
前に行った運動も、次のスプリントの条件になる
回転数のほかに、測定前の運動と回復も確認したい。女性9人を対象とした二重盲検の反復測定試験では、毎分90回転または50回転に設定した等速の漸増運動を、続けられなくなるまで行った。その後、2分の活動的な回復を挟み、10秒のスプリントを6回実施している。回転数だけでなく、先に何を行ったかも含めた実験だった。[8]
この研究の主な比較にはタウリンと偽薬が含まれる。タウリンを摂った条件では漸増運動の終了時出力が高かったが、その後の反復スプリントでは、後半の最高出力が偽薬条件より低かった。この影響は回転数とは独立していた。先の運動で良い成績を出した条件が、続く短い運動でも優位になるとは限らなかったのである。[8]
これは補給を勧めるための結果ではない。また、毎分50回転と90回転のどちらが一般のクラスで優れているかを、この結果だけで決めることもできない。読むべき点は、ひと続きの運動の中でも、評価する場面を変えると良し悪しが入れ替わることだ。後半の数字を、機械の設定だけの成績として切り離さないための例になる。[8]
夜のクラスで、いろいろな種目を終えてから自転車に乗る日と、自転車から始める日を想像してみる。これらの日を比較した試験ではないが、自分の記録を整理するなら、直前の運動もメモに入れるという選択がある。実験でも、疲労させる運動と回復を含む順序が条件になっている。回転数と運動の順序を一緒に残せば、次の測定で条件を照合できる。[8]
疲れの調べ方でも、測定項目によって違いが出る。日常的に運動する健康な男性10人の無作為な順序で行う比較試験では、90秒の最大自転車運動、総仕事量をそろえた低強度自転車運動、運動しない条件を比べた。最大自転車運動の後だけ、膝の筋肉の等速で測った最大トルク、つまり回す力が低下した。男性の試験なので、18〜39歳の女性にも同じ低下率が生じるかは別に確かめる必要がある。[13]
その低下は筋肉が縮みながら力を出す測定で29%、伸ばされながら力を出す測定で15%と異なっていた。この試験では、合計の仕事量が同じでも、その後に測る力に違いが出た。ここでも、自転車運動そのものと、運動後に別の装置で測る脚の力を区別する必要がある。等速という語が出てきても、すべてが等速自転車で行った運動を意味するわけではない。[13]
この結果を「今日の脚は29%疲れている」と自分に当てはめることはできない。対象、最大運動の長さ、測定する動作が決まった実験の値だからだ。日常の記録には、その日の最大出力だけでなく、測定前の運動内容と測定の種類も関わる、と理解するのが妥当である。[13]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
よくある誤解
「回転数が同じなら、全員に同じ運動効果が出る」という理解は飛躍である。毎分80回転の等速訓練を含む比較でも、毎分40回転での最大出力は改善した一方、毎分120回転では等速訓練群に改善がなかった。さらに膝を動かさず伸ばす力が改善したのは、比較相手のウエイトトレーニング群だった。速さを指定することと、すべての能力が同じように変わることは一致しない。[10]
「きつい仕組みを追加すれば成績ももっと伸びる」という見方にも注意が要る。自転車に電気刺激を重ねた試験では、代謝や呼吸、筋肉への負担は大きかったものの、持久力や筋力の改善は通常の自転車運動を上回らなかった。装置の多さや刺激の強さを、効果の大きさに翻訳することはできない。ここでの比較対象は電気刺激の追加であり、等速方式全般の否定でもない。[9]
「前回を少し上回ったから、体力が確実に伸びた」と言い切るのも早い。測定のレビューでは、等速の平均出力にもばらつきがあり、初期の反復測定には慣れに伴う成績の改善があった。数字を信用しないのではなく、数字の生まれた手順まで一緒に見るのである。初回のぎこちなさを、ずっと自分の実力として背負う必要はない。[17]
ここまでの研究を合わせても、一定の重さの自転車と等速自転車のどちらを選べば全員に有利か、という順位にはならない。等速訓練と脚のウエイトトレーニングを比較した研究、別の訓練後に等速スプリントで測定した研究、測定の再現性を集めたレビューでは、それぞれ尋ねている問いが違う。研究の名称に同じ言葉があるだけで、比較相手まで同じにしてはいけない。[9][10][17]
自分の目的が記録の比較なら、同じ測定を再現できるかを確認する。自分の目的がクラス選びなら、そこで何を練習して何を評価するのかを確認する。このように問いを分けると、方式名だけで判断するより、研究の結果を使う場所がはっきりする。低い回転数の最大出力、速い回転数の最大出力、持続する走行の出力は、同じ比較試験でも異なる結果を示している。[10]
もうひとつ、訓練の結果と、その場での測定結果の時間の違いも見ておきたい。等速自転車とウエイトトレーニングの比較は、持久的な訓練に追加した運動を続けた後の変化を調べている。一方、疲労を与えた後の膝の力の研究は、運動直後に何が起きたかを調べている。前者の改善と後者の低下は、互いを打ち消す話ではない。[10][13]
クラス直後の数字が低くても、長く続けた結果をその場で否定する材料にはしない。逆に、短い測定で高い数字が出た日も、持続する走行の能力まで確認したことにはならない。実際に訓練研究では、最大スプリント、走行能力、膝を伸ばす力を別々に測っていた。自分が欲しい答えに合う検査を選ぶことが、方式の優劣を急ぐより先に来る。[10][13]

今日からできること
- ジムで設定を教わるときは、回転数を機械が固定する方式か、負荷の重さを設定する方式かを確認し、自分に合う運動条件を指導者に相談する。研究の毎分80回転は訓練条件であり、そのまま自分の指定値にはしない。[10]
- 記録には測った回転数を添える。毎分40回転と120回転では改善の結果が違ったため、速さが異なる記録を同列に扱わない。[10]
- 最高出力と平均出力を取り違えない。30秒の等速スプリントで両者の変化が分かれた試験を踏まえ、画面の項目名も残す。[9]
- 初めての機械の成績を、その後の唯一の基準にしない。101研究を統合したレビューが示す測定のばらつきと慣れを考慮し、測定手順を確認する。[17]
- 前の運動と回復の流れも記録する。女性9人の試験では、漸増運動後に2分の活動的回復を挟む条件で反復スプリントを測っており、出力を順序から切り離さない。[8]
オンザショアで、通う時間と内容を確かめる
出力の記録を比べたいのか、決まった時間に運動を続けたいのかで、クラスに尋ねることも変わる。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分だ。仕事や用事の前後に通う予定を立てるときは、この場所と時間が手がかりになる。
当店にはHIIT、パーソナルトレーニングのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズがある。溶岩プレートを敷いたスタジオで行うホットヨガもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。研究の等速自転車訓練と、当店のレッスンを同じ内容とみなすことはせず、続ける場所を検討するための情報として見てほしい。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金を確認し、体験は予約ページから選べる。

参考文献
[8] The effects of taurine on repeat sprint cycling after low or high cadence exhaustive exercise in females — Waldron M, Knight F, Tallent J, Patterson S, Jeffries O., 2018, Amino acids. DOI: 10.1007/s00726-018-2554-2
[9] Chronic effects of superimposed electromyostimulation during cycling on aerobic and anaerobic capacity — Mathes S, Lehnen N, Link T, Bloch W, Mester J, Wahl P., 2017, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-017-3572-6
[10] Effect of isokinetic cycling versus weight training on maximal power output and endurance performance in cycling — Koninckx E, Van Leemputte M, Hespel P., 2010, European journal of applied physiology. DOI: 10.1007/s00421-010-1407-9
[13] Differential effects of exhaustive cycle ergometry on concentric and eccentric torque production — Kraemer WJ, Gardiner DF, Gordon SE, Koziris LP, Sebastianelli W, Putukian M, New, 2001, Journal of science and medicine in sport. DOI: 10.1016/s1440-2440(01)80039-6
[17] Reliability of power in physical performance tests — Hopkins WG, Schabort EJ, Hawley JA., 2001, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.2165/00007256-200131030-00005
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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