最新の体験料金は料金ページ、最新のスケジュールは体験予約ページでご確認ください。体験レッスンは、ヨガ・ピラティスが1,980円(税込/税抜1,800円)、キックボクササイズが4,980円(新規の方限定)です。
夜の十一時四十分。歯をみがき終えて布団に入り、最後にもう一度だけ、とスマートフォンを手に取る。チャットの赤い丸が三つ。開かなくてもいいのは分かっている。明日の朝に読めば済む内容だということも、たぶん分かっている。それでも開いてしまい、短い返事を打ち、送信してから天井を見上げる。さっきまで眠かったはずの頭が、なぜか昼の会議室に戻っている。
テレワークや在宅勤務が当たり前になって、満員電車も、終電の心配もなくなりました。そのかわりに、もっとやっかいなものが家の中へ入ってきました。仕事の「終わり」がなくなったのです。
この記事は、JR立川駅北口から徒歩1分の溶岩ホットヨガスタジオ、オンザショア立川店が書いています。ヨガの店がなぜ「仕事の終わらせ方」の話をするのか。理由は単純で、うちのスタジオの中では、スマートフォンがほとんど役に立たないからです。35〜40℃の部屋で汗をかいている60分、あなたには誰からも連絡がつきません。それがこの店のいちばん地味で、いちばん大事な売り物だと、私たちは本気で思っています。

在宅勤務の「終わり」は、誰も鳴らしてくれない
会社に通っていたころ、仕事の終わりには合図がありました。パソコンを閉じる。席を立つ。誰かに「お先に失礼します」と言う。エレベーターを降り、ビルの外の空気に当たり、駅まで歩き、電車に揺られ、最寄り駅の改札を抜け、家の鍵を開け、仕事着を脱ぐ。
ひとつひとつは意識もしない動作です。けれど、この長い手順の全部が、頭を「仕事」から「自分」へ移すための階段になっていました。学校のチャイムのように、誰かが勝手に終わりを鳴らしてくれていたのです。
在宅勤務には、そのチャイムがありません。終わりは自分で決めるしかない。しかも、決めなくても誰にも怒られない。だから、たいていは決めないまま夜になります。境目が消えていく場面は、だいたい次の四つです。
寝る直前まで、通知を見てしまう
仕事用のチャットやメールが、私用のスマートフォンに入っている。これだけで、仕事は二十四時間、手のひらの上にいることになります。通知の赤い丸は「まだ終わっていない」と言い続けます。開けば返したくなり、返せば相手の返事が気になる。気になれば、また開く。夜の短い返信一通が、頭の中の会議をもう一度開いてしまうのです。
食卓が、机になる
朝はノートパソコン、昼はお弁当、夜は夕飯。同じテーブルの上で、充電ケーブルとお箸が並んでいる。食事をしていても、視界の端に閉じたパソコンが見えている。テーブルが一枚しかない家では珍しくない光景ですが、目に入るものは、頭の中にも入ってきます。夕飯の味噌汁の湯気の向こうに、明日締め切りの資料が透けて見える。そんな食卓では、箸を置いても仕事は終わりません。
仕事着と部屋着の区別がない
画面に映るのは胸から上だけ。上は襟のあるシャツ、下はパジャマのズボン、という人もいるでしょう。それ自体は在宅勤務の立派な知恵です。ただ、朝から晩まで同じ服でいると、体のほうは「今がどちらの時間か」を見分ける手がかりを一つ失います。起きたときの服のまま会議に出て、同じ服のまま夕飯を食べ、同じ服のまま布団に入る。一日に区切りの線が一本も引かれないまま、次の朝が来ます。
夜になっても、頭が会議の続きをしている
お風呂に入っていて、昼の会議で言いそびれたことを思い出す。布団の中で、明日の資料の一枚目を組み立てている。歯をみがきながら、上司の返事の一行を読み返している。体は家にいるのに、頭はまだ画面の向こうにいる。在宅勤務の疲れでいちばん言葉にしにくいのは、たぶんこれです。
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
境目が消えると、何が起きるのか
仕事の時間と自分の時間が混ざると、働いている時間そのものは増えていなくても、休んだ気がしなくなります。
働く人の疲れの回復を調べている心理学の分野には、「心理的距離(サイコロジカル・ディタッチメント)」という考え方があります。仕事をしていない時間に、仕事のことを考えずにいられるかどうか、という意味です。ドイツの心理学者ザビーネ・ゾネンタークらの研究をはじめ、この「仕事から離れられること」が、夜や休日の回復と関わっているという報告が積み重ねられてきました。体が家にいても、頭が仕事から離れていなければ、休んだことになりにくい、ということです。
やりかけの仕事ほど頭に残りやすい、という話もよく知られています。心理学では、終わっていない課題が終わった課題より思い出されやすい傾向を、ツァイガルニク効果と呼んできました。その後の研究では結果が分かれる部分もありますが、「やりかけのことが頭から離れない」という感覚に覚えのない人は少ないでしょう。在宅勤務の夜に頭が会議の続きをしてしまうのは、意志が弱いからではなく、仕事が「やりかけのまま」家の中に置きっぱなしになっているからだ、とも考えられます。
社会の側も、この問題に気づき始めています。フランスでは2017年から、一定規模以上の企業に、勤務時間外に仕事の連絡から離れる「つながらない権利」について労使で話し合うことが求められるようになりました。日本でも、厚生労働省のテレワークのガイドラインが、長時間労働を防ぐ手立てとして、時間外や休日、深夜のメール送付を控えることなどを挙げています。
ただ、会社の仕組みが変わるのを待っていると、今夜も十一時四十分に赤い丸を開いてしまいます。だからまずは、自分の家の中に、自分で終わりのチャイムをつくる。ここからはその話です。

区切りの儀式をつくる——服・机・場所・通知
儀式というと大げさに聞こえますが、要は「これをやったら仕事は終わり」という決まった手順のことです。大事なのは、中身の立派さより、毎日同じ順番でやること。同じ動作を同じ順番で繰り返していると、その動作そのものが合図になっていきます。野球の打者が打席に入る前に毎回同じしぐさをするのと、根っこは同じです。
服を替える
いちばん効くのに、いちばん軽く見られているのが服です。
朝、仕事を始める前に「仕事の服」に着替える。夕方、仕事を終えたら脱いで、部屋着に戻る。スーツである必要はありません。襟のあるシャツ一枚でも、仕事のときだけ着るカーディガンでも、腕時計ひとつでもいい。決めるのは「これを身につけている間は仕事」という一点だけです。
全身を着替えるのが面倒なら、靴下でもかまいません。仕事中は靴下をはき、終わったら脱いで素足になる。足の裏が床に触れるひやりとした感触が、今日の仕事が終わった合図になります。ばかばかしいほど小さな動作ですが、小さいほど毎日続きます。続くものだけが、儀式になります。
机を片づける
食卓が机になっている家では、仕事を終えたら、パソコンを閉じるだけでなく、視界から消してしまうのがおすすめです。かごや箱をひとつ用意して、パソコン、充電ケーブル、マウス、仕事のメモを全部入れ、ふたをするか、棚の上に移す。テーブルの上に夕飯の皿しかない状態をつくる。たったそれだけで、同じテーブルが「食卓」に戻ります。
片づける前に、ひとつだけやっておきたいことがあります。明日いちばん最初にやる仕事を、メモに一行だけ書いておくことです。やりかけの仕事が頭から離れないのなら、置き場所を頭の外につくってあげればいい。アメリカの心理学者マシカンポとバウマイスターが2011年に発表した研究でも、やり残した目標について「いつ、どうやるか」の計画を書き出すと、そのことが頭に浮かびにくくなる傾向が報告されています。一行のメモは、頭の中の会議を閉じるための議事録です。書いたら、そのメモもパソコンと同じ箱に入れて、ふたをしましょう。
場所を移る
ワンルームで働いている人にとっては、これがいちばん難しいかもしれません。部屋を移れないなら、体の向きを変えるだけでもいい。仕事中は窓に向かって座り、終わったら反対側を向いて座る。照明を変えるのも手です。仕事中は天井の明るい照明、終わったら小さな電気スタンドだけにする。同じ部屋でも、明るさが変わると、そこは別の場所になります。
玄関まで行けるなら、もっとはっきりします。靴をはいてドアを開け、外の空気を一度吸ってから戻ってくる。たったそれだけでも「出て、帰ってきた」という手順が一つできます。会社から帰ってきたときと同じように、「ただいま」と小さく言ってみてもいい。誰も聞いていなくても、自分の耳は聞いています。
通知に門限をつける
最後はスマートフォンです。仕事用のアプリの通知を、決めた時間を過ぎたら届かないように設定する。多くのスマートフォンには、時間帯で通知を止める機能があります。設定するのは一度だけ、効き目は毎晩続きます。
もう一歩進めるなら、寝室にスマートフォンを持ち込まない。充電する場所を寝室の外に決め、目覚まし時計は別に用意する。夜の十一時四十分に赤い丸を開いてしまうのは、意志の問題というより、手の届くところにあるかどうかの問題です。手が届かなければ、開けません。
スマートフォンを置いて入る60分
それでも、家の中だけで区切りをつくるのには限界があります。家は、仕事も休みも全部抱えた場所になってしまったからです。そこでもうひとつ、家の外に「仕事が物理的に追いかけてこられない場所」を持っておくことをすすめたいのです。
オンザショアのレッスンは、イタリア産の天然溶岩石「バサルティーナ」を使った溶岩プレートの床の上で行います。部屋の温度は35〜40℃、湿度は60〜70%。入って少しすると、何もしていなくても額と背中に汗がにじみ、ポーズをいくつか重ねるころには、マットに汗が落ちはじめます。
この部屋で、スマートフォンはほとんど役に立ちません。汗で濡れた指では画面がうまく反応しませんし、暑くて湿った部屋は、精密な機械を持ち込む場所でもありません。両手はマットの上にあり、目は自分の呼吸と体に向いている。だから、荷物と一緒にスマートフォンも置いて、レッスンに入る。
その60分のあいだ、チャットの通知は届いているかもしれません。でも、あなたには届きません。
在宅勤務の人がふだん感じている「すぐ返さなきゃ」という圧は、返せる状態にあるからこそ生まれます。手の届くところにスマートフォンがあり、パソコンが開いていて、居場所が家だと相手も知っている。返せるのに返さないのは、ちょっとした罪悪感をともないます。ところが、溶岩の部屋で汗をかいている人は、返したくても返せない。返せない理由がはっきりしている60分は、罪悪感なしに仕事から離れられる、珍しい時間です。
正直に書くと、うちが売っているのは、ヨガのレッスンというより「60分、連絡がつかない権利」なのかもしれません。世の中は「いつでも、どこでも、つながる」便利さを売る商品であふれています。こちらは、その逆を売っています。駅から徒歩1分のビルの3階で、汗と一緒に、つながらない時間を。
ひとつ、小さなコツがあります。レッスンに来る日は、仕事のカレンダーのその時間に「不在」と入れておくこと。チャットの状態表示を「離席中」にしておくこと。前もって知らせておけば、戻ってきたときに通知が積み上がっていても、慌てずに済みます。世界は、あなたが60分いなくても、だいたいちゃんと回っています。それを確かめるだけでも、来る価値はあると思うのです。

レッスンの最後、何もしない時間に頭が静かになる
ヨガのレッスンは、最後に仰向けになって何もしない時間で締めくくることが多いものです。シャヴァーサナ(屍のポーズ)と呼ばれる、手足を投げ出して休む時間です。
汗をかききったあと、溶岩プレートの床に敷いたマットの上で仰向けになる。腕と脚の力を抜き、手のひらを天井に向け、目を閉じる。それまで「次のポーズは何だろう」「この姿勢はきつい」「あと何分だろう」と忙しくしていた頭が、急にやることを失います。意識を向ける先は、自分の呼吸の音と、背中の下にあるマットの感触くらいしか残っていません。
ここで起きることは、人によって違います。眠ってしまいそうになる人もいれば、頭の中を明日の予定がかけめぐる人もいます。それでかまいません。何かを考えてしまったら、また呼吸の音に戻ってくる。それを何度か繰り返しているうちに、頭の中で続いていた会議の声が、少しずつ遠くなっていく。そういう感覚を覚える人は少なくありません。
在宅勤務の夜、布団の中で頭が会議の続きをしてしまうのは、体が疲れていないのに、頭だけが走り続けているからでもあります。60分汗をかいて体がしっかり疲れ、そのあとに何もしない時間がくる。体が先に「もう終わり」と言ってくれると、頭もそれについてくることがある。ヨガの最後の休む時間は、その順番を体で練習する時間だと考えることもできます。
この休む時間には、上手も下手もありません。何かを達成しなくていい、評価もされない、誰からも連絡がこない数分。仕事でいつも成果を求められている人ほど、この何もしなくていい時間の贅沢さが分かるはずです。目を開けて起き上がるとき、マットに残った自分の汗の跡が、今週ちゃんと区切りを打った証拠のように見えるかもしれません。
週の中に「ここから先は自分の時間」の杭を一本打つ
毎日の区切りの儀式が「一日の終わりのチャイム」だとすれば、週に一度のレッスンは「一週間の中に打つ杭」のようなものです。ここから先は仕事が入ってこない、という印を、週の中に一本だけ打っておく。
コツは、曜日と時刻を固定することです。「時間ができたら行く」は、在宅勤務ではまず実現しません。時間は、できるものではなく、仕事に食べられていくものだからです。「毎週水曜の朝、始業前」「金曜の夕方、仕事を閉じたあと」のように決めて、仕事の会議と同じようにカレンダーに入れてしまう。会議を一つ入れたと思えば、ほかの予定もそれをよけて入るようになります。予定表の上では、あなたの60分も、取引先との打ち合わせも、同じ一マスです。
オンザショアは年中無休で、毎日8:00〜23:30まで開いています。曜日による営業時間の違いはありません。始業前の朝にも、仕事を閉じたあとの時間にも、印を打ちやすいはずです。レッスンの時間割は、予約ページで確かめてください。
印は、一本で十分です。最初から週に三回と決めると、どこかで崩れたときに全部やめたくなります。週に一度、同じ曜日の同じ時刻。行けなかった週は、同じ週のうちに別の日へ移せばいい。大事なのは、印そのものを消さないことです。杭が一本あるだけで、その前の数日は「あの日までもう少し」になり、そのあとの数日は「あの日の続き」になります。一週間に、形ができるのです。
ちなみに、月に4回通えるプランは税抜9,980円(税込10,978円)で、ちょうど週に一度の杭にあたります。マンスリー会員は4か月以上の継続が条件なので、まずは体験で、自分の週に合うかどうかを確かめてからでも遅くありません。
ヨガのクラスと、大勢で行うホットボクササイズのクラスは、男性も参加できます。夜に頭が会議の続きをしてしまうのに、男女の違いはありませんから。なお、キックボクササイズとパーソナルトレーニングは女性限定です。レッスンは溶岩ホットヨガ、ヨガ、ピラティス、ボクササイズ、HIITなど数十種類あるので、静かに休みたい週はやさしいヨガ、頭の中の雑音を汗で追い出したい週はボクササイズ、という選び方もできます。
始める前に知っておいてほしいこと
暑い部屋で体を動かすので、最初のうちは次のことを意識してください。
- 水分を持ってくる。 汗をたくさんかくので、レッスンの前後とレッスン中に、こまめに水分をとってください。
- 食事は直前を避ける。 満腹のまま暑い部屋で動くと、気分が悪くなることがあります。
- きつければ休む。 ポーズの途中でも、マットの上で休んでかまいません。休むことも、この部屋では立派な過ごし方です。
- 体調を優先する。 医師から運動を止められている方は利用できません。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できません(常温のマタニティヨガのみ参加できます)。
そして、この記事は気持ちと時間の区切り方の「工夫」の話で、心の病気や不眠を治す話ではありません。気分の落ち込みが長く続く、眠れない日が何日も続く、仕事のことを考えると体が動かない。そうした状態が続く方や、持病・怪我のある方は、ヨガを始める前に医師に相談してください。厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」のように、働く人のための相談先もあります。
まとめ
在宅勤務で仕事が終わらないのは、仕事の量だけのせいではありません。会社に通っていたころに勝手に鳴っていた「終わりのチャイム」が、家の中には無いからです。
チャイムは自分でつくれます。服を替える。机を片づけ、明日の最初の一手を一行だけ書いて頭の外に置く。体の向きや照明を変えて、場所を移る。スマートフォンの通知に門限をつけ、寝室に持ち込まない。中身は小さくていいので、毎日同じ順番で。
そして週に一度、家の外に、仕事が追いかけてこられない杭を一本打つ。スマートフォンを置いて溶岩の部屋に入り、60分汗をかき、最後に仰向けで何もしない時間を過ごす。連絡がつかない60分は、なまけた時間ではありません。次の一週間をちゃんと働き、ちゃんと休むための区切りです。
立川で体験してみる
オンザショア立川店では、ヨガ・ピラティスの体験レッスンを期間限定で税抜1,800円(税込1,980円)で受けられます。体験は事前決済です。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれているので、持ち物は着替えと水分くらいで足ります。体験の当日に入会すると、入会金と登録料(あわせて税抜20,000円/税込22,000円)がかかりません。
仕事を閉じる時刻が決まったら、公式サイトの体験案内で、そのあとに入れるクラスを探してみてください。Web予約は24時間受け付けています。在宅勤務の予定に合う通い方を相談するなら、公式サイトから公式LINEへ。レッスン中は電話に出られないことが多いので、始業・終業の時刻を添えてメッセージを送ってください。
場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。年中無休、毎日8:00〜23:30。仕事の通知は、荷物と一緒に置いてきてください。60分たったら、ちゃんとあなたを世界に返します。
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初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。






