GLP-1やせ薬と運動はどう組み合わせるか、筋肉とやめた後を論文で読む

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運動を組み合わせた試験は、終了後に何を残したか

運動の必要性を考えるうえで、特に参考になるのが、薬、運動、併用、プラセボを比べた無作為化試験の治療終了後解析である。[2] プラセボは薬の効果を比較するための対照だ。対象は18〜65歳の肥満の成人で、開始時のBMIは32〜43だった。BMIは体格を表す指標で、この試験では参加条件にも使われた。[2]

参加者はまず8週間の低カロリー食によって13.1 kg減量し、その後に1年間の体重維持の介入へ割り付けられた。介入は監督下の運動、リラグルチド、両者の併用、プラセボである。[2] 先に食事で大きく減量した集団の、維持の試験だった。

体重維持の段階を終えたのは166人で、治療終了から1年後の測定に参加したのは109人だった。[2] もともと無作為化された試験を延長した研究であるという強みと、後の測定には全員が参加していないという限界を、両方置いておきたい。終了後の測定には、無作為化された全参加者が招かれた。主要な解析は、最初の割り付けに基づく集団について行われた。[2]

無作為化時から治療終了1年後までの体重変化を比較すると、併用群は薬単独群より5.1 kg低く、95%信頼区間は−10.0〜−0.2 kgだった。体脂肪率の変化も併用群で2.3パーセントポイント低く、信頼区間は−4.3〜−0.3だった。[2] パーセントポイントは、割合の値同士の差を表す。ここでは体重だけでなく脂肪の割合にも違いがあった。

別の比較では、治療終了後の1年間の再増加量は、薬単独群で運動単独群より6.0 kg大きく、信頼区間は2.1〜10.0 kgだった。[2] これは先ほどの5.1 kgとは、比較群も測定の出発点も違う。前者は維持介入の開始から、後者は維持介入の終了からの変化を比較している。日付のない体重記録が読みづらいのと同じで、研究の数字にも出発点が要る。

さらに薬単独群と併用群の「終了後だけ」の再増加量の差は2.5 kgで、信頼区間は−1.5〜6.5 kgだった。[2] この区間は差がない値を含む。併用がよさそうだという研究全体の解釈は残るが、この比較だけで、併用が終了後の再増加を確実に少なくしたとは断定できない。

同じ試験は、食事による減量を始める前の体重から10%以上の減量を維持したかも調べている。治療終了1年後にこの条件を満たすオッズは、併用群ではプラセボ群に対して7.2倍、薬単独群に対して4.2倍だった。運動単独群もプラセボ群に対して3.7倍だった。報告された区間は順に2.4〜21.3、1.6〜10.8、1.2〜11.1である。[2] オッズは、条件を満たす人と満たさない人の比を指す。体重変化の平均差に加え、減量を一定以上保てた人の比較でも運動を含む群に有利な結果が示された。

著者らは、薬物治療に監督下の運動を加えることが、薬だけの場合より終了後の健康的な体重維持を改善する可能性を示したと解釈している。[2] 治療中から運動を組み合わせる選択を、維持の準備として検討する根拠である。

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中止後の再増加は、体重だけの問題ではない

中止後を扱った2025年の系統的レビューとメタ分析は、BMIが27以上の2,372人を含む8件の無作為化比較試験を統合した。リラグルチド後の再増加は平均2.20 kg、95%信頼区間は1.69〜2.70 kgで、セマグルチドとチルゼパチドをまとめた群では9.69 kg、同5.78〜13.60 kgだった。[1] 元の減量が大きいほど再増加も大きいと報告している。[1]

著者らは、生活習慣の介入の有無にかかわらず、中止後には体重の再増加が起きると結論している。[1] 監督下の運動を加えた試験の有利な結果[2]と併せて読むと、運動は維持を支える選択肢になるが、再増加の可能性を踏まえた終了後の管理も必要になる。薬別の再増加量は元の減量の大きさとも関係し、セマグルチドとチルゼパチドはまとめて集計されている。[1]

18件の無作為化比較試験、計3,771人を対象とした別のメタ分析では、肥満の対象者の中止後の体重再増加は5.63 kgで、95%信頼区間は3.52〜7.73 kgだった。[12] この平均は先の薬別の数値と一致しないが、中止後に体重が増える方向は共通している。[1][12] 研究の対象や追跡期間を置き去りにして、どれが正解の体重かを選ぶ必要はない。

後者の分析では、研究間のばらつきを表す指標が体重で99.57%と高かった。[12] 研究間で結果が大きく異なり、平均値と併せて追跡期間を確認する必要がある。長い追跡では再増加が大きく、26週間超では7.31 kg、それより短い側では2.51 kgだった。[12] いつまで追うかで、見える戻り方も変わる。

体重以外にも、肥満の対象者では血糖の指標であるHbA1cが平均0.25%増え、95%信頼区間は0.18〜0.32%だった。腹囲、収縮期血圧、空腹時血糖にも悪化が見られた。[12] 体重以外の経過も医師に確認してもらう理由になる。

同じ分析の2型糖尿病の対象者では、体重再増加は2.03 kg、信頼区間は1.63〜2.42 kg、HbA1cの増加は0.65%、同0.22〜1.08%だった。[12] 肥満の集団の数字と糖尿病の集団の数字を混ぜないことも大切だ。体重が戻る量が少なければ、ほかの指標も心配が少ない、という単純な読み方はできない。[12]

2型糖尿病の対象者では、空腹時血糖は安定していたと報告されている。平均変化は0.90 mmol/L、95%信頼区間は−0.36〜2.17 mmol/Lだった。[12] HbA1cの増加と空腹時血糖の安定は、同じ分析の中に並ぶ結果である。血糖の指標をひとまとめにせず、それぞれの測定結果を確認する必要がある。

中止を検討する診察では、体重の目標に加えて、終了後の観察や運動を含む維持策を話題にしたい。[1][2][12] 薬を続けるかやめるかは、生活の予定表だけでは決められない。研究の数字は、相談を具体的にする材料として使うものである。

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よくある誤解

「薬で痩せたなら、運動の出番は終わり」という見方は、減量と維持をひとつにしている。監督下の運動を薬に加えた試験では、無作為化時から治療終了1年後までの比較で、薬単独より体重と体脂肪率に有利な差があった。[2] この結果は、監督下の運動を治療中に組み合わせる意義を示している。[2]

「減った除脂肪量は、全部なくなった筋肉だ」という理解も違う。除脂肪量には筋肉以外の成分が含まれ、筋肉の量の変化と機能の変化は分けて評価する必要がある。[14] 一方で、平均として除脂肪量の減少を示すメタ分析もあるため、「筋肉とは違うから何も確認しなくてよい」と逆方向へ振り切らない。[17]

「運動をしていれば、薬をやめても必ず戻らない」とも言えない。中止後のメタ分析では体重再増加が認められ、運動併用試験でも終了後だけの薬単独との比較には不確かな幅が残った。[1][2] 運動を取り入れる根拠と、再増加を完全に防ぐ保証は別だ。筋トレへの期待を、薬の自己中止の理由に置き換えない。

今日からできること

  • 医師から運動の許可を受けている人は、治療に合わせて決めた抵抗運動を実際に行う。監督下の抵抗運動を扱うレビューでは、10週間を超える介入の成果が整理されている。指導者と負荷を調整しながら継続する。[6]
  • 有酸素運動を取り入れる人は、医師と決めた内容に沿って、監督下の運動プログラムに参加する。併用試験で行われたのは1年間の維持介入であり、治療中から継続して動く取り組みだった。[2][6]
  • 次の診察で、中止を考える場合の体重と血糖の確認方法を相談する。生活習慣の介入があっても再増加したという結果を、終了後の準備に生かす。[1][12]
  • 動作の変化が気になる人は、階段や荷物を持つ場面で気付いた変化を医師に伝える。体組成の測定結果と、筋力や動きやすさを一緒に確認する。[14]
  • 体重の記録は治療中と終了後の時期が分かる形で診察時に見せる。併用試験でも、維持介入の開始時と終了時を基準にした比較は分けて行われている。[2]
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常温のヨガもあるオンザショア立川店では、薬と併用する運動を医師と相談したうえで、レッスンの内容を確認できる。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガのほか、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、HIIT、パーソナルトレーニングがあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンを用意している。

ヨガの体験は税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。体験の予約と料金の案内を見て、参加する内容や用意する持ち物を確認したい。

医師から運動を止められている方は利用できない。妊娠中は溶岩ホットヨガには参加できず、常温のマタニティヨガがある。治療中の運動について医師と話した内容に沿って、参加条件を確かめる。

場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。全曜日8:00〜23:30、年中無休。公式サイトの店の情報と、自分の通える時間を照らし合わせ、継続して参加する場所を検討できる。

参考文献

  1. Discontinuing glucagon‐like peptide‐1 receptor agonists and body habitus: A systematic review and meta‐analysis — Sara Berg et al., 2025, Obesity Reviews. DOI: 10.1111/obr.13929
  2. Healthy weight loss maintenance with exercise, GLP-1 receptor agonist, or both combined followed by one year without treatment: a post-treatment analysis of a randomised placebo-controlled trial — S. Jensen et al., 2024, eClinicalMedicine. DOI: 10.1016/j.eclinm.2024.102475
  3. Incretin-Based Weight Loss Pharmacotherapy: Can Resistance Exercise Optimize Changes in Body Composition? — J. C. Locatelli et al., 2024, Diabetes care. DOI: 10.2337/dci23-0100
  4. Metabolic rebound after GLP-1 receptor agonist discontinuation: a systematic review and meta-analysis — Chih-Chen Tzang et al., 2025, eClinicalMedicine. DOI: 10.1016/j.eclinm.2025.103680
  5. Changes in lean body mass with glucagon‐like peptide‐1‐based therapies and mitigation strategies — I. Neeland et al., 2024, Diabetes. DOI: 10.1111/dom.15728
  6. Effect of glucagon-like peptide-1 receptor agonists and co-agonists on body composition: Systematic review and network meta-analysis. — P. Karakasis et al., 2024, Metabolism: clinical and experimental. DOI: 10.1016/j.metabol.2024.156113
  7. GLP-1 agonists and changes in body mass and composition in adults with overweight or obesity with or without type 2 diabetes mellitus: a systematic review and meta-analysis — N. Sawicka-Gutaj et al., 2026, International Journal of Obesity (2005). DOI: 10.1038/s41366-026-02088-1

冒頭の写真: ジムでのウエイトトレーニングや筋力トレーニングに使うダンベル。(写真: Sterling / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons)

この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。

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