マシンピラティスとホットヨガを比べる日、測る部屋と直前の動きをそろえる

マシンピラティスとホットヨガの体験後、体の曲がりやすさやきつさをそのまま比べていないだろうか。同じヨガを高温と常温で行った比較研究から、室温、湿度、測定の時点、直前の動き、実施順序の見方を整理する。種目の優劣を急がず、自分の体験を記録するときの確かめ方を考える。

マットの上で脚を横に開き、体験レッスンの感想をノートに書く。「今日は前より脚が開いた」。先週はマシンピラティスの前、今日はホットヨガの直後に確かめたのなら、そのメモには種目以外の違いも入っている。よかったという感想は残してよい。ただし、そこから種目の順位まで決めるのは少し急ぎ足だ。

比較の芯は、何をしたかと、どんな条件で測ったかを一緒に見ることにある。同じヨガの動きを高温と常温で比べた小規模な試験では、関節の動く範囲の変化はおおむね似ていた一方、脚を横に開く股関節の動きでは高温条件の変化が大きかった。消費エネルギーなどには条件間の有意差がなかった。この結果では、暑さによる違いは測る項目ごとに異なった。[5]

マシンピラティスとホットヨガのどちらが自分に合うかを考えるなら、体験の感想と比較の条件を別の欄に残す、という方法を提案したい。既存記事「マシンピラティスとホットヨガ、動きが速いほど重い?温度と抵抗の読み方」には動きと抵抗の論点を譲り、ここでは測る部屋と測る前の行動に焦点を合わせる。

近い問いの「マシンピラティスが難しいのはなぜ?同じ角度でも直前の筋肉で変わる位置感覚」には位置の感じ方を、「マシンピラティスで疲れる日は注意の向きも確認、筋肉と動きの結果で変わること」には注意と疲労の論点を譲る。ここで知りたいのは、それらの仕組みではなく、温度と測定時点を含む比較の組み立てだ。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

同じ動きを違う部屋で比べると何が見えるか

温度の違いを考える手掛かりになるのが、ヨガ経験者を対象にした比較試験である。参加者は女性14人、男性2人の計16人で、平均年齢は40歳だった。同じ人たちが、同じ構成のヨガを高温条件と常温条件で行っている。種目を丸ごと替える比較と違い、動作の構成をそろえて部屋の条件を変えた点が大切だ。男女を含み平均年齢40歳の経験者の結果なので、18〜39歳の女性の初回体験にそのまま当てはめるには対象と経験の違いがある。[5]

運動時間は1時間、高温条件は40°C、常温条件は23.3°Cで、湿度は40%にそろえられた。実施する条件の順序は無作為に決められている。温度だけを見て「暑い部屋と普通の部屋」とまとめるより、このように時間や湿度、順番まで読むと、どこまでそろえた比較なのかが分かる。[5]

この試験では運動中の酸素摂取や心拍数などを測り、肘、肩、股関節、膝の動く範囲を運動前後に確かめた。関節の動く範囲は可動域と呼ばれる。同じ体験でも、運動中の負担を測るのか、終わったあとの動きを測るのかで、答える問いが変わっている。[5]

日常に置き換えるなら、体験前の前屈と体験後の前屈を、別々の種目の代表値にしないということだ。前の記録は「始める前の自分」、後の記録は「動いたあとの自分」を含む。どちらも実際の体験だが、比較するときの役割は違う。メモの見出しを「ピラティス」「ホットヨガ」だけにせず、「いつ確かめたか」まで添えておきたい。

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

脚の開きと消費エネルギーは同じ採点表にならない

比較試験では、どちらの温度条件でも可動域に似た急性の変化が見られた。「急性」は、その運動に伴う短い時間の変化を指す。一方、股関節を外側へ開く動きでは、高温条件のほうが大きな増加を示した。常温条件の変化は2.3±1.3度、高温条件では6.6±1.5度だった。この結果は、脚を横へ開く動きについての結果として読む必要がある。[5]

同じ研究で、酸素摂取量、心拍数、消費エネルギーなどには温度条件間の有意差がなかった。したがって「脚が開いたから、それだけ多くエネルギーを使った」とは結べない。高温だから消費エネルギーが必ず多い、という見方は、この試験では支持されなかった。体が動かしやすかったという感想と、エネルギー消費の評価は別の答えになる。[5]

ここでいう有意差なしは、調べた条件と人数で差を確認できなかった、という意味である。すべての人、すべてのヨガ、すべての室温で同じ値になるという宣言ではない。この試験の参加者は経験者で、比較したのは同じ構成のヨガだった。初めてマシンに乗る日の結果に、そのまま置き換えることもできない。[5]

たとえば仕事帰りに「今日は脚を動かしやすかった」と書くなら、可動域に関する感想として十分に意味がある。そこへ「だから体力も上がった」「だからこちらの種目が上」と続けると、確かめていない項目が増えてしまう。採点項目を増やすより、何がよかったのかを具体的にする。脚を開く動き、説明の分かりやすさ、予定への組み込みやすさは、それぞれ別の欄にできる。

yogaのレッスン前の様子生徒の足もとにあるヨガマット 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

測る直前の呼吸も条件に入っている

「運動のあとは測らないようにしたから、条件は同じ」と思っても、測定前にしていたことは残る。呼吸法を調べた研究では、健康な若い男性17人が、異なる日に呼吸法、呼吸への注意、静かに横になる条件に参加した。条件の順序は無作為に決められ、体表の温度と呼吸に伴う代謝の指標が測られた。男性を対象にした結果であり、18〜39歳の女性にも同じ変化が起こるかは、この比較だけでは判断できない。[4]

比較したのは、伝統的に体を冷やすとされてきたシータリーとシートカーリーという呼吸法である。ところが、実施中の体表温は上がり、酸素消費量はそれぞれ9.0%と7.6%増加した。研究は、この呼吸法を冷却作用のあるものとする説明を支持しなかった。名前が涼しそうでも、測定結果まで涼しくなるわけではない。[4]

この研究では、実施前の5分、実施中の18分、実施後の5分を分けて記録している。測った温度はわきの下の体表温である。体表で得た温度と、体の内部の温度を同じものとして扱わず、どの場所で、どの時点の値を得たのかまで見るのが読み方の要点だ。[4]

この話を、レッスン前に特定の呼吸法を行うべきだという勧めに変える必要はない。比較のための記録なら、「直前は静かに座っていた」「説明に合わせて呼吸の練習をした」「別の動きから続けて確かめた」と書き分ける方法がある。静かな時間を過ごしたつもりでも、そこで何をしていたかは異なる。運動したかどうかだけの二択では、比較の経緯が抜け落ちる。

実施順序を決めることと、効果を証明すること

同じ人が複数の条件を体験する研究でも、いつも同じ条件から始めるとは限らない。高温と常温のヨガの試験、冷却作用をうたう呼吸法の試験では、条件の実施順序を無作為に決めていた。これは比較の組み立てに関する情報であり、どちらを先に行えばよいという生活上の指示ではない。[4][5]

順序を無作為にした研究を読んだからといって、「ホットヨガのあとにピラティスをすると効果が上がる」とは言えない。ここで扱う試験は、同じヨガを異なる温度で行う比較や、呼吸法を別の日に行う比較である。マシンピラティスとホットヨガを連続して受ける最適な順番を、この結果から決めることはできない。[4][5]

体験予約では、空いていた順に受けることもある。その順番は暮らしの都合として自然だ。ただ、「先週よりできた」という感想を残すときは、初めての体験だったのか、説明を聞いたあとだったのか、ほかの運動を終えたあとだったのかも添えると、あとで記録を読み返しやすい。研究のまねをして無理に予定を組み替えるより、実際に起きた順番を消さないほうが実用的である。

研究の記録を読むときは、部屋、行った内容、測った時点を文章の中から拾うとよい。このヨガ試験なら、部屋の条件を変え、動きの構成をそろえ、可動域を前後に測っている。呼吸法の試験なら、別の日に異なる過ごし方を比べ、実施中も記録している。同じ「ヨガの研究」という見出しで紹介されても、比較の作り方は同じではない。[4][5]

自分の予約表にも、実施順序と測定順序を分けて書ける。先に受けたレッスンの名前と、先に確かめた動作の名前は、違う情報だからだ。体験を受けた順番だけ覚えていても、開始前と終了後のどちらで確かめたのかを忘れることはある。「終わって着替える前に確認」と生活の言葉で書いておけば、あとから意味を復元しやすい。精密な数字がなくても、記録の条件は残せる。

数字で読む温度と測定の条件

16人:高温と常温で同じ構成のヨガを行った経験者の人数。種目間の直接比較ではない。[5]

40°Cと23.3°C:比較試験の室温。湿度は40%にそろえられた。[5]

2.3±1.3度と6.6±1.5度:股関節を横に開く可動域の変化。常温、高温の順である。[5]

17人:冷却作用があるとされる呼吸法を調べた健康な男性の人数である。[4]

5分、18分、5分:呼吸法の試験で分けられた実施前、実施中、実施後の記録時間である。[4]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約