
若い女性でも測れるが、腕と脚は同じ結果ではない
女性に使える測定なのかという問いには、若い女性を対象にした比較研究が手掛かりになる。研究では、比較的有酸素性の体力が高い群と低い群に同数ずつ分け、ふくらはぎの腓腹筋と、手首を曲げる筋肉を調べた。評価したのは、運動後に筋肉の酸素消費が回復する過程を利用した、ミトコンドリアの能力である。[3]
結果は、どこを測っても同じではなかった。ふくらはぎでは、体力が高い群のほうが筋酸素消費の回復が有意に速かった。一方、手首を曲げる筋肉では、群間の差は統計的に有意ではなかった。女性でも体力に関連した違いを捉えられる可能性を示すと同時に、「体力が高い人は回復が速い」と書く際には、測った部位を添える必要がある。[3]
全身の最高酸素摂取量と局所の回復との関連も検討され、ふくらはぎでは決定係数が0.27、手首を曲げる筋肉では0.13だった。決定係数は、関係の強さを読むための統計量のひとつである。両方で有意な関連はあったが、局所の測定と全身の体力には違いが残った。関連があることと、片方だけで他方が分かることは区別したい。[3]
この結果を読むときには、群間比較と相関の違いも押さえておく。体力の高低で分けた群の差を調べる問いと、参加者全体で体力と回復が連動するかを調べる問いは異なる。腕では群間差が有意でなくても、全体で関連が見られることは矛盾ではない。違う分析への答えを、同じ「効果あり・なし」に押し込めないことだ。[3]
さらに、これは体力の異なる女性を比較した研究である。特定の運動を続けさせて、回復がどれだけ速くなったかを調べた介入試験と同じには扱えない。「体力が高い群で速かった」からといって、HIITによる変化の大きさまで導くことはできない。対象と研究の型を一緒に読むと、結果を生活へ持ち帰る際の範囲が見えてくる。[3]
測定画面に出るその瞬間の飽和度と、運動後の筋酸素消費の回復を使って評価した能力も、ひとまとめにしないほうがよい。数字の名前がどちらも「酸素」でも、研究が答えようとする問いは違う。友人の運動直後の写真と、自分の回復の記録を並べても、この女性の研究を再現した比較にはならない。[3][5]
初日の汗は、予約した人だけが持ち帰れる。
酸素の低下と運動の成果は別々に確かめる
測定条件をそろえたうえで酸素化に違いが出たとしても、次に必要なのは、その違いがどんな結果につながるかという検討である。全国水準の男性バドミントン選手を対象にした無作為化クロスオーバー試験では、自転車で短い全力運動を繰り返し、セット間の回復中に血流を制限する条件と、対照条件を比べた。男性競技選手の結果を、18〜39歳の女性の日常的なHIITへそのまま当てはめるには、性別と訓練状態の違いを検討する必要がある。[18]
クロスオーバー試験とは、同じ参加者が異なる条件を経験して比較する設計である。この試験では、血流を制限した条件で、初めの回復区間の筋酸素飽和度が低く、酸素が戻る初期の傾きも緩やかだった。一方、平均出力と最高出力には条件による差がなかった。筋肉の酸素のグラフが変わることと、運動で出せる力が変わることは、同じ結果ではなかったのである。[18]
差の大きさも見ておきたい。初めのセット間回復では、血流制限条件の酸素飽和度が対照条件より約16、続く回復では約15.5パーセントポイント低かった。これはパーセントで表された飽和度どうしの差であり、出力が同じ割合で落ちたという意味ではない。測定値の差を別の能力の差へ換算しないことが大切だ。[18]
血流制限条件では脚の不快感や主観的なきつさが高い局面もあり、運動後のジャンプ能力の低下も示された。したがって、酸素の低下をさらに大きくする工夫を、そのまま日常の運動の目標にはできない。これは訓練された男性選手の実験であり、自分で手足を締めて再現するためのメニューではない。測定指標、感覚、出力を分けて見る実例として読む研究だ。[18]
より広く、筋力トレーニングの研究を整理したレビューはどうか。採用された研究は男性や単関節運動、とくに膝を伸ばす運動に偏り、測定方法も大きく異なっていた。男性中心の知見を18〜39歳の女性にそのまま適用できるかは、女性を対象とする研究で確かめる必要がある。レビューは、内部の負荷を追える可能性を認めながら、現在の知見では筋肥大や筋力の成果を予測する能力は支持されないとした。局所の酸素を詳しく測れることと、将来の成果を当てられることは別なのである。[5]
仕事帰りに動画を開き、酸素の下がり幅を次の目標にする前に、目標そのものを確かめたい。強く動くこと、同じ運動を繰り返せること、長く続けて能力が変わることは、研究で別々に評価される。測定値は運動を考える材料になるが、低い表示を集めることがトレーニングの目的にはならない。[5][18]

よくある誤解
「脂肪が厚い部位で低く出たなら、筋肉の酸素も必ず少ない」という読み方はできない。肌の色と皮下脂肪の厚さを扱った研究では、それらを考慮しないモデルで複数の指標が過小評価された。光学モデルの研究では、上に重なる組織の厚さによって感度も変わっている。低い表示の説明を、筋肉の性質だけに求めないことだ。[2][4]
「同じ名前の機器なら、誰とでも数値を比べられる」という考えにも留保が要る。スポーツ領域のレビューは、脂肪組織の影響だけでなく、測定方法の影響、性別に関する研究、現場での研究を今後の課題に挙げている。同じ表示名を見つけることと、比較条件をそろえることは違う。機器名の一致だけで、研究間や人の間の差を生理的な差と断定しない。[20]
「酸素が下がるほど筋肉が育つ」という断定も支持されない。筋力トレーニングのレビューは、筋酸素化から筋肥大や筋力の成果を予測できるという根拠を支持していない。全力運動の比較試験でも、酸素化の差と出力の差は一致しなかった。グラフが派手に動くことを、その運動の優秀さと同義にしないための、具体的な歯止めである。[5][18]
今日からできること
- 酸素のグラフを見たら、指標名、測った筋肉、使用した方式を記録する。78研究を整理したレビューでも測定法には大きな違いがあり、表示の名前だけでは比較が足りない。[5]
- 日々の運動では、終えたあとのきつさや脚の不快感と、実際にできた運動を分けて記録する。男性選手26人の試験でも、主観的なきつさと出力は別々に評価された。他人の酸素表示を追いかけるより、自分の運動を振り返る項目として使いたい。[18]
- 女性の体力と局所の回復を結びつける情報は、32人の比較研究でも部位によって群間差の結果が異なったことと一緒に読む。ふくらはぎの結果を、そのまま腕へ移さない。[3]
- 運動記録では酸素化と出力を別の項目として扱う。26人の選手の試験で両者が同じ方向へ変わらなかった例を、数字を読むときの注意点にする。[18]
- 成果を判断するときは、酸素の下がり幅から筋力の伸びを推測せず、研究が実際に評価した成果を見る。長く続けた変化を調べる研究の充実も課題に挙がっている。[5][20]

オンザショアで、数字の先の予定をつくる
酸素表示の下がり幅を目標にする前に、どの運動をいつ続けるかを考えたい。オンザショア立川店は、HIITのほか、常温のヨガ、ピラティス、女性専用のキックボクササイズ、ボクササイズ、パーソナルトレーニングを扱う。溶岩プレートを敷いたスタジオでのホットヨガもあり、ヨガだけで25種類以上のレッスンがある。
妊娠中は溶岩ホットヨガに参加できず、常温のマタニティヨガがある。医師から運動を止められている方は利用できない。参加できる種目や利用条件は、店の案内で確認できる。
営業時間は8:00〜23:30、年中無休。場所は東京都立川市曙町2-14-10 エトロワビル3F、JR立川駅北口から徒歩1分である。平日の帰宅途中か、休日の予定の前か。通える時間帯を生活の予定と照らし合わせて選べる。
ヨガの体験レッスンは税込1,980円で、60分のレッスンにバスタオル2枚、フェイスタオル1枚、ヨガマットのレンタルが含まれる。料金を確認し、ヨガを試す日を予約ページから選べる。
参考文献
[2] Effects of skin tone and adipose thickness on frequency domain near-infrared spectroscopy and diffuse correlation spectroscopy — Gómez CA, Roblyer D., 2025, Biophotonics discovery. DOI: 10.1117/1.bios.2.1.012503
[3] Muscle mitochondrial capacity in high- and low-fitness females using near-infrared spectroscopy — Lagerwaard B, Janssen JJE, Cuijpers I, Keijer J, de Boer VCJ, Nieuwenhuizen AG., 2021, Physiological reports. DOI: 10.14814/phy2.14838
[4] Influence of overlying tissue and probe geometry on the sensitivity of a near-infrared tissue oximeter — Feng W, Haishu D, Fenghua T, Jun Z, Qing X, Xianwu T., 2001, Physiological measurement. DOI: 10.1088/0967-3334/22/1/323
[5] Muscle oxygenation measured by near-infrared spectroscopy during resistance training: A scoping review — Mohammad M, Alshanty G, Langelier J, Mary-Pouliot M, Stolberg M, Hammad R, Comto, 2026, Physiological reports. DOI: 10.14814/phy2.71014
[11] Muscle oxygenation regulation in physical therapy and rehabilitation — Jan YK, Cheung WC., 2026, Medical gas research. DOI: 10.4103/mgr.medgasres-d-24-00149
[18] Inter-Set Blood-Flow Restriction Increases Peripheral Physiological Stress While Preserving Repeated-Sprint Mechanical Output in Trained Athletes — Zheng T, Jiang L, Chen Y, Bao D, Girard O., 2026, European journal of sport science. DOI: 10.1002/ejsc.70218
[20] Critical Narrative Review of the Applications of Near-Infrared Spectroscopy Technology in Sports Science — Sendra-Pérez C, Encarnación-Martínez A, Priego-Quesada JI., 2025, Sensors (Basel, Switzerland). DOI: 10.3390/s25216798
この記事の情報は2026年10月時点のものです。個別の健康状態については医師にご相談ください。
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