糖質制限で痩せる仕組みは脂肪合成?糖から作る脂と食べた脂の行方を研究で読む

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

肝臓の結果から全身の収支を考えるときの境界

ここまでのヒトの結果は、糖質を減らすことで肝臓の脂肪合成や脂肪の蓄積が変わりうることを示す。ただし「合成が下がるなら、食べた脂はいくら増えてもよい」という結論にはならない。脂肪の供給源は合成だけでなく、食事や体内の脂肪の分解にもあるからだ。ここから全身のエネルギー収支や長期の体脂肪減少を説明するのは、測定結果を越えた仮説の段階になる。短期の肝臓の変化を説明する候補として、合成の低下と酸化・ケトン体産生の増加が提案されているのであり、それぞれの寄与を全身の減量率へ換算した結果ではない。[1][5][6]

肥満と非アルコール性脂肪肝を持つ人に対する短期介入でも、エネルギー量をそろえ、糖質を減らしてたんぱく質を増やした食事のあとに、肝臓の脂肪と新規脂肪合成が減った。脂肪酸を使う働きの増加を反映する血中成分の上昇も観察された。18〜39歳の女性一般には、肥満と脂肪肝という対象の条件を外して当てはめられない。肝臓の組織を調べた別の集団では、脂肪酸の合成に関わる経路の低下と、脂肪酸の酸化に関わる経路の上昇が示されている。[17]

この研究は、代謝と腸内細菌などを横断的に調べたものだ。脂肪合成だけを切り出すより、肝臓の中で複数の働きが同時に変わるという説明に適している。ただし、糖質を減らす一方でたんぱく質も増やしている。ご飯だけを取り除き、おかずを変えない食卓と同じ介入として扱うのは無理がある。[17]

より長い期間の例として、2型糖尿病の成人71人を無作為に割り付けた試験の二次解析がある。食事のエネルギー量を制限せず、糖質を総エネルギーの最大20%にした群と、50〜60%とした対照群を6か月比較し、血清のリン脂質という成分に含まれる脂肪酸の構成を調べた。18〜39歳の女性に当てはめる際にも、糖尿病患者の結果である点が前提となる。[3]

低糖質群では、新規脂肪合成の指標であるパルミトレイン酸が対照群より23%低下した。その構成比の変化の群間差はマイナス0.13ポイント、95%信頼区間はマイナス0.21〜マイナス0.06ポイントだった。相対的な低下率と、脂肪酸構成に占める割合の変化は、同じ数字ではない。23%を体脂肪の減少率として持ち帰ることはできない。[3]

この試験では低糖質群の飽和脂肪酸摂取量が対照群の2.6倍であったにもかかわらず、血清リン脂質中の飽和脂肪酸全体の構成比は低下した。口から入った脂の種類と、血液中の特定の成分の構成は、単純な写し絵ではなかったのである。とはいえ、この所見は飽和脂肪酸を多く食べるほどよいという結果でもない。調べた対象と測定した成分の範囲に沿って受け取る必要がある。[3]

血清リン脂質の構成を調べた試験では、多価不飽和脂肪酸全体の構成比が対照群より1.3ポイント増え、95%信頼区間は0.6〜2.0ポイントだった。このように、脂肪酸の評価は総量だけでなく、成分どうしの割合も扱う。「血中の脂が変わった」とだけ読むと、増えた成分と減った成分の区別が失われる。研究者が報告したのは心血管の健康に好ましい可能性と整合する構成変化であり、病気の発症が減ったという結果に言い換えてはいけない。[3]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

動物の代謝変化は、ヒトの結論と分ける

脂肪合成と蓄積の指標が違う方向へ動く例もある。雄のラットを4週間、糖質が多く脂質の少ない食事と、糖質が少なく脂質の多い食事で比較した研究では、高糖質群で脂肪合成に関係する指標や酵素の働きが高かった。一方、肝臓の中性脂肪は高糖質群のほうが少なく、高脂質群の27%だった。雄ラットの結果は、18〜39歳の女性の食事効果へ直接当てはめられない。[19]

しかも高糖質群では血中の中性脂肪が高脂質群の2倍だった。肝臓にある量と血液中にある量さえ、同じ向きに動いていない。これはラットの食事実験であり、ヒトの食事の優劣を決める数字ではない。それでも、「脂肪合成が高い場所ほど、必ず脂肪も多くたまる」という読み方が成立しない例にはなる。[19]

マウスに16週間、糖質由来のエネルギーを分岐鎖アミノ酸に置き換えた高脂質の食事などを与えた研究では、脂肪の酸化とケトン体を作る働きが増え、新規脂肪合成は低下した。しかしインスリン抵抗性は改善せず、肝臓で炎症や線維化に関わる遺伝子の誘導が見られた。18〜39歳の女性への適用には、動物種と食事内容の違いを越える検証が必要だ。経路の数字が好ましく見えることと、臓器全体の状態がよいことを分ける必要がある。[18]

ヒトでは肝臓の脂肪が減り、動物では合成が下がっても改善しない結果がある。両者を平均して「効果は半々」とは読めない。対象、期間、置き換えた栄養素、評価した結果が異なるからだ。ヒトへの助言はヒトの試験を中心に考えつつ、単一の代謝指標だけでは説明が完成しないことを、動物研究から確認するのが適切である。[1][4][18][19]

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

よくある誤解

「糖を減らせば、脂肪を作る働きが止まる」。ヒトの試験が示したのは、脂肪合成の指標の低下である。経路が消える、食べた脂が蓄積しなくなる、という意味ではない。パルミチン酸を扱うレビューも、血中への供給を食事と体内の合成・分解に分けている。糖質という入口に注目するほど、別の入口も一緒に見たい。[1][4][6]

「脂肪を多く燃やしているなら、その分だけ体脂肪が減る」。男性の短期試験では、脂質の多い食事のあとに空腹時の脂肪酸化が増えている。その結果だけから、使われた脂肪がどれだけ体の蓄えに由来するか、長期的に全身の脂肪がどれだけ減るかを決めることはできない。燃料として使う働きの測定と、全身の蓄積量の評価を区別する必要がある。[1][6]

「肝臓の脂肪が減った割合だけ、お腹も細くなる」。肝臓の中性脂肪は臓器の中の測定値であり、服のウエストの変化を測ったものではない。男性の試験の35.3%という相対変化は、肝臓の脂肪の話だ。体の形をその数字に合わせる必要はない。代謝の研究を読むために、自分の見た目を採点する理由もない。[1]

なお、飲酒時に使われる燃料の順番は、既存記事「糖質制限のお酒は糖がなければよい?使われる燃料の順番と脂肪燃焼を読む」に譲る。糖質制限中のランニングとケトン体の使われ方も別の記事の問いである。ここで扱うのは、食事の構成を変えたとき、脂肪を作る経路と肝臓にある脂肪をどう読み分けるかだ。

今日からできること

  • 食事の記録をつけるなら、ご飯の量だけでなく、代わりに増やしたおかずや油も書く。糖質を減らした試験は脂質やたんぱく質の置き換えを含み、糖質だけの操作ではない。[1][5][17]
  • 研究の数字には「対象」「期間」「測った場所」を添える。4日間の男性の試験で肝臓の脂肪が減った結果を、自分の全身の体脂肪の予測に置き換えない。[1]
  • 血液検査の成分の割合と、脂肪の総量を区別する。6か月の試験で示された脂肪合成指標の23%低下は、体脂肪が同じ割合だけ減ったという意味ではない。[3]
  • 食事法を比較するときは、エネルギー量を維持した条件か、摂取量を制限しない条件かも確認する。短期の肝臓の反応と、日常での食べ方をつなぐ際の前提になる。[1][3][5]
  • 糖尿病や脂肪肝を理由に食事を変えたい場合は、医師に相談する。12週間の糖尿病の試験に用いられた食事比率を、そのまま自分の目標にしない。[4]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショア立川店を、動く予定の置き場所に

食卓を考える時間とは別に、体を動かす予定を日常の中に置く。その場所の候補となるのが、オンザショア立川店である。営業時間は8:00〜23:30、年中無休。JR立川駅北口から徒歩1分という立地を、通勤や買い物の動線と照らして考えられる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズも行っている。続ける仕組みを考えるなら、参加する時間とレッスンの両方を確かめたい。

参加条件も予定を組む前に確認したい。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

レッスンを選ぶ際の入口は店のトップ、通う費用の確認は料金ページ、参加の手続きは体験の予約にある。ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。食事の数字とは別に、参加する予定を具体的に考える材料になる。

参考文献

[1] The impact of short-term eucaloric low- and high-carbohydrate diets on liver triacylglycerol content in males with overweight and obesity: a randomized crossover study — London A, Richter MM, Sjøberg KA, Wewer Albrechtsen NJ, Považan M, Drici L, Scha, 2024, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1016/j.ajcnut.2024.06.006

[3] Effect of a 6-month low-carbohydrate diet on the circulating fatty acid composition in patients with type 2 diabetes: a secondary analysis of an open-label randomized controlled trial — Rasmussen JLP, Gram-Kampmann EM, Stidsen JV, Hansen CD, Krag A, Olsen MH, Beck-N, 2026, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1016/j.ajcnut.2026.101400

[4] Beneficial Effects of Carbohydrate Restriction in Type 2 Diabetes Can Be Traced to Changes in Hepatic Metabolism — Gower BA, Yurchishin ML, Goss AM, Knight J, Garvey WT., 2025, The Journal of clinical endocrinology and metabolism. DOI: 10.1210/clinem/dgaf324

[5] Dietary Regulation of Hepatic Triacylglycerol Content-the Role of Eucaloric Carbohydrate Restriction with Fat or Protein Replacement — Lundsgaard AM, Bojsen-Møller KN, Kiens B., 2023, Advances in nutrition (Bethesda, Md.). DOI: 10.1016/j.advnut.2023.08.005

[6] Diet-derived and diet-related endogenously produced palmitic acid: Effects on metabolic regulation and cardiovascular disease risk — Annevelink CE, Sapp PA, Petersen KS, Shearer GC, Kris-Etherton PM., 2023, Journal of clinical lipidology. DOI: 10.1016/j.jacl.2023.07.005

[17] An Integrated Understanding of the Rapid Metabolic Benefits of a Carbohydrate-Restricted Diet on Hepatic Steatosis in Humans — Mardinoglu A, Wu H, Bjornson E, Zhang C, Hakkarainen A, Räsänen SM, Lee S, Manci, 2018, Cell metabolism. DOI: 10.1016/j.cmet.2018.01.005

[18] Branched chain amino acids and carbohydrate restriction exacerbate ketogenesis and hepatic mitochondrial oxidative dysfunction during NAFLD — Muyyarikkandy MS, McLeod M, Maguire M, Mahar R, Kattapuram N, Zhang C, Surugihal, 2020, FASEB journal : official publication of the Federation of American Societies for Experimental Biology. DOI: 10.1096/fj.202001495r

[19] Hepatic Energy Metabolism Underlying Differential Lipidomic Responses to High-Carbohydrate and High-Fat Diets in Male Wistar Rats — Dankel SN, Bjørndal B, Lindquist C, Grinna ML, Rossmann CR, Bohov P, Nygård O, H, 2021, The Journal of nutrition. DOI: 10.1093/jn/nxab178

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

ヨガとからだの小さな疑問のほかの記事

ヨガとからだの小さな疑問の一覧

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2


Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約