ヨガで健康になる

米軍やアメリカ国立衛生研究所などを始めとした機関が、ヘルスケアにおけるヨガの効果について科学的検証を取り入れはじめたり、取り入れようとしています。それでは、最先端の科学検証によって、ヨガには、具体的にどのような健康への良い影響があると考えられているのでしょうか。

まずは循環器や心臓の側面を見ていきましょう。ジョンズ・ホプキンス病院不整脈科科長のヒュー・カルキンズ医師は以下のように述べています。

“A large number of studies show that yoga benefits many aspects of cardiovascular health,” says Hugh Calkins, M.D. , director of the Cardiac Arrhythmia Service at Johns Hopkins. “There’s been a major shift in the last five years or so in the number of cardiologists and other professionals recognizing that these benefits are real.”
拙訳：「ヨガが心臓血管の健康の多くの側面に有益であることを示す研究は数多くあり、この5年で、ヨガが心臓血管の健康に与えると認識する心臓専門医やその他専門家が飛躍的に増えています」とジョンズ・ホプキンス病院不整脈科科長のヒュー・カルキンズ医師は述べています。
The Yoga-Heart Connection, (Johns Hopkins Medicine)

それではヨガのどのような点が心臓に良いのでしょうか。

第１に挙げられるのが、ヨガのストレス軽減効果です。

Yoga as a Stress Outlet
One of yoga’s clearest benefits to the heart is its ability to relax the body and mind. Emotional stress can cause a cascade of physical effects, including the release of hormones like cortisol and adrenaline, which narrow your arteries and increase blood pressure. The deep breathing and mental focus of yoga can offset this stress.
拙訳：感情的なストレスは、コルチゾールやアドレナリンなどのストレスホルモンの放出を含む一連の身体的影響を引き起こす可能性があり、動脈を狭くして血圧を上昇させますが、ヨガの深い呼吸と精神的な集中は、このストレスを相殺することができます。
The Yoga-Heart Connection, (Johns Hopkins Medicine)

ヨガは、ストレスを軽減するだけでなく、ヨガを行うことで、血圧や血中コレステロール、血糖値、心拍数を下げることができ、生活習慣病の改善に役立ちます。ある研究では、3か月間ヨガを実践したメタボリックシンドロームの中年成人の、血液測定値と胴囲（心臓病のマーカー）が改善されました。

またヨガは、運動の側面として、柔軟性、筋力、バランスを改善し、心臓病の危険因子とされる喫煙についても、ヨガが禁煙に効果的である可能性がいくつかの研究から示唆されています。

他にも、関節炎や骨粗しょう症、バランス（フレイル）の問題、腫瘍、女性の健康、慢性的な痛み、その他の健康の問題において、ヨガが効果的であることを示す研究が多くあります。次に、心臓や循環器以外に、どのような健康の問題においてヨガが有効か見ていきましょう。

まず第一に、ヨガを行うことで、筋力やバランス感覚、柔軟性が向上します。ゆっくりとした動きとヨガの深い呼吸は血流を促して筋肉を温めます。また、ヨガの独特なポーズによっては、普段使わない小さな筋肉まで動かして、大きな筋肉と小さな筋肉をバランスよく鍛えることができます。結果的にヨガを継続することで徐々に体力を高めることが可能でしょう。例えば、重りを使った筋力トレーニングだけを行うよりは、ヨガをトレーニングに取り入れた方が、全身をバランスよく使う事ができるため、効果的に体を鍛えることができるでしょう。

次にヨガはには腰痛を緩和する効果があることが知られています。米国内科学会（American College of Physicians）は、慢性的な腰痛の一次治療としてヨガを推奨しています。例えばオンザショアにも、PCを長時間使う職業についていたため、腰痛を改善したくてヨガを始めて、ヨガ講師になったインストラクターがいます。ヨガを始めて腰痛から解放されたと言っています。1回で腰痛が治ることは難しいですが、継続することで腰痛の原因となっている体の歪みなどが改善されて、徐々に腰痛が緩和、最終的に長年悩まされた腰痛から解放される人も多く居ます。症状によっては、ヨガをやって大丈夫かまずお医者様に相談されてから行うことをお勧めします。正しいポーズや方法を教えてくれる講師を見つけることも大切でしょう。

三つ目にヨガは、関節炎の症状も和らげます。ジョンズホプキンスによる最近の11の研究のレビューによると、穏やかなヨガは関節炎の人々の関節腫れによる不快感を和らげることが示されています。

四つ目にヨガは心臓を健康を保つのに有効です。定期的にヨガを行うことで、ヨガがストレスと全身の炎症のレベルを減らして、より健康な心臓（循環器）に繋がることが考えられます。高血圧や肥満などの、心臓病の原因となる要因もヨガを通じて対処することができます。

五つ目に、ヨガにはリラックス効果があり、ヨガを行うとよくねむれるようになります。就寝前にヨガを行うと、体が眠りに落ちて、また眠り続けるための準備に役立ちます。60歳以上の成人を対象とした研究によると、ヨガを行ったグループは、全体的な睡眠の質、睡眠時間、睡眠効率の大幅な改善がみられたという結果が（以下、作成中）

RESEARCH SHOWS
In a study published recently in the journal Alternative Therapies In Health and Medicine, researchers looked at the effectiveness at yoga in treating insomnia in adults older than age 60. For 12 weeks, men and women in the study participated in twice-weekly yoga classes and additional daily sessions at home. The yoga group reported significant improvements in overall sleep quality, sleep duration and sleep efficiency (measured by the percentage of time in bed that they were actually asleep).
Yoga for Sleep, (Johns Hopkins Medicine)

1. Yoga improves strength, balance and flexibility.
2. Yoga helps with back pain relief.
3. Yoga can ease arthritis symptoms.
4. Yoga benefits heart health.
5. Yoga relaxes you, to help you sleep better.
6. Yoga can mean more energy and brighter moods.
7. Yoga helps you manage stress.
8. Yoga connects you with a supportive community.
9. Yoga promotes better self-care.
拙訳：ヨガは、
1.筋力、バランス感覚、柔軟性を向上させます。
2.腰痛を緩和します。
3.関節炎の症状を和らげます。
4.心臓を健康にたもつ効果があります。
5.リラックス効果により、よりよく眠れるようにします。
6.より元気に明るく過ごせるようになります。
7.ストレスマネジメントに役立ちます。
8.コミュニティとの縁をもたらします。
9.より良いセルフケアを促進します。
9 Benefits of Yoga, (Johns Hopkins Medicine)