
飲料の変化と買い物かご全体の変化を分ける
フランスでは、食料品の買い物に関わる人を対象に、仮想のスーパーで買い物をする無作為化比較試験が行われた。解析対象は11,981人で、信号色、五色の段階表示、一日量目安、緑の印、表示なしを比較した。評価したのは、買い物かご全体の栄養的な質である。18〜39歳の女性にそのまま当てはめる際も、フランスの食料品購入に関わる人の結果である点を踏まえる必要がある。[5]
低いほど栄養的な質が良い評価点は、五色表示で平均8.72、信号色で8.97、緑の印で8.99、表示なしで9.34だった。五色表示が最も良い結果となった。一方、買い物かごの脂質、飽和脂肪酸、ナトリウムの量をすべて低くした形式は、五色表示だけだった。[5] 信号色にも比較の手掛かりはあるが、すべての栄養成分について同じ改善を約束するものではない。
この点数の差を、そのまま何かの病気になる確率や減量幅に読み替えてはいけない。研究で測ったのは、仮想の買い物場面で選んだ商品の栄養的な評価である。[5]
実際の購入に一歩近いのが、シンガポールのオンライン食品店で行われた138人の無作為化クロスオーバー試験である。クロスオーバーとは、参加者が異なる条件を経験し、その違いを比較する研究の方法だ。対象はオンライン食品店で買い物をする参加者であり、18〜39歳の女性だけの効果としては読めない。この試験は実購入を伴い、飲料の糖と飽和脂肪に基づく色付きの段階表示を追加した条件を調べた。[3]
表示によって、購入した飲料の糖は1食分当たり1.51g減った。推定値の不確かさを表す95%信頼区間は、2.68g減から0.34g減だった。ところが、飽和脂肪の差はマイナス0.009gで、信頼区間はマイナス0.22gからプラス0.20gと、差がない場合を含んでいた。食事全体の栄養的な質にも改善は認められなかった。[3]
飲料の糖が減ることは具体的な変化である。同時に、その成果を夕食の主菜や買い物全体の改善へ広げることはできない。[3] 帰宅時に飲み物を選び直せたら、まず飲み物についての選択が変わったと捉える。そこでかご全体に合格印を押さず、別の食品は別に見る。この区切り方が、研究の結果に近い使い方である。
さらに、この飲料表示は英国型の成分別信号色と同一の形式ではない。色付きの栄養表示という共通点はあるが、糖と飽和脂肪から段階を示す飲料向けの設計である。[3][12] 異なる形式の研究を並べる意義は、万能な色を探すことではなく、表示が対象にした食品と成分に沿って効果を確かめることにある。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
赤を避ける判断と、説明を読む手間
英国のスーパー利用者187人によるオンライン選択実験では、3,321回の食品選択を分析した。18〜39歳の女性に当てはめる場合も、英国のスーパー利用者による判断の実験として読む必要がある。参加者は緑が多い食品を健康的だと選ぶ以上に、赤が多い食品を健康的だと選ぶのを避ける傾向を示した。飽和脂肪と塩の色は、総脂肪と糖より判断への影響が大きかった。[12]
これは、信号色を見た人がどの情報に反応したかを示す実験である。赤い食品を食べた人の健康が悪化したという追跡結果ではない。[12] 売り場で赤が目に入ったとき、赤の数だけで食品への評価を終わらせず、何の成分に付いた色なのかへ戻りたい。表示を見て感じる強さと、その表示が伝える内容は分けてよい。
栄養に関する宣伝文句が添えられた場合も、視覚的な情報が判断を支えることがある。ニュージーランドのオンライン実験では、高血圧の自己申告がある500人と、ない191人が、架空の豆料理商品の中から買いたいものを選んだ。対象年齢は18〜79歳で、高血圧のある人も含むため、18〜39歳の女性に同じ程度の効果があるかは分けて考える必要がある。信号色表示は、塩分の多い商品を識別する助けになった。[14]
「塩を減らした」という表示がある商品でも、信号色は塩分の多いものと少ないものの判別に役立ち、一日量に対する割合の表示より、塩分の多い商品で宣伝文句の影響を和らげる働きが大きかった。[14] 相対的に減らしたという言葉と、比べた商品群の中で少ないことは、同じ問いではない。買い物では目立つ文句だけで比較を終えない、という読み方につながる。
表示の説明も無関係ではない。イランで学童の母親496人を無作為に分けた試験では、乳製品、飲料、ケーキ、ビスケットを提示した。対象は学童の母親であり、18〜39歳の女性全体に同じ結果が当てはまるかは別の問いである。選択した食品の平均エネルギーが最も低かったのは、信号色に説明冊子を添えた群で831.77kcal、95%信頼区間は794.23〜869.32kcalだった。[1]
一方、身体活動量に換算した新しい表示の群は平均971.61kcalで最も高く、新表示による低エネルギー選択への有意な効果はなかった。新表示には信号色や警告の要素も組み込まれていた。[1] 情報を増やすこと自体の効果は確認されず、この試験では信号色と説明を組み合わせた条件が有効だった。
ここでの数値は、提示された食品から選んだ合計の比較であり、読者の夕食に推奨するエネルギー量ではない。[1] 日常で借りたいのは、数値の目標ではなく、表示の意味を確かめる姿勢である。国内の売り場で色分けがない商品を比べるなら、同じ種類の食品を手に取り、栄養成分表示の項目名と、どの量についての値かを先にそろえて読む。食塩相当量を比べるなら両方のその欄へ戻り、脂質と取り違えない。表示の基準となる量が異なるまま、数字の大小だけで選ばない。これは色分けの研究を参考にした買い物の工夫であり、同じ効果を検証した手順ではない。

よくある誤解
「赤い食品は食べてはいけない」という読み方は、選択実験の結果を食品の禁止へ広げている。英国の研究は、赤が健康的だという判断を避ける方向に強く働いたことを示した。[12] 研究で調べた判断の傾向から、誰にとっても禁止される食品の一覧は作れない。色をきっかけに比べることと、自分の食事を色で取り締まることを分けたい。
「信号色なら数字の表示より必ず購入が改善する」とも言えない。ドイツでは判別の正答が増えても食事選択に有意な差はなく、日本の大学生では夕食画像の選択が改善した。[2][6] どちらかを隠して断言するより、理解の助けとして使いつつ、実際に何を選んだかを別に確かめる方が結果に忠実である。
「買った飲料の糖が少なければ、食事全体も整った」という飛躍にも注意したい。実購入を伴う試験で飲料の糖は減ったが、食事全体の質は改善しなかった。[3] 信号色を見た自分に点数を付けるより、どの商品で何の違いに気づけたかを言葉にする方が、次の買い物で確かめる内容が具体的になる。
また、食品を健康的に見分けるための表示を、その人自身の健康度の採点に使う理由はない。ここで取り上げた研究の対象は、食品の判別や選択、購入内容である。[2][3][5][6] 緑を選べた日を良い人、赤を選んだ日を悪い人にする必要はない。夕食を買う日は生活の続きであり、表示の試験を受けに行く日ではない。
今日からできること
- 国内の店頭では、まず同じ種類の候補を並べ、包装の栄養成分表示へ戻る。信号色の4項目を比べた英国の研究を手掛かりに、色の有無より何の成分を比べたいかを決める。[12]
- 比較した食品と、実際に買った食品を分けて振り返る。420人の実験でも、判別の改善と一日分の選択の変化は一致しなかった。[6]
- 飲み物を見直すなら、飲み物の範囲で変化を見る。138人の実購入試験の糖の減少を、食事全体の改善として数えない。[3]
- 比較前に、両方の表示がどの量を基準にしているかを確認し、同じ項目の値を読む。496人の母親の試験は説明と信号色の組み合わせを検証したものであり、この比較手順は日常で使うための工夫として区別する。[1]
- 宣伝文句の後で栄養の比較にも戻る。高血圧の自己申告がある500人と、ない191人の実験は、塩を減らしたという文句があっても視覚的表示が判別を助けることを示した。[14]
比べるたびに購入品を変える必要がある、とまではこれらの結果から決められない。比較して違いを知る課題と、自分で食事を組む課題の結果は異なっていたからである。[6] 今日は表示の見方が分かった、次は買った飲料を確かめる。そのように、確認する行動を具体的にしておく。食事の見直しを、色の正解探しだけで終わらせないための使い方である。

オンザショア立川店で、生活の予定に運動を置く
食事を選ぶ時間と並べて、体を動かす時間も生活の予定に置きたい人へ。オンザショア立川店は、営業時間8:00〜23:30、年中無休の溶岩ホットヨガスタジオである。JR立川駅北口から徒歩1分の場所にある。仕事の前後や休日など、自分が続ける時間帯を考えるための選択肢となる。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、運動を続ける場所として選べる。
利用にあたり、医師から運動を止められている方は参加できない。妊娠中の方には常温のマタニティヨガがあり、溶岩ホットヨガへの参加はできない。ヨガを体験する場合は税込1,980円。60分のレッスンと、ヨガマット、フェイスタオル1枚、バスタオル2枚のレンタルが含まれる。
生活の中に通う予定を置く際は、店のトップと料金で内容を確認できる。体験の予約も用意している。
参考文献
[1] Designing a new physical activity calorie equivalent food label and comparing its effect on caloric choices to that of the traffic light label among mothers: a mixed-method study — Seyedhamzeh S, Nedjat S, Shakibazadeh E, Doustmohammadian A, Hosseini H, Kazemi, 2023, Frontiers in public health. DOI: 10.3389/fpubh.2023.1280532
[2] Investigation of the 1-week effect of traffic light nutrition labeling on diet selection among Japanese university students: a randomized controlled trial — Wakui N, Matsuoka R, Ichikawa K, Togawa C, Okami A, Kawakubo S, Kagi H, Watanabe, 2024, BMC public health. DOI: 10.1186/s12889-024-17815-4
[3] A randomized trial to evaluate the impact of Singapore’s forthcoming Nutri-grade front-of-pack beverage label on food and beverage purchases — Shin S, Puri J, Finkelstein E., 2023, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/s12966-023-01422-4
[5] Impact of Different Front-of-Pack Nutrition Labels on Consumer Purchasing Intentions: A Randomized Controlled Trial — Ducrot P, Julia C, Méjean C, Kesse-Guyot E, Touvier M, Fezeu LK, Hercberg S, Pén, 2016, American journal of preventive medicine. DOI: 10.1016/j.amepre.2015.10.020
[6] Impact of different food label formats on healthiness evaluation and food choice of consumers: a randomized-controlled study — Borgmeier I, Westenhoefer J., 2009, BMC public health. DOI: 10.1186/1471-2458-9-184
[10] Attention mediates the effect of nutrition label information on consumers’ choice. Evidence from a choice experiment involving eye-tracking — Bialkova S, Grunert KG, Juhl HJ, Wasowicz-Kirylo G, Stysko-Kunkowska M, van Trij, 2014, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2013.11.021
[12] Reds are more important than greens: how UK supermarket shoppers use the different information on a traffic light nutrition label in a choice experiment — Scarborough P, Matthews A, Eyles H, Kaur A, Hodgkins C, Raats MM, Rayner M., 2015, The international journal of behavioral nutrition and physical activity. DOI: 10.1186/s12966-015-0319-9
[14] Effects of alternative label formats on choice of high- and low-sodium products in a New Zealand population sample — McLean R, Hoek J, Hedderley D., 2012, Public health nutrition. DOI: 10.1017/s1368980011003508
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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