間食で太るのは番組の緊張感のせい?退屈な映像と食べる量の違いを研究で読む

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画面の中身と、机の上の量を分ける

番組の刺激だけを追うと、机の上に出した量を見落とす。若い成人の女性17人、男性3人を対象にした実験は、テレビの有無と食事の提供量を組み合わせて調べた。食事はマカロニとチーズ、ドレッシングを添えたサラダであり、食べる時間は30分だった。女性が多いが男性も含む小規模な試験なので、18〜39歳の女性全体への適用には慎重さが要る。テレビ条件では、食品の手がかりを含まない番組を見せている。[18]

大きい提供量は、小さい提供量の200%だった。大きい条件では平均577.9 g、小さい条件では453.1 gを食べ、平均摂取エネルギーはそれぞれ903.9 kcalと734.6 kcalだった。摂取重量とエネルギーのどちらも、提供量による有意な差があった。一方、テレビの効果も、テレビと提供量の組み合わせによる効果も有意ではなかった。[18]

この実験は、テレビが無関係だと証明したものではない。対象と食事、視聴時間を決めた条件では、テレビより提供量の差が結果に表れたという位置づけである。また、食事を扱った小規模な実験であり、夕食後の菓子への応用は別に確かめる必要がある。それでも「何を見たか」と「どれだけ出したか」を別々に調べる意味ははっきりしている。[18]

実生活での試し方としては、番組の種類を変える前に、食べたい分を皿に出してみる方法が考えられる。これは実験の食事をそのまま再現する方法ではなく、提供量を意識できるようにする工夫だ。小皿に移せば必ず摂取量が減ると約束するものでもない。袋の底で初めて量を知るより、食べ始める時点で目の前の量を把握する、という目的で使う。[18]

同じお菓子でも、いくつもの種類を並べるかどうかは別の条件になる。女性がテレビあり・なしで間食をした実験では、単一の種類を出す群と、4種類を出す群を設けた。テレビがあると摂取量が増え、複数種類を提供された群では食べた食品の個数も多かった。画面だけでなく、食品の選択肢も食べる場面の一部だったのである。[19]

その研究では、単一種類をテレビとともに食べた群で、食べた食品への好ましさが下がる反応が生じず、摂取量の多さと関連していた。これが感覚特異的満腹である。同じ物を食べるうちにその食品への魅力が下がる現象を指す。さらにテレビを見ていると、同じ程度の空腹・満腹の変化に至るまで、より多く食べる必要があった。[19]

満腹感と摂取量の関係も、実験ごとに見ておきたい。別の81人を無作為に割り付けた実験では、テレビ、運転、交流、単独という条件を比較し、テレビ条件は交流や運転より摂取量が多かったが、テレビ条件でも摂取量に応じて食べたい気持ちは下がっていた。研究によって比較相手や測る反応が違う。「テレビ中は満腹を一切感じない」という説明では粗すぎる。この81人の比較を、18〜39歳の女性だけの反応として読むことも避けたい。[20]

小分けを試すときに混同したくないのが、「出す食品の量」と「器の大きさ」である。成人61人がテレビを見ながらポップコーンを食べた無作為割付の実験では、小さい器か大きい器を使って、自分で取り分けてもらった。小さい器にした群の摂取量は減らず、むしろ多い傾向だった。成人を対象とする比較であり、18〜39歳の女性にそのまま同じ結果が当てはまるかは検討を要する。[12]

小さい器の群は34.0 g、大きい器の群は24.9 gを食べた。ただし、この差が統計的に有意かどうかは、性別などの参加者の特徴を調整したかで変わっていた。著者らも、小さい器を勧める一般的な助言には早すぎると結論している。「小さい器ほど食べる」と逆向きの決まりを作るより、器だけを変えても摂取量の減少は確認されなかった、という結果を受け取るのが適切だ。[12]

提供量の実験では、研究者が用意した食品の量を変えている。一方、器の実験では、自分で取り分けるときに使う器を変えた。同じ小分けの話に見えても、変えた条件が違う。家で試すなら、器を替えたのか、出す食品の量を確かめたのかを分けて振り返るとよい。皿に移すことは、食べ始めに量を見るための工夫として位置づけられる。器そのものに食欲の調整を任せず、追加した分も含めて目の前の食べ物を把握するために使うのである。[12][18]

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よくある誤解

「ハラハラする番組ほど間食が増える」。感情の強さだけで一律に予測する考えは、女性96人の実験では支持されなかった。肯定的な気分と否定的な気分で同程度に感情が高まっても、どの条件で最も食べるかは食べ方の傾向で違った。楽しい映像だから安心、怖い映像だから危険という番組選びに置き換えないほうがよい。[3]

「夢中なら必ず食べるのを忘れる」。新しい回で摂取量が少なかった実験はあるが、テレビなしと比較した結果ではない。別の女性の間食実験では、テレビありのほうが多く食べている。見慣れた内容かどうかと、テレビがあるかどうかは違う問いだ。両者を合わせて読めば、集中が摂取量を増やすか減らすかは、課題と比較条件に左右されると考えるのが妥当である。[2][19]

「テレビで増えた分が、そのまま体脂肪になる」。ここでの主要な結果は短期の摂取量の差であり、番組の緊張感から長期の体重変化を計算するための結果ではない。メタ分析でもその場の摂取量への効果にはばらつきがある。間食の場面を見直す手がかりにはなるが、体型や肥満を単一の視聴習慣で説明する根拠にはしない。[7][8]

後の食事への影響も切り分けたい。テレビのメタ分析では次の食事での増加が示され、成人の注意散漫な食事のメタ分析でも後の摂取量は増えていた。[7][8] この時間をまたぐ問いは、既存記事「スマホと食事量の関係は食後まで続く 次の間食に残る注意と記憶の科学」に譲る。この記事では、その場で見ている内容と食べ方の差を中心に考える。

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今日からできること

  • 見慣れた番組で袋が空になるなら、初めて見る回と再視聴とで、食べ始めと食べ終わりの様子を見比べる。実験の14%を自分の目標にせず、内容への慣れが違う条件だった点を手がかりにする。[2]
  • 食べたい分を皿に出してから再生する。若い成人の実験では提供量に差が出て、テレビの有無には有意な差がなかった。画面を消すかどうかだけに対策を絞らず、出す量を把握する工夫として試す。袋から食べ続ける代わりに、まず食べたい分を取り分け、追加する際にも量と空腹感を確かめる。[18]
  • 面白かったか、怖かったかに加え、食べる前から空腹だったか、食べている間の気分はどうだったかを短く言葉にする。女性96人の実験では感情の強さだけでは食べる反応を説明できなかった。自分を分類するより、その日の条件を確かめるための観察である。[3]
  • 何種類も机に並べる場面と、食べたい物を選んで出す場面を分けて考える。4種類と単一種類を比較した女性の実験では、複数種類の群で食品の個数が多かった。種類を減らす義務ではなく、選択肢も条件の一部だと知っておく。[19]
  • 視聴しながらでは食べた感じがつかみにくいと感じるなら、いったん画面から離れて食べる時間を設ける。受け身の課題中は摂取量が増えた解析がある一方、全体ではその場の摂取量に有意な差がなかった。自分に合う分け方を探す小さな試行とする。[8]

オンザショア立川店で、画面とは別の予定を持つ

番組を再生する予定とは別に、体を動かす予定を持つ場所として、オンザショア立川店を紹介したい。食べた分を帳消しにするという約束ではなく、生活の中に続けるための時間と場所を置く、という提案である。

営業時間は8:00〜23:30で、年中無休だ。JR立川駅北口から徒歩1分、東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3Fにある。通える時間帯や駅からの距離も、予定を考える際の具体的な条件になる。

溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、常温のヨガやピラティス、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを設けている。妊娠中の方は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。

ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスン、バスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルを含む。店の案内と料金で予定を考え、体験の予約へ進める。まずは暮らしに入れられる枠を探すところからでよい。

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参考文献

[2] Television and eating: repetition enhances food intake — Mathur U, Stevenson RJ., 2015, Frontiers in psychology. DOI: 10.3389/fpsyg.2015.01657

[3] Mood-induced eating. Interactive effects of restraint and tendency to overeat — Yeomans MR, Coughlan E., 2009, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2008.10.006

[5] Emotional arousal and overeating in restrained eaters — Cools J, Schotte DE, McNally RJ., 1992, Journal of abnormal psychology. DOI: 10.1037//0021-843x.101.2.348

[7] Watching Television While Eating Increases Food Intake: A Systematic Review and Meta-Analysis of Experimental Studies — Garg D, Smith E, Attuquayefio T., 2025, Nutrients. DOI: 10.3390/nu17010166

[8] Eating while distracted: a systematic review and meta-analysis of the effect of distraction on concurrent and later energy intake in adults — Gough T, Mann T, Ahmadyar K, Finlay I, Jones A, Tapper K, Robinson E., 2026, The American journal of clinical nutrition. DOI: 10.1016/j.ajcnut.2026.101315

[12] Dishware size and snack food intake in a between-subjects laboratory experiment — Robinson E, Sheen F, Harrold J, Boyland E, Halford JC, Masic U., 2016, Public health nutrition. DOI: 10.1017/s1368980015001408

[18] The effect of television watching and portion size on intake during a meal — Rosenthal R, Raynor H., 2017, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2017.06.030

[19] Watching television while eating increases energy intake. Examining the mechanisms in female participants — Braude L, Stevenson RJ., 2014, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2014.01.005

[20] Distraction, the desire to eat and food intake. Towards an expanded model of mindless eating — Ogden J, Coop N, Cousins C, Crump R, Field L, Hughes S, Woodger N., 2013, Appetite. DOI: 10.1016/j.appet.2012.11.023

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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