
量を増やすことと慣れることを分ける
反復補給の研究を読むと、今度は「たくさん摂る練習ほどよい」と考えたくなる。しかし、十分に鍛えられた選手を対象に、食事と運動中の糖質をまとめて増やした試験では、結果は一様ではなかった。摂取量の多さを、そのままお腹への適性や運動の成果の大きさに置き換えることはできない。[18]
この臨床試験では、男性のエリート競歩選手19人が、糖質を多く摂る食事と胃腸のトレーニングなどを組み合わせた群、比較群に分かれた。多く摂る群では運動の後半、とくに上部の胃腸症状が増えた。一方、高度に鍛えられた男女のランナー18人を調べた別の部分では、胃腸症状や腸の傷害指標に大きな群間差はなかった。男性競歩選手と高度に鍛えられた男女ランナーの結果を、18〜39歳の女性の日常の補食量の目安にはできない。[18]
ランナーの運動成績は両群で同程度に改善した。改善時間は比較群39秒、多く摂る群36秒で、それぞれの信頼区間は15〜63秒、13〜59秒だった。信頼区間は推定の不確かさを表す幅である。この結果は、糖質を大幅に増やす方法に明確な上乗せ効果がある、という読みを支えない。ただし食事や補給以外の条件も絡む試験で、糖質が無意味だという結論にもならない。[18]
この研究と先の小規模試験は、単純な賛成と反対ではない。対象者の鍛えられ方、介入の組み合わせ、補給の内容が違う。反復する補給で症状が減る場合も、多く摂る戦略で症状が増える場合もある、と合わせて読む方が正確である。慣れることを量の競争にしない理由がここにある。[6][12][18]
食後に運動する日も、初めての補食に合わせて普段の食事を極端に削ったり、研究の量を目標に補食を追加したりする前に、何を確かめたいのかを決めたい。「この食品をこの場面で食べられるか」と「もっと多く摂れるか」は違う課題である。長時間の持久系競技の補給研究は、日常の運動すべてに追加の糖質を義務付けるものではない。[4][6]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
食品の種類だけで犯人を決めない
栄養の密度が違えば、反復練習の結果も大きく違うのだろうか。女性9人・男性35人の持久系選手44人を対象にした無作為化比較試験は、脂質を含むナッツバターと糖質のジェルを使った7日間の反復補給を比較した。前後には、走りながら1時間当たり87gの糖質を摂る課題が設定された。普通の昼食同士を比べた試験ではない。男性が多い競技者の試験であり、18〜39歳の女性の日常の食事にも同じ結果が出るかは別の問いである。[5]
運動中の全体の胃腸症状は、脂質側で27%、糖質側で38%減った。上部の症状もそれぞれ26%、40%減ったが、改善は群間で同程度だった。脂質側の数値が小さいから糖質が必ず優れる、と結論するのではなく、群同士の比較で明確な違いがあったかを読む必要がある。[5]
脂質側は再テストで走行距離が伸びたものの、糖質側との差は有意ではなかった。研究の結論も、脂質による反復補給が糖質による方法と比べて胃腸や燃料補給の結果を改善する、あるいは悪化させるとはしていない。「脂っぽいから必ず失敗」「糖質だから必ず安心」という札を先に貼れない結果である。[5]
もっとも、この試験から、運動直前ならどんな脂質の多い食事でもよいと広げるのは飛躍である。比較した食品、補給の反復、長時間の走行という一式の中で得られた結果だからだ。食品の栄養素だけを取り出して、量や場面を消してしまうと、実際の比較から離れてしまう。[5]
食品を除く方向にも同じ注意がいる。持久系競技の胃腸症状に関する29件を採用した栄養戦略の系統的レビューでは、反復補給には有望な結果があり、発酵しやすい特定の糖質群を減らす食事にも症状を軽くする可能性があった。一方、その制限的な性質が選手に別の不利益をもたらす可能性も指摘されている。18〜39歳の女性一般への応用でも、競技者向けの制限をそのまま取り入れる根拠にはならない。お腹を気にすることと、食べられる物を際限なく減らすことは結び付けない。[4]
日常では、困った経験を食品名だけで記憶しやすい。「あの軽食の日は張った」と残すだけなら、後で同じ商品を避ける判断しか残らない。量、食べ終えた時刻、その日の運動も併記すれば、次に何を比べたいかが見えてくる。複数の要因が関わり、個別に考える必要があるというレビューの整理を、記録の形へ移した提案である。[4]

よくある誤解
「食べ慣れた物なら、運動の前でも必ず平気」という理解には飛躍がある。反復補給の研究が扱うのは運動と栄養摂取を組み合わせた経験で、家庭の食事への親しみそのものではない。いつもの食事は比較の出発点にはなるが、慣れという名前の安全証明にはならない。食べる量や動く場面も一緒に考える必要がある。[6]
「不快感が減れば、胃腸の機能もすべて良くなった」も違う。系統的レビューでは、症状に改善がある研究と、胃から内容物が出る速さや腸の傷害指標に有意な変化がない研究が併存した。自分の感覚を軽視する必要はないが、感覚だけから腸の状態を断定しない。[6]
「補給の練習は多く食べるほど成功する」という思い込みも修正したい。高い糖質供給を目指した臨床試験では、競歩選手で症状が増えた一方、ランナーでは大きな症状差や成績の上乗せ効果が認められなかった。胃腸の練習を、苦しくても量を増やす課題へ変える根拠にはならない。[18]
今日からできること
- いつもの食事を比較の出発点にして、食べた内容・量・食べ終えた時刻と運動内容を一緒に残す。研究の介入は4〜28日と幅があり、慣れるまでの日数を自分に決め付けない。[6]
- 初めての補食は、大切な予定の当日に評価を済ませようとせず、普段の運動で様子を確かめる課題として考える。2週間の反復を調べた試験は、運動中の補給にも練習という視点を与えている。[12][14]
- 記録では、お腹の張りや不快感が運動前・最中・後のどこで気になったかを書く。症状の減少と補給の摂りやすさが一致しなかった18人の試験を踏まえ、感じたことを別々の言葉で残す。[14]
- 競技研究の1時間当たり87gという糖質量を、自分の日常の運動の目標にしない。その量は持久系選手の長時間走行で用いた課題の条件であり、普段の軽食の処方ではない。[5]
- 食品を除く判断を重ねる前に、困った場面を整理する。29件の系統的レビューも個別の検討を重視しており、症状が続いて食事や運動に支障がある場合は医師に相談する。[4]
記録を比べるときは、よかった日だけを正解にしない方がよい。同じ軽食でも、別の運動をした日の経験まで一つに束ねると、何が自分にとって扱いやすいかが見えにくくなる。研究の効果は、決めた条件の前後や群同士を比べて判断される。生活の記録も、できる範囲で似た場面同士を並べるために使いたい。[5][12]
また、「慣れる途中だから」と不調を我慢して補給を増やす必要はない。研究で期待されているのは不快感などの軽減であり、苦しさを耐えた回数ではない。症状の改善がはっきりしない結果もある以上、反復すれば必ず成功するという予定表を作らず、自分の困り事が小さくなっているかを見直す方が筋が通る。[4][6]

オンザショア立川店で、食事も含めて予定を組む
食事と運動の予定を一緒に考えるなら、通う場所の時間と距離も確認しておきたい。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。営業時間は全曜日8:00〜23:30、年中無休である。駅からの移動と営業時間を、普段の食事を含めた予定に組み込むための情報として使える。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。食事の予定とともに、参加するレッスンの条件を確認しておきたい。当店は溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガに加え、常温のヨガ、ピラティス、パーソナルトレーニングなどを行っている。ヨガだけでも25種類以上のレッスンがある。
種目は公式サイト、費用は料金ページで確認できる。ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンとバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。予約ページを開く前に、食事も含めて無理なく通える時刻を考えておきたい。
参考文献
[4] Nutritional strategies for minimizing gastrointestinal symptoms during endurance exercise: systematic review of the literature — Mlinaric J, Mohorko N., 2025, Journal of the International Society of Sports Nutrition. DOI: 10.1080/15502783.2025.2529910
[5] Repetitive Feeding-Challenge With Different Nutritional Densities on Markers of Gastrointestinal Function, Substrate Oxidation, and Endurance Exercise Performance — Martinez IG, Biesiekierski JR, Rauch CE, Costa RJS., 2025, International journal of sport nutrition and exercise metabolism. DOI: 10.1123/ijsnem.2024-0145
[6] The Effect of Gut-Training and Feeding-Challenge on Markers of Gastrointestinal Status in Response to Endurance Exercise: A Systematic Literature Review — Martinez IG, Mika AS, Biesiekierski JR, Costa RJS., 2023, Sports medicine (Auckland, N.Z.). DOI: 10.1007/s40279-023-01841-0
[12] Gut-training: the impact of two weeks repetitive gut-challenge during exercise on gastrointestinal status, glucose availability, fuel kinetics, and running performance — Costa RJS, Miall A, Khoo A, Rauch C, Snipe R, Camões-Costa V, Gibson P., 2017, Applied physiology, nutrition, and metabolism = Physiologie appliquee, nutrition et metabolisme. DOI: 10.1139/apnm-2016-0453
[14] Two weeks of repetitive gut-challenge reduce exercise-associated gastrointestinal symptoms and malabsorption — Miall A, Khoo A, Rauch C, Snipe RMJ, Camões-Costa VL, Gibson PR, Costa RJS., 2018, Scandinavian journal of medicine & science in sports. DOI: 10.1111/sms.12912
[18] Short-Term Very High Carbohydrate Diet and Gut-Training Have Minor Effects on Gastrointestinal Status and Performance in Highly Trained Endurance Athletes — King AJ, Etxebarria N, Ross ML, Garvican-Lewis L, Heikura IA, McKay AKA, Tee N, , 2022, Nutrients. DOI: 10.3390/nu14091929
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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