デジャヴは年を重ねると減るのか?体験の頻度と見覚えの働きの年齢差を読む

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見覚えの働きは、測り方と対象を確かめる

見覚えの働きが加齢でどう違うかを調べた別の研究では、回想の影響をなるべく小さくする課題を使っている。対象は若年成人36人、認知機能が保たれた高齢成人38人、健忘型の軽度認知障害のある高齢成人30人だった。[3] 高齢者と記憶障害のある人を含む比較であり、18〜39歳の女性の日常の記憶にそのまま当てはめることはできない。健忘型の軽度認知障害とは、ここでは記憶の障害を特徴とする状態として区別しておく。健康な高齢者の群と、同じ群として扱わないことが肝心だ。

参加者は、言葉や物の画像を異なる回数見せられた後、それぞれが何回出たかを判断した。実際の提示回数と本人の判断の対応から、親近性を推定している。[3] 「デジャヴが何回起きたか」と、同じ回数という言葉は出てくるが、数えている対象が違う。こちらで回数が変えられているのは、実験で見せる言葉や物のほうである。

結果として、健康な加齢では親近性はおおむね保たれ、言葉については小さな低下があった。一方、軽度認知障害の群では言葉と物の双方で親近性の低下が見られた。[3] 先ほどの研究の「年齢差が見られなかった」と、一字一句同じ結果ではない。[1] 健康な加齢で大きく保たれるという方向を共有しつつ、言葉の課題では差が出た研究もある、と読むのが妥当だ。

著者らは、親近性を調べる際に回想の影響を小さくする必要を強調し、親近性の低下が認知症リスクの早期の指標になる可能性にも言及している。[3] ただし、ここで測られたのは実験課題の成績である。「最近デジャヴがない」という日常の感想を、そのまま同じ指標として採点することはできない。研究の臨床的な示唆と、自宅でできる自己判定を混ぜないようにしたい。

この区別を置くと、年齢の話が怖い物語になりにくい。デジャヴの調査には健康な成人が参加しており、その中でも頻度と年齢の関連が見られた。[12] 他方、親近性の実験では健康な高齢者と記憶の障害がある高齢者で異なる結果が出た。[3] 両者をつないで「デジャヴが減ったから病気だ」とする筋道は、測定対象の違いを飛び越えてしまう。日常の記憶に心配がある場合は、デジャヴの回数だけで決めず医師に相談する対象である。

課題を読む際には、正解が何によって決まるのかも助けになる。提示回数を判断する研究では、研究者が実際に見せた回数と回答の対応が親近性の推定に使われている。[3] つまり「本人が見覚えを強く感じた」という言葉だけで成績を決めたものではない。質問紙の体験報告とは、回答を評価する物差しそのものが違う。この違いを確認せずに結果を一括りにすると、実験の成績が日常の不思議な感覚の量を直接表すように見えてしまう。

年齢群の人数にも意味がある。健康な若年成人と健康な高齢成人を比べる問い、健康な高齢成人と軽度認知障害のある高齢成人を比べる問いは分けて読むべきだ。[3] すべての参加者をただ「若者と高齢者」にまとめれば、健康状態という重要な比較条件が消える。年齢差を読むとは、年齢以外の違いを忘れることではない。

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慣れた街を知ることも、デジャヴの多さとは違う

同じ「見覚え」や「慣れ」を扱っていても、街の記憶の研究はまた別の問いを立てる。若者と高齢者を比べた空間認知の研究では、生活環境を探索する頻度や移動手段と、場所同士の位置関係を心に描く働きとの関係を調べている。[16] 若者と高齢者の比較から得た結果であり、18〜39歳の女性だけに同じ関連があるかは別に確かめる必要がある。初めての場所なのに知っているように感じる体験の調査ではなく、暮らしている街をどのように把握するかの研究である。

課題には、地図上に目印となる場所を配置するものが含まれた。場所同士のおおまかな関係における年齢群の成績差は控えめで、距離や位置をより細かく扱う関係では差が大きかった。また、環境への慣れと空間的な関係を扱う成績との関連は、若者より高齢者で強かった。[16] 「空間を知る力」も、どの関係を答えてもらうかによって結果の見え方が違う。

著者らは、街を直接探索してきた経験が、心の中に空間を表す働きに果たす役割は高齢者でより重要に見えるとし、加齢の不利益から守る可能性を示唆している。[16] この示唆は落とせない。一方で、それを「散歩をすればデジャヴが増える」という方法へ変えることもできない。体験の頻度を増やしたかどうかを調べた研究ではないからだ。

立川駅の改札からいつもの道を迷わず歩くことと、初めて曲がった路地で「ここを知っている」と感じることを想像してみる。日常の会話ではどちらも「見覚え」に寄せて話せるが、研究の問いは同じではない。地図上の場所の関係を扱う成績に経験が関係するという結果と、デジャヴの頻度が年齢と逆に関連する結果は、測っているものを分ければ並べて読める。[12][16]

ここで、年齢を単なる減点の列として読まない視点が得られる。言葉の再認では回想と親近性で違いがあり、街の空間認知では環境への慣れとの関連に年齢差があった。[1][16] デジャヴという体験が以前より少ない気がしても、それを自分の記憶全体の成績表にする必要はない。研究が扱う複数の働きを、短い体験談の中に押し込めないことが、自分の感覚を丁寧に扱うことにもなる。

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よくある誤解

「デジャヴが減るのは、見覚えの働きが一様に衰えるから」という説明は、異なる研究を一本道につないでいる。年齢とデジャヴの頻度には逆の関連があったが、言葉の記憶実験では親近性の推定値に年齢差が見られず、別の実験でも健康な加齢ではおおむね保たれていた。[1][3][12] 頻度の関連は支持されても、その原因を見覚えの一様な衰えに決めることまではできない。

「73%も体験するなら、それくらいの割合で日々起きる」という理解も違う。73%は542人中396人が体験していたという人の割合である。[12] 天気予報のように、明日の自分に起きる確率として持ち歩く数字ではない。体験の有無を尋ねる数字を、毎日の発生率へ変換しないだけで、研究を過剰に身近な予言にせずに読める。

「平均40歳だから、その頃を境に変わる」という線引きにも注意がいる。その数字は参加者の平均年齢であり、研究では18〜70歳の健康な成人が対象だった。[12] 誕生日を迎えた途端に体験が変わると読む数字ではない。年齢と頻度の関連を知る価値は、自分を年齢の境界へ追い込むことではなく、体験の多さだけで記憶の良し悪しを判断しない視点を持てることにある。

今日からできること

  • 次にデジャヴを感じたら、発生した月日と時刻を数字で書き、場所とそのときの感覚を添える。これは振り返るためのメモという提案であり、診断用の点数や研究で確かめられた予防法ではない。質問紙研究が捉えた体験の有無や特徴を、自分の言葉で区別する手がかりにする。[12]
  • 記録を読み返すときは、思い出せた出来事の件数を数え、記録を始める前の記憶と分けておく。542人中396人という研究の数字も、体験した人を数えたものだった。自分のメモでは「人」と「出来事」のどちらを数えているかを明確にする。[12]
  • 誰かと体験を話すときは、年齢と「ある・ない」だけで終えず、どんな場面だったかを聞く。18〜70歳の健康な成人の調査を読む際も、体験した人の割合と頻度の関連を分けることが出発点になる。[12]
  • 見覚えだけがあるときは、どこで接したかまで思い出せたかも書き添える。14〜85歳を対象とした実験で分けて測った親近性と回想は、日常のメモを整理する際にも違う問いとして使える。ただしメモから実験の成績を算出することはできない。[1]
  • 記憶に関する心配を医師に相談する際は、回数の印象に加え、困った場面の日時を数字で伝えられるようにする。若年成人36人、健康な高齢成人38人、軽度認知障害のある高齢成人30人を比べた研究が測ったのは実験課題の成績であり、日常のメモは相談時に経過を伝えるための補助として扱う。[3]
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オンザショア立川店で、生活の予定に置く時間

記憶の研究を読む時間と、体を動かす予定は、それぞれのものとして生活に置ける。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある溶岩ホットヨガスタジオである。通い方を考える際は、まず実際に参加できるレッスンの開始時刻を確かめたい。営業時間は8:00〜23:30で年中無休だが、店が開いている時間とレッスンの開始時刻は別である。年末年始の12/29〜1/3は通常レッスンを休み、会員向けの特別の有料講座となる。

溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、決まった予定として続ける場所を探す際の選択肢になる。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

体験レッスンは税込1,980円で、60分のヨガにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。内容は店のサイト、費用は料金案内で確認でき、体験予約も受け付けている。予定に合う枠を確かめて、続ける時間の置き場所を選びたい。

参考文献

[1] Recognition memory across the lifespan: the impact of word frequency and study-test interval on estimates of familiarity and recollection — Meier B, Rey-Mermet A, Rothen N, Graf P., 2013, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2013.00787

[3] Familiarity Deficits for Words and Objects in Amnestic Mild Cognitive Impairment in a Context Minimizing the Role of Recollection — Sanger BD, Anderson ND., 2022, The journals of gerontology. Series B, Psychological sciences and social sciences. DOI: 10.1093/geronb/gbac073

[12] Validation Study of Italian Version of Inventory for Déjà Vu Experiences Assessment (I-IDEA): A Screening Tool to Detect Déjà Vu Phenomenon in Italian Healthy Individuals — Mumoli L, Tripepi G, Aguglia U, et al., 2017, Behavioral sciences (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/bs7030050

[16] The Road More Travelled: The Differential Effects of Spatial Experience in Young and Elderly Participants — Lopez A, Germani A, Tinella L, Caffò AO, Postma A, Bosco A., 2021, International journal of environmental research and public health. DOI: 10.3390/ijerph18020709

この記事の情報は2026年11月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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宮川涼 Founder
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