糖質制限を始めると塩分も出やすい?食事の変化と腎臓の排出を研究で読む

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尿の検査値と体重を、同じ答えにしない

非肥満で血圧が正常な若い男性34人を対象に、食塩量を変えた無作為化クロスオーバー試験がある。クロスオーバーとは、同じ参加者が条件を替えて両方を経験する比較法である。全体で2週間の試験中、食塩を加える週と、対応するプラセボを使う週を設けた。男性のみの短期試験なので、18〜39歳の女性の日常的な糖質制限に同じ数値を当てはめるには条件が異なる。[4]

塩分の多い期間と少ない期間で、尿中ナトリウム排出の平均はそれぞれ185と52mmol/日、体重の平均は75.4と75.0kgだった。数値に添えられた標準偏差は、排出量では46と25mmol/日、体重では9.1と9.3kgである。標準偏差は参加者間のばらつきを示し、自分に起きる変化の幅を予告する値ではない。[4]

ここで目に留まるのは、体重の差だけではない。尿への排出が多いのは塩分が多い期間だった、という組み合わせである。「よく出たから塩が足りない」という読み方では、この試験の条件を取り違える。排出量を読むには、食べた量の条件が要る。[4]

この試験では、血圧、インスリン抵抗性、血中インスリンや各種の血中脂質には、条件間の差がなかった。インスリン抵抗性とは、インスリンの作用が効きにくい状態を指す。排出量と体重に違いがあっても、測った項目すべてが連動して変わるわけではなかった。[4]

また、この短期試験の体重値を、糖質制限による脂肪減少の目安に使うことはできない。比較したのは食塩量であり、体重の差は脂肪量の差として示されたものではない。体重計の表示は小数点まで出るが、その数字だけでは研究が何を測ったかまでは分からない。[4]

減塩と体重全般は、既存記事「塩分を控えると体重は落ちるのか 水分と脂肪を分けて考える減塩研究の見方」に譲る。この記事で追うのは、糖質を変えたという説明から、腎臓のナトリウム排出へどこまで橋を架けられるかである。

測り方にも限界がある。慢性腎臓病の患者228人を対象とした研究では、朝の尿からその日のナトリウム排出量を推定する計算式が検討された。18〜39歳の健康な女性への適用は、腎臓病の有無という条件差を踏まえて考える必要がある。減塩教育後、実際に測った排出量は減ったが、検討した計算式はいずれも、食事調整によるその変化を予測できなかった。[18]

推定値が集団の比較に役立つことと、ある人の食事変更による変化を追えることは別である。この研究は慢性腎臓病の患者を対象とするため、健康な人へそのまま一般化はできない。それでも、朝の尿から出した値なら個人の変化も正確に分かる、とは限らない点を示している。[18]

食事を変える前後で検査値を見比べるなら、採った尿を測った値なのか、計算で推定した値なのかも確認する材料になる。尿の見た目や回数に加え、検査という名前の付いた数字にも測定方法の違いがある。自分の塩分不足を判定したいときに、研究の数値だけを抜き出して答えにしない理由である。[18]

尿の研究で出てくる「平均」も、自分の目標値とは違う。塩分量を変えた試験の排出量は、その参加者が決められた条件で過ごした結果である。平均に近づけるために食事を操作する使い方ではなく、同じ人でも条件を替えると測定結果が違った、と読むための数字だ。[4]

一方、健康な成人を調べた観察研究では、実際に集めた尿を使う集団と、朝の尿から排出量を推定する集団が含まれていた。大人数の研究でも、全員が同じ方法で測られているとは限らない。対象の人数の大きさと、測定の細かさは別の点として確認したい。[16]

こうした違いは、検査値を無意味にするものではない。比較できる範囲を知る手掛かりになる。朝の推定値と実測値、食事条件をそろえた試験と普段の観察を区別すれば、糖質制限の開始前後で見えた変化を、確かな原因と早合点せずに扱える。[4][16][18]

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よくある誤解

「インスリンが低いほど、塩分は際限なく出ていく」という理解は、条件を広げすぎている。絶食時のインスリン低下を重視する報告がある一方、通常の空腹時の濃度の影響はごく小さいとするレビューもある。どの状態からどの状態へ変わったのかが重要で、ホルモン名だけで排出の方向や量を決めることはできない。[3][5]

「断食の研究があるのだから、主食を控えた人も全員同じだけ補うべきだ」という飛躍も避けたい。完全な絶食でのホルモン投与と、食事を取る生活には条件の差がある。排出機序の研究から、万人共通の追加量は導けない。食塩6gという別の試験の負荷量を、この補給量として借りることもできない。[2][3]

「尿へナトリウムが多く出る人は、腎臓がよく働いていて健康だ」という決め方も適切ではない。18〜90歳の健康な成人2,899人の観察研究では、尿中ナトリウム排出量と日常の収縮期血圧に弱い関連があったが、拡張期血圧には有意な関連がなかった。関連は年齢の高い群で強くなる傾向も示された。18〜39歳の女性に限った関連の強さとして、この集団全体の結果を当てはめることはできない。[16]

収縮期と拡張期は、それぞれ血圧の上と下の値である。この研究の関連は弱く、塩を増やしたら誰の血圧も同じ幅で変わることを証明したものではない。逆に、弱い関連だから塩分量を気にしなくてよいともならない。集団の傾向を個人の健康判定へ置き換えず、排出の多さを目標にしない読み方が必要だ。[16]

研究が食い違って見えるときには、勝った説明を選ぶ前に条件を見る。絶食か食事中か、ホルモンへの操作か食品への操作か、短期の変化か普段の関連か。今回の研究はそれぞれ違う場所を照らしている。腎臓の仕組みの説明、食後のホルモンの観察、血圧との関連を一枚の答えに重ねすぎないことが大切だ。[2][3][16]

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今日からできること

  • 食事の変更を記録するときは、主食だけでなく汁物やおかずも並べて書く。食塩量を変えた2週間の試験でも尿中排出は変わっており、糖質の変更だけを原因と決めないための整理になる。[4]
  • 尿の回数を塩分不足の判定に使わず、尿量とナトリウム排出量を分けて考える。絶食4日目の実験で測られた排出は、トイレへ行った回数とは違う指標である。[3][14]
  • 研究で見た補給らしい数字を、そのまま食卓に持ち込まない。食塩6gは男性10人の糖負荷試験の条件であり、糖質制限中の推奨追加量ではない。[2]
  • 検査を受ける際は、食事をどう変えたかと、尿の測定方法を医師に伝えて確認する。患者228人の研究では、朝の尿による推定式が食事調整後の変化を捉えなかった。[18]
  • 体調の変化が気になり、塩分や水分を大きく増減したくなったら、医師に相談する。若い男性34人の短期試験や完全な絶食の研究を、自分への調整指示として使わない。[3][4]

オンザショア立川店で、通う時間と参加条件を確かめる

食事の研究で見た排出量を、運動中の塩分補給量に読み替えることはできない。[2][3] 運動の予定は、食事の調整とは分けて通う時間と参加条件から組み立てたい。オンザショア立川店は8:00〜23:30、年中無休で営業している。朝の時間や仕事帰りなど、自分の予定に置ける時間を探す場所として検討できる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガのレッスンは25種類以上。続ける仕組みを考える際は、営業時間とともに、参加したいレッスンの種類も確認する材料になる。

妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。店の案内と料金を確かめ、予定が合えば体験の予約へ進める。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[2] Increased oral sodium chloride intake in humans amplifies selectively postprandial GLP-1 but not GIP, CCK, and gastrin in plasma — Asmar A, Cramon PK, Asmar M, Simonsen L, Sorensen CM, Madsbad S, Moro C, Hartman, 2020, Physiological reports. DOI: 10.14814/phy2.14519

[3] Influence of insulin and glucagon on sodium balance in obese subjects during fasting and refeeding — Kolanowski J., 1981, International journal of obesity. DOI: なし

[4] Moderate dietary salt restriction does not alter insulin resistance or serum lipids in normal men — Grey A, Braatvedt G, Holdaway I., 1996, American journal of hypertension. DOI: 10.1016/0895-7061(95)00390-8

[5] Cardiovascular actions of insulin: are they important in long-term blood pressure regulation? — Hall JE, Brands MW, Zappe DH, Alonso-Galicia M., 1995, Clinical and experimental pharmacology & physiology. DOI: 10.1111/j.1440-1681.1995.tb01922.x

[14] Fasting-Induced Natriuresis and SGLT: A New Hypothesis for an Old Enigma — Heyman SN, Bursztyn M, Szalat A, Muszkat M, Abassi Z., 2020, Frontiers in endocrinology. DOI: 10.3389/fendo.2020.00217

[16] Association of 24-Hour Blood Pressure With Urinary Sodium Excretion in Healthy Adults — van der Stouwe JG, Carmeli C, Aeschbacher S, Schoen T, Krisai P, Wenger G, Ehret, 2018, American journal of hypertension. DOI: 10.1093/ajh/hpy031

[18] Estimating the urinary sodium excretion in patients with chronic kidney disease is not useful in monitoring the effects of a low-salt diet — Kim SY, Lee YH, Kim YG, Moon JY, Chin HJ, Kim S, Kim DK, Kim S, Park JH, Shin SJ, 2018, Kidney research and clinical practice. DOI: 10.23876/j.krcp.17.0053

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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