
体組成計の数字にも、測り方の前提がある
家庭で体脂肪率を見るとき、もうひとつ分けたいのが、体の変化と測定方法の違いである。産後女性の測定を扱う検証研究では、過体重や肥満のある授乳中の女性70人について、電気を使う体組成測定法を基準となる方法と比較している。評価時点は産後3、6、15か月だった。18〜39歳の女性でも、過体重や肥満のない人や授乳していない人に同じ測定差が生じるかは、この結果だけでは判断できない。[16]
生体インピーダンス法は、体に電流を流した際の抵抗などを用いる測定である。産後を対象としたレビューでは、脂肪量、筋肉量、体水分量を分けて捉え、経過を見る手段として紹介されている。体脂肪率の表示だけではなく、水分や脂肪以外の成分も評価の対象になる。[5]
一方、方法が使いやすいことと、基準となる検査と同じ数字が出ることは別だ。先の検証研究では、脂肪量は基準の二重エネルギーエックス線吸収測定法に比べ、測定開始時に生体インピーダンス分光法で平均2.6kg、多周波の生体インピーダンス法で平均8.0kg少なく見積もられた。それぞれの差の標準偏差は2.8kg、4.2kgであった。[16]
これは特定の機器と対象者で得られた結果であり、家の表示にそのまま足す補正値ではない。機器の違いを無視して、以前に別の場所で測った数字と引き算をすると、体の変化と方法の差が混ざる。数字の桁がそろっていても、測定の条件までそろったことにはならない。[16]
研究では、生体インピーダンス分光法は平均的な体組成の変化を捉えられた一方、方法間の一致の幅は大きかった。集団の平均的な傾向を捉えられることと、ある個人のある日の値が正確であることは区別が必要である。体組成計を捨てる話でも、表示を絶対視する話でもない。[16]
たとえば健診の結果と家の記録を並べるなら、数字の横に測った機器と産後の時期も書き添える。その記録は、自分で誤差を修正するためではなく、医師などに経過を伝える際の手掛かりになる。測定法の比較研究を日常に生かすなら、まず比較しているものの名前をそろえるところからだ。[16]
測定法の検証で体水分量も扱われていたことは、産後の体を脂肪だけで見ない理由になる。多周波の生体インピーダンス法では、基準法に比べ脂肪量を少なく、総体水分量を多く推定したと報告されている。脂肪の推定値と水分の推定値を、互いに無関係な確定値として並べる読み方には慎重さが要る。[16]
ここで必要なのは、数値が気に入らないたびに別の機器へ乗り換えることではない。異なる方法で出た数値には方法の差が入り得るという前提を持ち、受診や相談の際に測定の背景を伝えることである。レビューが紹介する経過観察の道具としての役割と、検証研究が示す推定の限界は、両立する話だ。[5][16]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
母親の脂肪を見た話と、赤ちゃんの発育を見た話を分ける
母乳の研究を検索すると、母親の体よりも赤ちゃんの体組成を調べた論文も出てくる。母親が授乳している点は同じでも、結果を測られた人が違えば、自分の体脂肪率の問いへの答えにはならない。この区別は、食事の話を読むときにも役に立つ。[13][19]
妊娠中や授乳中の母親への長鎖多価不飽和脂肪酸の補充を調べた系統的レビュー・メタ分析は、6件の無作為化比較試験、計2,847人をまとめている。調べたのは子どもの脂肪蓄積に関する指標であり、母親の脂肪がどれだけ減ったかではない。就学前と学齢期の子どもの体格指数には、補充の効果は認められなかった。評価対象が子どもなので、18〜39歳の女性自身の体脂肪率の変化に当てはめることはできない。[13]
健康な妊婦208人を割り付けた別の試験では、妊娠中から授乳期にかけて脂肪酸の摂り方を変え、乳児の皮下脂肪の厚さや腹部の脂肪を評価した。乳児の皮下脂肪の厚さの合計は両群とも平均24.1mmで、群間差の95%信頼区間は−1.3から1.3mmだった。乳児の脂肪量や分布を変えるという仮説を支持する結果ではなかった。この結果も乳児の評価であり、18〜39歳の女性自身の脂肪量に当てはめることはできない。[19]
ここから「その食事で母親も痩せない」と結論することはできない。測った相手が赤ちゃんだからだ。反対に、母乳の成分と乳児の脂肪量に関連があるという話を、母親の体脂肪を落とす献立の根拠にすることもできない。食卓に関わる研究でも、誰のどの結果を調べたかを先に読む。[13][19]
母乳育児という同じ言葉の下に、授乳を続ける支援、母親の食事、母親の脂肪、子どもの発育が並んでいる。それらを全部「母乳で痩せる」のひと言に畳むと、対象も介入も消えてしまう。授乳方法を体型のために採点するより、自分が知りたい結果に合う研究かどうかを確かめたい。[1][2][13][15][19]
この違いを見分ける練習には、論文の結論の主語を読み直すとよい。「母親への補充」という介入の主語と、「子どもの体格指数」という評価の主語は同じではない。母親が何かをした研究だから母親の体型について分かる、と急がずに読む。そのひと手間で、自分に関係のある結果と、育児に関する別の問いを整理できる。[13]

よくある誤解
「母乳を続ければ、いずれ誰でも体脂肪率が下がる」は研究を越えた約束だ。レビューでは関連なしの研究が多数を占め、長期の授乳促進試験でも脂肪蓄積の重要な低下は認められなかった。続けた期間だけから、自分の将来の体脂肪率を決めることはできない。[1][15]
ただし、「だから授乳と母親の脂肪には何の関係もない」と反対側に振り切るのも早い。レビューには脂肪量や周囲径の低さと関連した研究もある。違う結果を消すのではなく、関連が見える条件と、支援によって結果が変わるかという問いの違いを残す。それが、研究の食い違いを誠実に読む方法である。[1][15]
「体重が減った分は全部脂肪」という読み方にも注意が要る。早期産後の食事介入試験では脂肪量だけでなく除脂肪量も低下した。体重の変化をそのまま脂肪の変化と呼ぶと、試験で実際に動いた成分の違いを見失う。体脂肪率と脂肪量も、研究でどちらを結果にしたのか確かめる対象だ。[2]
「授乳中に減らないのはホルモンバランスが悪いから」という自己診断も、この研究群からは導けない。今回の問いに答えるのは授乳歴、支援、食事、測定法を比べた結果であり、家庭の表示からホルモンの異常を判定する研究ではない。体脂肪率の数字を病名の代わりにせず、体調の心配は医師に相談する。[1][2][16]
今日からできること
- 記録には体脂肪率だけでなく、産後の時期と授乳の状況を添える。33研究を整理したレビューでも、授乳の型や期間、評価時期は一様ではなかった。他人と比べる前に、自分の経過の背景を残す。[1]
- 体組成計の機器が変わったら、そのことを記す。産後女性70人の検証で見られた機器と基準法との差を、自宅の数字への足し算には使わない。[16]
- 食事の相談では、授乳していることと生活の状況を伝える。産後11週からの食事介入の成果を、出産直後から自己流で食事を減らす理由に置き換えない。[2]
- 記事を読むときは、結果を測ったのが母親か子どもかを確認する。6試験をまとめた脂肪酸補充の研究は子どもの指標を評価しており、母親の減量成績ではない。[13]
- 次の受診で聞きたいことを、表示の数字と体調に分けてメモする。産後3、6、15か月を追った測定研究のように経過を区別しつつ、運動を始める時期や体調の不安は医師に確認する。[16]

オンザショア立川店を、生活に合う予定として考える
授乳の予定と自分が体を動かす予定を両立させるには、まず生活に組み込める時間と場所を確かめたい。オンザショア立川店の営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。JR立川駅北口から徒歩1分、所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。営業時間と駅からの距離を、自分の予定に照らして検討できる。
溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングもある。ヨガだけで25種類以上のレッスンがあり、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱う。妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。
ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。持ち物や費用も含めて予定を立てる際の情報になる。続ける仕組みを考える入り口として、店の案内と料金を確認し、体験予約で日程を検討する形である。
参考文献
[1] Breastfeeding History and Maternal Body Composition Indicators: A Scoping Review — Repp B, Takata Y., 2025, Current nutrition reports. DOI: 10.1007/s13668-025-00707-3
[2] Effects of Breastfeeding Promotion Intervention and Dietary Treatment in Postpartum Women with Overweight and Obesity: Results from a Randomized Controlled Trial on Weight and Cardiometabolic Risk Factors — Øhman EA, Fossli M, Rasmussen KM, Winkvist A, Løland BF, Holven KB, Brekke HK., 2024, The Journal of nutrition. DOI: 10.1016/j.tjnut.2024.06.006
[5] The Prospective Applications of Bioelectrical Impedance Analysis in Postpartum Women — Siek J, Masiarz A, Obuchowska K, Kopeć M, Małysza Z, Kimber-Trojnar Ż., 2025, Journal of clinical medicine. DOI: 10.3390/jcm14041126
[13] Effect of maternal n-3 long-chain polyunsaturated fatty acid supplementation during pregnancy and/or lactation on adiposity in childhood: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials — Stratakis N, Gielen M, Chatzi L, Zeegers MP., 2014, European journal of clinical nutrition. DOI: 10.1038/ejcn.2014.158
[15] Effects of an intervention to promote breastfeeding on maternal adiposity and blood pressure at 11.5 y postpartum: results from the Promotion of Breastfeeding Intervention Trial, a cluster-randomized controlled trial — Oken E, Patel R, Guthrie LB, Vilchuck K, Bogdanovich N, Sergeichick N, Palmer TM, Kramer MS, Martin RM., 2013, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.3945/ajcn.113.065300
[16] Body composition in overweight and obese women postpartum: bioimpedance methods validated by dual energy X-ray absorptiometry and doubly labeled water — Ellegård L, Bertz F, Winkvist A, Bosaeus I, Brekke HK., 2016, European journal of clinical nutrition. DOI: 10.1038/ejcn.2016.50
[19] Effect of reducing the n-6:n-3 long-chain PUFA ratio during pregnancy and lactation on infant adipose tissue growth within the first year of life: an open-label randomized controlled trial — Hauner H, Much D, Vollhardt C, Brunner S, Schmid D, Sedlmeier EM, Heimberg E, Schuster T, Zimmermann A, Schneider KT, Bader BL, Amann-Gassner U., 2012, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.3945/ajcn.111.022590
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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