スクワットのウェッジは左右同じにする?かかとの傾斜と荷重のずれを研究で読む

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内外の傾斜で筋活動が変わっても、矯正の証明ではない

内側や外側へ傾く台では、何が変わるのだろう。健康な若年成人30人を対象とした無作為化クロスオーバー試験では、台なし、内側ウェッジ、外側ウェッジの条件を順序を変えて比較した。男性12人、女性18人で、平均年齢は24.5歳であった。同じ参加者が各条件を行う試験である。男女を含む集団での結果であり、18〜39歳の女性だけに同じ変化が生じるかは別に検証する必要がある。[1]

測定には、関節の動きを追う装置、左右の床反力計、筋肉の電気的な活動を捉える表面筋電図を使った。筋電図は、その動作中に筋肉がどの程度活動したかを調べるものだ。測った筋肉の働きと、長期的な筋力の伸びや痛みの改善は、評価するものが異なる。[1]

外側ウェッジでは、内側ウェッジや台なしと比べ、長腓骨筋と内側広筋の活動が増えた。長腓骨筋はすねの外側から足につながる筋、内側広筋は太ももの前側の内寄りにある筋である。また、足首、膝、骨盤の前後方向の動く範囲と、鉛直床反力も増えた。[1]

この結果の中心は、傾斜の向きによって、その場の筋肉の使い方や関節運動、床を押す力が組み替わったという点にある。筋肉の活動が増えたと聞くと「こちらが正しい台だ」と思いたくなるが、試験は治療効果や運動成績の改善を評価したものではない。強く働いた筋肉があることだけで、全員に向く傾斜は選べない。[1]

自分の膝が内に動くから外側を高くする、左右の力が違うから片側だけ傾ける、という選び方には飛躍がある。試験の対象は健康な若年成人であり、硬い台の上でのスプリットスクワットだった。個別の痛みや左右差を修正する装具の選定とは、問いが違う。[1]

かかとを上げる別の研究も、変化を「改善」の一語にまとめにくいことを示す。健康な成人20人、男女各10人を調べ、個別の筋骨格モデルを使ったバーベルスクワットの解析では、かかとを上げると足首の背屈角度が減り、足首が担う仕事の割合が増えた。姿勢が変わることと、関節の役割が変わることが一緒に起きていた。[14]

同研究では、外側広筋、大腿二頭筋、腓腹筋の活動増加と、前脛骨筋の活動低下も報告された。さらに男性では、膝のモーメントと仕事が増え、股関節の仕事が減った。結果には男女差があったため、男性で得た関節の分担の変化を、18〜39歳の女性にそのまま当てはめることはできない。[14]

ここでいう仕事は、関節運動に伴う力学的な仕事である。汗をどれだけかいたか、運動後にどこが疲れたかとは別の指標だ。台を使って脚の感覚が変わったとき、その理由を「効いたから」の一言で終えるより、支える関節や筋肉の分担が変わった可能性として捉える方が、研究の結果に沿っている。[14]

筋活動を測る試験と、筋骨格モデルで力の分担を推定する解析にも役割の違いがある。内外の傾斜の試験は、その場で測った筋活動や床反力を示し、かかとの高さの解析は個人に合わせたモデルを使って関節の仕事も調べた。どちらも足元の影響を考える材料だが、同じ測定を繰り返して同じ答えを得たという関係ではない。[1][14]

研究を読み比べるときは、台を入れたかどうかに加え、どの動作で、誰の、何を測ったかを見る。この順序で条件を確認すれば、ある筋肉の活動増加を、左右均等に支えられた証拠へすり替えずに済む。道具を評価する言葉も、「効果がある」から「この動作でこの指標が変わった」へ具体的になる。[1][4][14]

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よくある誤解

「両かかとを同じ高さにすれば左右均等になる」という思い込みは、比較試験の結果と一致しない。両側を上げても、関節の動きとモーメントの左右差は大部分が変わらなかった。初心者の最大膝伸展モーメントでは差が減ったが、特定の改善を全体へ広げない読み方が必要である。[4]

「左右差があれば、足首だけを直せばよい」とも言えない。片側の背屈制限が荷重差を生む実験はあるが、それはすべての左右差の原因を足首に決めた研究ではない。研究者の提案も、左右で足首の動きが違うかを確認し、関与する要因かどうかを調べることだった。[2]

「ウェッジで膝の向きが変わったなら、台を使い続ければよい」という受け取り方も急ぎすぎだ。膝が内側へ動き、かかとを上げるとその動きが修正される参加者32人を対象にした無作為化比較試験では、股関節と足首の筋力、柔軟性に焦点を当てた運動を行っている。台の装着だけを続ける試験ではない。18〜39歳の女性にそのまま当てはめられるかは、年齢だけでなく、この膝の動きの条件に合うかも考えて判断する必要がある。[6]

介入群は2〜3週間に10回の指導された運動を行い、両脚スクワットで膝が内へ動く程度と、足首の可動域が改善した。この結果は、条件に合った人で、運動を通じて動作が変わりうることを示す。一方、対象は初めから特定の特徴を持つ人に絞られており、誰でも同じ期間で同じ変化が出るという約束にはならない。[6]

この試験の入口では、かかとを上げたときの反応が参加者の条件になっていた。つまり、台によるその場の変化は、その人がどのような動作をするかを知る手掛かりとして使われていた。手掛かりを見つけることと、その道具自体を長期の解決策に決めることは、区別して考えたい。[6]

左右差という言葉も、いつでも同じ意味ではない。床反力の差、膝を伸ばすモーメントの差、関節の角度の差は、別々に測る指標だ。初心者と経験者の比較でも、代表値を見るか、時間経過を見るかで異なる結果が出た。「左右差があるらしい」という感想を、何がどの場面で違うのかという問いへ変えると、調整の目的がはっきりする。[4]

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今日からできること

  • 足元の道具を確認するときは、かかと側が高いのか、前足部なのか、内外のどちらなのかを言葉にする。30人の内外傾斜の試験と、右前足部を10°上げた実験は、同じ操作ではない。[1][2]
  • 左右差が気になれば、台を足す前の相談事項として、どちらのかかとが浮きそうか、どの局面で横へ寄るかを整理する。20人の実験では、片側の背屈制限による力の差を、下降と上昇の各局面で確認している。[2]
  • 動画を確認するなら、最も深い姿勢だけで判断せず、下ろす途中から立ち上がるまでを見る。ただし映像を床反力の測定値として扱わない。初心者と経験者を調べた比較では、代表値と時間経過の分析が同じ結果ではなかった。[4]
  • 研究の角度や回数を、そのまま自分向けの設定にしない。10°は制限を模す条件であり、2〜3週間に10回の運動は特定の膝の動きを持つ人への指導条件だった。数字と対象を一緒に読む。[2][6]
  • 台を使う目的を「左右の足場をそろえる」「動作の反応を見る」など具体化し、調整は指導者に相談する。膝の痛みや個別の健康状態の判断は医師に相談する。両側の高さを上げた研究では、左右差の大部分は変わらなかった。[4]

指導者に相談するときも、「左右差をなくしたい」だけでは、何を確かめたらよいかが広すぎる。裸足か靴か、台を置いた側、かかとが浮くと感じる場面など、気付いた条件を伝えるとよい。研究でも、自重か重りを担ぐ動作か、片側を制限したか両かかとを上げたかによって、比較している問いが違っていた。[2][4]

そして、しゃがみやすさの感想と、荷重が均等になったという判断を分けて残したい。「台を置くと楽に感じる」は自分の感覚として大切だが、左右の床反力を測った結果ではない。足元を変える前後で何を確認するのかを決めることが、道具の効果を大きく言いすぎないための出発点になる。[2][4]

オンザショア立川店で、足元を考える時間を予定にする

左右の足場と体の反応を考えるなら、道具選びとともに運動を続ける場も決めたい。オンザショア立川店には、パーソナルトレーニングや常温のヨガがある。営業時間は8:00〜23:30で、全曜日同じ、年中無休である。朝に予定を置くか、仕事の帰りに組み込むか、生活の中で続ける時間を考えられる。

所在地は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F。JR立川駅北口から徒歩1分である。溶岩プレートを敷いたスタジオのホットヨガに加え、ピラティスもある。ヨガのレッスンは25種類以上で、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIITも扱っている。

妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。内容は店のトップ、費用は料金、参加の手続きは体験の予約で確認できる。通える時間と参加条件を確かめ、次の予定を生活の中に置くための入口である。

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参考文献

[1] Effects of Medial and Lateral Foot Wedge Placement on Lower Limb Biomechanics and Muscle Activation During the Split Squat: A Randomized Crossover Trial — Lee SH, Lee YM, Shin HJ, Kwon JW., 2026, Medicina (Kaunas, Lithuania). DOI: 10.3390/medicina62071249

[2] Restricted Unilateral Ankle Dorsiflexion Movement Increases Interlimb Vertical Force Asymmetries in Bilateral Bodyweight Squatting — Crowe MA, Bampouras TM, Walker-Small K, Howe LP., 2020, Journal of strength and conditioning research. DOI: 10.1519/jsc.0000000000003345

[4] The effect of increasing heel height on lower limb symmetry during the back squat in trained and novice lifters — Sayers MGL, Hosseini Nasab SH, Bachem C, Taylor WR, List R, Lorenzetti S., 2020, BMC sports science, medicine & rehabilitation. DOI: 10.1186/s13102-020-00191-y

[6] Two- and 3-dimensional knee valgus are reduced after an exercise intervention in young adults with demonstrable valgus during squatting — Bell DR, Oates DC, Clark MA, Padua DA., 2013, Journal of athletic training. DOI: 10.4085/1062-6050-48.3.16

[14] Effect of Heel Lift Insoles on Lower Extremity Muscle Activation and Joint Work during Barbell Squats — Lu Z, Li X, Xuan R, Song Y, Bíró I, Liang M, Gu Y., 2022, Bioengineering (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/bioengineering9070301

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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