
記憶が変わることと、通い続けることは別に確かめる
歩行の研究には、運動習慣のない参加者を対象とした予備的な介入も含まれている。感情に働きかける介入群と比較群に15人ずつ無作為に割り付け、さらに歩行のセッションを行った。群に分ける際に無作為化を使った点は、前半の運動習慣による群の比較と異なる。[4]
感情を扱った介入群では、比較群より記憶の偏りが少なく、運動終了後の気分もより肯定的だった。それぞれの検定はp=0.04とp=0.05である。研究者はこの結果を、記憶の偏りと運動に関する感情を扱う介入の可能性を示すものとして位置づけている。[4]
ここで受け取れるのは、小規模な予備試験での記憶と気分の結果だ。体力がどれだけ伸びるか、長い期間の出席がどれだけ増えるかという数字に置き換えることはできない。運動を楽しく覚えることに関心を持つ理由はあるが、「楽しい記憶を作れば継続できる」と約束する段階ではない。[4]
参加したかどうかを知りたいなら、実際の参加を確かめる。体力の向上を知りたいなら、気分の評価とは別に体力を評価する。この区別は、読者が研究の成績を自分の目標に読み替える際にも必要になる。好ましい気分が得られたという結果に、測っていない成果まで一緒に乗せないことだ。
この試験を日常へ移すときにも、研究で使った介入そのものと、個人が書く短いメモは同じではない。メモは、経験と記憶の違いに気づくための実用上の提案として扱う。特定の文章を書けば同じ試験結果を再現できる、とは考えない。
運動前の予想にも違いがあった。定期的に運動する人は、運動習慣のない人より、動いている最中に良い気分になると予想していた。一方、終了後の気分の予想には同じ方向の傾向があったものの、p=0.073だった。最中についての差と終了後についての傾向を、同じ強さの結論で並べないようにしたい。[4]
「やってみればよかった」と「やる前からよいと思える」は、別の場面での評価である。初めての運動を選ぶときは、予想だけで断定せず、実施後に何が予想と違ったのかを確かめる余地を残す。反対に、実際に不快だった経験を、よい気分になるはずだったという期待で消す必要もない。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
思い出す気分、予定を覚えること、実行を混ぜない
感情の記憶を考える補助になるのが、短いニュース映像を使った脳画像研究である。男女の参加者が感情の性質の異なる映像を見て、その後、手がかりに応じて思い出した。翌日にも再び想起し、知覚的な細部と物語の内容を評価した。運動をさせた試験ではなく、出来事を思い出す仕組みを調べる実験だ。男女を含む映像実験の結果を、18〜39歳の女性の日常の運動にそのまま当てはめることはできない。[16]
その研究では、記憶の感情的な性質と関連する脳の領域群と、思い出した知覚的な細部の多さに関連する領域群に違いが見られた。研究者は、感情の枠組みと知覚的な具体性を支える働きの違いとして論じている。出来事の記憶には複数の情報が含まれ、それらを組み合わせて思い出すという見方につながる結果である。[16]
ただし、ニュース映像の記憶の研究から、運動後の感情をどの方法で変えると出席が増えるかは決められない。運動継続の説明には、実際の参加行動を調べる研究が必要だ。この研究は、思い出す内容を「気分」と「何があったか」に分けて考える補助線にとどめる。[16]
個人の記録でも、「嫌な感じがする」と「どの場面が嫌だったか」を別に書ける。たとえば、途中の動きは好みだったが、出かける準備は慌ただしかった、といった具合だ。これは出来事を具体化する例であり、その原因を脳の特定の場所に割り当てる診断ではない。
さらに、次の予定を忘れないことも、楽しく覚えていることとは別である。将来行うつもりの課題に外部のリマインダーを設定する実験では、リマインダーを使う条件と使わない条件で、脳のネットワークの反応に違いが見られた。外部の手がかりに意図の内容を預けることを扱った実験で、運動参加を調べた研究ではない。[1]
この実験では、外部の記憶補助を使っても、測定したネットワークすべてが同じように変化したわけではなかった。将来の意図を覚えておく働きにも、分けて考える必要があることを示している。「脳の負担が全部なくなる」などと広く言い換えないほうがよい。[1]
日常で予定表を使うなら、その役割はまず日時を確認することだ。昨日の運動への印象を書く欄と、次の実施予定を書く欄を分ける。予定の通知が来たときに行きたくないと感じたら、「忘れていた」のか「覚えているが気が進まない」のかも書き分けられる。これは記録を整理する提案で、リマインダー実験が運動習慣を改善したという主張ではない。
中央線に乗る予定を覚えていても、改札を通ったことにはならない。運動でも「行こうと思った」と「行った」を分けて残す。感情、予定、実行を別々に読めるようにしておくと、少なくとも記録の上で、続けたい気持ちを実績と取り違えずに済む。

よくある誤解
「翌朝につらかったと感じるなら、昨日の運動は最初から最後までつらかったはず」。この読み方には注意が必要だ。歩行研究では、その場で測った感情より後の記憶が否定的になる偏りが見られた。だからといって、今の感覚が間違いだから無視しよう、という話ではない。その場の記録と現在の記憶を、異なる時点の情報として並べるのである。[4]
「運動する人は、いつも楽しかったと覚えている」。研究では運動習慣のある人にも否定的な記憶の偏りがあった。群の平均の違いから、続ける人と続けない人の性格を決めつけることはできない。習慣のない人に、もっと前向きに覚えるべきだと求める根拠にもならない。[4]
「よい気分で終わったなら、体力向上も継続も成功した」。気分の変化、感情の記憶、今後の予想は、レビューでも区別される概念だ。予備的な介入で記憶と終了後の気分が良好だったことを、体力や長期の参加率の改善と同一視しない。楽しさは観察する価値のある項目だが、ほかの成果の代わりに置く項目ではない。[4][5]
今日からできること
- 研究が30分の歩行で測ったように、運動の「最中」と「終了後」を別の欄にする。30分を自分の必須時間にするのではなく、測る場面の区別を借りる。[4]
- 翌日に、昨日の気分をどう覚えているか書いてから、その場のメモと比べる。研究では1日目に加えて3日目、7日目にも記憶を調べているが、すべてを生活上の課題にする必要はない。[4]
- 始める前の予想も残し、「予想」「その場」「記憶」を区別する。先の感情の予想と思い出した感情を別に扱うレビューの整理を、記録の見出しに使う提案だ。[5]
- 気分と場面の記録は、運動を終えた直後と翌日の1日目に分けて書く。終了後には「今の気分」と「印象に残った場面」、翌日には「昨日をどう覚えているか」を残す方法が考えられる。歩行研究の終了後と1日目という測定時点を借りた提案で、記録法による継続効果を示すものではない。3日目や7日目にも振り返るなら、前の記録を見る前に書くと、今の記憶と当時の言葉を分けて読める。[4]
- 次の予定は予定欄へ、実施した内容は実施欄へ書く。外部の記憶補助を扱う実験と、運動の感情を扱う研究は別であり、予定を残すことを継続効果の保証にしない。[1][4]

オンザショア立川店で、選ぶ時間も予定に含める
次に通う場面を具体的に考えるなら、まず利用できる時間と場所を確認したい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fだ。通う予定を生活の中に置くための条件として確認できる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけでも25種類以上のレッスンがあるため、種目と時間を照らして選択肢を確認する場所として考えられる。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店舗情報と料金を確認し、参加する予定が決まったら体験の予約へ進める。
参考文献
[1] Creating external reminders for delayed intentions: dissociable influence on “task-positive” and “task-negative” brain networks — Landsiedel J, Gilbert SJ., 2015, NeuroImage. DOI: 10.1016/j.neuroimage.2014.10.021
[4] Memory of affective responses to physical activity (study 1) and a pilot intervention to reduce negative memory bias (study 2) in adults with overweight or obesity — Demos-McDermott KE, Oselinsky KM, Dunsiger SI, Williams DM, Wing RR, Unick JL., 2026, Psychology of sport and exercise. DOI: 10.1016/j.psychsport.2025.103028
[5] Affective Determinants of Physical Activity: A Conceptual Framework and Narrative Review — Stevens CJ, Baldwin AS, Bryan AD, Conner M, Rhodes RE, Williams DM., 2020, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2020.568331
[16] Remembered event features shape default mode network engagement during emotional memory recall — Curko N, Samide R, Krenz V, Kensinger EA, Ritchey M., 2026, eNeuro. DOI: 10.1523/eneuro.0146-26.2026
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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