腕立ては足を台へ上げるとどこがきつい?筋活動と支える負荷の違いを読む

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背中の活動と腰の負担は同じ意味ではない

足上げ腕立ては、広背筋の活動が高かった側の種目に含まれていた。その側にはパイク、膝を引き寄せる運動、脚を左右へ動かす運動、左右の股関節伸展の運動も入り、値の範囲は基準の17〜25%だった。一方、座って脚を上げる運動や床の腹筋運動では7〜8%だった。[1]

ここで注意したいのは、17〜25%が足上げ腕立てだけの値ではないことだ。複数種目をまとめた範囲なので、「足上げ腕立ては必ず25%」という書き方にはならない。幅のある数字を見たときは、誰の違いなのか、種目の違いなのか、何をまとめた範囲なのかまで確認したい。[1]

大腿直筋の活動については、足上げ腕立ては低かった側に含まれ、そこに入る複数種目の範囲は6〜10%だった。腕立てに足の高さを加えたからといって、測った筋肉が一斉に高い活動へ変わるわけではない。広背筋と太ももの筋肉で、結果の位置付けは違っていた。[1]

腰部の脊柱周囲の筋活動は、全種目で基準の10%未満と比較的低かった。しかし、筋電図が低いことを、そのまま腰の安全性の証明や、痛みが出ない保証に置き換えない。この実験が評価したのは筋活動である。痛みの判断を同じ物差しで済ませないことが必要だ。[1]

台を使っていて手首や肩に痛みがあるなら、「お腹には効いているはず」という理由で続ける話とは切り離したい。個別の症状については医師に相談する。研究の筋活動の順位を、目の前の症状より優先する根拠にはしない。[1]

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回数の記録にも、何を支えたかが必要になる

腕の支えを別の角度から扱った研究として、高齢者の座位での押し上げテストがある。これは床の腕立てとは違い、座った姿勢から上肢で体を押し上げる検査だ。地域で暮らす65歳以上の82人を横断的に評価し、腕で支える負荷や反復の成績と、体組成、筋力、移動能力の関連を調べた。[17]

腕で支える負荷は、調べた体組成、筋力、移動能力の指標と相関し、その係数は0.247〜0.785だった。相関係数は、測定値がどの程度一緒に変わるかを表す指標である。この結果は、負荷という測定に意味があることを示すが、足上げ腕立てが筋力を増やす割合を示した数字ではない。[17]

別の横断研究では、およそ73歳の40人を対象に、座位で上肢にかかる負荷と骨格筋量を調べた。特にあぐらに近い座り方で、両者の相関は0.457〜0.608だった。骨格筋量は測定機器で評価されており、腕で押し上げられるかどうかとの関係を検討している。[14]

この研究も、足を上げる練習で筋肉が増えたという介入実験ではない。姿勢の異なる押し上げ動作が、何を評価するために使われているかを知る資料である。床の腕立て、台を使う腕立て、座位の押し上げを、「腕で押す」という共通点だけで同じ成績表にしない方がよい。[14][17]

さらに、高齢者146人を横断的に調べ、座位の押し上げテストの信頼性も評価した研究では、評価者間や再検査で高い一致が得られた。再検査の信頼性を表す級内相関係数は0.93を上回った。これは、検査として結果をそろえて捉えることに関係する数字だ。[13]

信頼性が高いという言葉は、運動効果が高いという意味ではない。同じ種類の検査を評価者が扱ったときに、測定が安定するかという問いへの答えである。検査の正確さ、筋活動の大きさ、長期的な練習の成果を別々に考えると、腕立てにまつわる数字を混同しにくくなる。[1][13]

家での記録にも、この測定の考え方を借りられる。今日は足を台に置き、別の日は手を台に置いたなら、回数の横にその条件を残す。同じ動作を比較しているのかが見える書き方にするのである。研究の検査を再現するのではなく、異なる姿勢の結果を同じ意味に扱わないための工夫だ。[13][14][17]

座位の研究で重要なのは、できた回数以外にも複数の形を設けたことだ。82人の研究では、体を押し上げられるか、上肢にどの程度負荷がかかるか、一定時間で反復する成績などを分けて調べている。腕で支える機能を知るときにも、問いによって測定の形を変えているのである。[17]

一定時間の座位押し上げの成績は、筋力や移動能力と相関し、係数は0.306〜0.526だった。上肢の負荷で得られた相関の範囲と、まったく同じ値ではない。体を押すという同じ系統の検査でも、何を数え、何を測るかで、他の能力との関係の見え方が変わる。[17]

146人の研究では、専門家だけでなく、医療職、地域の保健ボランティア、介護者を含む評価者が検査を扱った。評価者をまたいだ一致を確かめた点は、自分だけの手応えから少し離れて測るという発想につながる。家で動画やメモを使う場合も、後から条件が分かる記録を目指したい。[13]

ただし、家庭でメモを付けることが、この検査の信頼性と同じ水準になるわけではない。研究の数値は研究で用いた検査のものである。日記へ持ち帰るのは、その係数ではなく、何を行った成績なのかを明記するという考え方だ。記録欄の空白を埋める前に、欄の名前を整える。[13]

足上げの日に回数が少なかったとしても、それだけで体力が落ちたという判定は保留にできる。別の姿勢での成績を同じ条件の測定と扱わないためである。反対に、手を台に置いた日に回数が増えたときも、条件を添えて初めて、その日の動作として読み返せる記録になる。[13][14]

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よくある誤解

「足を上げれば腹筋の運動として最上位になる」という見方は、今回の比較結果とは合わない。腹直筋や腹斜筋ではロールアウトとパイクの活動が目立ち、足上げ腕立てだけを腹部の代表に選ぶ結果ではなかった。足の高さの印象と、実測された筋活動は分ける必要がある。[1]

「筋活動の割合は、そのまま手で支える体重の割合だ」という読み方も違う。実験の筋電図は最大随意等尺性収縮を基準にした信号の大きさである。一方、座位の研究では上肢にかかる負荷を別の測定として扱っている。同じ割合らしい表現でも、分母も測っているものも異なる。[1][17]

「研究で5回行ったのだから、家でも5回が最適だ」とも言えない。それは実験で筋活動を比較するために行った回数である。繰り返す回数を決める実験と、決められた回数で信号を測る実験は違う。検索語に出てくる毎日の回数へ、そのまま置き換えないことが大切だ。[1]

また、高齢者の座位テストと筋量の関連を、若い人の足上げ腕立ての成果に直結させるのも飛躍になる。対象も姿勢も研究の目的も違う。関連があった事実は尊重しつつ、それを練習方法の優劣へ変換しない読み方が必要である。[14][17]

今日からできること

  • 回数を書く前に、足を上げたのか、手を上げたのか、床で行ったのかを記す。座位の研究でも姿勢を区別しているように、比べる対象を明確にする。[14]
  • 足をボールに置く運動の結果を読むときは、固定台を使う動作と区別する。18人の実験で実際に行われた条件を、数字と一緒に覚えておく。[1]
  • お腹への刺激を考えるなら、腹直筋と腹斜筋を分けて結果を見る。ロールアウトとパイクでも、測った筋肉によって活動の並びが違った。[1]
  • 筋電図の割合を、手で支える体重の割合として記録しない。信号の基準と上肢の負荷は別の測定である。[1][17]
  • 実験での5回を毎日の処方にしない。種目中の活動を比べた結果として利用し、回数だけで今後の成果を決め付けない。[1]
yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

オンザショアで、運動の予定を生活に置く

家で種目を選ぶ時間とは別に、運動に出かける時間を予定に置く。そのための場所として、オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分にある。営業時間は8:00〜23:30、年中無休で、所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fである。仕事帰りや休日など、生活のどこに通う時間を置くかを考える材料になる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどがある。ヨガだけでも25種類以上のレッスンが用意されている。自宅での腕立ての記録と、スタジオへ通う予定を、それぞれ続ける仕組みとして組み立てたい。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円。60分のレッスンに、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。店舗案内や料金を確認し、体験の予約から予定を選べる。

参考文献

[1] Core muscle activation during Swiss ball and traditional abdominal exercises — Escamilla RF, Lewis C, Bell D, Bramblet G, Daffron J, Lambert S, Pecson A, Imamu, 2010, The Journal of orthopaedic and sports physical therapy. DOI: 10.2519/jospt.2010.3073

[13] Seated push-up tests: Reliable and valid measures for older individuals when used by primary healthcare providers — Chokphukiao P, Poncumhak P, Thaweewannakij T, Intaruk R, Amatachaya S., 2023, Journal of back and musculoskeletal rehabilitation. DOI: 10.3233/bmr-220040

[14] Validity and feasibility of a seated push-up test to indicate skeletal muscle mass in well-functioning older adults — Poncumhak P, Wiyanad A, Siriyakul C, Kosura N, Amatachaya P, Amatachaya S., 2023, Physiotherapy theory and practice. DOI: 10.1080/09593985.2021.2023931

[17] Validity and feasibility of using a seated push-up test among community-dwelling older adults — Poncumhak P, Phadungkit S, Chokphukiao P, Intaruk R, Amatachaya P, Amatachaya S., 2022, Hong Kong physiotherapy journal : official publication of the Hong Kong Physiotherapy Association Limited = Wu li chih liao. DOI: 10.1142/s1013702522500123

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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