寝る前のソイプロテインは量を増やす?植物性でも一日の合計から読む筋肉づくり

寝る前のソイプロテインは、植物性だから量を増やすべきなのか。筋トレと組み合わせた比較試験を、一日のたんぱく質量、乳由来との違い、筋肉量と筋力の評価から読む。同程度だった研究と乳由来が上回った研究の両方を扱い、夜の追加を決める前に食事全体で確認したい点を整理する。

夕食の皿は片づいたのに、シェイカーの粉だけはまだ量が決まらない。植物性は筋肉づくりに不利だと聞いたので、今夜は粉を多めにする。その判断の前に見たいのは、袋の名前だけでなく、朝から食べたものを含む一日のたんぱく質である。食事への補充と筋トレを組み合わせた研究は、総量と原料を一緒に読まなければ意味が変わる。[3][17][19]

答えの芯は、ソイだから就寝前の量を一律に増やす、とは決められないことだ。ソイと動物性たんぱく質の長期比較をまとめたメタ分析では筋力や除脂肪量の変化に群間差がなかった一方、乳由来が上回った個別試験もある。どちらの結果からも、寝る前だけに通用する増量ルールは作れない。[12][17]

夜中の追加と眠りの論点は、既存記事「女性の寝る前のプロテインは夜中も足す?筋合成と眠りの研究を分けて読む」に譲る。ここで考えるのは、夜のソイを食事全体のどこに置くかだ。時計より先に、何を補うつもりなのかを言葉にしてみたい。

ヨガとからだの記事のイメージ写真 立川駅徒歩1分年中無休の溶岩ホットヨガスタジオ

夜の粉を、一日の食事の外に置かない

たんぱく質を追加する研究には、普段の食事に飲料を足すものと、食事条件をそろえて原料を比較するものがある。見かけはどちらもシェイカーだが、問いは違う。食事への追加で結果が出たとき、それは原料の特徴だけでなく、たんぱく質を補ったことも含む結果である。[3][17]

若い、筋トレ経験のない男性を対象とした無作為化比較試験では、大豆とエンドウの混合たんぱく質か、乳由来のホエイを普段の主な食事に補った。募集人数は44人で、補充は朝食・昼食・夕食に各15g、合計45gを毎日、期間は12週間だった。週3回の監督下の筋トレを組み合わせ、筋肉の断面積や除脂肪量、脚で押す筋力を評価している。男性を対象とした結果なので、18〜39歳の女性の補充量を決めるには別に検証が必要だ。[3]

両群で筋肉や筋力の改善があり、評価項目の群間差は認められなかった。植物性の混合たんぱく質も、食事を補う条件で筋トレへの適応を支えた結果である。ただし、これは純粋なソイだけの試験ではなく、就寝前にまとめて飲ませた試験でもない。[3]

ここでの45gは、食事と別に試験で補ったたんぱく質量だ。読者全員が夜に追加すべき量ではない。食事を含む総量と、飲料による追加量を同じ欄に書いてしまうと、研究を日常に移す途中で量が膨らむ。袋の計量スプーンには、朝食の記憶までは入っていない。[3]

実用的には、夕食に何を食べたかだけで終わらず、朝と昼の主なたんぱく質源、普段飲む補助食品、夜に足したい理由を並べるところから始める。これは万人共通の摂取量を決める手順ではなく、食事への補充という研究の条件に近づけて、自分の問いを整理する方法である。[3][19]

試験の食事調査にも注目できる。若い男性の研究では、開始前に平日と週末の食事を聞き取り、介入中にも繰り返し確認していた。食事への補充を比べるには、補助飲料の内容だけでなく、普段どれくらい食べているかを追う必要があったからだ。家庭で同じ調査を再現する必要はないが、「夜に飲んだか」だけでは食事条件を表せないと分かる。[3]

逆に、いつもの夕食にソイを足したという事実だけで、その日が研究と同じ条件になったわけでもない。筋トレの実施も含めた組み合わせを評価した試験から、飲料だけを切り離して成果を期待すると、試験が答えた範囲を越える。食事の記録と運動の記録を並べるのは、量の帳尻を厳密に合わせるためだけでなく、何を変えたかを見失わないためでもある。[3][19]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

植物性という名前だけでは量を決められない

植物性と動物性の違いを検討した批判的レビューは、消化されやすさや必須アミノ酸の組成を、筋肉づくりに関わる条件として挙げている。ロイシンなどの必須アミノ酸の含有量が異なるため、たんぱく質の重さが同じでも、筋たんぱく質の合成を促す反応が同じとは限らない。[14]

筋たんぱく質の合成とは、筋肉のたんぱく質を作る過程を指す。レビューで扱われた栄養上の工夫には、量を増やすことだけでなく、特定のアミノ酸を補うこと、植物性原料同士を混ぜること、植物性と動物性を組み合わせることがある。植物性を選ぶ話を、そのまま「粉を増やす話」に狭める必要はない。[14]

ただし、このレビューが述べる工夫から、家庭で独自の増量幅を算出することもできない。植物性原料をまとめた議論と、特定のソイ飲料を飲む人の最適量は別の問いだ。レビューは健康な人、特に高齢者の筋肉維持を扱い、追加の検討を求めているため、18〜39歳の女性の夜の飲み方への適用には検証が必要だ。[14]

原料の質を考えることと、一日の量を確認することは対立しない。総量だけ見れば原料差が消える、という読み方も、植物性というだけで不足扱いする読み方も避けたい。食事と補充の条件がそろった比較では似た結果が得られた一方、同程度の総量でも差が出た試験があるからだ。[3][17]

たとえば、昼食を十分に取れなかった日の夜と、普段どおり食べた日の夜では、本人が補いたい内容が違う。同じ袋を開ける場面でも、問うべきなのは「植物性だから多めか」だけではない。「今日の食事のどこを補うのか」を先に決めると、原料の比較と食事の見直しを混ぜずに考えられる。[3][14]

長期の比較で、ソイと乳由来に差はあったか

ソイと動物性たんぱく質を比較した2018年のメタ分析には、筋トレと組み合わせた9研究、計266人が含まれた。対象にしたのは6週間以上の長期研究で、短時間の合成反応と、トレーニングを続けたあとの変化を分けて検討している。[12]

ホエイとソイを比べた研究群では筋力が増えた。ベンチプレスとスクワットの伸び、除脂肪量の変化を比べると、群間の有意差は検出されていない。他の動物性たんぱく質を含む比較でも、全体として筋力と除脂肪量の増加は原料間で同程度という結果である。[12]

この結果は、ソイを選ぶことが長期の筋トレ成果を必ず損なう、という見方を支持しない。ただし「差が検出されなかった」は、全員、全量、全条件で完全に同じという保証ではない。対象者や期間の違う試験をまとめた結果であり、食事全体の条件と個別試験の方向を確認する余地は残る。[12][17]

実際に、筋トレ未経験の男女を約9か月追った無作為化比較試験では、ホエイがソイを上回った。補充を含む一日のたんぱく質摂取量は、ホエイ群とソイ群のどちらも体重当たり1.4g/kgだったが、除脂肪量の増加はホエイ群3.3±1.5kg、ソイ群1.8±1.6kgだった。男女をまとめた比較なので、18〜39歳の女性にも同じ差が生じるかは、この結果だけでは判断できない。[17]

除脂肪量は、筋肉だけの重さを直接取り出した値ではない。それでも、この試験では同程度のエネルギーとたんぱく質を取る条件で、除脂肪量の増加に原料差が生じた。「合計が同じなら何でも同じ」と言い切れない具体例である。一方、この試験の差を、すべてのソイ利用者が同じだけ不利になる予測値にもできない。[17]

長期試験には、たんぱく質ではなく同程度のエネルギーを持つ糖質を補う群もあった。その群の一日のたんぱく質摂取量は1.1g/kgで、除脂肪量の増加は2.3±1.7kgだった。ソイ群の平均値より大きく見えるが、この試験が示したのはホエイ群が他群を上回ったことだ。平均値の順序だけから、糖質がソイより筋肉づくりに有利だという別の結論を作らない。[17]

比較研究を読む際は、群の平均値をそのまま個人の将来に当てはめないことも必要になる。ここでの増加量は、監督下で全身の筋トレを続けた参加者の結果である。寝る前に飲み始めた人が同じ期間で同じ重さを増やす見込みとは違う。研究の数字は、原料を比べる手がかりとして使い、体型の期限を決める数字にはしない。[17]

研究を比べるときは、原料名とともに、補充の方法、運動の内容、評価した期間を組にして読む。その組を保ったままなら、結果の違いを単純な商品の順位にせず、夜の食事を考える材料として使える。[3][12][17]

数字で読むソイと筋トレの比較

9研究・266人:ソイと動物性の長期比較をまとめたメタ分析の規模である。[12]

15gを主な食事ごと、計45g/日:若い男性の試験で用いた補充量で、全員の必要量ではない。[3]

1.4g/kg/日:長期試験のホエイ群とソイ群で共通した、補充込みの摂取量である。[17]

3.3±1.5kgと1.8±1.6kg:約9か月の試験でのホエイ群とソイ群の除脂肪量増加である。[17]

13論文:高齢者の植物性たんぱく質介入をまとめたレビューに含まれ、原料はすべて大豆だった。[8]

初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。

体験レッスンを予約体験専用 03-6665-0898LINE

💬 ご質問がある場合はこちらからどうぞ

オンザショアのチャットで質問する(24時間受付)

レッスン内容・料金・体験のご予約など、気になることをお気軽にお尋ねください。

author avatar
宮川涼 Founder

1

2

関連記事

ご体験予約