HIITの休憩は酸素を多く吸えばよい?次の力と回復した感覚を研究で読む

HIITの休憩で酸素を補えば、次の運動は楽になるのか。高濃度酸素を使った競技者の試験から、酸素飽和度の戻り、出せる力、回復した感覚の違いを読む。その場の成績と数週間後の能力を分け、深呼吸との混同を避けながら、休憩中に何を確かめるかを考える。

休憩の合図で動きを止める。脚は休んでいるのに、息だけがまだ運動を続けている。次の合図までに、もっと大きく吸えば力が戻るのか。一般のスタジオの空気では、専用機器で供給する高濃度酸素の実験は再現できない。HIITで息が上がると、休憩さえ上手にこなさなければ、と感じることがある。

高濃度の酸素を吸う実験では、酸素飽和度の回復が速くなったり、次の運動の成績がよくなったりした例がある。ただし、回復した感覚は変わらなかった試験もあり、酸素の数字と体感は分けて評価する。[6][13] カヤック競技者と男性水中競技者の結果を、18〜39歳の女性の一般的な運動へそのまま当てはめるには、対象者の鍛え方と競技条件が異なる。

ここで扱うのは、吸う気体の酸素濃度を変えた研究である。普段の空気を深く吸う練習とは条件が違う。室内の換気も、専用機器で吸入気体の酸素濃度を変える操作とは区別する。高濃度酸素による急性の成績向上と、トレーニングを続けて得る能力の向上も分ける必要がある。[3] 息の大きさを競う休憩にする前に、何が戻ったのかを整理したい。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

酸素を多く吸う、には違う意味がある

高酸素とは、通常の海面レベルの空気よりも酸素の分圧が高い気体を吸う状態を指す。分圧は、混合された気体のうち、その成分が担う圧力である。高酸素に関するナラティブレビューは、心肺系、神経系、ホルモン系、エネルギー代謝への影響を扱っている。[3] 呼吸の形だけを取り出した話ではない。

例えば、反復する自転車の全力運動を調べた比較試験では、通常酸素条件が21%、高酸素条件が100%だった。チーム競技・ラケット競技の選手の試験は40%を用いている。[8][9] 前者は男性14人の試験であり、どちらの結果も18〜39歳の女性の一般的な休憩法への直接の根拠にはならない。 どちらも、息を意識して大きくすることと同じ介入ではない。画面に映る選手が呼吸している姿だけをまねても、研究と同じ条件にはならないのである。

また、運動中から高濃度酸素を吸う試験と、休憩中だけ吸う試験では、問いが異なる。前者では動いている最中の条件も変わり、後者では運動と運動の間への働きかけを調べる。短距離走者の試験は、この区別のために、通常酸素、運動中と回復中の高酸素、回復中だけの高酸素を比較している。[5] 対象は短距離走者であり、18〜39歳の女性の日常的な運動へ移すには、競技経験と運動強度の違いを考える必要がある。

この違いは、検索結果を読むときの入口になる。「酸素で出力が上がった」とあっても、休憩中だけの効果なのかを確かめたい。運動中も吸っていた実験を、休憩の呼吸法の根拠に移し替えると、途中で条件が入れ替わってしまう。[5][8]

隣の記事「HIITは秒数を長く感じるときつい?実際の運動時間と時間感覚を研究で読む」は、休憩や運動をどう長く感じるかという問いに譲る。ここでは、同じ休憩でも吸う気体が変わると、身体の指標と次の出力がどう動くかに絞る。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

酸素飽和度の戻りと、楽になった感覚は別だった

酸素飽和度とは、血液のヘモグロビンが酸素で満たされている割合を表す指標である。国内トップ水準のカヤック競技者7人を対象にした対照試験では、運動後にその値が運動前へ戻る時間を調べた。運動は3分間を6回、間の休憩は2分間という設定だった。[13] 国内トップ水準の競技者の結果であり、18〜39歳の女性の一般的な運動で同じ変化が起こるかは別に確かめる必要がある。

参加者は実験室の運動機器で、休憩中に酸素濃度99.5±0.2%の気体を吸う条件と、外部から酸素を補わない条件を行った。運動の強度は両条件でそろえられた。高濃度酸素によって、パルスオキシメーターで測る酸素飽和度が運動前の値へ戻る時間は有意に短くなった。[13]

それでも、本人が評価した回復の質には影響がなかった。[13] 数字は先に戻っているのに、本人は特に楽になったとは感じない。このずれが、休憩を考えるうえで大切である。「酸素の回復」と「自分が次へ進めそうだと思うこと」を、同じものとして扱えない。

この研究では、次の運動の強度をそろえている点にも意味がある。酸素飽和度が速く戻った結果と、自由に力を出したら出力が増えるかという結果は、別々に確かめる必要がある。測定された回復時間だけから、次の運動が必ず速くなるとは読み進められない。[13]

休憩の時計を見ていると、脚の重さ、息の忙しさ、再開したい気持ちをまとめて「回復」と呼びたくなる。だが、この試験が示したのは、測る対象を分けると結論も分かれるということだ。[13] 画面の数字が整ったから、体感まで取り消す必要はない。

効果が出る背景には、運動中の酸素の下がり方もある

短距離走者9人の無作為順序の比較試験では、トレッドミルで速度を変えながら300m走を3セット行った。通常酸素条件と、酸素濃度40%を運動・回復の全体で吸う条件、回復時だけ吸う条件が比べられた。[5] 18〜39歳の女性のフィットネスクラスへそのまま当てはめるには、競技者としての鍛え方と負荷の違いがある。

通常酸素条件では、血液試料で測った酸素飽和度が95.0±2.0%から88.7±2.0%へ低下した。一方、運動中と回復中の両方で高濃度酸素を吸う条件では、95.4±1.3%から95.9±1.8%で、変化は認められなかった。[5] 高濃度酸素は、この条件で起きた酸素飽和度の低下を防いだ。

さらに、通常酸素での低下が大きいことと、高酸素による血液の酸性度や心拍回復への効果の大きさとの間に関連がみられた。心拍回復は、運動終盤と回復中の心拍数の差で調べられている。[5] これは、誰でも同じ上乗せを受けるという話より、もとの運動で何が起きていたかが関わる結果である。

ただし、関連があることは、酸素飽和度だけが回復を決めるという意味ではない。血液の酸性度、心拍数、運動の出力は異なる測定項目である。この試験も、酸素飽和度の低下とそれらの変化との結びつきを調べたもので、すべてを一つの原因へ還元していない。[5]

立川駅北口の夕方に運動へ向かう人が、息切れをすぐ「酸素が足りない証拠」と名付ける必要はない。競技者の特定の負荷で測った低下と、自分の呼吸の感覚は別の情報である。研究の対象と測定方法をそろえて読むことが、日常への飛躍を防ぐ。[5][13]

休憩中の介入を比べるには、休憩そのものの条件もそろえて見る必要がある。カヤックの試験は、運動の強度を一致させ、休憩のたびに酸素飽和度が運動前へ戻る時間と、その後の回復の質を評価した。[13] 運動内容をそろえた比較だからこそ、数字の戻りが違っても体感は違わない、という組み合わせを読み取れる。日常の記録でも、前の運動が違う日に感じた楽さを、呼吸の工夫だけの結果と決めないほうが筋が通る。

心拍回復の測り方も、普段の「息が落ち着いた」とは異なる。短距離走者の試験では、各セットの最後の走行の終盤15秒の平均心拍数と、回復開始から最初の1分の終盤15秒の平均心拍数との差を用いた。[5] 計測する区間が決まっているのである。自分が何となく落ち着いたと思った瞬間と、この指標を直接比べることはできない。「回復が速い」という表現に出会ったら、その言葉が何を測ったものかまでたどりたい。

高濃度酸素を吸うタイミングと、評価するタイミングは、さらに別の軸だ。休憩中だけに吸わせて回復中の酸素飽和度を測る研究もあれば、その後の泳ぐ速さを測る研究もある。[6][13] どちらも休憩への介入だが、前者が確かめたのは指標が戻る時間、後者が確かめたのは次の課題の成績である。「回復に役立った」という短い言葉を、すぐ自分の求める意味に置き換えないことが大切だ。

対象者にも目を向けたい。カヤックの試験は国内トップ水準の選手、走行の試験は短距離走者、水泳の試験は訓練された男性水中競技者を対象にしている。[5][6][13] 同じ高強度運動でも、日常的に競技へ取り組んでいる人の課題で得た結果である。仕事帰りに体を動かす人へ役立つのは、試験の休憩時間をそのまま移すことより、回復を一つの感覚や数字にまとめない読み方だ。レビューでも、参加者のトレーニング状態や使う筋肉の違いが、結果の食い違いを考える要素に挙げられている。[3]

研究を読むときの問いは、「酸素はよいか」だけでは足りない。誰が、いつ吸い、何を評価したか。その組み合わせまで含めて結果である。[3]

数字で読む酸素と休憩

7人:カヤック競技者の対照試験。酸素飽和度の戻りは速くなったが、回復の質の自己評価は変わらなかった。[13]

40%:短距離走者の比較試験で用いた吸入酸素濃度。回復中だけの条件も設けられた。[5]

4%:男性14人の反復自転車運動で、高酸素条件における平均出力の増加。運動後の筋疲労に有意な条件差はなかった。[8]

19.4±7.0%:競技者13人の試験で増えたセッション負荷。出せる仕事の増加は、負荷の減少と同じではない。[9]

3週間:男子大学競技者18人を振り分けた全力自転車トレーニングの期間。能力の変化は測定項目によって分かれた。[1]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

1

2

Warning: Attempt to read property "show_author" on false in /home/c1531448/public_html/ontheshore.jp/wp-content/themes/heal_tcd077/single.php on line 165

関連記事

ご体験予約