
「体質に合う」を遺伝子の試験だけで決められない
友人は変化を感じたのに、自分は感じない。そこで「体質が違うから」と説明したくなる。反応の違いを検討した研究はあるが、日常語の体質と、研究で測った遺伝子の違いを同一視することはできない。2014年の二重盲検試験は、肥満のある参加者で、肥満に関係する複数の遺伝子の型と、防風通聖散への反応を調べたものだ。[8] 18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、年齢や性別ごとの結果が示されていないため判断できない。
参加者は防風通聖散群55人と偽薬群56人に割り付けられ、8週間後に評価された。防風通聖散群では総コレステロールの有意な低下と、肥満に関連する生活の質の尺度の改善が見られたが、偽薬群では同様の変化が見られなかったと報告されている。[8] ただし、片方の群だけで有意な変化があったという記述を、それだけで群同士の差の証明として読むのは避けるべきだ。
遺伝子の型によって、変化が確認された指標にも違いがあった。ある型では複数の肥満関連指標に効果が見られ、別の型では腹囲だけに見られたなど、反応が一様ではなかった。[8] この研究の興味深さは、全員に同じ変化を期待しないための手がかりになる点である。一方、型ごとの人数や、各指標の変化量と信頼区間までここでは示せない。どの型ならどの程度効くかという個人用の予測表にはできない。
研究者が検討したのは遺伝子の型であり、冷えや汗、性格などを並べたスマホの体質診断ではない。[8] 「個人差がありそうだ」という結果から、「この質問に答えればあなたに合う処方が分かる」という話へは飛べない。科学らしい言葉が付くほど、測ったものを確かめる必要がある。
また、遺伝子による反応を検討した試験と、複数の試験をまとめたBMIの平均差は、異なる層の情報である。[2][8] 前者は反応の違いを探り、後者は集めた参加者全体で比較相手との差を推定する。平均が自分にそのまま起こると考えるのも、個人差があるから平均は無意味だと考えるのも急ぎすぎだ。診察では、期待する変化が何かを具体的に伝えたほうが、曖昧な体質という一語より相談の入口を作りやすい。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
腸内細菌の相関と、追加の効果を分ける
「腸から痩せる」という説明は、漢方の話にも登場する。2025年のレビューは、腸内細菌と漢方の働きの関係を整理し、防風通聖散の抗肥満作用と特定の腸内細菌の増加が関連する研究を紹介している。[1] ただし、これは基礎研究と臨床研究を取り上げたレビューであり、対象を18〜39歳の女性に絞った試験ではない。18〜39歳の女性にそのまま当てはめて追加の服用を勧める根拠にはできない。
腸内細菌に関する人の試験では、比較相手がとくに重要になる。BMIと腹囲の参加条件を満たす患者を対象とした2014年の無作為化二重盲検試験では、両群とも防風通聖散を受け取り、一方にはプロバイオティクス、もう一方には偽薬カプセルを加えた。[18] プロバイオティクスは、この試験では腸内細菌に働きかける目的で用いられたものだ。防風通聖散そのものを飲む群と飲まない群の比較ではない。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかも、この患者集団の比較からは判断できない。
8週間後、両群で体重と腹囲は有意に減少したが、体組成と代謝の指標に有意な群間差はなかった。[18] 前後の変化だけを取り出せば、追加したものが効いたように見える。しかし、追加の効果を知りたいなら、偽薬を加えた群との違いを読む必要がある。この結果から、腸内細菌を狙うものを防風通聖散に重ねれば、さらに痩せるとは言えない。
同じ試験では、体重や脂肪量の変化と、腸内細菌やエンドトキシンという細菌由来の物質の指標との関連も調べている。[18] あるものの変化が別のものの変化と一緒に動いたという相関は、原因の証明ではない。菌の変化が体重を変えたのか、別の条件が両方に関わったのかという問いは残る。[18] 腸内細菌の名前を見つけたことと、それを操作する方法が確立したことは別だ。
動物を用いた処方比較でも、腸内細菌の変化は処方ごとに異なり、脂肪蓄積などとの相関が報告された。[20] 仕組みを考える手がかりとしては面白いが、マウスの結果から人の飲み合わせを組み立てることはできない。夜のスマホで菌の説明を読み終えても、服薬計画は医師や薬剤師と相談して決めるものだ。

自然由来という説明は、安全性の答えにならない
効果を読むときと同じように、安全性も対象と研究の範囲で読む必要がある。防風通聖散のメタ分析では、防風通聖散群で重篤な有害事象は観察されなかった。[2] これは試験で確認された大切な情報だ。ただし、どんな人がどれほど長く使っても問題がないと証明した文章ではない。観察されなかったことを、存在しないことへ書き換えてはいけない。
一方、2009年の植物由来の肥満対策に関する系統的レビューは、人の19研究と動物の58研究、計77研究を整理している。多くの研究では有意な有害作用などが認められなかったものの、防風通聖散を含む一部の研究では例外が報告された。[13] 対象は防風通聖散だけではなく、人と動物の研究が混在する。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、この混在した研究から判断できず、現時点の利用者の副作用発生率も示せない。
新しい統合研究で重篤な有害事象が観察されなかったことと、広い範囲の古いレビューに有害作用の報告があることは、どちらも残して読む。[2][13] 有害作用の種類や重さ、対象、研究期間をそろえた比較ではないからだ。「安全だった」と「危険だった」の見出しだけをぶつけても、個人が判断するための情報にはならない。
仕組みの説明にも限界がある。防風通聖散と防已黄耆湯の薬理作用を扱うレビューには、糖尿病や高脂肪食のマウスで血糖、脂肪組織、関連する分子の変化を検討した研究が含まれる。[15] 体内で働く道筋を探る研究であり、18〜39歳の女性にそのまま当てはめて、美容目的で使う利益と不利益を判断することはできない。分子の名前が詳しいことは、安全性の保証にはならない。
この記事の研究から、自己判断の用量や増量方法は導けない。減量目的の自己判断での服用は避け、使うかどうかは医師や薬剤師に、期待している変化と現在使っている薬を伝えて相談する。体重の変化だけを採点せず、体調について気になることも相談の対象に含める。研究にない飲み方を足すと、研究にある効果や安全性との距離も広がってしまう。[2][13]
よくある誤解
「飲めばお腹が細くなる」という期待は、BMIと腹囲を混同している。防風通聖散の統合研究ではBMIに有意な群間差があったが、腹囲には有意差がなかった。[2] したがって、腹囲の改善まで同じ強さで証明されたという読み方は否定された。BMIの差を根拠に、鏡に映る特定の部位の変化を約束することはできない。
「漢方ならどれでも似たように効く」という考えも、処方比較とは合わない。同じ高脂肪食のマウスで比べても、防風通聖散、大柴胡湯、防已黄耆湯は体重や脂肪組織への結果がそろわなかった。[20] 人でどの処方を選ぶかはこの実験だけでは決められないが、漢方という分類をそのまま効果の説明に使うことには無理がある。
「腸内細菌に良いものを足せば効果が上がる」も、比較試験が確認した話ではない。防風通聖散にプロバイオティクスを加えた群と、偽薬を加えた群では、体組成や代謝指標に有意な差がなかった。[18] 菌との相関という興味深い結果はあるが、追加の減量効果の証明とは分けるべきだ。買うものが増えることと、確かめられた利益が増えることは別である。

今日からできること
- 投稿の「漢方」を具体的な処方名に置き換えて読む。3処方を比べた動物研究でも結果は異なり、同じ分類だけで効果を移せない。[20]
- 数字の横に測定項目を書き添える。−0.52 kg/m²はBMIの群間差であり、kgでの減量量や腹囲の変化ではない。[2]
- 自分と参加者の違いを確認する。679人の統合研究は肥満のある参加者を対象としており、若い女性全般への約束として読まない。[2]
- 追加するものを決める前に比較相手を見る。8週間の試験では両群が防風通聖散を使っており、プロバイオティクス追加による体組成の有意な群間差はなかった。[18]
- 減量目的で自己判断の購入・服用を始めず、医師や薬剤師に目的と現在使っている薬を伝える。7研究で重篤な有害事象が観察されなかったという結果を、個人の安全の保証に置き換えない。[2]
オンザショアで、通う予定を具体的にする
薬を使うかは医師や薬剤師に相談し、運動の予定は生活のどこに置けるかから考えたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。朝に立川へ向かう日、仕事帰りに駅を使う日など、自分の予定と照らして検討できる。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。
溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、女性専用のキックボクササイズ、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあるため、参加する種目を確かめてから通う予定を考えられる。
参加条件は先に確認したい。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。
場所とレッスンは店のサイト、通う費用は料金ページ、体験の予定は予約ページで確認できる。駅からの道と参加する時間を、予定表に置ける形まで具体的にしておこう。
参考文献
[1] Role of the gut microbiota in the pharmacological effects of traditional Kampo medicine and natural products — Ikarashi N, Kon R, Sakai H, Hosoe T., 2025, Journal of natural medicines. DOI: 10.1007/s11418-025-01959-7
[2] Japanese traditional Kampo medicine bofutsushosan improves body mass index in participants with obesity: A systematic review and meta-analysis — Uneda K, Kawai Y, Yamada T, Kaneko A, Saito R, Chen L, Ishigami T, Namiki T, Mit, 2022, PloS one. DOI: 10.1371/journal.pone.0266917
[4] Effects of the oriental herbal medicine Bofu-tsusho-san in obesity hypertension: a multicenter, randomized, parallel-group controlled trial (ATH-D-14-01021.R2) — Azushima K, Tamura K, Haku S, Wakui H, Kanaoka T, Ohsawa M, Uneda K, Kobayashi R, 2015, Atherosclerosis. DOI: 10.1016/j.atherosclerosis.2015.01.025
[8] Impact of GNB3-C825T, ADRB3-Trp64Arg, UCP2-3’UTR 45 bp del/ins, and PPARγ-Pro12Ala polymorphisms on Bofutsushosan response in obese subjects: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial — Park J, Bose S, Hong SW, Lee DK, Yoo JW, Lim CY, Lee M, Kim H., 2014, Journal of medicinal food. DOI: 10.1089/jmf.2013.2836
[13] A systematic review of the efficacy and safety of herbal medicines used in the treatment of obesity — Hasani-Ranjbar S, Nayebi N, Larijani B, Abdollahi M., 2009, World journal of gastroenterology. DOI: 10.3748/wjg.15.3073
[15] [Pharmacological Mechanisms of Boiogito and Bofutsushosan in Diabetes and Obesity Models] — Kobayashi S., 2018, Yakugaku zasshi : Journal of the Pharmaceutical Society of Japan. DOI: 10.1248/yakushi.17-00168
[18] The effects of co-administration of probiotics with herbal medicine on obesity, metabolic endotoxemia and dysbiosis: a randomized double-blind controlled clinical trial — Lee SJ, Bose S, Seo JG, Chung WS, Lim CY, Kim H., 2014, Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland). DOI: 10.1016/j.clnu.2013.12.006
[20] Three Kampo medicines-bofutsushosan, boiogito, and daisaikoto-have different effects on host fat accumulation and the intestinal microbiota in a high-fat-diet-induced mouse model of obesity — Nakamichi K, Yoshino T, Akiyama M, Jibiki A, Yokoyama Y, Kawazoe H, Suzuki S, Wa, 2025, Journal of natural medicines. DOI: 10.1007/s11418-025-01917-3
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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