
後悔の中心は「自分への罰」だったのか
学生120人に、定期的な身体活動を2週間しなかったとしたら後悔するかを尋ね、理由も挙げてもらった調査がある。95%が後悔すると答え、理由は合計357件になった。理由を自由に挙げてもらう研究なので、運動を増やす方法同士の優劣を試した実験とは違う。大学生の回答の内訳が18〜39歳の女性にそのまま当てはまるかは、生活条件の違いも考えて読む必要がある。[7]
最も多かったのは、身体活動の利益を得る機会を逃すという内容で、247件、理由全体の69%だった。目標や自分の役割に沿えないことへの恥・罪悪感は99件で28%、他者からの圧力は11件で3%だった。ここでの割合の分母は人ではなく、挙げられた理由である。「学生の69%はこの動機だけを持つ」とは読めない。[7]
この違いは、日常で問いを作る際にも役立つ。「行かなかったらだめな自分になる」と考える代わりに、「今回使いたかった運動の時間を見送ると、何が惜しいか」と尋ねられる。研究が示したのは、後悔の中身が一様ではなく、機会の喪失が多くを占めたことまでである。罪悪感を強めるほど運動が増えるという結論ではない。[7]
例えば、講義の後に確保していた時間を使いたいのか、自分で決めた予定を守りたいのか、友人にどう見られるかが気になるのか。答えが違えば、同じ「行きたい」にも別の事情がある。自分の言葉を残すなら、後悔するかどうかだけで終えず、惜しい対象まで書くと、何について判断しているのかが明確になる。これは理由の多様性を生活に下ろすための提案である。[7]
なお、この調査は大学生を対象としている。子育て中の人や、交代勤務で暮らす人の後悔の内訳を同じ割合で語ることはできない。数字を自分の性格診断に使わず、後悔の理由を分けて考えるための見本として使いたい。研究の分類は、自分をどこかの箱へ押し込むためのものではない。[7]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
続ける鍵は、その日の意欲が後まで残ることか
2013年の系統的レビューでは、57研究で調べられた38種類の候補のうち、意欲の時間的な安定性が最も一貫した調整要因だった。予期後悔にも、意欲と身体活動の関係を左右する根拠があった。最初に答えた「やるつもり」が、実行する日まで変わらないかという時間軸が、ここで浮かび上がる。[4]
予期後悔を扱った別の論文では、384人の縦断調査で運動意欲などを測り、2週間後の自己申告による運動を調べた。運動するつもりがあり、しなければ後悔すると予想する人で、実際の運動が最も起こりやすかった。これは組み合わせの関連であり、後悔だけで運動が発生することを示した結果ではない。[11]
同じ論文の229人を対象とした実験でも、意欲を答える前に予期後悔へ注意を向ける操作が、意欲と行動の結びつきに関わった。さらに97人の研究では、その関わりを意欲の時間的な安定性が媒介していた。媒介とは、関係をつなぐ過程として統計的に位置づけられたという意味である。[11]
予定を立てた夜と、仕事を終えた夕方で、運動への気持ちが違う。そうした日常を考えると、最初の熱意だけを採点しても見落とすものがある。自分の運動の何を惜しむのかを確かめる問いは、その日の意欲を後の判断へつなぐ候補と考えられる。ただし、意欲の安定性に関する結果を、気持ちを固めれば予定変更が起こらないという約束に変えることはできない。[4][11]
予定を見直すときは、「あのときは行きたかったが、今は何が変わったか」と区切って考えたい。運動への価値づけが変わったのか、その日の条件が変わったのかを混ぜないためである。自分の暮らしの振り返りとして、参加したかという事実と、参加したかったかという判断を並べておく。研究が注目した意欲と行動の距離を、生活の中でも見失わないための使い方である。[1][4]
意欲の安定性を確かめることは、予定を絶対に変更しないこととは違う。例えば、予定を立てた時点では運動の時間を楽しみにしていたのに、当日は別の用事を優先したいと考えたなら、その変化も振り返りの対象になる。「意欲がなかった」の一言で済ませず、いつ、どんな判断に変わったかを考えるための視点である。[4]
また、最初に運動するつもりが薄かった場合と、強く望んでいたのに参加できなかった場合を同じ話にしない。予期後悔に注目した研究は、意欲と行動との結びつきに目を向けている。自分の記録を読むときにも、その出発点を残しておけば、「行かなかった」という結果だけから過去の気持ちまで書き換えずに済む。[1][11]

よくある誤解
「後悔を強く想像すれば、必ず習慣が身につく」という理解は広すぎる。学生の無作為化比較試験では、後悔の質問を含めるだけでは通常の質問紙との差が認められず、先頭で尋ねた場合に施設利用への効果が認められた。気持ちの強さだけでなく、どの順序で考えるか、もともとの意欲がどうかも関わる結果だった。[2]
「参加意欲が上がったなら、出席も増えたはず」という読み方も避けたい。70人の実験が示したのは意欲への影響である。一方、施設利用を調べた576人の試験は、別の対象と方法で行われている。意欲の実験と利用記録の試験をつないで、特定の人の参加が必ず増えると予測することはできない。[2][5]
「研究が勧めているのは罪悪感だ」という理解も、後悔の理由を狭くしてしまう。理由を分類した学生調査では、最も多かったのは身体活動の利益を得る機会を逃すことだった。自分を責める言葉を強める必要があるとは読めない。休んだ日の人格を裁く代わりに、自分が使いたかった機会は何かを問う方が、この分類の広がりに合っている。[7]
さらに、運動する意欲と実際の行動には複数の要因が関わる。大きな系統的レビューでも、予期後悔だけでなく、意欲の安定性、目標への関与、実行できそうだという感覚などが挙がった。後悔の問いに答えても通えなかった日を、「問い方が弱かった」という新しい反省材料にする必要はない。[1]
今日からできること
- 次の運動を予定する場面で、参加するつもりを決める前に「見送った後、何を惜しむか」と問う。576人の学生試験では、後悔の質問を先頭に置く条件で施設利用への効果が認められた。その後に参加したいと答えたら、運動着と持ち物をかばんに入れ、予定表に出発する時刻を書く。質問順序は研究を参考にし、持ち物の準備と予定への記入は行動を具体化する生活上の工夫として加える。この準備を組み合わせた効果を調べた試験ではない。[2]
- 後悔の理由を、使えなかった機会、自分の目標への思い、他者への気がかりに分けて書く。120人の学生調査の分類を手がかりに、自分の気持ちの対象を確かめる。69%という理由の割合に自分を合わせる必要はない。[7]
- その後で「自分は参加したいか」を答え、実際に参加したかとは別に振り返る。70人の実験で示された意欲の変化と、576人の試験で調べた施設利用は、同じ指標ではない。[2][5]
- 予定を立てた時点と実行する時点の気持ちを比べる。57研究のレビューでは意欲の安定性が最も一貫した調整要因だった。参加できなかった事実だけで結論を急がず、途中で何が変わったかを言葉にする。[4]
ここでの振り返りは、欠席を取り締まる帳簿ではない。「行かなかったらどう感じるか」を尋ねた後にも、参加したいという答えが出ない日はある。その答えまで正直に扱う。研究で関わりが示されたのは、後悔と意欲と行動の関係であり、すべての人に同じ運動予定を選ばせる方法ではない。[1][2]
問いを書いた紙より、実際に使える予定表の方が大事になる日もある。気持ちを確かめたうえで、行ける場所の営業時間や利用条件を確認する。次の予定を選ぶ段階では、自分の意欲についての判断と、施設についての事実を、それぞれ具体的にしておきたい。

オンザショア立川店で、通える条件を確かめる
「見送ったら何を惜しむか」を考え、参加したいと決めたら、次は通える時間と場所を確かめる。オンザショア立川店は8:00〜23:30の営業で、年中無休である。所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分の場所にある。通い道と営業時間を、次の運動を考えるときの具体的な条件として確認できる。
溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがある。ヨガだけで25種類以上のレッスンを設けている。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店の案内と料金で利用の条件を確認し、体験の予約へ進める。場所、時間、持ち物まで見て、自分が続ける場所として使えるかを考えたい。
参考文献
[1] What Predicts the Physical Activity Intention-Behavior Gap? A Systematic Review — Rhodes RE, Cox A, Sayar R., 2022, Annals of behavioral medicine : a publication of the Society of Behavioral Medicine. DOI: 10.1093/abm/kaab044
[2] Using self-generated validity to promote exercise behaviour — Sandberg T, Conner M., 2011, The British journal of social psychology. DOI: 10.1111/j.2044-8309.2010.02004.x
[4] Moderators of the intention-behaviour relationship in the physical activity domain: a systematic review — Rhodes RE, Dickau L., 2013, British journal of sports medicine. DOI: 10.1136/bjsports-2011-090411
[5] Deciding to exercise: the role of anticipated regret — Abraham C, Sheeran P., 2004, British journal of health psychology. DOI: 10.1348/135910704773891096
[7] Understanding the Reasons behind Anticipated Regret for Missing Regular Physical Activity — Rhodes RE, Mistry CD., 2016, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2016.00700
[11] Acting on intentions: the role of anticipated regret — Abraham C, Sheeran P., 2003, The British journal of social psychology. DOI: 10.1348/014466603322595248
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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