
抹茶の試験では実感と脳波が同じ結論にならなかった
茶飲料に近い条件を考える材料として、抹茶のランダム化比較試験がある。対象は27〜64歳の健康な日本人男女で、抹茶を摂る群とプラセボ群を比較した。抹茶群は4週間、毎日2.7gを摂取し、その中にはテアニン50.3mg、カテキン301.4mg、カフェイン71.5mgが含まれていた。中年者も含む男女の試験であり、18〜39歳の女性だけに同じ結果が出るかは別に確かめる必要がある。[9]
脳波を用いて測定した総睡眠時間、寝つくまでの時間、寝ついた後に起きていた時間、睡眠効率には、有意な群間差がなかった。睡眠効率は、床にいる時間のうち眠っている時間の割合を表す指標である。「テアニン入りのお茶を続ければ、測定した眠りも必ず改善する」という読み方を、この結果は支えていない。[9]
一方、起床直後の質問票では、睡眠時間への満足感が高まる傾向が報告された。論文は主観的な睡眠の質や気持ちの安定への可能性に触れているが、脳波で有意な変化を示したとはしていない。満足感の傾向を、睡眠時間が延びたという結果に書き換えないことが大切である。[9]
ここで「気のせいだから意味がない」と片づけるのも違う。本人がどう感じたかと、測定機器が何を捉えたかは、どちらも調べる価値がある。ただ、両方を並べて初めて、この試験ではどこまで変わったのかを説明できる。実感のよさだけを残せば、変わらなかった指標が見えなくなる。[9]
また、これは抹茶の試験であり、紅茶の試験ではない。成分を併せて摂ったときの睡眠を考える参考にはなるが、この摂取量を紅茶の量として使うことはできない。抹茶で有意差がなかった結果をもって、すべての茶飲料は睡眠に影響しない、と広げることもできない。試験の対象を保ったまま読む必要がある。[9]
夜の紅茶について知りたい人ほど、この少し回り道に見える区別が役立つ。単独成分なら改善が見られ、茶を使った試験なら測定値に差がない場合がある。この並びから得られるのは、好きな方だけを信じる自由ではなく、成分単独の結果を飲み物の結果で確かめる必要性である。[4][6][9]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
低カフェイン緑茶の好結果をどこまで使えるか
カフェインの量に着目した研究では、平均年齢51.3歳の中年者20人が、低カフェイン緑茶と通常の緑茶を比較する二重盲検クロスオーバー試験に参加した。常温の水で抽出した茶を1日300mL以上、7日間飲む条件で比較した研究である。18〜39歳の女性が寝る直前に紅茶を飲む場面へ、そのまま当てはめられる結果ではない。[19]
低カフェイン緑茶を飲む条件では、ストレスの指標とした唾液のαアミラーゼ活性が64.7U/mLとなり、通常の緑茶の73.9U/mLより有意に低かった。蓄積した疲労についての自己評価も低かった。研究者は、カフェインを減らすことが茶の抗ストレス作用を引き出す理由になりうると考察している。[19]
睡眠の質については、低カフェイン緑茶を多く飲んだ参加者ほど高かったと報告された。これは、そのまま「多く飲めば誰でもよく眠れる」という飲用量の指示にはならない。試験の中で見られた飲む量と睡眠の関係と、量を増やす介入そのものの効果は分けて読むべきである。[19]
この試験は、茶の中のカフェインを考慮する意味を示す材料になる。ただし、参加者は20人で、対象も中年者だった。そこから、若い女性が飲む寝る前の紅茶に最適な量や時間まで決めることはできない。支持される方向性と、日常でそのまま使える処方は同じではない。[19]
テアニンの研究全体にも、評価の温度差がある。睡眠に焦点を当てた系統的レビューは補給の可能性を肯定的に扱う一方、脳の健康やリラックスを広く論じたレビューは、結果の不一致と、健康効果の宣伝が科学的な裏付けを先行していることに慎重な見方を示した。対象にする研究や問いが違えば、強調される点も変わる。[4][5]
そのため、夜の一杯を決めるときに「効果あり」「効果なし」の札を急いで付ける必要はない。いま言えるのは、テアニンには睡眠を支える可能性があり、カフェインも含む飲み物全体では別の検証が要るということだ。紅茶の香りが好きだという理由と、睡眠改善を期待する科学的な理由は、分けて持ってよい。[4][5][9][19]
研究を読み比べるときは、どの茶が勝ったかという順位表にしない方がよい。抹茶の試験はプラセボとの比較であり、低カフェイン緑茶の試験は通常の緑茶との比較だった。比較相手が異なる結果を並べても、そのまま抹茶と低カフェイン緑茶の優劣にはならない。さらに、研究の年齢層や実施期間も同一ではない。飲み物の名前より、何と比べて何を測ったかが読み解く軸になる。[9][19]
カップを手にした場面へ戻るなら、「今夜の紅茶で何を期待しているか」を言葉にしておくとよい。味を楽しむこと、用事を終える区切りにすること、研究で示された睡眠改善を期待することは、それぞれ違う理由だ。研究が検討するのは、比較条件に対して睡眠の指標がどう動いたかである。好きな習慣を持つ理由まで論文に代弁させず、睡眠への期待だけを研究の範囲に置けば、一杯への評価を必要以上に膨らませずに済む。[4][6][9]

よくある誤解
「テアニンが入っていればカフェインの影響は消える」という理解は早い。組み合わせで注意力が改善した研究は、眠りへの悪影響が相殺された証明ではない。抹茶の試験でも、テアニンとカフェインが併存する条件で脳波上の睡眠改善は確認されなかった。成分の働きを帳簿のように足し引きすることはできない。[1][3][9]
「睡眠の質がよくなれば、長く眠れたはず」という理解も分けたい。本人が評価した寝つきや翌日の支障と、脳波で測った睡眠時間は異なる項目である。メタ分析で主観的な指標が改善していても、その数字を睡眠時間の延長へ変換してはいけない。朝の満足感を記録するなら、何時間眠ったかとは別に扱う方が結果を読み違えにくい。[6][9]
「天然のお茶成分なら、研究と同じ量を積極的に足せばよい」という考えにも飛躍がある。単独補給のレビューが示した量は、紅茶の推奨量ではない。別のレビューは、広い人々が薬理的な量のテアニン補給を行うことに慎重な立場を取った。研究の数字を見つけることと、自分で摂取量を決めることは別の判断である。[4][5]
今日からできること
- 夜の飲み物を選ぶ際は、テアニンの有無だけでなく、カフェインも一緒に含む条件かを見る。37人の注意力試験の好結果を、就寝前の睡眠効果として使わない。[3]
- 眠りを振り返るなら、寝つき、途中の目覚め、翌朝の実感を別々に言葉にする。4週間の抹茶試験では、質問票と脳波で評価の見え方が異なった。[9]
- テアニン200〜450mg/日という補給研究の範囲を、紅茶を飲む杯数へ換算しない。数字は試験の条件を理解するために使う。[4]
- 低カフェインの茶を検討するときも、20人の中年者の研究であることを添えて受け取る。よく眠りたいからと飲む量を増やす根拠にはしない。[19]
- 睡眠の困りごとが続く場合は、茶や成分の追加だけで解決しようとせず医師に相談する。睡眠に関するレビューも、臨床的な不眠を対象とした質の高い研究をさらに求めている。[4]

オンザショアで、帰宅まで含めて予定を組む
夜の飲み物を考えるのと同じように、通う場所も生活の予定に収まるかで選びたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30、年中無休である。営業時間の幅を、自分が無理なく通う時間を探す材料にできる。遅くまで開いていることと、遅い時間を選ぶことは別の判断だ。
場所はJR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。通う日を考える際には、駅からの道と帰宅の予定も一緒に組める。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティスもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
体験のヨガは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。持参する物を考える際の目安になる。
継続の形を検討する入口として、店舗案内と料金を確認できる。体験の予約も、通える日の予定と合わせて選ぶ場である。
参考文献
[1] Effects of Tea (Camellia sinensis) or its Bioactive Compounds l-Theanine or l-Theanine plus Caffeine on Cognition, Sleep, and Mood in Healthy Participants: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials — Payne ER, Aceves-Martins M, Dubost J, Greyling A, de Roos B., 2025, Nutrition reviews. DOI: 10.1093/nutrit/nuaf054
[3] High-dose L-theanine-caffeine combination improves neurobehavioural and neurophysiological measures of selective attention in acutely sleep-deprived young adults: a double-blind, placebo-controlled crossover study — Nawarathna GS, Ariyasinghe DI, Dassanayake TL., 2025, The British journal of nutrition. DOI: 10.1017/s0007114525104169
[4] Examining the effect of L-theanine on sleep: a systematic review of dietary supplementation trials — Cotter J, Caddick CE, Harper JL, Ebajemito JK., 2026, Nutritional neuroscience. DOI: 10.1080/1028415x.2025.2556925
[5] l-theanine: From tea leaf to trending supplement – does the science match the hype for brain health and relaxation? — Dashwood R, Visioli F., 2025, Nutrition research (New York, N.Y.). DOI: 10.1016/j.nutres.2024.12.008
[6] The effects of L-theanine consumption on sleep outcomes: A systematic review and meta-analysis — Bulman A, D’Cunha NM, Marx W, Turner M, McKune A, Naumovski N., 2025, Sleep medicine reviews. DOI: 10.1016/j.smrv.2025.102076
[9] Matcha Does Not Affect Electroencephalography during Sleep but May Enhance Mental Well-Being: A Randomized Placebo-Controlled Clinical Trial — Baba Y, Takihara T, Okamura N., 2024, Nutrients. DOI: 10.3390/nu16172907
[19] Reduced Stress and Improved Sleep Quality Caused by Green Tea Are Associated with a Reduced Caffeine Content — Unno K, Noda S, Kawasaki Y, Yamada H, Morita A, Iguchi K, Nakamura Y., 2017, Nutrients. DOI: 10.3390/nu9070777
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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