
服は「よろい」、バングラデシュの大学生の声
服と自信の関係を、文化の違いから見た研究もある。2026年の研究は、バングラデシュの大学生312人(72.4%が男性)を対象に、数字の調査と聞き取りを順に組み合わせた[2]。確かめたかったのは、着衣認知と、人に見せる印象の管理の理論が描く「内側の道」と「外側の道」が、自分を他者との関わりの中で捉える文化でも、別々のものとして分かれるかどうかである[2]。
数字の分析では、服による自信は暫定的に2つの因子に分かれた[2]。1つは「自分を表し、力を発揮する自信」、もう1つは「社会の中の自分と、外からの影響の自信」である[2]。ただし2つの因子の相関は0.79と強く、両方をまとめる上の段の模型でも、同じくらい当てはまった[2]。「社会の中の自分」の因子は測り方の性能が弱く、探索的なものとして読むべきだとされている[2]。
自分を表す自信は、女子学生のほうが男子学生より高かった[2]。人口統計の属性に加えて、社会からの影響への自信と、見た目が学業の成績に関わるという信念という心理の要因を入れると、説明できる分が大きく増え(決定係数の増分0.356)、合わせて自分を表す自信のばらつきの39.4%を説明した[2]。
22の聞き取りと、自由記述の183の答えからは、5つの主題が出てきた[2]。着心地と自分らしさ、場面ごとの「よろい」としての服、社会のまなざし、自分らしさの折り合い、内なる自分への信頼である[2]。これらの主題は、数字の結果と重なり、それを補い、1か所では数字の結果に条件を付けた[2]。服を、場面ごとに身につける「よろい」として捉える声が、主題の1つにまとまったのは印象に残る。
著者らは、内側と外側の自信の強い結びつきは、集団を重んじる背景の人では印象の管理がより自動的に働くという、これまでの文化を比べた証拠と合うと書く[2]。理論の元になったのは主に西洋の参加者で、そこではこの2つの道がもっと分かれて見えたのかもしれない[2]。そして結果は、大学や進路の支援への「確かめられた勧め」ではなく、「方向」を示すものだと断っている[2]。
疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。
口紅と眉を使う65歳以上の女性は、気分と生活の質が良かった
メイクの研究に移る。2025年の研究は、地域に住む65歳以上の女性295人の健康調査である[4]。研究の背景には、メイクを習慣にしている高齢の女性は、認知と心の働きが良いという先行の知見がある[4]。ただ、体の面の特徴は分かっていなかった[4]。
調べたのは、1週間にメイクをする頻度、使う化粧品の種類、握力、座って前にかがむ柔らかさ、片足で立てる時間、最大の歩く速さ、立ち上がって歩いて戻る時間の検査(TUG)、認知の検査、高齢者のうつの尺度(GDS-5)、日本語版の生活の質の尺度である[4]。メイクをする群としない群を比べ、さらに、口紅を使う人、眉の化粧品を使う人、両方を使う人、どちらも使わない人の4群でも比べた[4]。
メイクをする群は、年齢が低く、立ち上がって歩いて戻る時間が短く、うつの尺度の点数が低く、握力が強く、片足で立てる時間が長く、生活の質の点数が高かった[4]。両方を使う人では、多項ロジスティック回帰という分析で、立ち上がって歩く検査のオッズ比が0.653(95%信頼区間0.448〜0.952)、うつの尺度のオッズ比が0.592(95%信頼区間0.415〜0.843)と、有意な関連があった[4]。著者らは、口紅と眉の化粧品を習慣的に使うことが、高齢の女性の気分、生活の質、動きの中での体のバランスの良さと関連するかもしれない、と結論している[4]。

年齢をそろえても、気分と生活の質の差は残った
この調査で見落とせないのは、メイクをする群のほうが、そもそも年齢が低かったことだ[4]。若いほうが握力も強く、片足でも長く立てそうなのは、メイクと関係なく想像がつく。
そこで年齢を調整したあとも、メイクをする群で有意だったと報告されたのが、うつの尺度の点数の低さと、生活の質の点数の高さの2つである[4]。年齢の違いをならしても、気分と生活の質の側の差は残った。
それでも、これはメイクをする人としない人を比べた調査である。メイクをするから気分が良いのか、気分が良いからメイクを続けられるのか、体が動くから化粧品を買いに出かけられるのか。この調査の形からは、どれとも決められない。著者らの結論も「関連するかもしれない」という言い方になっている[4]。
対象も確かめておきたい。参加者は65歳以上の女性で、この記事の多くの読者よりずっと上の世代である[4]。20代や30代のメイクと気分の関係を、この数字から言うことはできない。メイクをしない日があっても、それで気分が落ちると心配する根拠にはならない。
よくある誤解
「着衣認知はメタ分析で否定された」。否定されたのではない。初期の研究の再現性に懸念が示された一方、2015年より後の効果には証拠としての価値が認められ、中心の原則が支持された[1]。
「勝負服を着れば成績が上がると証明された」。支持されたのは、着る物が考え方、感じ方、ふるまいに影響するという原則である[1]。制服の実験の参加者は40人で、着たのは意味のはっきりした赤十字や軍の服だった[3]。
「メイクをすると気分が明るくなる」。65歳以上の女性295人の調査はメイクをする人としない人を比べたもので、示されたのは関連である[4]。どちらが先かは決められず、若い世代の数字でもない[4]。

今日からできること
- 大事な日の服は、自分にとっての「意味」で選んでみる。着衣認知は、服の象徴的な意味を通じた影響として定義されている[1]。
- 服の心理の話を読んだら、元の研究が2015年より前か後かを確かめる。初期の研究には再現性の懸念が示された[1]。
- 着心地と自分らしさを、選ぶ基準に入れる。大学生の22の聞き取りと183の自由記述から出た5つの主題の1つが、着心地と自分らしさだった[2]。
- メイクをしない日を気に病まない。65歳以上の女性の調査は群を比べたもので、メイクが気分を良くしたとは確かめていない[4]。
- 初対面の前の服選びに時間がかかっても、自分を責めない。人は服、髪型、メイク、小物から第一印象をつくる[5]。
着替えて始める60分を、オンザショアで週に1つ
服の研究が示したのは、意味のはっきりした服が考えやふるまいに影響しうるということで、ヨガのウェアの効果ではない。店について書けるのは、着替えて始める時間を、週のうちに決まった枠として置ける場所という事実である。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。
初めての人向けのヨガの体験レッスンは60分で税込1,980円。バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが付く(体験の予約・料金)。
店は8:00〜23:30の年中無休で開いているが、レッスンの開始は曜日で違う。平日の朝いちばんは月曜から木曜が10時、金曜が13時、8時の回は土曜と日曜だけ、夜の遅い回は水曜と金曜の21時開始である。12月29日から1月3日は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F(店のトップ)。
妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
参考文献
[1] Evaluating the Evidence for Enclothed Cognition: Z-Curve and Meta-Analyses — Horton CB, Adam H, Galinsky AD., 2025, Personality & social psychology bulletin. DOI: 10.1177/01461672231182478
[2] Beyond appearance: how clothing shapes self-confidence through self-expression and social identity in a collectivist context — Raduan M, Rahman MM, Mazumdar AKMAR., 2026, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2026.1933506
[3] Does the cowl make the monk? The effect of military and Red Cross uniforms on empathy for pain, sense of agency and moral behaviors — Pech GP, Caspar EA., 2023, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2023.1255835
[4] Associations Between Makeup Use and Physical, Cognitive, and Psychological Functions in Community-Dwelling Older Women — Matori S, Murata S, Kikuchi Y, Nakano H, Katsurasako T, Iwamoto K, Mori K, Goda, 2025, Healthcare (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/healthcare13202618
[5] Dress is a Fundamental Component of Person Perception — Hester N, Hehman E., 2023, Personality and social psychology review : an official journal of the Society for Personality and Social Psychology, Inc. DOI: 10.1177/10888683231157961
この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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