運動習慣は運動する人と名乗ると続く?行動の目標と自己イメージを研究で読む

運動習慣を形成するとき、「運動する人」と名乗るだけで続くのか。女性を対象とした運動試験や学生の無作為化試験から、自己イメージの変化と実際の行動を分けて読む。自信や習慣との違い、休んだ日の捉え方、立川で暮らす日常に合う言葉と行動の組み合わせを考える。

友人に休日の予定を聞かれ、「最近、運動を始めた」と答える。「私は運動する人だ」と言い切るには、まだ少し気恥ずかしい。玄関で運動靴のひもを結びながら、散歩の行き先を考える。今日の予定はあるが、それが自分らしさかどうかまでは決めていない。

運動することを自分らしさの一部と捉える感覚は、研究では運動アイデンティティと呼ばれる。運動行動との関連はあるが、名乗る言葉だけの継続効果は、これらの研究では確定していない。女性の運動試験では、その感覚の変化が後の運動量と関連した一方、学生の試験では自己イメージに小さな変化があっても、運動行動に群間の効果は見られなかった。[18][19][2]

ここで考えたいのは、運動の予定を人格の試験にしない言葉の使い方である。名乗る言葉と、実際に体を動かすことを分け、その間にどんな研究上のつながりがあるかを確かめたい。「運動が得意な人」になることを、参加の条件にする必要はない。

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「何をするか」と「どんな自分か」は違う問い

「帰宅する前に歩く」は行動の目標であり、「歩くことは自分の暮らしの一部だ」は自分についての捉え方である。運動アイデンティティの尺度を検討した観察研究では、体重管理に関する登録研究に参加した、地域で生活する成人1,709人のデータを使い、運動する人という自己認識を測る4項目の尺度が調べられた。運動についての自己認識と、本人が報告した身体活動との相関は0.52だった。18〜39歳の女性に同じ強さの関連が当てはまるかは、この成人集団の結果と分けて考える必要がある。[18]

相関は、両者が一緒に高くなりやすいという関係を表す。0.52という数字は、運動が52%増える意味ではない。自分を運動する人と捉える人ほど活動的であったとしても、自己認識が先に行動を増やしたのか、動く経験を通して自己認識が育ったのかは、この観察だけでは決められない。[18]

この研究の主な目的には、測定する道具の信頼性と妥当性を確かめることが含まれる。つまり、「自分をどう捉えるか」を研究で扱えるようにする仕事である。自己紹介の言葉を変える方法と、変えない方法の優劣を比較した試験として読むことはできない。体重管理に関する登録研究の参加者が対象であり、運動を始めたばかりのすべての人を代表する結果でもない。[18]

目標と自己認識を分けると、日記の読み方も変わる。「今日は散歩に出た」は行動の記述であり、「散歩を選ぶ生活が自分に合う」は意味づけである。どちらも書いてよいが、後者だけを見て前者が増えたと判定しない。振り返るときには、選んだ動きと、そのとき感じたことを別々の文に残すと区別しやすい。研究で自己認識と活動量を別々に測る理由は、この区別にある。[18][20]

自信との違いにも注意したい。「できそうだ」は自分の能力への見通しであり、「運動は自分の一部だ」は自己認識である。若い女性を追った研究では、始めの行動を予測したのは意図や自己効力感、つまり実行できるという感覚だった。自己認識は、同じ役割を担う別名ではない。[20] 「自己効力感とダイエットの科学 できる気持ちと減量の結果を分けて考える」には自信と結果の話を譲り、ここでは運動と自分らしさの関係に絞る。

尺度の検討では、参加者のデータを無作為に半分ずつに分け、一方で項目のまとまりや他の指標との関係を、もう一方で体重管理の経過による得点の違いを調べた。自己認識の得点は、本人が減量に成功したとする群などで高かった。[18] ただし、これは尺度を検討するための群分けである。半分ずつに分けたという手続きだけを見て、名乗り方の効果を調べた無作為化試験と取り違えないようにしたい。

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女性の運動試験では、経験の後に自己イメージが変わった

運動が十分でなかった女性276人を無作為に割り付け、指導下で16週間運動した研究がある。強度を高めにするか中程度にするか、時間を長くするか短くするかを組み合わせた条件で、介入前後の運動アイデンティティと、その後の行動が調べられた。参加者では平均として、運動を自分の一部と捉える感覚が強まった。[19]

この研究で興味深いのは、運動の量によって自己認識の変化に違いが見られなかった点である。少なくとも比較された条件では、量を増やすほど自分らしさも大きく育つ、という単純な関係ではなかった。「運動する人」を名乗る資格のために、長時間の運動を選ぶという読み方にはつながらない。[19]

自己認識がより大きく変わった人ほど、介入終了から6か月後の運動行動が多いという関連も見られた。[19] ただし、ここには研究の型を読み分ける必要がある。無作為に割り付けられたのは運動の条件であって、「自己認識を大きく変える群」と「変えない群」ではない。後の行動との関連を、そのまま言葉の効果と呼ぶことはできない。[19]

たとえば、指導を受けながら運動する中で、自分に合う動きが見つかった人を想像すると分かりやすい。その人は後に「運動が生活に入ってきた」と感じるかもしれない。この生活例は、試験で誰もが同じ過程をたどったという説明ではない。研究が捉えた変化を日常に置き直すための場面である。

「先に強く名乗らないと始まらない」と考えている人に、この試験は別の順番を示している。運動の経験の後にも、自己認識は変化していた。[19] 靴は買えたのに、自己紹介の更新だけが済んでいない。そんな状態を、始め方の失敗と扱う必要はない。自分に似合う言葉を探す間にも、今日の行動は選べる。

また、指導下で行われた運動という条件も外せない。参加者が経験したのは、自己紹介だけを書き換える時間ではなく、実際に運動する期間だった。[19] 自宅のメモに肩書きを書く場面と、この試験の結果を直結させると、研究の中心にあった行動経験が消えてしまう。自分らしさの変化を期待するなら、言葉とともに、どんな活動を経験できるかにも目を向けたい。

自己イメージが変わっても、行動が増えるとは限らない

活動量が少ないカナダの大学の学生72人を対象に、オンラインのランニング・ウォーキング集団プログラムと、注意を向ける対照条件を比較した小規模な無作為化試験がある。集団としてのつながりを意識した内容で、まず実施可能性と受け入れられやすさを調べた研究だった。女性だけを対象とした試験ではなく、18〜39歳の女性の日常に同じ結果が当てはまるかは、別に検証する必要がある。[2]

参加回数は8回中平均5.03回、満足度は5点中平均4.13点だった。運動に関係するウェルビーイングと運動アイデンティティには小さな群間の効果があったが、運動行動を含む残りの副次的な指標には群間の効果がなかった。好意的に受け止められたことと、実際の運動が増えたことは同じ結果ではない。[2]

参加者への聞き取りでは、オンラインで共通の自己認識や社会的なつながりを育てる難しさも語られた。[2] 画面越しに同じ場にいることと、「自分もこの活動の一員だ」と感じることは、それぞれ異なる経験である。ただし、これはオンライン全般が役に立たないという結論でもない。限定された場面で行われた試行的な研究として読む必要がある。[2]

女性の運動試験と、この学生の試験は、片方だけを採用すると話が簡単になりすぎる。前者では自己認識の変化と後の行動に関連があり、後者では自己認識への小さな効果が行動への効果と並ばなかった。[19][2] 対象も内容も異なるため、直接の優劣比較はできないが、自己イメージを継続の唯一の入口にしない理由にはなる。

集団の一員としての感覚と、個人として運動する自分という感覚にも区別がある。この試験では、社会的アイデンティティ、社会的支援、運動アイデンティティを別々の副次的指標として測っていた。[2] 仲間がいることを、自分の肩書きが変わることと同一視すると、どの経験が助けになったのかを見失う。参加先を振り返る際にも、動きに取り組めたか、人との接点を持てたか、次も参加したいかを具体的に考えたい。

この試験の主な問いが、実施できるか、受け入れられるかだったことも押さえておきたい。満足度や参加状況を確かめる試行と、長く運動が続く効果を確定する検証は、役割が違う。[2] 参加者が楽しめたという結果を軽く扱う必要はないが、それを半年後の生活まで変わった証拠に読み替えない。生活に取り入れるときも、「参加してよかった」という感想を大切にしながら、その後どう動けたかは別に見ればよい。

数字で読む運動と自己イメージ

1,709人:成人の登録研究データで、運動アイデンティティの尺度を検討した人数である。[18]

0.52:その研究における自己申告の身体活動と運動アイデンティティの相関で、運動の増加率ではない。[18]

16週間:女性の試験で指導下の運動を行い、自己認識の変化を調べた期間である。[19]

72人:学生のオンライン集団プログラムの試験で、無作為に割り付けられた人数である。[2]

4週間:若い女性の歩行などを追った研究の期間で、終了時の頻度を予測したのは習慣の強さだった。[20]

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