感じる人の研究では、甘味の出始めが22〜38℃に広がり、反応の強さも異なっていた。[18]
  • 温めた方が好みかを確かめても、「研究と同じ温度」を目標にしない。実験の59.1℃という提供温度と37.3℃という舌の温度は、役割の違う測定値である。[7]
  • 清涼感があるから糖質も少ないとは推測しない。メントールの研究には甘味が変わらない結果と、条件で変わる結果がある。甘さの感想とは別に、食べる食品と量を確認する。[5][14]
  • 甘味が強くなっただけで食べる量も減るとは決めず、好みの変化と実際の食行動を分けて見る。甘味を操作した後の摂取量は、糖の種類でも結果が異なった。[13]

日常の比較は、自分の間食を検査に変えるためのものではない。たとえば仕事帰りのデザートについて、「冷たい方が好きだった」「室温では甘さがはっきりした」と記録できれば、次に選ぶ際の言葉が増える。その感想から糖質の目安を作らず、好みとして使うのである。次に買うときにも、味の感想と食べる量を別々に考えるためのメモにしたい。温度の研究は、食べ物を良い悪いに分ける道具より、同じ食品を違って感じる理由を理解する手がかりになる。[7][9]

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

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参考文献

[3] Influence of temperature on taste perception — Talavera K, Ninomiya Y, Winkel C, Voets T, Nilius B., 2007, Cellular and molecular life sciences : CMLS. DOI: 10.1007/s00018-006-6384-0

[5] Sweet-enhancing effect of coolant agent menthol evaluated via sensory analysis and molecular modeling — Yu H, Ao T, Mao H, Liu J, Chen C, Tian H., 2025, Food chemistry: X. DOI: 10.1016/j.fochx.2025.102337

[7] It tastes sweeter when melted: Exploring the impact of food temperature on tongue temperature and perceived sweetness/vanilla — McNeill H, Ford R, Fisk I, Thibodeau M, Liu G, Doyennette M, Yang Q., 2025, Science talks. DOI: 10.1016/j.sctalk.2025.100424

[9] Thermal taster status: Temperature modulation of cortical response to sweetness perception — Eldeghaidy S, Yang Q, Abualait T, Williamson AM, Hort J, Francis ST., 2021, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2020.113266

[11] Sweet Thermal Taste: Perceptual Characteristics in Water and Dependence on TAS1R2/TAS1R3 — Nachtigal D, Green BG., 2020, Chemical senses. DOI: 10.1093/chemse/bjaa009

[13] Sweet Taste Antagonist Lactisole Administered in Combination with Sucrose, But Not Glucose, Increases Energy Intake and Decreases Peripheral Serotonin in Male Subjects — Schweiger K, Grüneis V, Treml J, Galassi C, Karl CM, Ley JP, Krammer GE, Lieder , 2020, Nutrients. DOI: 10.3390/nu12103133

[14] Trigeminal Stimulus Menthol Masks Bitter Off-Flavor of Artificial Sweetener Acesulfame-K — Büchner K, Haagen J, Sastrosubroto A, Kerpes R, Freiherr J, Becker T., 2022, Foods (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/foods11182734

[18] Variation in thermally induced taste response across thermal tasters — Skinner M, Eldeghaidy S, Ford R, Giesbrecht T, Thomas A, Francis S, Hort J., 2018, Physiology & behavior. DOI: 10.1016/j.physbeh.2018.01.017

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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