
「自然」「懐かしい」は、味とは違う期待を連れてくる
味を直接表す語だけが、食品の説明ではない。105人が参加した単回の無作為化パイロット試験では、中身が同じグラノーラを入れた7つの器に異なる説明を付けた。参加者は、自分の考える「自然」に最も近いものを選び、自由に食べた。選択、摂取量、ラベル利用、健康への自己認識などを測定している。[1]
選ばれた表示の上位は「有機」が31%、「本物の穀物で作った」が17%、「保存料なし」が15%だった。それぞれ、環境と加工、個人の健康、添加物や保存料への関心と関わっていた。収入や年齢も選択と有意に関連している。[1]
同じ中身でも、「自然」の意味をどの説明に見いだすかは人によって異なった。この結果は、「自然」という語から全員が同じ品質や味を受け取るという前提を疑う材料になる。なお、この上位の割合を「おいしかった人の割合」と呼ぶのは誤りだ。調べたのは、自分の自然観に近い表示の選択である。[1]
買い物中に「自然な味」という言葉を見たなら、自分が想像した内容を少し具体化してみたい。食材の話なのか、加工の話なのか、自分にとって安心できる説明なのか。そこを曖昧にしたまま、味も栄養も量も望みどおりだと受け取らないための読み方である。
別の角度を示すのが、懐かしさを添えた食品名の実験群だ。中国と米国の参加者を対象とした研究では、子ども時代などと結び付く、もともと懐かしさのある食品について、通常の説明より懐かしい表示のほうが購入意向を高めた。食品から感じる安心や安全という心地よさが、その働きに関わっていた。[4]
中国で行われた飲食店料理の実験では、懐かしさを打ち出した表示で、説明的な表示より料理が実際に食べられやすくなった。購入したいという回答だけでなく、飲食に関する行動まで扱った点は、りんごの実験と読み分けたい部分である。[4]
懐かしさの実験で注目したいのは、「健康的に見えたから」という説明との違いだ。中国の実験では、食品を健康的だと感じることによる別の説明を検討し、それを退けた。研究が示したのは、食品に感じる安心や安全を通じた購入意向の高まりである。[4] 自分にとって懐かしい献立を思い浮かべるなら、栄養の印象とは別に、誰と食べたか、どんな食卓だったかという問いも置ける。「昔ながら」という文字の先にある記憶は、食べる人ごとに違う。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
脳の反応は、おいしさや注文量の代わりにはならない
料理名の説明を考えると、脳の画像が決定的な証拠に見えるかもしれない。機能的磁気共鳴画像法を使った研究は、料理を見るときに活動する領域を調べたものだ。見た目が好ましい料理と好ましくない料理、それに先立って読む理性的な説明と感情的な説明を比べている。[19]
好ましい料理を見たときは注意、認知、報酬などに関わる領域が活動し、好ましくない料理では抑制や拒否、曖昧さに関わる領域に、より強い活動が見られた。好ましい料理について理性的な説明を読んだ条件では整合性の統合に関連する領域が、感情的な説明の条件では記憶や感情、整合性に関わる領域が反応した。[19]
つまり料理を見る反応には、説明の種類と見た目の組み合わせが関わっている。だからといって「感情的な名前ほどおいしく感じる」「脳が反応すれば注文が増える」と一足飛びには言えない。脳活動を測ること、食品を選ぶこと、実際に食べることは、それぞれ異なる観察である。[19][3][4]
メニューの形容詞に注目するだけでなく、届いた皿が説明とどう結び付くかを見る。この研究を日常で読むなら、そうした視点のほうが扱いやすい。「香ばしい」と書かれていたのに、実際には香りを感じなかった。あるいは、説明が簡素でも食感が気に入った。どちらも自分の食事の記録として残せる。
ダイエット中の献立を考える際にも、測るものを混ぜないことが役立つ。選びやすさを試したければ注文前の迷いを、おいしさを考えたければ食後の感想を残す、という具合だ。感想と一緒に、その日の空腹や料理の仕上がりも書き添えると振り返りやすい。家庭での試行は、自分の好みを知るためのものとして扱いたい。

よくある誤解
「健康と書くと、必ずおいしくなさそうに見える」という決め付けは、りんごの実験とは合わない。健康だけの表示で選択は増えなかったが、健康と味を組み合わせた表示では増えている。健康の情報を隠せばよいのでも、健康の語だけで十分なのでもない。同じ食品で何を合わせて伝えたかが重要だった。[3]
「料理名を華やかにすれば、誰でも新しい食品を選ぶ」という考えにも限界がある。学校給食で表示による選択の増加が見られたのは、よく知られたにんじんであり、ブロッコリーではなかった。新しい料理というだけで、食材へのなじみまで揃うわけではない。子どもを対象にした結果を、大人全員の好みへ広げることもできない。[2]
研究を日常へ移すときの限界は、まとめて押さえておこう。ここで扱った結果は、表示による選択、購入意向、実際の飲食、料理画像への脳活動である。食べた後のおいしさや満足度、長期の体重変化まで同じ結果として扱うことはできない。ダイエットへの効果を判断するには、それぞれを直接調べる研究が必要だ。[1][2][3][4][19]
同じ理由で、自然らしい表示を選んだ人の多さを、その食品の栄養上の優劣とは扱えない。グラノーラの試験は、中身が同じ食品に対する表示の選択を調べている。「有機」が多く選ばれたことは、他の表示の中身より優れていたことを意味しない。器の札を読んで得た印象と、中身の比較は分ける必要がある。[1]
読み終えて残したいのは、言葉を警戒する習慣だけではない。健康や味を伝える説明が、選ぶきっかけになる場合もある。[3] 食事を楽しみたい気持ちを消す必要はない。自分が期待したことを知り、食べてから確かめる余地を持てばよい。
今日からできること
- 献立を考える際は、健康面の説明と味の説明を並べて読んでみる。439人のりんごの実験では両方を合わせた条件で選択が増えたが、家庭で同じ割合になるとは考えない。[3]
- 新しい野菜料理には、実際の食材が分かる説明を添えてみる。8〜11歳の給食研究ではにんじんとブロッコリーで結果が異なったため、反応が乏しいときも名前だけを原因にしない。[2]
- 「自然」にひかれた買い物では、何を自然と感じたかを言葉にする。105人の試験では、有機、穀物、保存料に関する表示がそれぞれ選ばれ、関心の向きも異なっていた。[1]
- 懐かしい料理を選ぶときは、味への期待と思い出への期待を分けて振り返る。中国と米国での実験は、食品にもともと懐かしさがある場合の購入意向を扱っている。[4]
- 料理の説明を試すなら、食べる前の期待と食べた後の感想を別々に残す。選択率、飲食、脳活動という研究ごとの指標を混ぜない読み方を、日常の小さな観察にも借りたい。[3][4][19]

オンザショア立川店で、名前の先にある予定を選ぶ
運動の予定を選ぶときにも、名称から想像する内容と、実際に参加する条件を一緒に見ておきたい。オンザショア立川店は、営業時間が8:00〜23:30で、年中無休である。仕事の前か帰りか、生活の中に置ける時間から、続ける場所を考えることができる。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズなどがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。
名称と参加できる条件は分けて確認する。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。
予定と費用を見比べる際は、店舗トップと料金を確認し、体験の予約へ進める。続けるための条件を、具体的な予定に置き直す場所として選んでほしい。
参考文献
[1] Assessing consumers’ understanding of the term “Natural” on food labeling — Rahman S, Zasadzinski L, Zhu L, Edirisinghe I, Burton-Freeman B., 2020, Journal of food science. DOI: 10.1111/1750-3841.15128
[2] Effect of labeling on new vegetable dish acceptance in preadolescent children — Morizet D, Depezay L, Combris P, Picard D, Giboreau A., 2012, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2012.05.030
[3] Choosing between an apple and a chocolate bar: the impact of health and taste labels — Forwood SE, Walker AD, Hollands GJ, Marteau TM., 2013, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0077500
[4] Hungering for the past: Nostalgic food labels increase purchase intentions and actual consumption — Zhou X, van Tilburg WAP, Mei D, Wildschut T, Sedikides C., 2019, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2019.05.007
[19] What Do You Want to Eat? Influence of Menu Description and Design on Consumer’s Mind: An fMRI Study — Gómez-Carmona D, Muñoz-Leiva F, Paramio A, Liébana-Cabanillas F, Cruces-Montes S, 2021, Foods (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/foods10050919
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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