口笛はなぜ鳴る?音程を主に変えるのは舌の位置、X線とMRIで見た口の中と口笛の言葉

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口笛で話す人たち

口笛は、遊びや合図だけのものではない。声調のない言語の口笛の言葉では、話し言葉の母音と子音が強められ、口笛の音の高さへ移しかえられて、音色が単純になる[5]。訓練した話し手どうしなら文を高い割合で聞き取れる、自然の遠隔通信のような仕組みである[6]。

その例として研究が挙げるのが、カナリア諸島の口笛のスペイン語で、2017年の研究の時点で復興の取り組みが行われていた[6]。研究は、口笛の言葉は知らない人にはそのままでは通じないが、口笛にしているその言語の話者なら簡単に覚えられる、と書く[6]。

口笛の単語では、母音は比較的安定した音の高さに移され、子音は音の高さの動きや途切れに置き換えられる[7]。母音は高さ、子音は動きと途切れ。口笛の言葉は、音の高さとその動きだけで、話し言葉を運んでいる。

なお、日本で耳にする「夜に口笛を吹いてはいけない」という話は言い伝えで、ここで読む研究はそれを調べていない。

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知らない人にも、口笛の母音は聞き分けられる

口笛の言葉をまったく知らない人は、どこまで聞き取れるのか。2017年の研究は、スペイン語、フランス語、標準中国語を母語とし、口笛の言葉を何も知らない人に、口笛にしたスペイン語の4つの母音を分類してもらった[6]。

聞き分け方は、母語によって違った[6]。標準中国語の話者は成績がいちばん低かったが、それでも音程のある口笛の音を、母音の分類に結びつけることはできた[6]。いちばん正確だったのはスペイン語の話者で、スペイン語とフランス語の話者はどちらも4つの母音を分類できたが、熟練の口笛の話し手ほど正確ではなかった[6]。著者らは、口笛の言葉が、言葉を聞き取る仕組みを調べる自然の実験室として使えると書く[6]。

子音でも試されている。2022年の研究は、フランス語の話者に、口笛にしたスペイン語の子音4つ(p、k、t、s)を分類してもらった[5]。正しく答えた型と取り違えた型から、音の高さの揺れの手がかりが大事であることと、それを処理する知覚の柔軟さが浮かんだ[5]。その手がかりは、話し言葉の音の響きの特徴を移しかえたものである[5]。

2024年の研究は、楽器の経験に目を向けた[7]。これまでの研究で、口笛の言葉を知らない人も、子音、母音、単語を偶然より十分に高い割合で分類できることが示されてきた[7]。そのうえで、音楽の経験は、到達した段階が高いほど大きくなる有意な有利さを示した[7]。音楽の経験がある人はみな、子音より母音で有利さが大きく、上級の音楽家は子音でも母音でも、音楽の経験のない人より有利だった[7]。

楽器の種類で分けると、ピアノ、バイオリン、フルート、歌で、答え方の型がそれぞれ違った[7]。それらを口笛の言葉の熟練の使い手と比べると、熟練の口笛の使い手が群を抜いて有利だった[7]。単語の中に置くと、鋭い響きの子音のsとtの当たり方がとくに変わり、母音のiとoは崩れにくかった[7]。

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口笛を覚えたオランウータン

口笛は人だけのものか。2013年の研究は、知られている限りの口笛を吹くオランウータンを洗い出した[8]。その結果、口笛は飼育下の10頭で報告されていた[8]。

研究の背景にあるのは、人以外の霊長類の鳴き声は、生まれつきの限られた数の声にほぼ固定されているのに対し、人の話し言葉は学んで身につける多くの部品でできている、という違いである[8]。そのため霊長類は、学んで声を出すのに必要な喉頭の制御を持たないと考えられてきた[8]。では、声を伴わない音なら学べるのか。口笛はその試金石になる。

研究は、以前に1頭で行った口笛の真似の試験を、別の1頭で、もとの試験の方法のまま繰り返した[8]。試験したオランウータンは、人の口笛を有意に高い水準で正しく真似た[8]。3頭の口笛の口の動きと音を比べると、個体ごとのばらつきから、上唇、下唇、呼吸の筋肉を自分の意思で制御していることがうかがえた[8]。結果は、オランウータンどうしや種を越えて口笛が社会的に伝わることとも合っていた[8]。

著者らは、人の話し言葉を学び制御する仕組みの大事な部品のいくつかは、人の系統とオランウータンの系統が分かれる前からあったことを意味すると書く[8]。2019年のMRIの研究も、人以外の類人猿が人から口笛を学べるかもしれないという以前の証拠に触れ、話し言葉を支える感覚と運動の力が、ほかの類人猿にも似た形であるのかもしれないと述べている[2]。喉頭は細かく動かせなくても、唇と息なら学べる。歌と口笛の音程の研究で、口の筋肉のほうが細かく制御されていた[3]こととも、話の向きは揃う。

人工の口笛の言葉は、伝わるうちに組み立てを持った

もう1つ、口笛を言葉の起源を調べる道具にした研究がある。人の話し言葉では、限られた数の基本の音が組み合わさって、限りなく多くなりうる意味の単位をつくる[4]。1960年にこの性質は「パターンの二重性」と名づけられ、言語の13の基本的な設計の特徴の1つに数えられた[4]。13の中でもいちばん研究が少なく、どう進化したのかはまだはっきりしない[4]。

2012年の研究は、スライドホイッスルという笛でつくる人工の口笛の言葉を使った[4]。前の参加者が覚えた発話を再現したものを、次の参加者が習う、という形で、学習を何代も繰り返す実験である[4]。

参加者から参加者へ伝わるうちに、口笛の音の体系は変わり、覚えやすく、組み立てを持つものになっていった[4]。組み合わせの構造は、人の認知の癖と学習に合わせる形で、文化の伝わり方を通じて生まれうることが示された[4]。この結果は、質的な観察、量的な指標、そして生まれた口笛の言葉を少しの例から一般化して覚えられるかを試す追加の実験から導かれている[4]。誰かが設計したわけでもないのに、笛の音が、伝わるうちに言葉らしい形を帯びていく。

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よくある誤解

「口笛の高さは、口の開け方で変える」。X線の動画で見ると、口の中の部屋の大きさを主に変えていたのは舌の位置で、顎の開け閉めではなかった[1]。部屋が大きいほど音は低かった[1]。

「口笛は唇だけで鳴らすもの」。唇は前の出口にすぎず、後ろの出口は舌を硬口蓋へ持ち上げてつくる[1]。リアルタイムMRIでも、舌の形と音の高さが強く結びついていた[2]。

「歌で音を外す人は、口笛でも音程が取れない」。旋律の真似の実験では、歌の真似のほうが口笛の真似より正確さが低かった[3]。ただし歌が正確な人ほど口笛も正確という関連もあり、歌と口笛はまったく別の力ではない[3]。

今日からできること

  • 高い音を出すときは、顎ではなく舌の位置で口の中の部屋を小さくするつもりで吹いてみる。部屋が大きいほど音は低く、その大きさは主に舌で変わっていた[1]。
  • 音の高さを変える練習では、母音を言い分けるときの舌の動きに近いと考えて、舌の形を少しずつ変える。舌の形と口笛の高さの結びつきは、母音の舌の使い方と並行していた[2]。
  • 簡単な旋律を、歌と口笛の両方で真似して聴き比べる。実験では、口笛の真似のほうが正確だった[3]。
  • 歌った音が、自分の出しやすい高さへ寄っていないかを録音で確かめる。歌の音は、ふだんの高さへ決まって引き寄せられていた[3]。
  • 口笛の言葉の録音を聞き、4つの母音を当ててみる。口笛の言葉を知らないスペイン語やフランス語の話者も、4つの母音を分類できた[6]。

立川駅北口から徒歩1分、オンザショアで週の決まった時間を

口笛の研究が測ったのは、口の中のわずかな部屋の形と、言葉を運ぶ音の高さである。店について書けることは、それとは別の、週のうちの決まった時間を置く場所としての事実だけになる。

場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分(店のトップ)。店は8:00〜23:30の年中無休で開いていて、レッスンの始まりは曜日で違う。平日の朝いちばんは月曜から木曜が10時、金曜が13時、8時の回は土曜と日曜だけで、夜の遅い回は水曜と金曜の21時に始まる。12月29日から1月3日は通常のレッスンを休み、会員向けの特別の有料講座になる。

ヨガの体験レッスンは60分で税込1,980円。バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる(体験の予約・料金)。妊娠中の方は溶岩ホットヨガに参加できないが、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがそろう。

参考文献

[1] The physiology of oral whistling: a combined radiographic and MRI analysis — Azola A, Palmer J, Mulheren R, Hofer R, Fischmeister F, Fitch WT., 2018, Journal of applied physiology (Bethesda, Md. : 1985). DOI: 10.1152/japplphysiol.00902.2016

[2] Whistling shares a common tongue with speech: bioacoustics from real-time MRI of the human vocal tract — Belyk M, Schultz BG, Correia J, Beal DS, Kotz SA., 2019, Proceedings. Biological sciences. DOI: 10.1098/rspb.2019.1116

[3] Poor neuro-motor tuning of the human larynx: a comparison of sung and whistled pitch imitation — Belyk M, Johnson JF, Kotz SA., 2018, Royal Society open science. DOI: 10.1098/rsos.171544

[4] The origins of duality of patterning in artificial whistled languages — Verhoef T., 2012, Language and cognition. DOI: 10.1515/langcog-2012-0019

[5] Testing perceptual flexibility in speech through the categorization of whistled Spanish consonants by French speakers — Tran Ngoc A, Meunier F, Meyer J., 2022, JASA express letters. DOI: 10.1121/10.0013900

[6] Categorization of Natural Whistled Vowels by Naïve Listeners of Different Language Background — Meyer J, Dentel L, Meunier F., 2017, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2017.00025

[7] Musical Experience and Speech Processing: The Case of Whistled Words — Tran Ngoc A, Meyer J, Meunier F., 2024, Cognitive science. DOI: 10.1111/cogs.70032

[8] Orangutan (Pongo spp.) whistling and implications for the emergence of an open-ended call repertoire: a replication and extension — Lameira AR, Hardus ME, Kowalsky B, de Vries H, Spruijt BM, Sterck EH, Shumaker R, 2013, The Journal of the Acoustical Society of America. DOI: 10.1121/1.4817929

[9] Sound generation by steady flow through glottis-shaped orifices — Zhang Z, Mongeau L, Frankel SH, Thomson S, Park JB., 2004, The Journal of the Acoustical Society of America. DOI: 10.1121/1.1779331

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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