
一緒に食べるものも、血糖の曲線を変える
食事の組み合わせを確かめた無作為化試験では、健康な11人がマッシュポテトを含む食事を食べた。鶏胸肉、菜種油、サラダなどの組み合わせによって、食後2時間の血糖反応は2倍を超える幅で異なった。マッシュポテト単独のGIは108、鶏胸肉・菜種油・サラダを組み合わせた食事では54だった。[7]
GIは、研究で基準食品に対して食後の血糖反応を相対的に表す指標である。[7][11] この108と54を、そのまま「脂肪が付く量が半分」と読んではいけない。この試験が調べたのは、食事直後の血糖とインスリンの反応だからだ。[7] 焼き芋に何かを添えれば、同じ数字になるという予測にも使えない。
インスリンは血糖とあわせて測られたホルモンで、その反応も食事構成によって違った。鶏胸肉を加えるとインスリン反応が増え、菜種油では減った。鶏胸肉と菜種油をともに加えた食事のインスリン反応は、マッシュポテト単独より低かった。[7] 「血糖が低ければインスリンも必ず同じ方向に動く」という単純な置き換えも、この結果には合わない。
別の健康な人を対象にした無作為化クロスオーバー試験では、マッシュポテト、パスタ、米、ブドウ糖飲料を、それぞれ決まった量のにんじん、サーモン、ソースと一緒に食べた。同じ量の主食を単独で食べたときより、食事として食べたときの相対的な血糖反応は低く、相対的なインスリン反応は高かった。[4] 組み合わせを見ることは、芋を禁止することとは違う。
この研究では、脂質とたんぱく質の影響を調整して計算した混合食のGIが、検討した17食中15食の実測値をよく予測した。[4] 一方、先の11人の試験では、各材料のGIから予測した組み合わせの値は103で、実測の54と大きく異なった。[7] 計算がすべて無意味なのでも、材料の値を足せば十分なのでもない。何を考慮した計算なのかが結果に関わっていたのである。[4][7]
帰宅して夕食を食べるなら、焼き芋だけの形状に考えを集中させる前に、食卓全体を見るという選択ができる。芋を主食として食べるのか、別の主食の後に追加するのか、他に何を食べるのかを言葉にしてみる。じゃがいもの試験から、焼き芋用の正確な配合は決められないが、単品の性質と食事全体の反応を分ける視点は得られる。[4][7]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
野菜を添えた結果も、時間帯ごとに読む
健康な13人を対象とした無作為化クロスオーバー試験では、マッシュポテト単独と、調理したブロッコリー、ブロッコリー由来の繊維、セルロースをそれぞれ組み合わせた食事を比較した。マッシュポテト1食分にブロッコリー2食分を添えると、血糖のピークや初期のインスリン反応が低くなった。[2]
このとき、血糖とインスリンが空腹時の水準へ戻るまでの経過は遅れ、食後60〜120分のインスリンの増分面積は、他の食事より大きくなった。[2] 最初の上昇が低いことと、その後のすべての時間帯の値が低いことは同義ではない。「野菜を足すと下がる」とだけ言うと、時間の経過が抜け落ちる。
さらに、ブロッコリー由来の繊維やセルロースを加えた食事では、マッシュポテト単独と比べて血糖・インスリン反応に有意な差が認められなかった。[2] 野菜そのものを添えた結果を、「食物繊維を何でも足せば再現できる」と一般化することはできない。食品として食べることと、取り出した成分を加えることも別の条件である。
この区別は、焼き芋をつぶした料理を選ぶときにも役立つ。食物繊維という単語が入っているだけで、すべて同じ作用だと考えない。どんな食品を、何と、どのように食べた試験だったのかに戻る。ここで扱った野菜の結果はブロッコリーとマッシュポテトの組み合わせであり、あらゆる芋料理の血糖を一定の割合で変える法則ではない。[2]

GIの数字を、焼き芋の成績表にしない
血糖の話を調べていると、数字が違うだけでどちらかの情報が誤りに見えることがある。しかし、GIをどう測るかを調べた健康な12人の無作為化試験では、採血する場所や基準食品の種類によって値が変わった。白パンを基準とした毛細血管血によるGIは、ブドウ糖を基準とした場合の1.3倍だった。[11]
この研究で、ブドウ糖を基準にしたマッシュポテトのGIは80だった。[11] 別の食事構成の試験に出てきた108とは異なる。[7] これらを平均して「マッシュポテトの本当の数字」を作るより、対象食品と測定条件を確認した方がよい。基準や採血の違いが数値に関係すること自体が、測定法の試験で示されているからだ。[11]
また、食品が糖に変わる速さの説明と、体重の変化を予測する話は分けたい。先のじゃがいも製品の研究では、初期の血糖反応と主観的な満腹感は、必ずしも同じ順に並ばなかった。[18] 食後の血糖の数字だけで、その後の食欲や長期的な体の変化まで読み切ろうとすると、測った項目から離れてしまう。
ホットヨガの帰りという場面は、読者の生活の入口である。ここで紹介した主要な食事試験は、空腹状態の健康な人が研究用の食事を食べる条件だった。[1][4][18] その数字を、汗をかいた直後の焼き芋の値として紹介することはできない。運動をした日だから特別な食べ方が必須になる、と考える材料にもならない。生活の場面を具体的にすることと、研究の対象をすり替えることは別である。
よくある誤解
「つぶした芋は、そのままの芋より必ず血糖が上がる」という断定は支持されない。同じエネルギーのじゃがいも料理を比較した研究では、ゆでたものとマッシュしたものに血糖反応の差がなかった。[18] 食品構造が消化に関係することと、どんな食品でも家庭での加工が同じ差を生むことは、区別しておく必要がある。[19]
「低GIなら、満腹感も強い」という読み方にも注意が要る。じゃがいも製品の研究では、同じエネルギーで比べたフライドポテトは、初期の血糖反応が低い一方、ゆでたじゃがいもより満腹感が弱かった。[18] 食後の数字だけを見て選ぶと、自分が気にしていたはずの空腹感を、比較から落としてしまう。
「野菜の効果は、繊維を加えれば同じ」という言い方も広すぎる。ブロッコリーを添えた食事では初期の反応に違いがあったが、ブロッコリー由来の繊維やセルロースの追加では有意差がなかった。[2] 食品、成分、組み合わせをひとまとめにすると、料理の助言が研究より大きくなってしまう。

今日からできること
- つぶすことだけを避ける理由にしない。健康な13人の同じエネルギーでの比較では、ゆでたじゃがいもとマッシュの血糖反応に差はなかった。焼き芋への直接の判定とは分けて受け取る。[18]
- 焼き芋を食事のどこに置くか考える。健康な11人の試験では、マッシュポテトに合わせる食品によって反応が変わった。食感とともに、献立全体に目を向ける。[7]
- 食品の順位を見たら、何をそろえた比較か確かめる。1000 kJでそろえた比較と、利用可能な炭水化物50 gでそろえた比較では、問いが異なる。[18]
- 血糖と満腹感を別々に読む。じゃがいも製品の試験で両者の順位が一致しなかったことを、食べ方を選ぶ際の手がかりにする。[18]
- GIの数字だけを記憶する前に基準を見る。健康な12人の測定法の試験では基準食品によって値が変わっている。焼き芋の数字として他の芋の結果を借りない。[11]
オンザショアで、帰りの食卓まで考える余白を
食べ方を考える時間も含めて、通う予定を組む。オンザショア立川店はJR立川駅北口から徒歩1分、営業時間は8:00〜23:30で、年中無休である。仕事の帰りに立ち寄る日も、休日に時間を取る日も、食事と行き帰りを含めた予定の中に運動を置く場所として考えられる。
所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティスもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、通い方を検討する際には、ホットヨガ以外の選択肢も確認できる。
妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。
帰り道の予定と合わせて、店の案内と料金を確かめ、体験の予約へ進むことができる。レッスンの時間だけでなく、その前後も含めて続けられるかを考える入口にしたい。
参考文献
[1] Impact of food processing on postprandial glycaemic and appetite responses in healthy adults: a randomized, controlled trial — Hafiz MS, Campbell MD, Orsi NM, Mappa G, Orfila C, Boesch C. / 年: 2022 / 誌名: Food & function / 被引用: 11. DOI: 10.1039/d1fo02304g
[2] Glyceamic and insulinaemic response to mashed potato alone, or with broccoli, broccoli fibre or cellulose in healthy adults — Ballance S, Knutsen SH, Fosvold ØW, Wickham M, Trenado CD, Monro J. / 年: 2018 / 誌名: European journal of nutrition / 被引用: 13. DOI: 10.1007/s00394-016-1309-7
[4] Predicting mixed-meal measured glycaemic index in healthy subjects — Ballance S, Knutsen SH, Fosvold ØW, Fernandez AS, Monro J. / 年: 2019 / 誌名: European journal of nutrition / 被引用: 11. DOI: 10.1007/s00394-018-1813-z
[7] Protein and fat modify the glycaemic and insulinaemic responses to a mashed potato-based meal — Hätönen KA, Virtamo J, Eriksson JG, Sinkko HK, Sundvall JE, Valsta LM. / 年: 2011 / 誌名: The British journal of nutrition / 被引用: 70. DOI: 10.1017/s0007114511000080
[11] Methodologic considerations in the measurement of glycemic index: glycemic response to rye bread, oatmeal porridge, and mashed potato — Hätönen KA, Similä ME, Virtamo JR, Eriksson JG, Hannila ML, Sinkko HK, Sundvall / 年: 2006 / 誌名: The American journal of clinical nutrition / 被引用: 35. DOI: 10.1093/ajcn/84.5.1055
[18] Glycaemic and satiating properties of potato products — Leeman M, Ostman E, Björck I. / 年: 2008 / 誌名: European journal of clinical nutrition / 被引用: 46. DOI: 10.1038/sj.ejcn.1602677
[19] Glycemic index of local foods and diets: the Mediterranean experience — Riccardi G, Clemente G, Giacco R. / 年: 2003 / 誌名: Nutrition reviews / 被引用: 34. DOI: 10.1301/nr.2003.may.s56-s60
[20] Gastric emptying and glycemic response after ingestion of mashed bean or potato flakes in composite meals — Torsdottir I, Alpsten M, Andersson H, Schweizer TF, Tölli J, Würsch P. / 年: 1989 / 誌名: The American journal of clinical nutrition / 被引用: 20. DOI: 10.1093/ajcn/50.6.1415
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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