ナッツで便秘解消を期待してよい?便の硬さと排便回数から間食の試験を読む

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便の中に出た成分は、便通の成績表ではない

ナッツを食べたあとの便の研究には、もう別の目的もある。便を使って、食べた食品のエネルギーや脂質がどれくらい体に利用される形になるかを調べるものだ。これを生体利用可能性の観点からの研究として読めば、お通じの研究と取り違えずに済む。[5]

脂質異常症の男性と閉経後女性を対象にした無作為化クロスオーバー試験では、アーモンドを多く食べる条件、半量のアーモンドとマフィンを食べる条件、マフィンを食べる条件を、それぞれ1か月経験した。アーモンドの量は多い条件で平均73g、半量の条件で平均38gだった。食品と便中の成分を測定し、エネルギーや脂質の利用されやすさを調べている。脂質異常症の男性と閉経後女性の結果を、18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは別に検証する必要がある。[5]

アーモンド由来のエネルギーの利用可能性は平均78.5%、エネルギー損失は平均21.2%と推定された。また、アーモンドを食べた条件では、対照と比べて脂質の便中への排出が増えた。著者らは、アーモンドのエネルギーが従来の換算から予想されるほど利用されない可能性を示している。[5]

ここで気を付けたいのは、「便に出た」という言葉の勢いである。排出された脂質が増えたことを、「便がよく出るようになった」と言い換えてはいけない。研究が評価しているのは食品成分とエネルギーの利用であり、この結果は排便回数が増えたことの証拠ではない。[5]

たとえば便の検査結果に変化があっても、本人が気にしているのが朝の排便の機会なら、その検査結果だけで問いは終わらない。便に含まれるものの分析と、トイレでの経験を重ねて語るには、それぞれの評価が必要になる。便は研究に多くの情報を与えるが、便を調べた研究がすべて便秘への答えになるわけではない。[2][5]

アーモンドの形についても、直感と結果を分けたい。健康な成人の試験では、粉状のほうが粒子は小さく、予測された脂質の放出率は高かった。しかし、丸ごとと粉状の違いは、試験で調べた腸の指標の結果には影響しなかった。砕くと成分の出方が変わることと、砕けば便通に有利になることは別の話である。[2]

その脂質放出率は、粉状で平均10.4%、丸ごとで9.3%だった。これは食後の便通改善率ではなく、アーモンドの形や粒の大きさに関する評価である。数字を見たら単位だけでなく、何に対する割合なのかまで確かめたい。食べやすい形を選ぶ理由と、便秘解消のために形を選ぶ理由は分けてよい。[2]

ここまでの主役はアーモンドである。「ナッツ」という売り場の呼び名だけで、くるみやカシューナッツを同じ量食べても同じ便の変化が起こる、と話を広げない。さらに、脂質異常症の人の食品利用の研究を、健康な若い女性のお通じの変化としてそのまま使うことも避けたい。食品の種類、対象、測った結果をそろえるほど、期待は具体的になる。[1][2][5]

疑問の続きは、体で確かめるのがいちばん早い。

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よくある誤解

「食物繊維を含む食品なら、便秘解消が確かめられている」という受け取り方は強すぎる。健康な成人のアーモンド試験では、食物繊維摂取を増やす食品として食事に取り入れられると著者らは結論している。一方で、便の硬さ、腸の通過時間、お腹の症状には効果がなかった。食品としての使いやすさと、便通への治療効果は同じ評価ではない。[2]

この試験でお腹の症状が悪化しなかった結果も、「誰が食べてもお腹が張らない」という保証には変えない。対象は健康な成人であり、群としての比較結果である。自分の困りごとが続いているときに、その結果を理由として食べ続ける義務はない。便秘の診断や治療については医師に相談する領域である。[2]

「腸内の成分が変わったら、本人にも必ず分かるはず」という期待も修正したい。酪酸が増えた試験でも、便の硬さやお腹の症状への効果はなかった。成分測定の変化を知ったあとで、変わっていない日常の体感を無理に探し直す必要はない。研究の変化と自分の感覚が別々でも、それだけで矛盾にはならない。[2]

「研究と同じ量まで増やせば、いずれ出る」という考えにも根拠が足りない。1日56gの試験は、便が出るまで量を増やしていく設計ではなかった。親子の試験も、設定した摂取条件を比較したものである。これらから便秘解消のための増量手順を作ることはできない。試験の量は処方箋ではない。[1][2]

ナッツを食べた翌日に便が出れば、その食品のおかげだと思いたくなる。だが、自分の食生活の中の前後比較と、比較対象を置いた試験の結論は別に扱いたい。逆に、翌日に変化がなかったから食品の価値がすべて失われるわけでもない。何を目的に選んだのかを言葉にしておくことが、食品に過剰な役割を背負わせない助けになる。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

今日からできること

  • お通じのメモは「出たか」だけで終えず、回数、硬さ、お腹の不快感を分けて残す。成人の試験も腸の通過時間や硬さ、症状を区別して評価している。自分が変えたい項目を見失わないための記録である。[2]
  • ナッツを選ぶときは、何に替えたかも一緒に書く。1日56g・4週間の成人試験は、普段の間食と同じエネルギー量で置き換える設計だった。食事に追加した場面と、研究の条件を混ぜない。[2]
  • 食べる量を決める際に、試験の56gを便秘解消の目標量と受け取らない。この量でも便の硬さや通過時間への効果はなかった。食べた量と結果を分けて眺め、変化を求めて自己流の増量を続けない。[2]
  • 丸ごとと粉状は、食べ方として選ぶ。成人の比較では形による腸の指標への影響はなかったため、便を軟らかくする目的でわざわざ粉にする理由にはならない。粒の違いと便通の違いを分けておく。[2]
  • 健康情報を読むときは、結論の横に対象と期間を書き添える。親子の3週間、健康な成人の4週間、別の成人集団の8週間では質問が違う。自分の便秘への治療を決める話は医師に相談し、食品の試験を診断の代わりにしない。[1][2][4]

記録の目的は、毎日を採点することではない。朝に出なかった日まで食事選びの失敗にしてしまうと、食品の評価と自分への評価が絡まってしまう。「硬さは気になるが、食べ方は続けやすい」「間食は替えたが、困りごとは残る」と分けて書けば、次に相談するときの言葉にもなる。

酪酸や菌の名前を覚えるより、今の困りごとがどの項目かを言えることを優先したい。研究が何を測ったかを確かめる姿勢は、そのまま自分の様子を観察する姿勢につながる。ナッツの袋に、お通じの予定まで任せなくてよい。

オンザショア立川店で、予定を決めて続ける

食事の選択と同じように、体を動かす予定も、自分の暮らしに入れられる形から考えたい。オンザショア立川店は、JR立川駅北口から徒歩1分の溶岩ホットヨガスタジオである。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。営業時間は8:00〜23:30だが、これは店の開閉時刻であり、参加する回はレッスンの予定で確かめる仕組みだ。

溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガのほか、常温ヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングもある。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加条件と選べるレッスンは店のトップで確認できる。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金と体験の予約を確かめ、持ち物や費用を含めて予定を考えたい。食品を選ぶ時間とは別に、体を動かす時間も予定表に置いてみる。

立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

参考文献

[1] Diet quality improves for parents and children when almonds are incorporated into their daily diet: a randomized, crossover study — Burns AM, Zitt MA, Rowe CC, ほか, 2016, Nutrition research (New York, N.Y.). DOI: 10.1016/j.nutres.2015.11.004

[2] The impact of almonds and almond processing on gastrointestinal physiology, luminal microbiology, and gastrointestinal symptoms: a randomized controlled trial and mastication study — Creedon AC, Dimidi E, Hung ES, ほか, 2022, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1093/ajcn/nqac265

[4] Almonds and the optimization of immune responses to influenza vaccination, compared with a control snack, in healthy adults: a randomized controlled trial — van der Schoot A, Creedon AC, Argomaniz N, ほか, 2026, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1016/j.ajcnut.2026.101596

[5] Almond Bioaccessibility in a Randomized Crossover Trial: Is a Calorie a Calorie? — Nishi SK, Kendall CWC, Bazinet RP, ほか, 2021, Mayo Clinic proceedings. DOI: 10.1016/j.mayocp.2021.01.026

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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宮川涼 Founder
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